Education in Front-Line and Essays by Hiroshi Hayashi (はやし浩司)

(Mr.) Hiroshi Hayashi, a professional writer who has written more than 30 his own books on Education, Chinese Medical science and Religion in Japan. My web-site is: http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/ Please don't hesitate to visit my web-site, which is always welcome!!

Monday, April 09, 2012

●シャッター通りブルース

【シャッター通り】

●T市R町にて(民宿「K」に一泊)

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

明日は、講演。
それを理由に、今夜は、隣町のA町に一泊。
浜松市の自宅から、東名高速道路を経由して、2時間30分。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●TAMIYAの「戦艦大和」

 ところで今日、TAMIYAの戦艦大和が届いた。
定価は2万4000円前後だが、AMAZONで買ったら、1万6000円前後だった。
知る人ぞ知る、プラモデルの最高傑作。
超大型モデル。
縮尺は、350分の1。

 学生時代から、「一度は……」と思っていた。
「一度は作ってみたい」と。
とうとうその夢が、実現した。
息子に手伝ってもらえば、できるはず。

●宿にて

 エアコンを最高の31度に設定した。
それから半時間。
やっと部屋の中が暖かくなってきた。
どこか風邪ぽい?
おかしな寒気を感ずる。
部屋に入ったときから、水鼻が出るようになった。

 で、目下、インフルエンザが、大流行中。
警戒するに越したことはない。
今年、私は予防接種をしていない。
ワイフや息子はしたが、私はできなかった。
いつもの医院へ行ったら、「もう在庫がありません」と。

 気をつけよう。

●旧市街

 通りは、「X町通り」となっている。
部屋は2階。
通りから、ひっきりなしに街の騒音が聞こえてくる。
削岩機がコンクリートを削る音。
そんな音も、時折、遠くから聞こえてくる。

 どの店も元気がない。
店というより、通りに元気がない。
そんな通りを、車がザザーッ、ザザーッと行ったり来たりしている。
その音が、嵐の日の、窓ガラスを叩きつける雨の音のよう。

 その商店街通り。
家と家の隙間がない。
この街並みは、故郷の美濃町と同じ。
道に面した窓からだけ、外の明かりが入ってくる。
私は高校を卒業するまで、こういう街中に住んでいた。
懐かしさがこみあげてきた。

 ……そんなことを思い出していた。
眠くなる目を、懸命にこらえながら……。

●「信ずる」

 子どもを信ずるということは、どういうことなのだろう。
たとえば夫婦や恋人どうしなら、「疑わない」ということ。
が、相手が子どものばあいは、ニュアンスがややちがう。

 あえて定義するなら、「能力を認める」ということ。
というのも、「愛する」とか、「信ずる」とかいうが、中身が、きわめてあいまい。
抽象的。
「子どもを信じなさい」と言われた親だって、困る。
「どうすればいいの?」と。

 そこで私は、こう考えた。
「信ずることは、子どもの能力を認めること」と。

●「能力を認める」

 この私も、母に、泣かれたことがある。
私が「幼稚園の先生になる」と言ったときのことだった。
が、あのとき母だけでも、私を信じてくれていたら、そののちの私の人生は、大きく変わっていただろう。
母を責めているのではない。
母は母で、当時の常識として、そう言った。

 その「信ずる」。
私の能力、つまり、能力がもつ方向性、それを認めてほしかった。
それでここに書いたように、「信ずること」イコール、「能力を認めること」と考えるようになった。

●公務員の給料、8%削減?

 Yahooニュースは、つぎのように伝える。

『……国家公務員の給与を引き下げる臨時特例法案をめぐり、民主、自民、公明3党は25日午前、国会内で実務者協議を開いた。
民主党は今年3月から平均0.23%引き下げる人事院勧告(人勧)を実施したうえで、同4月からさらに平均7.8%を上乗せし、計平均8.03%減額する修正案を提示』(ヤフーNEWS)と。

 しかし問題は、給料ではなく、「手当」。
1人ひとりの公務員に責任があるわけではないが、「手当」にメスを入れないかぎり、ただのザル法案。
職種によっては、20~30種類もの手当はつくのがある。
その手当の額が大きい。

役人のことだから、あの手この手で、法案を骨抜きにしてしまうはず。
今までも、ずっとそうだった。
「減額された分は、手当で補てんします」と。

 それに今ごろ、8%!

 私の親しい友人(H市市役所勤務)は、すでに15年以上も前に、こう言っていた。
「私ら、本当に、公務員になっていてよかったです」と。
物価はさがる。
給料はさがらない。
職を失う心配は、ゼロ。
退職金も年金も、満額!

 今では同じ職種でも、公務員と民間とでは、2倍近い開きがある(「週刊文春」)。
さらにこんな謀略も……。

●年収500万円

 今度から、年収が500万円以上あるときは、年金が減額されることになったという。
まだ法案が通過したとは聞いていないが、たぶん、そうなるだろう。

 しかし年金といっても、どの年金をいうのか。
もしそれが基礎年金(国民年金)のことをいうなら、これほどまでにずるい謀略はない。
こういうこと。

 この先、日本経済は左前になる。
よくなるなどということは、考えられない。
そのときこの日本を、猛烈なインフレが襲う。
(=円の価値がさがる。)
現在、500円のラーメンが、1000円とか、2000円とかになる。
ハイパーインフレが日本を襲えば、タクシーの初乗り代が、1万円になることも考えられる(経済雑誌ほか)。
当然、その分だけ、名目上の給料はあがる。

 大卒の初任給が、年収にして500万円とか、そうなる。
もしそうなったら、年金は、どうなるか。
先の法案が通れば、年金が自動的に減らされることになる。

 現在の今は、「500万円もあれば、減額されても、しかたない」ということになる。
が、2年後、あるいは3年後には、そんなことは言っておれないだろう。

 「だから今のうちに、法案を通しておけ」と。
つまり先手を打った(?)。
それにしても、官僚の考えることは、ずるい。

●眠い

 午後から眠かったが、夕食後、眠気がぐんとました。
「横になろうか……」、
「もう少し起きていようか……」、
……目下、思案中。

●下宿

 「金沢の下宿がこうだった」と私。
間取りは、8畳間。
下宿では、その8畳間をベニア板で2つに仕切り、2部屋としていた。
今の若い人たちにすれば、想像もつかないだろう。
質素な部屋だった。
電気も、天井に1灯、蛍光灯があるだけ。
冷房も暖房もなし。
小さなコタツだけ。

 そんな下宿に、2年間いた。
3年生になるとき、別の下宿に移ったが、それまでの下宿より、さらに劣悪だった。
が、下宿代が下宿代だったから、文句は言わなかった。
2食付で、9000円(1年入学時)~1万6000円(4年卒業時)。
そのように記憶している。

●R町

 夕食後、扁桃腺が痛くなった。
いつもならアスコルビン酸の原末をもって歩く。
が、今日は、忘れた。

 郊外のドラグストアまで車で行く。
そこでアスコルビン酸と葛根湯のドリンク剤を買う。
私のばあい、アスコルビン酸でうがいをすると、痛みは消える。
うがいするとき、しみるような痛みを感ずるときもある。
が、そのあと、スーッと痛みが消える。
(あくまでも私のばあいの治療法。
ぜったいにマネをしないように!)


