Education in Front-Line and Essays by Hiroshi Hayashi (はやし浩司)

(Mr.) Hiroshi Hayashi, a professional writer who has written more than 30 his own books on Education, Chinese Medical science and Religion in Japan. My web-site is: http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/ Please don't hesitate to visit my web-site, which is always welcome!!

Saturday, March 13, 2010

*Sherlock Holms

●映画『シャーロック・ホームズ』(Sherlock Holmes)

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数日前、ディズニー映画の『プリンセスと魔法のキス』
を観た。
「観てきた」ではなく、「観た」。
が、ワイフも私も、途中でギブアップ。
私は居眠り。
ふと目を覚まして横を見ると、ワイフも居眠り。
「帰ろうか」と声をかけると、「帰ろう」と。

観客は私たち2人を含めて、3人だけ。
ディズニー作品にしては、星のつけようもないほど、
超ダ作。
観たのは、最初の30分くらいまで。
いまどき王子だの、何だのと、バカげている。

で、その仇討ちというわけでもないが、昨夜、
ロバート・ダウニー・Jr、ジュード・ロウ主演の、
『シャーロックホームズ』を観てきた。
こちらは星3つの、★★★。

が、私は最初の10~20分で、トリックを見破って
しまった。
そのため、おもしろさは、半減。
見終わったあと、ワイフに聞くと、ワイフは、
最後までトリックを見破れなかったとのこと。
ハハハと笑って、優越感を覚えた。

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●皮膚ガン(Skin Cancer)

 映画『シャーロックホームズ』を観ていて、ひとつ気になったことがある。
ホームズの意中の恋人役として、レイチェル・マクアダムスが出演していた。
小柄の、細身の身体の女優である。

 映画を観ていて、その女優の左頬上の、シミが気になった。
かなり大きなシミで、10円玉ほどの大きさがあった。
最初、「女優にも、こんな大きなシミがあるのかな?」と思った。
で、そのシミが、映画の終わりごろには、イボのように、飛び出ていた。
厚い化粧をしていたが、それ以上に、大画面。
レイチェル・マクアダムスが画面に大写しになるたびに、私はそこを見た。
(映画の後半部では、右から写すシーンばかりになったのも、?)

たまたまオーストラリアの友人が、皮膚ガンになったという話を聞いたばかりだったので、私はそのシミやイボが、たいへん気になった。
もちろんだからといって、レイチェル・マクアダムスが、そうだと言うのではない。
ただ、気になったというだけの話。

●オーストラリア人の皮膚ガン

 友人に何度かメールを送ったが、返事では、いつも「だいじょうぶ」と。
「平気」という印象を受けた。
「オーストラリア人には多い病気」とか、「これからは日光を避け、つばの大きな帽子をかぶる」とか。
が、皮膚ガンといっても、軽く考えてはいけない。
「切れば治る」という病気でもないらしい。

 古い原稿だが、オーストラリア人の皮膚ガンにからんで、こんな原稿を書いたことがある(中日新聞掲載済み)。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●疑わしきは罰する

 今、子どもたちの間で珍現象が起きている。
四歳を過ぎても、オムツがはずせない。幼稚園や保育園で、排尿、排便ができず、紙オムツをあててあげると、排尿、排便ができる。

六歳になっても、大便のあとお尻がふけない。
あるいは幼稚園や保育園では、大便をがまんしてしまう。
反対に、その意識がないまま、あたりかまわず排尿してしまう。
原因は、紙オムツ。
最近の紙オムツは、性能がよすぎる(?)ため、使用しても不快感がない。
子どもというのは、排尿後の不快感を体で覚えて、排尿、排便の習慣を身につける。

 このことをある雑誌で発表しようとしたら、その部分だけ削除されてしまった(M誌88年)。
「根拠があいまい」というのが表向きの理由だったが、実はスポンサーに遠慮したためだ。
根拠があるもないもない。
こんなことは幼稚園や保育園では常識で、それを疑う人はいない。
紙オムツをあててあげると排尿できるというのが、その証拠である。

 ……というような問題は、現場にはゴロゴロしている。
疑わしいが、はっきりとは言えないというようなことである。その一つが住環境。
高層住宅に住んでいる子どもは、情緒が不安定になりやすい…? 実際、高層住宅が人間の心理に与える影響は無視できない。こんな調査結果がある。

