●マガジン見本(10-10日号)
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彡彡人ミミ 彡彡彡彡彡
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子育て最前線の育児論byはやし浩司 10月 10日号
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選ばれました!
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【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
【今日のBW教室】(折れ線グラフの学習)
+++++++++++++
今週は、小1児、小2児に
折れ線グラフを教えてみました。
試行錯誤を重ねた結果、今回は、何とか
ねらい通りのレッスンができました。
使った教材は同じものですが、
(また同じように教えてみましたが)、
子どもたちの反応によって、
雰囲気がまったくちがったものに
なりました。
重要なことは、教える私のほうが、
楽しむこと。
そうすれば、子どもたちもそのまま
自然な形で、学ぶことを楽しんで
くれます。
ややふざけたレッスンになりましたが、
「折れ線グラフの勉強は楽しかった」という
印象が、つぎの学習意欲へとつながって
いきます。
+++++++++++++
【小1児】
(1)
(2)
(3)
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
【小1・小2児、混成クラス】
(1)
(2)
(3)
Hiroshi Hayashi++++++Oct. 2011++++++はやし浩司・林浩司
【年長6歳児と言葉(文字)遊び】
●今日は予定を変更して、言葉遊びをしました。スケジュールでは、「手作業」になってい
ましたが、突然の変更をお許し下さい。新入会の生徒がいたからです。で、一言。「勉強」
というと、大学生が研究室でするような姿勢を求める親が多いのには、驚かされます。黙々
とデスクに向かって、何かの作業をする……。そんな学習態度を、幼児に求めても無理で
すね。この時期大切なことは、「勉強は楽しい」「おもしろい」という印象作りをすること。
+子どもたちの心を開かせること。まず言いたいことを言わせる。それが原点です。子ど
もを抑えるのは簡単ですが、伸びやかにするのは、たいへんです。なお、私はよくふざけ
ますが、これは子どもの脳みそを柔軟にするためです。どうか誤解のないように!
(1)
(2)
(3)
Hiroshi Hayashi++++++Sep. 2011++++++はやし浩司・林浩司
【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
休みます。
【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
●9月23日(金曜日)
1人のバカ親父がいる。
たいした仕事もせず、道楽三昧。
毎日していることと言えば、庭いじり。
一本何百万もするような庭木を植えては、それを楽しんでいる。
10年前に離れの家を建てたばかりなのに、今度は茶室も造るという。
3人の息子と2人の娘がいる。
5人とも、朝早くから、夜遅くまで働いている。
給料は悪くはないが、毎月、月末になると、バカ親父が、金を借りに来る。
その額、すでに10億円。
5人の息子や娘の年収の、約20倍。
そこで息子や娘たちが、こう言った。
「お父さん、道楽も、もうほどほどにしてよ」と。
が、そんな願いなど、どこ吹く風。
バカ親父は、相も変わらず、道楽三昧。
が、ここにきて、問題が起きた。
息子や娘たちの勤めている会社が、このところ様子がおかしい。
売り上げが落ちてきた。
株価が下がってきた。
当然、給料も下がってきた。
息子や娘たちは、バカ親父の道楽を支えるだけで、精一杯。
……というか、限界。
と、思っていたところ、大事件。
息子の家が、火事で燃えてしまった。
が、それを知ってもバカ親父は、道楽はそのまま。
「オレがここで庭いじりをやめたら、庭師たちが生活に困る」と。
そこでバカ親父は、残った4人に、さらなる借金を申し込んだ。
「もっと、金を出せ」と。
現在の日本の現状を、ひとつの家族にたとえると、だいたいこんな感じになる。
Hiroshi Hayashi++++++Sep. 2011++++++はやし浩司・林浩司
●9月23日夜記(不況風、いやですね!)
●経済雑誌
仕事の合間に、書店に足を運んだ。
何冊か、経済雑誌に目を通した。
が、どれも恐ろしい記事ばかり。
読めば読むほど、暗い気持ちになってしまった。
ギリシアの経済破綻は、もうどうしようもない。
問題は、スペインとイタリア。
「大きすぎて潰せない」「大きすぎて救えない」(某誌)ということらしい。
このままでは、リーマンショックのときとは比較にならないほど、巨大な嵐がやってくる。
・・・というか、すでに危機は始まっている。
書店を出るとき、そんな印象をもった。
●証券会社
私は景気の動向を知る、ひとつのバロメーターとして、証券会社の株価に注目している。
(こんなことをしているのは、私だけかと思うが・・・。)
証券会社というのは、言うなれば、資本主義の総本山。
証券会社が健全ということは、資本主義も健全。
そうでなければ、そうでない。
その証券会社だが、Nホールディングズも、D證券も、この1年と少しで株価が、半値
近くにまで、下がっている。
現在ともに、300円前後。
かなりあぶない状況になってきた?