●不景気

 先日も、浜松市内で弁当店を経営している、F氏がこう言った。
「不景気ですね」と。
会うたびに、そう言う。

 こういう小さな町に来てみると、それが痛いほど、よくわかる、
不景気なら不景気でよい。
が、日本は、20年前を境に、それ以前の日本へと後退している。
このままでは、戦後直後の日本に逆戻りしてしまう。

 この宿にしても、40年前の下宿屋にそっくり。
私は毎日、毎晩、ただひたすら勉強したのは、勉強が好きだったからではない。
勉強以外にすることがなかった。
遊ぶ、お金もなかった。

●「団塊の世代は敵」

 若い人たちから見れば、日本の繁栄を食いつぶしたのは、私たち団塊の世代ということになる。
2チャンネルの投稿を読んでいると、それがよくわかる。
一方、団塊の世代は、(私を含めての話だが)、そうは思っていない。
「この日本を支えてきたのは、私たち」という自負心が強い。
ただひたすら、企業戦士となり、一社懸命でがんばってきた。
家庭を犠牲にした人も多い。

 この意識のズレを理解するためには、視点を一度、若い人たちの中に置いてみる必要がある。

●飽食と贅沢(ぜいたく)
 
現在の20代、30代の人たちが生まれたころは、日本経済はまさにバブル経済の真っ最中。
子どもが生まれると、祖父母までやってきて、蝶よ、花よともてはやした。
まさに飽食と贅沢。
それが当たり前の世界だった。
七五三の祝いに、ホテルや料亭を借り切って祝う家も、少なくなかった。

 が、こうした育児観を批判する人もいるには、いた。
私もその1人だった。
当時、書いた原稿がどこかにあるはず。
探してみる。

2作、つづけて紹介する。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●「費用もかえって、安いのじゃないかしら?」

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

七五三の祝いを式場で?

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●費用は一人二万円

 テレビを見ていたら、こんなシーンが飛び込んできた。
何でも今では、子どもの七五三の祝いを、ホテルかどこかの式場でする親がいるという。
見ると、結婚式の花嫁衣裳のような豪華な着物を着た女の子(6歳ぐらい)が、中央にすわり、これまた結婚式場のように、列席者がその前に並んでいた。

費用は一人二万円くらいだそうだ。
レポーターが、やや皮肉をこめた言い方で、「(費用が)たいへんでしょう」と声をかけると、その母親はこう言った。
「家でするより楽で、費用もかえって、安いのじゃないかしら」と。

●ため息をついた私と女房

 私と女房は、それを見て、思わずため息をついた。
私たちは、結婚式すらしてない。
と言うより、できなかった。
貯金が一〇万円できたとき、(大卒の初任給がやっと七万円に届くころだったが)、私が今の女房に、「結婚式をしたいか、それとも香港へ行きたいか」と聞くと、女房は、「香港へ行きたい」と。それで私の仕事をかねて、私は女房を香港へ連れていった。それでおしまい。

実家からの援助で結婚式をする人も多いが、私のばあい、それも望めなかった。
反対に私は毎月の収入の約半分を、実家へ仕送りしていた。

 そののち、何度か、ちょうど私が三〇歳になるとき、つぎに四〇歳になるとき、「披露宴だけでも……」という話はあったが、そのつど私の父が死んだり、女房の父が死んだりして、それも流れてしまった。
さすが五〇歳になると、もう披露宴の話は消えた。

●「何か、おかしいわ」

 その七五三の祝いを見ながら、女房がこう言った。
「何か、おかしいわ」と。
つづけて私も言った。
「おかしい」と。
すると女房がまたこう言った。
「私なら、あんな祝い、招待されても行かないわ」と。
私もそれにうなずいた。

いや、それは結婚式ができなかった私たちのひがみのようなものだったかもしれない。
しかしおかしいものは、おかしい。

 子どもを愛するということ。
子どもを大切の思うということ。
そのことと、こうした祝いを盛大にするということは、別のことである。こうした祝いをしたからといって、子どもを愛したことにも、大切にしたことにはならない。
しないからといって、子どもを粗末にしたことにもならない。

むしろこうした祝いは、子どもの心をスポイルする可能性すらある。
「自分は大切な人間だ」と思うのは自尊心だが、「他人は自分より劣っている」と思うのは、慢心である。
その慢心がつのれば、子どもは自分の姿を見失う。
こうした祝いは、子どもに慢心を抱かせる危険性がある。

 さらに……。
子どもが慢心をもったならもったで、その慢心を維持できればよいが、そうでなければ、結局はその子ども自身が、……? 
この先は、私の伯母のことを書く。

●中途半端な人生

 私の友人の母親は、滋賀の山村で生まれ育った女性だが、気位の高い人だった。
自転車屋の夫と結婚したものの、生涯ただの一度もドライバーさえ握ったことがない。
店の窓ガラスさえ拭いたことがないという。
そういう女性がどうこうというのではない。
その人はその人だ。
が、問題はなぜその女性がそうであったかということ。
その理由の一つが、その女性が育った家庭環境ではないか。

その女性は数一〇〇年つづいた庄屋の長女だった。
農家の出身だが、子どものころ畑仕事はまったくしなかったという。
そういう流れの中で、その女性はそういう女性になった。

●虚栄の世界で

 たとえばその女性は、医師の妻やその町のお金持ちの妻としか交際しなかった。
娘と息子がいたが、医師の娘が日本舞踊を習い始めたりすると、すぐ自分の娘にも日本舞踊を習わせた。
金持ちの娘が琴を学び始めたりすると、すぐ自分の娘にも琴を習わせた。
あとは一事が万事。

が、結局はそういう見栄の中で、一番苦しんだのはその女性自身ではなかったのか。
たしかにその女性は、親にかわいがられて育ったのだろうが、それが長い目で見てよかったのかどうかということになると、それは疑わしい。
結局友人の母親は、自転車屋のおかみさんにもなれず、さりとて上流階級の奥様にもなれず、何とも中途半端なまま、その生涯を終えた。

●子どもはスポイルされるだけ?

