Education in Front-Line and Essays by Hiroshi Hayashi (はやし浩司)

(Mr.) Hiroshi Hayashi, a professional writer who has written more than 30 his own books on Education, Chinese Medical science and Religion in Japan. My web-site is: http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/ Please don't hesitate to visit my web-site, which is always welcome!!

Thursday, October 07, 2010

●ピラミッド、宇宙人建造説を検証してみる

【宇宙人の尻尾】
ピラミッドの体積比は、惑星の体積比と一致する?


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もしこれが事実とするならば、かつ、
事実と証明できたならば、私は確実に、
宇宙人の尻尾(シッポ)をつかんだことに
なる。
しかも数学的に、動かぬ証拠として。


もし、これが事実と証明できたならば、
「宇宙人は存在する」と断言できることになる。


+++++++++++++++++++


●じれったい!


 今、私はこの原稿を、教室の中で書いている。
が、このパソコンは、インターネットとつながっていない。
つながっていないから、データを集めることができない。
つながっているなら、今すぐ、データを集めることができる。
データを集めて、計算に入ることができる。
しかしそれができない。
この歯がゆさ。
このじれったさ。


 ・・・ということで、今夜は徹夜になりそう。
家に帰ったら、徹底的に調べる。
たいした作業ではない。
データさえ集まれば、残るのは、簡単な計算だけ。
それで宇宙人の存在を、数学的に証明できる。


●謎のピラミッド


 エジプトには、多くのピラミッドが並んでいる。
大きさも高さも、まちまち。
位置については、いろいろな研究がなされている。
天空の星座の位置に合わせて、建造されたと言われている。


 だれが、どのようにして建造したかについては、いろいろな説がある。
しかしここでは、それは問題ではない。
問題は、その大きさ。
体積。
その体積が、太陽系の他の惑星の体積と比例するという。
それを書いた本が、今、手元にはないので、(家にはある)、ここではその
道筋だけを書く。
今夜の作業の「道筋」ということになる。


●ピラミッドと惑星


 その前に、まずピラミッドの体積を計算する。
ピラミッドは、四角錐の形をしている。
(底面積)x(高さ)÷3で、体積は計算できる。


たまたま手元に、クフ王のピラミッドのデータがある(教育出版「中学数学3」)。
それによれば、「底面の1辺の長さは、約230メートル、高さは約146
メートルとある。


 このデータをもとに計算すると、クフ王のピラミッドの体積は、
230x230x146÷3=257466立方メートル。
有効数字を、上3桁とすると、257000立方メートルということになる。
残念ながら、ほかのピラミッドについてのデータは、ここにはない。
ないので、ここにはこれ以上のことは、書けない。
しかしインターネットで調べれば、瞬時に検索できる


 一方、太陽系の惑星は、すでにその体積がわかっている。
体積がわからなくても、半径がわかれば、それを使って計算できる。
球体の体積は、つぎの計算式で求めることができる。


4x(Π)x(半径)(半径)(半径)÷3
(ワード文書として式を書くと、このようになる。)
あるいは半径がわかれば、その長さの比を3乗すれば、そのまま体積比になる。


●その前に


 今夜の作業の前に、ここで確認しておきたい。
つまりいくら古代エジプト人が、天文学にすぐれた知識をもっていたとしても、
惑星の大きさまでは、知るはずがない。
知る方法も、ない。
目で見る「見かけの大きさ(=体積)」ほど、あてにならない。
近距離にあるものほど、大きく見える。
遠距離にあるものほど、小さく見える。
第一、火星にせよ、木星にせよ、見かけの大きさすら、調べる方法はない。
小さく光っている光体の大きさを、どうやって調べるのか。
木星は火星と比べても、比較にならないほど大きい。
しかし地球で見るかぎり、同じ大きさに見える。