私の勝手な判断だが、私はそう思っている。
●大恐慌
全体としてみると、リーマンのときは、銀行にまだ余力があった。
その余力で、何とか、危機をしのいだ。
が、今回は、その余力もない。
その上、アメリカ、EU、中国の同時危機。
日本もご存じのように、余裕、ゼロ。
だから「どれも恐ろしい記事」となる。
●韓国の株価、大暴落(9月23日)
たまたま今日は、祭日。
株式市場は休み。
それがよかったのか、悪かったのか?
韓国の株式市場は、5%以上も値をさげている。
ほかの市場にくらべて、下げ幅がきつい。
日本があの3・11大震災に襲われたとき、韓国では、株価は、大幅に上昇した。
その上昇幅が突出していた。
なぜそうなったかについては、今さら、その理由など、書くまでもない。
●ブラック・マンデー
ネット上では、すでに「ブラック・マンデー」という言葉が飛び交っている。
今日は9月23日(金曜日)。
9月26日がその月曜日。
その月曜日に、日本の株式市場は、どう反応するか?
自分のもっている株の価格がさがれば、さらに株を買いつづけ、下支えをする。
これが個人投資家と呼ばれる人たちの、常識的なやり方ということになる。
が、その個人投資家の「力」にも限界がある。
つまりいつか息切れする。
ここからは私の予想だが、月曜日に、日本の株価も大暴落するはず。
まさにブラック・マンデー。
が、こわいのは、「事実」ではなく、私のようにみなが思い始めること。
恐慌というのは、風説が風説を呼び、その風説が「嵐」になったときに、始まる。
(すでに始まっているが・・・。)
●最後は日本!
アメリカもあぶない。
EUも中国も、あぶない。
しかし最終的に、いちばんあぶないのは、この日本(?)。
アメリカもEUも中国も、じゅうぶんな食糧、資源をかかえている。
強力な軍事力も、もっている。
が、この日本には、そのどれも、ない。
結局は、最終的に生き残るのは、アメリカ。
ドル以外に基軸通貨がない。
そのドルの印刷機を、アメリカはもっている。
お金がなくなれば、印刷機を回せばよい。
●ふんばる
問題は、では、どうすればよいかということ。
その点、私たち団塊の世代は、幾多の修羅場をくぐり抜けてきた。
そのつど、得もしたし、損もした。
が、鉄則は、ただひとつ。
「ふんばる」。
歯を食いしばって、ふんばる。
ふんばった人だけが、修羅場をくぐり抜けることができる。
たとえば20年前には、浜松の中心部だけでも、10~15前後の幼児教室があった。
が、失われた10年が、失われた20年になった。
結果、生き残った幼児教室は、私の教室だけ。
(そのあと、また1~2の幼児教室が生まれてはいるが……。)
今も、基本的には、この状況は変わっていない。
つまり目下、ふんばり中!
……ふんばるしかない。
●D氏
そんなこともあって、このところどこの店に顔を出しても、景気の悪い話ばかり。
たとえば30年来の友人にD氏がいる。
市内で3店舗、レストランを経営している。
そのD氏の口癖は、いつも同じ。
顔を合わせるたび、こう言う。
「林さん(=私)、何か、いい話、ないですかねエ?」と。
そう言えば、どこも元気がない。
レストランの客が、さらにガクンと減ったように感ずる。
一部のファーストフード店は、低価格とサービスのよさで、見た目にはにぎわっている。
しかし実際は、どうか?
D氏は、いつだったか、こんな話をしてくれた。
1人の客が、何分で食事をし、いくら落としてくれる(=払ってくれる)かで、勝敗が
決まる、と。
「うちは料理では儲からないから、ワインで儲けている」とも。
が、そのワインを注文する客が減っているという。
先日会ったとき、別れ際、D氏は、こう言った。
「林さん、あと3、4年で、失業者がふえますヨ~」と。
……とは言っても、台風と同じ。
私のような者がいくら心配しても、どうしようもない。
やってくるものは、やってくる。
それに戦いようがない。
私たちは恐慌という嵐の中で、右往左往するだけ。
……今日のレッスンを、UPして、今夜はこのままGOOD NIGHT!