 話を戻すが、子どものときから「蝶よ、花よ」と育てられれば、子ども自身がスポイルされる。
ダメになる。
それだけの財力と実力がいつまでもともなえば、それでよいが、そういうことは期待するほうがおかしい。
友人の母親のような末路をたどらないとは、だれにも言えない。

 で、その女性にはつづきがある。
その女性は死ぬまで、家のしきたりにこだわった。
五月の節句になると、軒下に花飾りをつけた。
そして近所に、甘酒を配ったりした。
家計は火の車だったが、それでもそういうしきたりはやめなかった。
友人から、「ムダな出費がかかってたいへん」という苦情が届いたこともある。

●子どもというのは皮肉なもの

 子どもというのは不思議なものだ。
お金や手間をかければかけるほど、ダメになる。
ドラ息子化する。
親は「親に感謝しているはず」と考えるかもしれないが、実際には逆。

 一方、子どもは使えば使うほど、すばらしい子どもになる。
苦労がわかる子どもになるから、やさしくもなる。
学習面でも伸びる。
もともと勉強には、ある種の苦痛がともなう。
その苦痛を乗りこえる忍耐力も、そこから生まれる。
「子どもを育てる」という面では、そのほうが望ましいことは言うまでもない。


はやし浩司+++++++++++++++++Hiroshi Hayashi

●ただのやさしい、お人よしのおばあちゃん?

子どもに与えるお金は、100倍せよ

●年長から小学2、3年にできる金銭感覚

 子どもの金銭感覚は、年長から小学2、3年にかけて完成する。
この時期できる金銭感覚は、おとなのそれとほぼ同じとみてよい。
が、それだけではない。
子どもはお金で自分の欲望を満足させる、その満足のさせ方まで覚えてしまう。
これがこわい。

●100倍論

 そこでこの時期は、子どもに買い与えるものは、100倍にして考えるとよい。
100円のものなら、100倍して、1万円。
1000円のものなら、100倍して、10万円と。
つまりこの時期、100円のものから得る満足感は、おとなが1万円のものを買ったときの満足感と同じということ。
そういう満足感になれた子どもは、やがて100円や1000円のものでは満足しなくなる。
中学生になれば、1万円、10万円。さらに高校生や大学生になれば、10万円、100万円となる。
あなたにそれだけの財力があれば話は別だが、そうでなければ子どもに安易にものを買い与えることは、やめたほうがよい。

●やがてあなたの手に負えなくなる

子どもに手をかければかけるほど、それは親の愛のあかしと考える人がいる。
あるいは高価であればあるほど、子どもは感謝するはずと考える人がいる。
しかしこれはまったくの誤解。
あるいは実際には、逆効果。

一時的には感謝するかもしれないが、それはあくまでも一時的。
子どもはさらに高価なものを求めるようになる。
そうなればなったで、やがてあなたの子どもはあなたの手に負えなくなる。

 先日もテレビを見ていたら、こんなシーンが飛び込んできた。
何でもその朝発売になるゲームソフトを手に入れるために、60歳前後の女性がゲームソフト屋の前に並んでいるというのだ。
しかも徹夜で! そこでレポーターが、「どうしてですか」と聞くと、その女性はこう答えた。
「かわいい孫のためです」と。

その番組の中では、その女性(祖母)と、子ども(孫)がいる家庭を同時に中継していたが、子ども(孫)は、こう言っていた。

「おばあちゃん、がんばって。ありがとう」と。

●この話はどこかおかしい

一見、何でもないほほえましい光景に見えるが、この話はどこかおかしい。
つまり1人の祖母が、孫(小学五年生くらい)のゲームを買うために、前の晩から毛布持参でゲーム屋の前に並んでいるというのだ。
その女性にしてみれば、孫の歓心を買うために、寒空のもと、毛布持参で並んでいるのだろうが、そうした苦労を小学生の子どもが理解できるかどうか疑わしい。
感謝するかどうかということになると、さらに疑わしい。

苦労などというものは、同じような苦労した人だけに理解できる。
その孫にすれば、その女性は、「ただのやさしい、お人よしのおばあちゃん」にすぎないのではないのか。

●釣竿を買ってあげるより、魚を釣りに行け

 イギリスの教育格言に、『釣竿を買ってあげるより、一緒に魚を釣りに行け』というのがある。
子どもの心をつかみたかったら、釣竿を買ってあげるより、子どもと魚釣りに行けという意味だが、これはまさに子育ての核心をついた格言である。
少し前、どこかの自動車のコマーシャルにもあったが、子どもにとって大切なのは、「モノより思い出」。
この思い出が親子のきずなを太くする。

●モノに固執する国民性

日本人ほど、モノに執着する国民も、これまた少ない。
アメリカ人でもイギリス人でも、そしてオーストラリア人も、彼らは驚くほど生活は質素
である。
少し前、オーストラリアへ行ったとき、友人がくれたみやげは、石にペインティングしたものだった。
それには、「友情の一里塚(マイル・ストーン)」と書いてあった。

日本人がもっているモノ意識と、彼らがもっているモノ意識は、本質的な部分で違う。そしてそれが親子関係にそのまま反映される。

 さてクリスマス。
さて誕生日。
あなたは親として、あるいは祖父母として、子どもや孫にどんなプレゼントを買い与えているだろうか。
ここでちょっとだけ自分の姿勢を振りかってみてほしい。

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Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●神国日本

 20代、30代の人たちの目から見れば、こうなる。
「日本の繁栄を食いつぶしたのは、団塊の世代」と。
少なくとも、私たち団塊の世代に感謝している若い人は、いない。
それはちょうど、私たち団塊の世代が、戦時中、戦争に行った人に感謝していないのとよく似ている。
むしろ逆で、「どうしてあんなバカな戦争をしたのだ」と、非難する。