たとえば妊婦の流産率は、6階以上では24%、10階以上では39%(1~5階は5~7%)。流・死産率でも6階以上では21%(全体8%)(東海大学医学部逢坂氏)。
マンションなど集合住宅に住む妊婦で、マタニティーブルー(うつ病)になる妊婦は、一戸建ての居住者の四倍(国立精神神経センター北村俊則氏)など。

母親ですら、これだけの影響を受ける。いわんや子どもをや。
さらに深刻な話もある。

 今どき野外活動か何かで、真っ黒に日焼けするなどということは、自殺的行為と言ってもよい。
私の周辺でも、何らかの対策を講じている学校は、1校もない。
無頓(とん)着といえば無頓着。無頓着過ぎる。
オゾン層のオゾンが1%減少すると、有害な紫外線が2%増加し、皮膚がんの発生率は4~6%も増加するという(岐阜県保健環境研究所)。
実際、オーストラリアでは,1992年までの7年間だけをみても、皮膚がんによる死亡件数が、毎年10%ずつふえている。日光性角皮症や白内障も急増している。

そこでオーストラリアでは、その季節になると、紫外線情報を流し、子どもたちに紫外線防止用の帽子とサングラスの着用を義務づけている。が、この日本では野放し。
オーストラリアの友人は、こう言った。
「何も対策をとっていない? 信じられない」と。
ちなみにこの北半球でも、オゾン層は、すでに10~40%(日本上空で10%)も減少している(NHK「地球法廷」)。

 法律の世界では「疑わしきは罰せず」という。
しかし教育の世界では「疑わしきは罰する」。
子どもの世界は、先手先手で守ってこそ、はじめて、守れる。
害が具体的に出るようになってからでは、手遅れ。
たとえば紫外線の問題にしても、過度な日焼けはさせない。紫外線防止用の帽子を着用させる、など。あなたが親としてすべきことは多い。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●紫外線対策

 白人は、皮膚ガンになりやすいという話は、よく聞く。
またオーストラリアでは、南極に近いこともあって、オゾンホールが深刻な問題になっている。
日本とはやや事情がちがうようだが、私たち日本人も、警戒するにこしたことはない。

 たまたま今日(日曜日)も、私とワイフは、近くの公園へ、ハイキングに行くことになっている。
紫外線の予防対策だけは、しっかりとして行きたい。
話を戻す。

●映画の予想

 今回、私は『シャーロック・ホームズ』を観て、先にも書いたように、かなり最初の段階で、トリックを見破ってしまった。
学生のころ、アーサー・コナン・ドイルの作品は、ほとんど読んだ。
それもあるかもしれない。
ほかの映画とちがって、シャーロック・ホームズの映画に、超自然現象的な事件(映画の中では、黒魔術)が登場するわけがない。
つまりそういう冷めた目があったからこそ、トリックを見破ることができた。

 もちろんここでそのトリックの内容を書くことはできない。
これから映画を観る人に、申し訳ない。
が、まだ公開されていない映画について、トリックを予想するのは許される。
それを予想するのは、楽しい。

●レオナルド・ディカプリオ主演『シャッター・アイランド』

 最初に断っておく。
この映画は、2010年の4月に、劇場で公開される。
この原稿を書いている今は、2010年3月14日。
ここに書くことは、あくまでも、私の推理。
トリックの予想。
というのも、劇場でもらってきた、映画案内には、こうある。

「謎解きに参加せよ」
「巧妙に仕組まれた映像全てがヒント」
「全ての謎が解けた時、衝撃の事実に誰もが言葉を失うだろう」と。

 そこであえてその謎解きに、映画を観る前に、挑戦してみることにした。
映画『マトリックス』、『シクス・センス』、『ミラーズ』……。
どれもおもしろかった。
どれも私の予想の範囲を超えていた。
で、今回は、『シャッター・アイランド」。

●私の推理

 映画『シャッター・アイランド』の映画案内を読んでみよう。
こうある。

「精神を病んだ犯罪者だけを収容する島から、1人の女が消えた……」
「四方を海に囲まれた厳戒な監視体制の閉ざされた島から、1人の女が煙のように消えた。
そこには暗号が残されていた。
解けば解くほど、謎は深まっていく。
この島は、いったい、何をたくらんでいるのか」(以上、映画案内より)と。