Hiroshi Hayashi++++++Sep. 2011++++++はやし浩司・林浩司
●光速以上で飛ぶモノ(素粒子ニュートリノの話)
++++++++++++++++++
それが何であるにせよ、光より速く
飛ぶ(モノ)が見つかったという。
「物質」とは言えないし、「波」とも
言えない。
よくわからない。
++++++++++++++++++
CNNはつぎのように伝える。
『……スイスにある欧州合同原子核研究機関(CERN)は23日、「Opera実験」の
結果を発表した。これが事実なら、光より速いものはないとするアインシュタインの相対
性理論を覆す発見で、現代物理学の根底を揺るがす可能性がある』と。
ただ以前より、私はこんな疑問をもっていた。
専門家が聞いたら、笑い出すかもしれない。
しかしこんな疑問だ。
この大宇宙は、日々に拡大している。
これは事実。
そこで宇宙の果て近くにある銀河(星でもよい)は、
光速に近い速度で遠ざかっているという。
しかしこれほど地球中心主義的な発想はない。
反対に、相手の銀河(星でもよい)から見れば、
この地球のほうが、光速で遠ざかっていることになる。
言い換えると、地球自体が、光速運動をしている?
となると、アインシュタインの相対性理論はどうなるのか。
物体は光速に近づけば近づくほど、時間の進み方が遅くなる。
これをこの世界では、「ウラシマ効果」と呼んでいる。
たとえば光速で宇宙を旅をし、何10年かたって地球へ戻って
みると、地球では数年しかたっていない。
浦島太郎の話に似ているので、「ウラシマ効果」という。
が、これを反対の立場で考えてみよう。
宇宙の果てにある銀河(星でもよい)。
地球から見れば、その銀河は、たしかに光速に近い速度で
遠ざかっている。
となると、地球から見ると、その銀河では、時間の進み方が遅くなっているはず。
が、これはおかしい。
相手の銀河(星でもよい)から見れば、地球のほうこそ、光速に近い
速度で遠ざかっていることになる。
つまり地球のほうこそ、時間の進み方が遅くなっているということになる。
もっともこの矛盾は、「双子のパラドックス」と呼ばれ、
この世界では、常識となっている。
もちろん私が発見したことではない。
しかしこうして考えれば考えるほど、頭の中が混乱してくる。
わけがわからなくなってくる。
が、そこへさらに、また新たな発見。
「素粒子ニュートリノが光より速く飛んだ」という。
この事実がどういう意味をもつのか、実際のところ
私には理解できない。
世界の科学者たちは、「物理学の根底をひっくり返すような大発見」と
言って騒いでいる。
歯がゆいというか、私の能力もここまで。
「ヘ~~エ」と思ったところで、思考停止。
SF小説的に考えれば、ワープ航法も可能になるということか。
光の速度で何万光年もかかるところにある星へ、瞬時に行けるように
なる、とか。
私の息子の1人は、今、そのCERNのコンピューター技師をしている。
今回の発見にどの程度関与しているかは知らないが、何やらものすごいことを
しているらしいことは、数年前から感じていた。
Hiroshi Hayashi++++++Sep. 2011++++++はやし浩司・林浩司
●映画『ライフ(One Life)』
映画、『ライフ』を観てきた。
よかった。
すばらしかった。
笑った。
出演者たち全員が、大まじめ、クソまじめ。
カメラをまったく意識することなく、ありのままを演じて(?)いた。
(当然のことだが!)
それが私の笑いを何度も誘った。
星はつけようがないが、ああいう映画こそ、星5つの、★★★★★。
たとえば何とかクワガタ。
大木の頂上にいるメスを求めて、大木を登っていく。
途中、ライバルのオスたちが何匹も待ち構えている。
そのつどオスどうしの闘いが繰り返される。
負けたほうは、下へ蹴落とされる。
で、最後は、いちばん力のあるオス(いちばんあごの長いオス)が、頂上に達する。
そこにはメスが待っている。
で、そのオスはめでたくそこでゴールイン(=交尾成功)!
が、そのあとのこと。
コトが済むと、何とそのオスは、メスまでも下へ蹴落としてしまった。
あわれメスは、そのまま大木の根元まで、ドスン!