 当時の人たちは、国策として洗脳※されていたとはいえ、「神国日本」のために、命をかけた。
戦った。

(注※……私たちは常に国家によって、洗脳されている。
私にもこんな経験がある。

 オーストラリアへ留学生として渡ったときのこと。
オーストラリア人の学生がこう聞いた。
「日本ではなぜ、軍事教育をしているのか?」と。
そこで私が「していない!」と断言すると、こう言った。

「日本の男子学生は、みな、陸軍服(学生服)を着ている。
女子学生は、水兵服(セーラー服)を着ている。
それに軍隊ももっているではないか」と。

 そこで私が、「あれは軍隊ではない。セルフ・デフェンス・アーミィ(自己防衛隊)だ」と言うと、みなが、ドッと笑った。
「どこの国の軍隊が、自国を守らないということがあるか」と。

 私は「自衛隊は軍隊ではない」と教えられていた。
つまりそのように洗脳されていた。)

●感謝

 だから……というわけでもないが、現在の高校生や大学生は、親に感謝などしない。
高校生で、親に感謝しながら高校へ通っている子どもは、ほぼゼロ。
大学生でも、少ない。
それもそのはず。

 子どもたちは幼いころから、「勉強しろ」「勉強しろ」と尻を叩かれている。
だからこう言う。
「親がうるさいから、大学へ行ってやる」と。

 私の3人の息子たちにしてもそうだ。
ごく平均的な高校であり、大学生だったと思う。
思うが、このかた、ただの一度も、私に感謝の念を伝えたことがない。
親の私は、老後の貯蓄を切り崩して、学費を工面した。
が、そんな親の気持ちや苦労など、どこ吹く風。
私が新しいパソコンを買ったときも、息子の1人は、私にこう言った。

「無駄づかい、するな!」と。

 私が自分で働いて、自分で買ったパソコンである。
それについても、そう言う。

●意識

 結局は意識の問題ということになる。
その意識が、180度、ズレている。

 が、私たちは私たちの意識を基盤にして、ものを考える。
「私たちがこうだから……」と。
つまり「子どもたちには、これだけのことをしてやったのだから、内心では感謝しているはず」と。
私のワイフも、ときどき、そう言う。
が、残念ながら、私の息子というより、現在の若い世代の人たちには、そういう意識は、まったくない。

 意識というのは、そういうもの。
シロか、クロか。
それしかない。
むしろ逆恨みされる。
「この日本をダメにしたのは、パパたち、団塊の世代」と。

それともあなたは、戦時中、戦争に行き、日本のために戦争をしたあの世代に、感謝しているとでも言うのだろうか。

●グチ

 悲観的なことを書いた。
が、こうした町に泊まってみると、それがよくわかる。
本来なら、今、マレーシアやインドネシアに立っている高層ビルが、この町にあってもおかしくない。
が、それがない。
どこにも、ない。

 立派な建物といえば、どこかのゼネコンが請け負った公共施設だけ。
本来なら……と書きたいが、この先は、グチになるだけ。
書いても意味がない。

 ただこういうことは言える。

 一見、華々しく見える日本経済だが、現状を知りたかったら、こうした町の、こうした民宿に泊まってみることだ。
ここに今、日本の現状がある。

●講演

 鼻水は少し出るが、風邪の症状は収まったようだ。
よかった!
明日は、講演。
が、私は妥協しない。

 どんな小さな町の講演であっても、手を抜かない。
真剣勝負。
そう言えば、先ほど、携帯電話に、電話がかかってきた。
N市の教育委員会の人からのものだった。
来月、そこで講演をすることになっている。

それについて、要するに、「ふつうの講演をしてほしい」ということらしい。
先週、私は、こんな演題をつけた。
「六諏輪廻の……闇路に迷う愚痴親父」と。
それがまずかった?

 「改めて、書き直します」と返事を書いた。

●就寝

 そろそろ眠くなってきた。
ワイフは、すでに寝支度を整えている。
私も、先ほど、歯を磨いた。

 ……長く通った歯科医院が、閉鎖され、すでに1年以上になる。
今度から、K歯科医院に通うつもりでいる。
私の教え子が、その医院で、歯科医師をしている。
楽しみなような、恐いような。
「あのときの恨み、今、はらす……」と、グサリとやられるかもしれない。

 ……学生時代を久々に思い出した。
あのころもこうして徹夜でパソコンを叩いていた……というのは、ウソ。
当時はまだ、パソコンはなかった。
工学部に、電子計算機というのは、あった。
教室1部屋を占めるほど大型のもので、窓の外からのぞくと、紙テープがバラバラと音をたてて飛び出していた。
それを見て、私は、こう思った。
「なんだ、こんなものか!」と。

 それから40年。
今、ここでこうして使っているパソコンのほうが、当時の電子計算機より、性能は、はるかによい。
それを考えると、不思議な感覚に襲われる。

(おやすみなさい。はやし浩司 2012-01-25)

●1月26日(木曜日)

 朝は、5時に目を覚ました。
エアコンの、乾燥した風を感じ、目が覚めた。
のどがカラカラだった。

 ……ニュースサイトをのぞくと、長野市で、積雪151センチとあった。
151センチ!
その量に驚く。
道理で、昨夜は、寒かった。

●円高vs貿易赤字

 もうひとつのニュースは、日本の貿易収支が、昨年(2011年)赤字になったこと。
「円高不況」とは言われるが、もし今「円安」だったら、貿易赤字は、さらに膨らんでいたはず。

どうであるにせよ、2012年の日本は、たいへん暗い。
今は、EUの金融危機問題で関心が、EUに移っている。
が、皮肉なことにEU問題が片づけば、つぎは日本?
あるいは中国?
あるいはアメリカ?