 この映画の予告編は、何度か見た。
断片的な映像だが、どこかオカルト的なシーンもいくつかあった。
以上のことを総合すると、私の推理は、こうだ。
(もし私の推理が的中していても、どうか怒らないでほしい。)

 トリックは、簡単。

 正常な捜査官(?)のディカプリオが、その島に乗り込む。
出だしは、ごくふつうの映画。
が、そこは精神を病んだ犯罪者だけを収容している島。
が、捜査が進むうちに、ディカプリオ自身が、少しずつだが、精神を病んでいく。
同時に、精神を病んでいたと思われた囚人たちが、反比例的に正常になっていく。
一方、ディカプリオが島に乗り込んだとき、正常だったはずの(?)看守たちが、最後の場面では、精神を病んだ人間に見えてくる……。

 つまり精神を病んだ1人の囚人が消えたのではなく、異常な看守たちによって、正常な1人の囚人が消された、と。

 正常であるかないかということは、相対的な見方でしかない。
正常な人たちの世界から見れば異常な人たちでも、異常な人たちの世界から見れば、正常に見える。
反対に、異常な人たちの世界から見れば、正常な世界の人たちが、異常に見える。
正常・異常というのは、あくまでも相対的な見方でしかない。
 
 似たような映画に、(といっても、ここに書いた私の推理が正しいというわけではないが)、古い映画だが、若いころ、こんな映画を観たことがある。

●兵隊と精神病院

 映画の題名は忘れた。
こんな映画だった。

 ある村に、ドイツ軍が進駐してくる。
が、村は、精神病院に入院していた患者たちをのぞいて、からっぽ。
ほかの村人たちは、みな、逃亡していた。

 で、若い兵隊が、精神病院の患者たちとしばらく、いっしょに過ごす。
最初は、兵隊たちのほうが正常に見え、精神病院の患者たちのほうが、異常に見える。
いかめしい顔つきの兵隊。
一方、どこか間が抜けた患者たち。
兵隊たちが何をしても、ニコニコと笑っているだけ。

が、そのうち、つまり映画が進むうちに、人を殺し合う兵隊たちのほうが、異常に見えてくる。
反対に精神病院の患者たちのほうが、正常に見えてくるようになる。

 最後には、その兵隊が、「頭がおかしくなった」という理由で、その精神病院に、患者として残る。
ほかの兵隊たちは、村へ進駐してきたときと同じように、今度は別の村に向かって去っていく。
そういう映画だった。
記憶によるものなので、内容は不正確。
しかし印象に残る、たいへんおもしろい映画だった。

 今度の『シャッター・アイランド』も、基本的には、この映画と同じではないか。
私の勝手な推理によるものなので、まちがっているかもしれない。
しかし映画を観る前に、こうして推理を立てるというのも、映画の楽しみ方のひとつ。
私はいつも、そうしている。

 さあ、どうか?
このつづきは、『シャッター・アイランド』を観てから、書いてみたい。
(2010年3月14日、日曜日朝、記)

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(付記)

 あくまでも結果論だが、私の人生においても、同じようなことが起きた。

 私がM物産という商社をやめ、幼稚園の講師になったときのこと。
私の周囲にいた知人たちは、「あの林(=私)は、頭がおかしくなった」と言った。
母ですら、「あんたは、道を誤ったア!」と、電話口の向こうで泣き崩れてしまった。
私が、M物産をやめて、幼稚園の講師になったことを、告げたときのことだった。
しかし当時、すでに私には、企業戦士とか何とかおだてられて、一社懸命でがんばっている知人たちのほうが、おかしく見えた。

 つまり一方の側から見れば、私は、異常ということになる。
しかしその私は、私のことを異常とは思っていなかった。
いなかったばかりか、会社のためと称して、早朝から深夜まで働いている会社人間(失礼!)のほうが、異常に見えた。

 どちらがどうというのではない。
そんな失礼なことを書いているのではない。
私が書きたいのは、正常・異常というのは、あくまでも相対的な見方でしかないということ。
言い替えると、「正常」の定義など、ないということになる。
また「正常」の定義など、してはいけない。

 ……というようなことを、映画『シャッター・アイランド』の映画案内を読みながら、考えた。
さて、どんな映画だろう。
公開日に、かならず観に行くぞ!


Hiroshi Hayashi+教育評論++March.2010++幼児教育+はやし浩司