硬いカラに守られ、命には別状はないが、それにしても……。
「人間と同じだなあ……」と思ったとたん、ハハハと笑ってしまった。
が、一言。
映画の中では、男性と女性のナレーションが、交互に繰り返された。
が、女性のほうのそれは、何とも気味が悪かった。
女優のMRがしていたというが、まさに草食系女性の言い方。
男の同性愛者でも、あそこまで「女ぽい」言い方はしないだろう。
くすぐったくなるほど、女ぽい言い方。
それが、画面になじまなかった。
おまけにへんなところで、へんに感情をこめて言うから、そのつど体中が、ムズムズ……。
くすぐったくなった。
ああいう映画なのだから、もう少し、アカデミックな言い方をしてもよかったのではない
か。
淡々と事実だけを、述べる、とか。
その点、男性のナレーションは、聞きやすく、安心して耳を傾けることができた。
で、この地上には、500万種類の動物がいるとか。
「500万種類の生き方をしている」というナレーションが、ジンと心に響いた。
Hiroshi Hayashi++++++Sep. 2011++++++はやし浩司・林浩司
●天上がり(?)(「ここまでやるか、官僚政治!」)(毎日新聞・2011年・9・25)
++++++++++++++++++
どうして、この日本では暴動が起きないのか?
不思議でならない。
官僚たちは、まさにやりたい放題。
が、今度は、天下りならぬ、「天上り」!
毎日新聞の記事をそのまま転載させてもらう。
この記事の中で、とくに注意してほしいのが、
「抜け道」という言葉。
官僚たちは何かの法案を考えるとき、かならず「抜け道」を作る。
何かの規制をかけようとすればするほど、その抜け道を作る。
作って、官僚たちは、身の保全を図ろうとする。
4、5年前から議論されてきた、「天下り規制法案」を例にあげるまでもない。
だから何も変わらない。
旧態依然のまま。
行政改革など、どこ吹く風。
+++++++++++以下、毎日新聞より転載+++++++++++++
「天下り」でもたれ合ってきた霞が関と電力会社。
逆に電力会社に籍を残したまま、社員が非常勤の国家公務員として採用される「天上がり」
も盛んに行われ、行政との一体化の象徴となってきた。
01年の中央省庁再編以降、電力会社からの天上がりは少なくとも99人に上り、内閣官
房や文部科学省、内閣府などの中枢部門に配属され、原子力委員会など電力会社の利害に
直接かかわる業務も行ってきた。
国の民間からの人材登用は人事院規則に基づく公募採用が原則。
しかし、電力会社の場合は「専門知識を有する場合は公募しなくても良い」との特例を適
用した『抜け道採用』が常態化している。
政府によると、これまでの非常勤国家公務員としての採用実績は東電のほか、北海道、
関西、中部、東北、四国、九州電力など。
その多くが、原子力安全委員会事務局(内閣府)や原子力研究開発課(文科省)など原子
力行政の中枢で勤務。
採用期間は2~3年程度で、その間は国から給与を受ける。
期間が満了すると、間をおかずに同じ電力会社から別の社員が連続して採用されるケース
も頻繁。
文科省原子力研究開発課は東電から、同ライフサイエンス課は北海道電力から、内閣府政
策統括官は関西電力からそれぞれ連続採用され、各社の「指定席」となっている。
東電の天上がり社員の一人は、天下り規制を担当する「公務員制度改革推進本部事務局
(内閣官房)」で勤務。
過去には公益法人改革を担当する部署にも配属されたが、天下りの最大の受け皿である電
力会社社員が霞が関改革部門で働く姿はブラックジョークにも映る。
電力会社の天上がり問題については、5月の衆院経済産業委員会で吉井英勝委員(共産)
が「まるで『東京電力・霞が関出張所』ではないか」と是正を求めている。
+++++++++++以上、毎日新聞より転載+++++++++++++
●抜け道
こういうインチキが積もりに積もり、今回の原発事故につながった。
そういう点では、まさに人災。
天災ではなく、人災。
が、不思議なことに、本当に不思議なことに、この日本では、こうした官僚が何かの責任
を取ったという事実は、一例もない。
今回もそうだ。
だれも責任を追及しない。
だいたいだれが責任者かもわからない。
だれも責任を取らない。
みな、逃げてしまう。
またそういうしくみになっている。
この日本人の(従順さ)は、いったいどこからくるのか?
だれも怒らない。
だれも抗議しない。
外国でなら、暴動が起きても不思議ではない。
暴動が起きないどころか、それを「日本人の美徳」と片づけてしまう。
まさに不思議国、日本!
私はこの記事を読んで、久々に、頭に血が上るのを覚えた。
が、そのやり場がない。
この歯がゆさ。
虚しさ。
みなさんは、どうか?