 このところ韓国のウォンが急上昇している。
(今日現在、1ドル=112円台。先月は、117~116円前後。)
韓国がターゲットにされている可能性も、きわめて高い。

●教育

 教育というのは、今、組み立てても、その成果が表れるのは、20~30年後。
言い換えると、教育は、常に20~30年後を見据えてする。
そのよい例が、シンガポール。
シンガポールは、「Look East(日本を見習え)」と、20~30年前に、その準備をした。
こんな例がある。

 私がいたオーストラリアのIHカレッジ(メルボルン大学)には、世界中から留学生が集まっていた。
が、それぞれの国の留学生は、それぞれの国の国情をそのまま反映していた。
独裁国家からの留学生は、王子や皇太子など。
フィリッピンなどの軍事国家の留学生は、軍人。
そしてシンガポールからも留学生が来ていたが、彼は「教師」だった。
名前を、チュー・チー・サンと言った。

 日本から行った私は、三井物産という会社の内定を延期してもらい、オーストラリアに渡った。
日本は当時、経済立国をめざしていた。
当時の私は、「なぜ、教師が?」と思ったが、今にしてみると、シンガポールは、教育に全精力を注いでいた。

 これからの日本を支えるには、「教育」しかない。
が、その教育は、……?
少なくとも今、日本がしている程度の教育なら、世界中、どこでもしている。
英語の国際検定試験では、ビリから数えたほうが早いほど。
こんな状態で、日本は2050年を乗り切ることができるだろうか。

 つまり今の日本に必要なのは、教育の大改革。
自由化。
基本的な主要科目は、学校で教える。
それ以外は民間に委託し、自由競争に任せる。
たとえば英語教育などといった科目は、民間に任す。
月謝は、バウチャー券方式で補助すればよい。

 高校、大学の単位の共通化は、常識。
フリースクールも、これまた、常識。
今のように、学校以外に道はなく、学校を離れて道はない。
そんな制度のほうが、遅れている。
おかしい。
その(おかしさ)に、みなが気づく。

 が、同時に、職業格差、給与格差、官民格差を是正する。
これが残るかぎり、受験競争はなくならない。
学外教育といえば、受験教育。
そうなってしまう。

 要するに、子どもたちのもつ多様性に合わせて、無数のコースを用意する。
その選択は、子ども自身に任す。
なぜ今、この日本で、「武士道」なのか?
「論語教育」なのか?
方向性がまちがっているというより、バカげている。

●豆腐系人間

 とは書きつつも、このところ私も自信を失いつつある。
子どもたちの世界でも、たくましい子どもほど、嫌われている。
自己主張のはげしい子どもほど、嫌われている。
「できの悪い子」と。

 そのかわり生まれてきたのが、草食系ならぬ、豆腐系人間。
おとなしく、ハキがなく、ナヨナヨしている。
男子なのに、ピンクの花柄パンツをはき、耳や鼻には、金物をぶらさげている(高校生)。
「日本は……?」と問いかけただけで、「ダサイ!」と言って、はねのけてしまう。
(そういう若者にしたのは、時の文部省だぞ!)
こんな日本に、未来はあるのか?

 では、どうするか?

 たくましい子どもを育てるためには、たくましい教師がいなければならない。
たくましい教師を育てなければならない。
が、現状は、……?
「年功序列」という言葉がある。
学校教育は、完ぺきに近いほど、その年功序列型社会。
その年功序列型社会をまず崩す。
30代、40代の校長が出現する。
20代でもよい。
そうなったとき、日本の教育は変わる。
また変えなければならない。

●私たちの責任

 かなり頭が熱くなってきた。
こういう話になると、どうしても頭が熱くなってしまう。
が、これだけは言える。

 それぞれの人は、それぞれの立場で、がんばっている。
それは認める。
が、同時に、天下国家を論じてこそ、その先に日本の未来が見えてくる。
2050年には、少子化がさらに進み、高齢者がさらにふえる。
(65歳までのおとな):(65歳以上の高齢者)の比率が、1・2:1になる。

 腰の曲がったような高齢者が、100万円(3か月ごと)の札束を手づかみにして郵便局を出る。
その一方で、子どもをもつ親には、数万円(月額)の補助もない。
学費にしても、基本的には、全額、親の負担。
企業によっては、私製の奨学金制度を始めたところもある(スズキ自動車ほか)。
しかし欧米と比べたら、超貧弱。

 私も今、20代なら、子どもは作らない。
生まれてくる子どもが、かわいそう!
若い人たちにしても、そうだ。
明けても暮れても、やっていることと言えば、恋愛ごっこ。

 つまりこういう国にしてしまったのも、私たちの責任。
天下国家を論じなくなった、私たちの責任。
が、その私たちに向かって、若い人たちは、こう言う。
「ゴミ」と。

●亡国の兆候

 しかし……。
「ゴミだ」「ゴミだ」と言われると、ふとこう思う。
「どうでもなれ!」と。
「そんな偉そうなことを言うなら、自分で国を作ってみろ」と。

言い換えると、この日本も、落ちるところまで落ちるしかない。
一度、食うに困るところまで、落ちるしかない。
またそこまで落ちないと、自分で気がつかない。

 ……こういうのをニヒリズムという。
そのニヒリズムが、私の心の中にも、芽生え始めている。
まさに亡国の兆候。
が、これではいけない!
「どうでもなれ」と手を引いてしまったら、今までの努力は、いったい何だったのかということになってしまう。
が、それこそ、まさに敗北。

……ということで、今日も、講演で、がんばる。
自分の思いを、今の若い親たちに伝える。
はかない抵抗かもしれないが、やるしかない。

(はやし浩司 教育 林 浩司 林浩司 Hiroshi Hayashi 幼児教育 教育評論 幼児教育評論 はやし浩司 亡国の兆候)


**********1月28日************




HSaturday, January 28, 2012
*Why is "Sea of Japan" "East Sea (Tonghae)"?
To the people of USA:(アメリカの人たちへ)

*Exaggerated nationalism of South Koreans(韓国人の過激な民族主義)
Why is Sea of Japan (Japan Sea) “East Sea? (どうして日本海が、「東海」なのか?)


●韓国の人たちよ、どうして「日本海」では、いけないのか?

 私の意見に賛成の人は、下記(A)~(B)までを、コピーし、あなたのBLOGに貼りつけてほしい。
訳文は、この原稿の終わりにつけておく。

(A)

*Why is Sea of Japan (Japan Sea) “East Sea”?
Exaggerated Nationalism of South Korea


We, the Japanese, know that South Korean people dislike “Japan” and now they have been trying to alter the name of “Sea of Japan (Japan Sea)” into “Tonghae” or “East Sea”.
Sea of Japan (Japan Sea) is situated in the east of Korea Peninsula and that is the reason why they insist so.


But if so, there would be hundreds of “East Sea” in the world, since each country has “East”.
In Japan we have a well-known proverb, saying, “If you dislike a priest, you hate his robe too”.