さらに軌道がわかったとしても、それで大きさが計算できるわけではない。
今度は密度の問題がからんでくる。


 が、もしそれぞれの惑星と、ピラミッドの体積の比が一致したとなると、
これはたいへんなことになる。
どの惑星とどのピラミッドを対比させるかという問題もあるが、おそらく
ピラミッドの並び方も、惑星と同じはず。
もし、ピラミッドの大きさを、惑星の体積の比に応じて決めたとしたら、
当然位置関係も、惑星と同じにしたはず。
そこまで知っていた古代エジプト人が、ピラミッドをバラバラに配置するはずがない。
何らかの関連性をもたせて、配置するはず。


 つまりまだこの段階では、ここに書いたことは仮説でしかない。
が、もしここに書いたことが事実と証明されたら、繰り返すが、これは
たいへんなことになる。
・・・想像するだけでも、ゾクゾクしてくる。
「鳥肌が立つ」というのは、今の私のような状態を言うのか。


 古代ピラミッドを建造した人類は、惑星の体積を知り尽くしただれか、
つまり宇宙人の指導のもとにそれらを建造した。
だれかというのは、今さら、言うまでもない。
私たちが「宇宙人」と呼ぶ、人類以外の知的生命体である。


 ただしこの仮説は、今夜粉々にされるかもしれない。
体積比の関係が、証明されなければ、万事休す。
つまり駄説として、意味を失う。


 どうであるにせよ、私は一度、自分の頭でそれを調べてみる。
自分で結論を出してみる。
その過程は、こういう形で、逐次ありのままをここに書く。


●家で……


 家に帰って、その本を開く。
そこには、こうあった。


『ギザの7つのピラミッドは、地球周辺の惑星であるという説がある。
……大ピラミッドの高さは、地球と太陽の距離を表し、基辺の長さは、
1年の長さ(365・242日)を意味するという。
さらにこのピラミッドの底辺は、正確に東西南北の方位に合わされ、
その誤差は、0・05度。
そして3大ピラミッドは、地球、金星、火星の体積比と、ほぼ一致する。
これ以外にも、ピラミッドには、天文学的に意味のある情報が、偶然とは
考えられないほど、ちりばめられているという」(「本当は怖い宇宙」
イースト・プレス・福江純監修・P171)と。


 コンビニで500円で買った本である。
監修者の福江氏は、大阪教育大学天文学教授。
が、この際、どんな本であろうが、またどこの大学の教授が監修した本であろうが、
関係ない。
事実は、自分で調べる。
ここが重要。


●整理


 もう一度、ここに書かれていることを、整理してみる。


(1)ギザの7つのピラミッドは、地球周辺の惑星であるという説がある。
(2)大ピラミッドの高さは、地球と太陽の距離を表す。
(3)基辺の長さは、1年の長さ(365・242日)を意味する。
(4)さらにこのピラミッドの底辺は、正確に東西南北の方位に合わされ、
その誤差は、0・05度。
(5)3大ピラミッドは、地球、金星、火星の体積比と、ほぼ一致する。
(6)これ以外にも、ピラミッドには、天文学的に意味のある情報が、偶然とは
考えられないほど、ちりばめられている。


 今回私が強く興味をもったのは、(1)と(5)。
とくに(5)。


●三大ピラミッド


 そこでここに書いてある3大ピラミッドについて、調べてみる(以下、ウィキペディア百科事典より、底辺の長さについては、別の資料により補足)。


(1)クフ王のピラミッド


クフ王のピラミッドはエジプト最大のピラミッドであり、「大」を付けて呼ばれる。高さが約138・8m(創建時の高さは146・6m)、底辺が約230mの正四角錐形。


(2)カフラー王のピラミッド


カフラー王のピラミッドは、高さが約136m(頂上部が崩れている)、底辺の一辺の長さが約214・5m、であり、完成当時の大ピラミッドと比較すれば、こちらのほうが、ほんの少し小さいことになる。
完成時の大きさは、不明。


