●名倉智道先生、急逝のこと
【我が師でもあり、友人でもある、名倉智道先生のご逝去を、心より悼みます】
昨日、2010年12月1日(水曜日)午後、長年の我が師でもあり、友人でもある、
名倉智道先生が、急逝されました。
ご遺族の方々には、この場を借りて、心からお悔やみ申し上げ申し上げます。
小生、ただただ残念でなりません。
つい先日も、長生きしようとたがいに励まし合ったばかりでした。
思えば止めどもなく涙があふれ、今日1日は、放心状態で、過ごしました。
毎週のようにメールを交換し、最後は、11月27日に受け取ったばかりでした。
名倉智道先生に失礼かと思いますが、最後にいただいたメールを紹介させていただき、
小生のささやかな追悼の儀とさせていただきます。
先生、長い間、ご指導、力添え、ありがとうございました。
本当にありがとうございました。
どうか、安らかにお休みください。
【名倉智道先生より、はやし浩司へ】(2010年11月27日付メールより)
はやし浩司 様
きのうは退職公務員連盟・西部地区の研修会がありました。研修会といっても、顔合わせ懇親会です。昔は盛大に酒を酌み交わして行っていたようですが、最近では申し訳程度の会になっています。浜松・浜名・磐田・袋井の各支部から45名ほどが集まりました。第1部研修会は「浜松ホトニクス」研究所の見学です。
浜松に高柳健次郎のTV実験を記念した「イ」の石碑があり、近くで学生時代を送った我々には懐かしくまた少しばかり誇りに感じるところです。この高柳の精神を抱き創設された会社の今を見てきました。さすがに最先端技術とあってほとんど理解できませんでした。また、この先の研究がどう進むのかということも分かりませんでした。
ただ言えることは「光」に研究を置いて、生物体と光、生命と光といった切り口で研究が進んでおり成果の一端はPETなど医療の分野に、カミオカンデでは物質そのものの研究分野に光電管という形で現れているということです。
いくつかの実験的なデモを見せてもらい、「光」に特化した研究ではあっても生命や環境といった総合的な成果を期待しての研究ということで幅広い知識や技能が要求されるということが分かりました。
将来的にこのような会社(ここばかりではありません)で創造的な仕事をしていくために学校教育の果たす役割はどうあったらいいか、そんなことを考えさせられました。現職の教員が見れば本当はいいのでしょうね。
その後、県立浜北森林公園での昼食、散策、解散という日程でした。
このところレッドデータブックの調査のためあちこちを歩いてきました。しかし、相手は絶滅危惧種とあって簡単には見つかりません。寒さも増してきて紅葉、つまり夏緑性の植物は観察の限界です。少し疲れも溜まりましたので、このくらいにして体を休めようと思います。
採集はそれほど疲れないのですが、その後乾燥させる手間が大変なのです。毎日毎日乾燥用の新聞紙をとり替え、湿った新聞紙は広げて廊下にならべこれを乾燥させます。こうした後始末が結構大変なのです。
今日は奥平山という所に行ってきました。お送りしたミカンの産地です。三ケ日の中でも平山周辺のミカンが三ケ日を代表する味といっても過言ではないと思います。酸味と甘さのバランスは最高ではないでしょうか。植物のほうは特別なものもなく、データブックに関係するものもなく、という結果でした。
それではこれで。名倉
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司2010/12/02
(注)今まで小生の原稿の中で、NG先生と書いてきた先生は、
名倉智道先生のことです。
Hiroshi Hayashi++++Dec. 2010++++++はやし浩司・林浩司
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