Once A. Einstein wrote in his letter to Prof. T. Kenzi like this: “The exaggerated nationalism is very dangerous”.
Sea of Japan (Japan Sea) has been “Sea of Japan (Japan Sea)” for more than 120 years and used as a common word internationally.
Even according to the map dated in 1855, used by Commodore M.C. Perry, who came to Japan in 1853, Sea of Japan is “Japan Sea”.

http://seaofjapan-noeastsea.blogspot.com/

Or why is Gulf of Mexico (Mexico Gulf) “Gulf of Mexico”?
Why doesn’t USA try to alter the name into “South Gulf”?
Because American people know that this type of nationalism seems to be so stupid.
So please you don’t have to listen to South Korea’s meaningless opinion.


In the website of “Sea of Japan, No East sea” someone writes as follows:


“Refute distorted Korean government and Korean nationalist distorted claims who got brainwashed propaganda in their school and mass media who they cannot master Chinese character and documents.
Those offensive brainwash propaganda spoiled Korean naughty young school kids having hostility toward Japan and Japanese.
I am protesting those stupid Korean's Structural Violence and expansionism, new fascism.”


I agree to this opinion.

Hiroshi Hayashi, Hamamatsu-city, Japan


(B)

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

【読者のみなさんへ】

●私たちも声をあげよう!


韓国の東亜日報は、つぎのような記事をかかげている。
「『東海・日本海』併記について、バージニア州上院は、1票差で否決した※」(2012年01月28日)と。
つまり「いろいろ働きかけてはみたが、教科書に、『東海・日本海』と併記させることについて、バージニア州では、失敗した」と。

韓国はノ大統領の時代から、世界各国に専門の特使まで派遣し、「日本海」を「東海(トンヘ)」に改名する運動を重ねている。
「日本海」という呼称が、どうにもこうにも気に入らないらしい。
その気持ちはよくわかる。
が、どうして日本海が「東海」なのか?
 
韓国から見れば、確かに「東の海」。
が、日本から見れば、「北西の海」。
ロシアから見れば、「東南の海」。
これほどまでに自己中心性丸出しの呼び方は、そうはない。
もし世界中の国々が、自分の国を中心に、東西南北の海の名前を決めたら、それこそ「東海」という名前は、国の数だけ生まれることになる。

そこで韓国はバランスをとるため、黄海を、独自に、「西海」と呼んでいる。
が、こちらのほうは、目立った運動は、まったくしていない。
つまり「おまけ」。
韓国は、要するに、「日本」という文字がよほど気に入らないらしい。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●「日本海」問題

 日本海の呼称問題については、たびたび書いてきた。
ここでは、もう一歩、さらに話の内容を進めてみたい。
その第一。

 日本人は、あまりにも、おとなし過ぎる!

 どうして日本はもっと積極的に発言し、行動しないのか。
韓国が特使を派遣したら、日本も派遣すればよい。
韓国が騒いだら、日本も同じだけ、騒げばよい。

 昨年(2011年5月)書いた原稿を、もう一度掲載する。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●「東海(トンヘ)」問題 (동해 vs. 일본해)

 『坊主憎ければ……』とかいうが、韓国は、「日本海」という名称が、よほど、気に入ら
ないらしい。

 で、韓国政府は、全世界の各国に「特使」まで送って、「日本海」を「東海」へ変更しよ
うと努力している。
(「特使」だぞ! わかるか!)

が、どうして「東海」なのか。
これほどまでに自己中心的な発想はない。
もしロシアが、「太平洋を『東方洋』にせよ」と主張したら、世界はロシアをどう思うだろ
うか。

 ついでに韓国は、黄海を、「西海」にしようとしている。
そうでも言わないと、バランス(=整合性)が取れないからだ。
が、無理は無理。
韓国政府も、やっとそれに気づき始めた。

 中央日報(韓国)は、つぎのように伝える。

『韓国政府は国際社会の東海(トンヘ、日本名・日本海)表記と関連し、「東海」と「日
本海」を併記すべきだという意見を国際水路機関(IHO)に提出したと、政府当局者が
1日明らかにした。

当局者は「IHO側が2日までに東海表記に関する公式意見を伝えてほしいと要求してき
た」とし、「東海単独表記主張は成功する可能性がないと判断した」と説明した』(5月4
日)と。

 繰り返すが、どこの国に対して、「東」なのか?
日本にとっては、日本海は、「北海」。
あるいは、「北西海」。
もしこんなメチャメチャな改名が許されるとしたら、それこそ世界は、大混乱。
「東海」だけでも、世界中に、何千も生まれる。

 ついでに……

対馬海峡→(韓国の)南海
東シナ海→(台湾の)北海
台湾海峡→中国海峡
南シナ海→北フィリッピン海
フィリッピン海→グアム海、などなどとしたら、どうか?

そのうちベンガル湾も、インドの東にあるということで、「東海」になるかもしれない。
アラビア海は、パキスタンの南にあるから、「南海」になるかもしれない。

 特使まで送って改名させようとしているところが、すごい。
……というか、バカげている。

 原稿をさがしてみたら、2007年の5月に、同じ原稿を書いているのがわかった。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●またまた「東海(トンヘ)」?(2007年5月記)

Why should the Japan Sea (Sea of Japan) be the Eastern Sea?
The Japan Sea (Sea of Japan) is situated to the east of Korea,
but is situated to the north to Japan.

++++++++++++++++++

韓国にとっては、東海(トンヘ)かも
しれないが、日本にとっては、「北西海」。
あるいは「北海」。

どうして韓国は、こうまで「東海」に
こだわるのか?

++++++++++++++++++

 『坊主憎ければ、袈裟まで憎い』という諺(ことわざ)を、地で行くような事例が、これ。
今も、つづいている。
韓国は、数年前から世界各国に特使まで送り、「日本海」を、「東海(トンヘ)」に改称しようと運動を重ねている。

 韓国にとっては、たしかに「東海」だが、日本にとっては、「北西海」。
あるいは「北海」。
韓国は、よほど、「日本」という名前が嫌いらしい。
「日本海」ではなく、「日本」という名称が嫌いらしい。

 しかし日本の周辺を見ただけでも、その地域や固有の名前がついた海というのは、いくらでもある。

 北から、東シベリア海、ベーリング海、オホーツク海、東シナ海、台湾海峡、フィリッピン海、南シナ海などなど。

 しかし「東海」などという、自己中心性丸出しの名前は、どこにもない。
英語で言えば、「the Eastern Sea(東海)」。
「トンヘの意味は?」と聞かれたら、韓国の人たちは、何と答えるのか。

