●はやし浩司の平和論
【中国の人たちへ】(到中国人民)
要使用外国金正日的威胁,只是想打击他们的公民。
现在,如果你们保卫北方,将在历史上留下一个污点很快。
你们是捍卫者,就像一个独裁者谁屠杀了成千上万的人。
请打开你的眼睛,在朝鲜看情况良好。
●世論調査
中国の人民日報の姉妹紙、『環球時報』の世論調査によれば、つぎのようだ、そうだ。
(中国の世論調査は、あまり信用しないほうが、よいアルヨ。)
「中国にとって北朝鮮とは?」との質問に、
「戦略的な障壁」(44.7%)と「盟友」(43.2%)が最も多く、
「厄介な隣国」が15.1%、
「潜在的な脅威」が15.0%だった。
「北朝鮮の砲撃事件や近年の強硬な行動についてどう思うか」では、
「事情は複雑で、簡単には評価できない」が56.7%、
「北朝鮮が追い詰められた末に取った行動」が22.4%、
「北朝鮮の挑発」が9.5%と答えた。
●ちがう考え方、アルヨ
このとおりの事実とするなら、私たち日本人がもっている意識とは、かなりちがう。
平たく言えば、中国は、天安艦爆破事件にしても、今回の延坪島砲撃事件にしても、
北朝鮮の行動は「やむをえなかった」と考えている人が多いということ。
そういうものかなあ……?、という疑問もないわけでない。
人民日報という公営新聞社が、中央政府に都合の悪い調査結果を公表するはずがない。
ないことは、ノーベル平和賞受賞者を軟禁していることからもわかる。
つまりこの調査結果を公表することによって、「中国人は、君たちとは違う考え方、
アルヨ」ということを、あえて私たちに伝えたかったのかもしれない。
しかし「意識」というのは、恐ろしいもの。
立場がちがうと、善・悪の判断基準そのものが、180度ちがうことも珍しくない。
夫婦の間でも、それをよく経験する。
●仕事
昔、木下恵介監督の、『喜びも悲しみをも幾歳月』という映画を観た。
当時私は子どもだったが、子どもながら似涙を流した。
灯台守の夫婦を描いた映画だったが、灯台守の有沢四郎を演じた、佐田啓二、妻のきよ子を演じた、高峰秀子らは、名優中の名優。
俳優自身の誠実さというか、人間性が、そのまま画面に出ていた。
それはそれとして、その映画の中で有沢四郎は、自分の息子が危篤状態になっても、
職場を離れず、灯台の灯を守った。
「仕事を家族に優先させた」と言えば、それまで。
しかしそれが当時の、そして現在の私の常識でもある。
私はどんなに体の調子が悪くても、また天気が悪くても、職場に向かう。
が、ワイフはそうでない。
ささいな口げんかをしただけで、仕事の手伝いをやめてしまう。
「仕事」に対するきびしさそのものが、ちがう。
で、私がそれをなじると、ワイフはすかさず、こう言う。
「あなたは仕事だけが大切なの?」と。
何もワイフを責めているのではない。
家庭に入った主婦なら、おおかた、そのような考え方をする。
最近では職場をもっている男性だって、ワイフのような考え方をする。
「自分の息子が危篤状態になったら、親はどんなことがあっても、息子のところへ
駆けつけるべき」と。
あまりよい例ではないかもしれない。
映画『喜びも悲しみをも幾歳月』がまっさきに思いついたので、それを例にあげてみた。
●中国の人たちへ
中国語に翻訳するため、簡単な日本語で書く。
北朝鮮の金正日は、ありもしない外国の脅威を作りあげているだけ。
外国の脅威を利用して、金正日は、自国の国民を弾圧しているだけ。
今、君たちが北朝鮮をかばえば、やがて歴史の中に汚点を残すことになるだろう。
君たちがかばっているのは、何十万人という同国民を虐殺した独裁者にすぎない。
どうか目を開いて、北朝鮮の現状をよく見てほしい。
要使用外国金正日的威胁,只是想打击他们的公民。
现在,如果你们保卫北方,将在历史上留下一个污点很快。
你们是捍卫者,就像一个独裁者谁屠杀了成千上万的人。
请打开你的眼睛,在朝鲜看情况良好。
●意識
アインシュタインは、かつてこう言った。「常識などというものは、その人が18歳のと
きにもった偏見のかたまりである」と。
その(常識)の上に、人は知識や情報を塗り固める。
そのときほとんどの人は、自分にとって都合のよい情報を、より好んで求める。
都合の悪い情報には、目をつむる。
こうしてやがてその人の(意識)が作られる。
その結果が、現在私たち日本人がもっている(意識)ということになる。
現在、中国人がもっている(意識)ということになる。
が、それにしても……。
こうまで意識がちがうとは、私も思っていなかった。
善良な中国人なら、北朝鮮の一連の行動に、眉をひそめているはず。
私はそう考えていた。
が、中国という大陸に視点を置いてみると、ものの考え方が、180度変わる。
中国にとって、直接的な脅威は、韓国でも日本でもない。
もちろん北朝鮮ではない。
アメリカなのだ。
だからこの世論調査の結果どおりとするなら、北朝鮮による核兵器開発についても、
「やむをえない」と考える中国人がいても、おかしくない。
実際、中国にしてみれば、北朝鮮の核兵器など、痛くもかゆくもない。
その気になりさえすれば、1日で、すべてを灰にすることさえできる。
●意識の溝(みぞ)を埋める
どんなばあいでもそうだが、たがいの間に意識の溝(みぞ)を感じたら、まず
相手の意識を尊重する。
意識には上下はない。
優劣もない。
人間がみな平等であるように、意識もまた平等。
先のワイフの意識にしても、そうだ。
私の意識が正しいと言う前に、なぜ私はそういう意識をもっているかをさぐる。
それには私の生い立ちが深くからんでいる。
その生い立ちを無視して、私の意識を語ることはできない。
一方、ワイフにはワイフの生い立ちがある。
私とはまったくちがった環境で、生まれ育った。
当然、意識もちがう。
そこで大切なことは、たがいの意識を認めあい、尊重しあうこと。
「私はこうだから……」と思うのは、その人の勝手。
しかし「だから、あなたはまちがっている」と、相手を切り捨ててはいけない。
それが「国家」というレベルにまで昇ったとき、そこで戦争が起きる。
●意識の差
今回の世論調査結果を見て、私は驚いた。
「このままでは戦争、不可避!」と。
夫婦でも、ここまで意識がちがったら、もういっしょには住めない。
はげしい夫婦げんかの末、離婚。
言い替えると、「平和」か「戦争」かという問題は、「意識の差」の問題ということに
なる。
意識の差が小さければ、問題はない。
が、その差が限度を超えたとき、戦争が起きる。
つまり「平和を守る」ということは、「意識の差」を縮めること。
その努力を怠らないこと。
その結果として、平和は保たれる。
これは「はやし浩司の平和論」ということになる。
どこかで参考にしてもらえれば、うれしい。
(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 平和論 意識の差 意識の差が戦争を引き起こす 中国の世論調査 はやし浩司 アインシュタイン 常識 18歳のときにもった偏見)
Hiroshi Hayashi++++Dec. 2010++++++はやし浩司・林浩司
<< Home