(3)メンカウラー王のピラミッド


3大ピラミッドのひとつであるが、最も規模が小さい。高さは約65m、底辺の一辺の長さは約105mで、どちらも大ピラミッドの半分程度である。体積は大ピラミッドののおよそ8分の1となる。
完成時の大きさは不明。


 これら3つのピラミッドが、(1)クフ王のピラミッドの位置から、(2)南西の方角に、
カフラー王のピラミッド、(3)さらにその延長線上に、メンカウラー王のピラミッドと
並んでいる。


 ほかにもピラミッドはあるが、崩れて元の大きさがわからなかったり、建造途中のまま
放棄されたりしたものも多い。


●地球、金星、火星


 では、地球、金星、火星は、どうか(ウィキペディア百科事典より)。


(1)地球の半径……6380キロメートル
(2)金星の半径…… 6098キロメートル(地球の半径の95・7%)
(3)火星の半径……3397キロメートル


 ついでにほかの惑星の半径(以下は、赤道半径)も調べてみる。


(1)水星……2349
(2)金星……6052
(3)地球……6378
(4)火星……3397
(5)木星……71398
(6)土星……60000
(7)天王星……25400
(8)海王星……24300
(9)冥王星……2000?
(10)月……1738(キロメートル)(以上、赤道半径)
(「インターネットで見る宇宙」サイトより)


 なおウィキペディア百科事典では、地球の半径は、正確には、
6356・752キロメートルとなっている。
「半径」と「赤道半径」が異なるのは、惑星自体が自転しているため。
赤道付近では、回転による遠心力が働くため、半径が大きくなる。

 以上で、データが出そろった。


●補正


 底辺部はともかくも、創建時と現在とでは、高さがちがうらしい。
たとえばクフ王のピラミッドは、創建時の高さは約147m、現在は約139mとなっている。
これで計算すると、現在は、5~6%低くなっていることになる。


 これで補正してみると、3大ピラミッドの創建時の高さは、つぎのようになる(5・5%
低くなっているとして計算)。


(1)クフ王のピラミッド


創建時の高さは147m(現在139m)、底辺が230mの正四角錐形。


(2)カフラー王のピラミッド


創建時の推定高さは、144m(現在約136m)、底辺が約214・5m。


(3)メンカウラー王のピラミッド


創建時の推定高さは、69m(現在65m)、底辺が約105m。


 これらの数字を使い、かつピラミッドが、正四角錐であるという前提で計算してみると、
体積はつぎのようになる(有効数字、上から4桁で計算)。


(1)クフ王のピラミッド……2592000
(2)カフラー王のピラミッド……2219000
(3)メンカウラー王のピラミッド……253600(単位は立方メートル)


●惑星の体積


 今度は、惑星の体積を計算してみる。
いよいよ核心部分に近づいてきた。
体積比は、長さ比の3乗に比例する。
それで地球を1・000として計算してみると、


(1)水星……2349……
(2)金星……6052……0・857375
(3)地球……6378……1・000
(4)火星……3397……0・151419
(5)木星……71398……
(6)土星……60000……
(7)天王星……25400……
(8)海王星……24300……
(9)冥王星……2000?


●すでに先人がいた!


 あちこちのサイトを調べていたら、私よりずっと先に、地球、金星、火星の体積比を
詳細に調べた人がいるのがわかった。
(残念!)
それをそのまま紹介させてもらう。


【体積比】地球:金星:火星=1.000:0.857:0.151
【質量比】地球:金星:火星=1.000:0.815:0.107
【密度比】地球:金星:火星=5.52:5.24:3.93
(数値は、「古代文明へようこそ」HPより)


ここで、私も自分で、3大ピラミッドの体積比を並べて比較してみる。
クフ王のピラミッドの体積を、「1・000」とすると、


(1)クフ王のピラミッド……1・000
(2)カフラー王のピラミッド……0・856
(3)メンカウラー王のピラミッド……0・098


ウーン、?
体積比は、地球:金星は、ピタリと一致する。
しかし地球:火星は一致しない。
が、質量比でみると、地球:火星はほぼ一致する。
が、ここであきらめてはいけない。