 こんな改名がまかり通るなら、まず日本とフィリッピンの間にある「フィリッピン海」を、「南海」としたらどうか。
が、韓国にとっては、それはおもしろくないらしい。
こんな記事が、今朝の朝鮮N報に載っていた。

 『5月7日からモナコで開かれる、国際水路機構(IHO)総会に参加する、加盟国78カ国のうち、大多数が「日本海」の単独表記を支持していることが判明し、韓国政府に緊張が走っている。

 韓国政府当局者は30日、IHO総会に関するブリーフィングを開き、「現在の状況では大多数のIHO加盟国が日本海単独表記を支持しているが、どのような状況であれ、日本海が単独表記されることを絶対に容認することはできないというの、われわれの基本的な立場」と述べた』(07年5月1日)と。

 どうして容認することができないのか? 
韓国側は、その理由も述べたらよい。と、同時に、どうして日本海ではいけないのか。
その理由も述べたらよい。
さらに、どうして「東海」なのか、その理由も述べたらよい。

 仮に「東海」ということになれば、今度は、日本が猛反対するだろう。
「どうして東海なのか」と。

 さすがの韓国政府も、自分たちの愚かさに気づいたのだろう。
今度は、「平和の海」という代案を出してきた。
「平和」という名前は、K国が好んで使う名称でもある。今の今も、あの38度線をはさんで、韓国側にある村を、「自由の村」と呼び、K国側にある村を、「平和の村」と呼んでいる。

 が、その「平和の海」論も、どこかへ消えた。
そこで再び、「東海」。
「併記問題」。
今度は、「日本海と東海を併記せよ」と。

 こうした韓国側の動きを見ていると、反日運動の原点を見ているようで、興味深い。
つまり韓国にとってみれば、日本の存在そのものが、おもしろくないのだ。
理由など、ない。
まさに感情論。
彼らが主張するところの歴史認識問題にしても、そのうちの何割か以上は、その感情論と考えてよい。

 しかし一言。
韓国政府も、いちいちそんな(名称)の問題にこだわらないで、もっと大きな問題に取り組んでみたらどうか? 
たとえば国連への分担金を一人前にふやすとか、そういうことを考えてみたらどうか? あるいは政府開発援助金を、人口比に応じて、せめて日本の3分の1くらいにまで、ふやすとか……。

 そういうことはまったくせず、主張することだけは、一人前。
あるいはそれ以上!

 どちらにせよ、「東海」などという呼称そのものが、私たち日本人にとっては、言語道断。
どうして日本の北にある日本海が、東海なのか。
日本としては、絶対に容認できない呼称である。

ちなみに国際水路機構(IHO)総会では、大多数が、「日本海」の単独表記を支持しているという。
当然のことである。

(付記)今まで、直接的な批判を避け、あえて東海を「西海」などとまぶして、批判記事を書いてきましたが、今日から、正面から、「東海」とすることにしました。

(以上、2007年5月に書いた原稿より)

●グーグル翻訳でも……

 グーグル翻訳サービスを使って、「日本海」を韓国語に翻訳すると、韓国語で「東海」と翻訳される。
韓国政府は、すでにグーグルにまで、こうした手を伸ばしている。
日本よ、油断するな!

(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 
BW はやし浩司 韓国 東海(トンヘ) 日本海名称問題 日本海と東海 韓国の反日感
情 反日運動 はやし浩司 日本海 東海呼称問題)

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●日本人よ、もっと声をあげよう!

 日本人よ、もっと声をあげよう。
方法は、簡単。
もしみなさんがBLOG(Twitter)を書いているなら、以下の文面をコピーし、あなたのBLOGに貼りつけてほしい。

 ネットの世界では、同じ意見でも、数が多ければ多いほど、検索時に上位に表示される。
アメリカをはじめ、世界の人たちの目に留まる。
それが重要。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

(A~Bまでの訳文)

●どうして日本海が、「東海」なのか?

 私たち日本人は、韓国人(朝鮮人)が、日本を嫌っていることを知っている。
そして今、日本海という名前を、「トンヘ」つまり、「東海」と改名しようとしていることを知っている。
日本海は、朝鮮半島の東側に位置する。
それが彼らの主張の根拠になっている。

が、もしそうなら、世界中に、何百という「東海」が生まれるだろう。
というのも、それぞれの国に、「東」があるからである。

日本には、『坊主憎ければ、袈裟まで憎い』という諺がある。
あのA・アインシュタインは、田丸謙二先生への手紙の中で、こう書いている。
「過激な民族主義は危険である」と。

「日本海」という名前は、100年以上も、世界の常識として使われている。
1853年に日本に来航した、マシュー・ペリー提督が使った地図でも、日本海は「日本海」になっている。
でないというのなら、どうしてメキシコ湾が「メキシコ湾」なのか。
アメリカは、どうしてメキシコ湾を、「南湾」と改名しようとしないのか。
なぜなら、この種のナショナリズムが、馬鹿げていることを知っているからである。

どうか韓国の、馬鹿げた意見に耳を貸さないでほしい。

『日本海であって、東海ではない』(Sea of Japan, No East Sea)サイトの中には、次のような意見が載っている。

『……アメリカ人は韓国政府および韓国の国粋主義者たちは、漢字や漢字で書かれた書類を読めない子どもやマスメディアの世界において、洗脳プロパガンダ(=政治的情宣活動)を繰り広げている。

これらの攻撃的なプロパガンダは、無邪気な子どもたちをたきつけ、日本や日本人に対する敵意を煽(あお)り立てている。
私はこれらの愚かな、構造的暴力、さらには拡張主義、つまり新しいタイプのファシズムに、抗議する』(以上、同サイトより)と。

私は、この意見に同意する。

浜松市 はやし浩司


++++++++以下、コピーし、あなたのBLOGに貼りつけてほしい++++++

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

(A)

*Why is Sea of Japan (Japan Sea) “East Sea”?
Exaggerated Nationalism of South Korea


We, the Japanese, know that South Korean people dislike “Japan” and now they have been trying to alter the name of “Sea of Japan (Japan Sea)” into “Tonghae” or “East Sea”.
Sea of Japan (Japan Sea) is situated in the east of Korea Peninsula and that is the reason why they insist so.


But if so, there would be hundreds of “East Sea” in the world, since each country has “East”.
In Japan we have a well-known proverb, saying, “If you dislike a priest, you hate his robe too”.