そんなふうに感ずるのは、私だけか?
Hiroshi Hayashi++++++Sep. 2011++++++はやし浩司・林浩司
●経済の勉強(先を読む経済)
+++++++++++++++++
月刊「東洋経済」誌を買ってきた。
読んでみた。
が、専門用語ばかり。
よくわからない。
わからないから、結論だけを読んで終わりにしようとする。
しかしこれではいけない。
こんな読み方ではいけない。
さらに考えてみれば、私たちが得る情報は、いつも「結果」ばかり。
途中のプロセスがない。
今回の恐慌にしても、ある日、突然、やってくる。
「結果として、世界経済はこうなりました」と。
株価を例にあげるまでもない。
が、これでは先が読めない。
そこで今朝は、経済の勉強をしてみることにした。
+++++++++++++++++
●専門用語
★リスクオフ……投資家のリスク許容度のこと?
★ナンピン買い……株価がさがったようなとき、追加資金で購入し、購入コストをさげる
こと?
★ドルペッグ制……ドルとの連動性が高いこと?
★購買力平価の理論……物価が相対的にあがると、その国の通貨の購買力は低下し、為替
レートが下落すること?(反対に物価がさがると、為替レートは、上昇しやすい?)
★キャリートレードのメカニズム……その国の金利が相対的に高いと、金利裁定が働いて、
低金利の国からマネーが流れ込み、その国の通貨が上昇すること?
★金利裁定……各国の金利の動向を見ながら、マネーが流動すること? その国の金利が
低いと、マネーは金利の高い国を求めて移動する?
★逆張り……たとえば自分のもっている株価がさがったようなとき、さらに買いつづけ、
株価を下支えすること?
★ソブリンリスク……国家そのものの危険性? たとえばデフォルト(国家破綻)の可能
性があることをいう?
(以上、私の勝手な解釈のよるものなので、信頼性ゼロ。)
雑誌を読みながら、専門用語を少しずつ脳の中で消化していく。
結構、頭を使う。
疲れる。
たとえば、同誌P52には、こうある。
『……日本はデフレだが、米欧はインフレ率がプラスなので、ゼロ金利であれば、実質金
利はマイナス。ドルやユーロを売って、金、あるいはデフレ通貨であるスイスフランや円
に換えることは、合理的な投資行動だ』と。
私の脳みそが鈍ってきたのか、この部分を理解するだけでも、私は2、3度読みなおし
てしまった。
●先を読む
経済学者の仕事は、先を読むこと。
結果の分析など、してもあまり意味はない。
意味があるとすれば、それをどう未来に向けて、利用していくかということ。
この点、発達心理学と、視点が逆。
発達心理学では、常に(現状)の分析を大切にする。
「今、どうしてこの子どもは、こうなのか」を考える。
そこを原点として、その子どもに問題があれば、その問題の解決に全力を尽くす。
言うなれば、発達心理学の世界は、「個人」という「ミニ」の世界。
一方、経済学の世界では、経済学者の力は、ほとんどない。
あえて言うなら、気圧配置を見、雨量を予想し、洪水の可能性を述べる気象予報士の仕事
に似ている。
言うなれば、そこは「世界」という「マクロ」の世界。
そういう点では、経済学には別のおもしろさがある。
たとえば経済学の世界では、先、つまり未来を読む。
未来を予測する。
(発達心理学では、子どもの未来を予測するのは、わかっていても、タブー。
「あなたの子はこうなりますよ」と言っただけで、大問題になる。)
P51(同誌)を参考に、私なりに日本の近未来を予想してみる。
それを箇条書きにしてみる。
(1)個人投資家は日本で暮らしているから、(つまり日本という井の中の蛙だから)、日
本の円高は変だと思っている。
(2)だからいつか、そこかでかならず円安に転換するはずと思っている。
(3)そこで個人投資家は、円を売り、外債に手を出す。
(4)当然、円を売れば、円安に向かう。
(5)また円を売れば、日本に対するヘッジになると考える。
(6)円安になれば、日本の企業は輸出しやすくなり、企業にメリットがある。
(7)景気は回復する。
(8)日本の株価は、上昇する。
……というところまでなら、私でも読める。
つまりこの程度の「未来」ならわかる。
しかしここからが、問題。
そうはいかないところに、経済学の(深み)がある。
同誌の中で、同志社大学の浜のり子教授はこう述べている。
(9)そのころには、輸出企業は、全部海外に移転しているので、円安になっても企業は
円安メリットをほとんど享受できないのではないか、と。
ナルホド、そういうことか!