 もう一度、冒頭にあげた本の記述を見てみよう。
そこには、こうある。


『……3大ピラミッドは、地球、金星、火星の体積比と、ほぼ一致する』と。
「3大ピラミッドは……」と書いてあるだけで、「3大ピラミッドの体積は」とは
書いてない。
となると、地球:火星比は、質量比なのかもしれない。


●高さの比


 念のため、高さ比も求めてみる。


 3大ピラミッドの中のクフ王のピラミッドの高さを、1・000とすると、
カフラー王のピラミッド、メンカウラー王のピラミッドの高さとの比は、
147:144:69(m)=1・000:0・980:0・469


 やはり体積比ということになるのか。


●結論


 こうして私は自分で確かめてみた。
体積比に関するかぎり、たしかに地球:金星:火星の体積比は、ほぼ一致する。
(「ほぼ」というよりは、「完全に」と言ったほうがよいかもしれない。)
計算に疑問をもつ人は、大型の卓上計算機で自分で計算してみるとよい。


 ただご存知のように、エジプトのピラミッドは、長い年月の中で、その形が
かなり崩れている。
一度創建時の高さ、底辺の長さを計算しなおして、それらを補正する必要がある。
(ここでは簡単に補正してみたが……。)
その過程で、誤差が生ずることはじゅうぶん考えられる。


 そういうことも頭に入れて、もう一度、計算した数値を、ここに並べておく。


【3惑星の体積比】
地球:金星:火星=1・000:0・857:0・151


【3ピラミッドの体積比】
クフ王:カフラー王:メンカウラー王=1・000:0・856:0・098


●疑問


 私が計算したところでも、地球:金星の体積比は、クフ王:カフラー王のピラミッドの
体積比と、一致する。
(あまりにも一致しすぎている!)


メンカウラー王のピラミッドについては、写真で見てもわかるように、かなり崩れている。
つまり創建時より、かなり小さくなっている可能性がある。
もしピラミッドが、惑星の体積比に応じて建造されたとするなら、メンカウラー王の
ピラミッドは、創建時の約3分の2になっていることになる。


 となると、やはり……。


 最後に残る可能性は、「偶然の一致」。
しかしこうまで数値が一致していると、計算してみた私自身が、それを信じられない
でいる。
これはどうした心理的現象によるものなのか。
肯定したい気持ちよりも、否定したい気持ちのほうが先にきてしまう。
「まさか……!」が、「ありえない……!」となってしまう。


 仮にエジプトのピラミッドが、3惑星の体積比のまま建造されたとするなら、
それはもはや地球人(古代エジプト人)によるものとは、考えられない。
金星と火星を、それに地球を自由に行き来した知的生命体、つまり宇宙人の指導の
もとに建造されたということになる。
(なぜ、土星や木星ではなく、火星と金星であるかという疑問もないわけでは
ないが……。)


 冒頭で、「尻尾(シッポ)をつかんだ」と書いたのは、そういう意味だが、しかし
これだけで「尻尾をつかんだ」とは、言いがたい。
たとえばピラミッドは、クフ王(地球)→カフラー王(金星)→メンカウラー王
(火星)の順に並んでいる。
どうしてカフラー王(金星)→クフ王(地球)→メンカウラー王
(火星)の順にしなかったのか?
(あるいはその逆配列でもよい。)
そのほうが惑星の並び方としては、自然。
そういう疑問は残る。


が、それにしても不思議!
それが今の私の心境ということになる。


 なお、私がここに書いたことは、すでに多くの研究者たちによって調べられたこと
である。
私は私で、独自に自分でたしかめてみたにすぎない。
つまり追認してみただけ。
……ああ、楽しかった!
久しぶりに、頭の中がスッキリした!


みなさんも、秋の空をながめながら、宇宙の大ロマンを考えてみたらどうだろう。


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Hiroshi Hayashi+++++++Oct. 2010++++++はやし浩司・林 浩司