Once A. Einstein wrote in his letter to Prof. T. Kenzi like this: “The exaggerated nationalism is very dangerous”.
Sea of Japan (Japan Sea) has been “Sea of Japan (Japan Sea)” for more than 120 years and used as a common word internationally.
Even according to the map dated in 1855, used by Commodore M.C. Perry, who came to Japan in 1853, Sea of Japan is “Japan Sea”.

http://seaofjapan-noeastsea.blogspot.com/

Or why is Gulf of Mexico (Mexico Gulf) “Gulf of Mexico”?
Why doesn’t USA try to alter the name into “South Gulf”?
Because American people know that this type of nationalism seems to be so stupid.
So please you don’t have to listen to South Korea’s meaningless opinion.


In the website of “Sea of Japan, No East sea”, someone writes as follows:


“Refute distorted Korean government and Korean nationalist distorted claims who got brainwashed propaganda in their school and mass media who they cannot master Chinese character and documents.
Those offensive brainwash propaganda spoiled Korean naughty young school kids having hostility toward Japan and Japanese.
I am protesting those stupid Korean's Structural Violence and expansionism, new fascism.”
I agree to this opinion.


Hiroshi Hayashi, Hamamatsu-city, Japan


(B)

++++以上 (A)~(B)をコピーし、あなたのBLOGに貼りつけてほしい++++++

●「教科書」

 ついでに一言。

 東亜日報紙は、この記事※の中で、「教科書」という言葉に、こだわっているのがわかる。
が、アメリカの学校には、「教科書」と呼ばれる教科書は、ない。
「テキスト」はある。
が、教科書はない。
民間の出版社が発刊する、テキストである。
それぞれの学校が、自由に、それぞれのテキストを使っている。

そもそも、日本のような検定制度そのものが、アメリカには、ない。
だから、州議会に働きかけても、意味がない。
州議会で仮に併記を議決したとしても、法的拘束力はない。
それを知ってか知らずか、「教科書」という言葉を使っているところが、恐ろしい。

日本政府は、教科書について、検定済み教科書であって、国定教科書ではないと主張している。
が、これはウソ。
「検定」も「国定」も、英語に翻訳すれば、同じ。

なおついでながら、オーストラリアにも検定制度はある。
民間団体が、自主的にそれを行っている。
行っているが、検定するのは、暴力と性描写のみ。
むしろ逆で、州政府は、「政治的な表現については、検定してはならない」と、釘をさしている(南オーストラリア州)。
小学低学年時には、テキストすら使っていないところもある。

 繰り返す。
アメリカには検定制度そのものがない。
ないから、「教科書」という言い方そのものが、適切ではない。
「テキスト」は「テキスト」。
どうか誤解のないように!

 日本も、教科書制度を廃止したらよい。
戦時中の日本ならいざ知らず、2012年の今、国定教科書とは!
今どき「教科書」を使い、国民の思想統一しているのは、そこらの独裁国家くらいなもの。
日本よ、日本人よ、いいかげんに、目を覚ませ!

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

(注※……東亜日報紙の記事・全文)

『米教科書の「東海・日本海」併記、バージニア州上院1票差で否決
米バージニア州議会で推進された「東海(トンヘ)と日本海の教科書併記法案(SB200)」(東海併記法案)が否決された。
15人で構成された州議会上院の教育保健委員会は26日、全体会議を開き、東海併記法案に対する採決を実施し、賛成7票、反対8票で否決した。
同日の採決では、賛成7票と反対7票で拮抗したが、キャスティングボートを握るスティーブン・マーティン委員長(共和)が反対票を投じ、否決された。

デヴィッド・マースデン議員(民主)が11日に提出した同法案は、バージニア州内の公立学校で使用される1年生から12年生用の教科書に東海と日本海を併記することを義務づける内容を含んでおり、16日に教育委小委員会を通過した。

小委員会を通過した時は、全体会議の通過が有力視されたが、共和党議員を中心に親日ムードが生まれ、否決されたという』(以上「東亜日報」より)と。

なお日本のMSN・産経ニュースは、つぎのように伝えている。

『……米ワシントン近郊のバージニア州議会で、州内の公立学校の教科書に日本海を「東海」と併記することを求める州法案の採決が行われ、1票差で否決されたことが分かった。

歴史的事実を知らない地方議員が韓国系団体のロビー活動を受けて法案を提出していた。

米国では最近、韓国系米国人らが日本の教科書の使用中止を求める動きもあり、日本政府は官民を挙げた対策が求められている』(MSNニュース・2012年1月29日)と。

(はやし浩司 教育 林 浩司 林浩司 Hiroshi Hayashi 幼児教育 教育評論 幼児教育評論 はやし浩司 東海 日本海 呼称問題 行き過ぎたナショナリズム 過激な民族主義 韓国のはやし浩司 東海呼称問題 Tong Hae Tonghae 東海 はやし浩司 Eggerrated Nationalism of South Korea 韓国のファシズム はやし浩司 民族主義 はやし浩司 メキシコ湾を南海に ペリー提督の地図)
はやし浩司 2012-01-29朝記


Hiroshi Hayashi+++++++Jan. 2012++++++はやし浩司・林浩司




●シャッター通りのみなさんへ

 私は今まで、シャッター通りについて書くたびに、その外側から、行政の不備を攻撃してきた。
行政側を攻撃してきた。
私の実家も、そのシャッター通りにあった。
その悲しみ、苦しみは、よくわかっている。
が、実は、どうもそれだけではないようだ。

……ということで、シャッター通りの内側からの意見を書いてみた。
私たちたちは、私たち自身で努力する。
その成功例も、ないわけではない。

 たとえば滋賀県の長浜。
長浜の町。
小さな田舎町だが、都会の~~通りほどの観光客であふれている。
若い店員たちが、思いっきり元気を発散している。
なぜそうなのか。
またそうであるためには、どうしたらよいのか。
もしあなたに学習能力が残っているなら、一度、長浜の町をのぞいてみたらよい。
たった40年前には、さびれにさびれ、「♪イノシシが、逆さまにぶらさっがっている」というような町だった。

 それが今は、あの「長浜の町」になった。

 がんばろう、シャッター通りのみなさん!
負けるな、めげるな!

(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 幼児教室 育児 教育論 Japan はやし浩司 シャッター通り 思考回路 はやし浩司 長浜 硬直した思考回路 はやし浩司 シャッター街)


Hiroshi Hayashi+++++++Jan. 2012++++++はやし浩司・林浩司