円安に戻るころには、日本の企業は総崩れになっている(?)。
だったら、モタモタしていないで、今すぐ円安を是正する。
早ければ早いほど、よい。
が、ミニの世界とちがい、相手は世界。
マクロの世界。
海千山千の怪物どもがしのぎを削りあう、化け物の世界。
言うなれば、戦場。
ものごとは理屈どおりには、動かない。
言い換えると、経済学……というより世界経済のおもしろさは、ここにある。
●外国の常識vs日本の常識
話題を変えよう。
おととい、A氏(55歳)から、こんな電話があった。
いわく「11月に、オーストラリアの友人のB氏が妻を連れて、日本へやってくるのだが、
今年に入って、もう2度目。
数年前から来るようになって、この数年間だけでも、5回目。
たまに来るのはいいのだが、ぼくも疲れました。
林さん(=私)は、どうしていますか?」と。
現在、オーストラリアドルは、最強通貨。
日本人の私たちにとっては、オーストラリアでは、すべてのものが高い。
自動販売機のペットボトルにしても、1本が300~400円(実勢交換レート)。
(ただしボトルのサイズは、日本のそれの1・5倍前後。)
ホテルが、どこも一泊3~4万円。
反対にオーストラリア人にしてみれば、日本では、すべてのものが安い。
日本の旅館に泊まるとき、一泊2食付きで、2~3万円と聞くと、私たちはそれを「高い」
と感ずる。
が、オーストラリア人にしてみると、その2~3万円が、5000円程度の感覚になるの
では?
つまり私たちが高級旅館と感ずる日本の旅館に、彼らは、5000円~1万円程度の感覚
で宿泊することができる。
私「だから、オーストラリア人は、日本へ来たがるのです」
友「しかしこうも頻繁に来られると、私の方も疲れてしまいます」
私「それはたいへんですね」
友「それに習慣のちがいというか、彼らはたいしたみやげも持ってこないで、平気で2、
3週間も泊まっていきます。それにね、林さん、帰国しても一通の礼状さえくれないんで
すよ」
私「欧米人は、そうでしょうね。そういう習慣がないから……」
友「でね、林さんのところへも、よく来るでしょ」
私「この10月にも、来ます」
友「そういうとき、どうしてますか?」と。
欧米人というより、相手がオーストラリア人のばあいは、何でもストレートにものを言
うのがよい。
いやだったら、いやと言えばよい。
忙しかったら、忙しいと言えばよい。
「今日は午後から仕事だから、6時ごろまで、君のめんどうをみられない」とか。
オーストラリア人は、そういうことを、まったく気にしない。
失敬なこととは思わない。
だから正直にありのままを言う。
正直に言えば、「ライト(わかった)」ですんでしまう。
(反対に、ウソには、敏感に反応する。
オーストラリア人には、ウソだけは言ってはいけない。)
が、日本人はそうではない。
日本人は、「表」と「裏」を使い分ける。
内心ではいやだと思っていても、表面的には、「また遊びにおいでください」などと言う。
こういう言葉が、かえって彼らを混乱させる。
私「たまたま今は円高だから、Aさんが今度は、オーストラリアへ遊びに行けばいい」
A「そうは言っても、この不景気ですからね……。
先のことを考えると、気軽に遊びに行くわけにもいかないのですよ」
私「そこが日本人の悲しいところですね。
円高なら、本来なら喜んでいいはずなのに、それが喜べない。
円高を生かして、外国へ遊びに行くこともできない」と。
●再び経済論
話をもとに戻すが、マクロの世界でも同じことが言える。
日本人も、もっと率直に、そして正直に、本音を言えばよい。
へたにいい子ブルから、苦労する。
あとがたいへんになる。
もっと野性的に、もっとドロ臭く、もっと貪欲に生きる。
このままでは通貨危機どころか、日本国という「国」が危うくなる。
「このままでは日本企業は全滅する。
手持ち外貨(ドル)の5%を、金(ゴールド)に換える」と。
「復興資金にする」でもよい。
それくらいの宣言は、してもよいのでは?
アメリカは怒るだろうが、日本が破産するよりはよい。
東洋経済誌にもあるように、「やっと円安になったと喜んだときには、日本国内に会社は
なし」では困る。
今朝は、そんなことを考えた。
2011/09/25
Hiroshi Hayashi++++++Sep. 2011++++++はやし浩司・林浩司
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