●易経と64卦
【易経と64卦】
●易経の二進数(古代中国の大ロマン)
+++++++++++++++++
今、端緒をつかんだばかり。
今までの不勉強が悔やまれる。
まだ不確実な段階だが、5000年以上も
さかのぼる太古の昔、中国に、何と
二進数があったらしい。
(こんなことも知らなかったのか、と
笑われそうだが……。)
しかもその配列の仕方は、(漢字との意味の符合性において)、
DNAの配列と同じという。
もしこれが事実とするなら、私は、今までの
古代観を根底から、作りなおさなければ
ならない。
もちろんこの説を鵜呑みにするわけにはいかない。
それが正しいかどうか、自分で検証してみる
必要がある。
「根底から作りなおす」というからには、
それなりの確信が必要である。
本当に、「易」は、「DNA」の配列と関係が
あるのか?
+++++++++++++++++
●二進数(PART2)
二進数では、(0)と(1)だけの
数字を使って数を表す。
だからたとえば、0、1、2、3、4、5、6……は、二進数では、
0、1、10、11、100、101、110……となる。
コンピューター言語の基本にもなっている。
それを古代中国では、つぎのように表す。
●まずはじめに……(国立がんセンターのHPより引用)
『……遺伝子が設計図だとすると、どのような言葉(言語)で書かれているのでしょうか。遺伝子は、物質としてはDNAと呼ばれる分子からできていますが、この DNAは「A、G、C、T」という4つの「塩基」の並びでできています。
言語というのは英語であればアルファベット26文字、日本語であれば平仮名50音の組み合わせでつくられますが、遺伝子の場合には、この4つの文字からなる遺伝子の言語で書かれているということになります。人間ではこのA、G、C、T という文字が30億個並んで遺伝子全体をつくっています。
比喩的にいうと、4つの文字の配列によりつくられた、意味のあるひとつひとつの「文章」がひとつひとつの「遺伝子」に相当し、ヒトの場合、そのような遺伝子が40,000個ぐらいあるといわれています。
ある生物がもつすべての遺伝子、人間なら人間のすべての遺伝子を全部ひっくるめて「ゲノム」といいます。遺伝子を句点「。」で区切られたひとつの文章だとすれば、文章が集まった一冊の本がゲノムであるといえます。遺伝子が一本の木だとすると、その木が集まった森がゲノムにあたります』(以上、国立がんセンターHPより)。
●「易経」の二進数
●赤ワク
この中で赤ワクで囲んだのは、上下3本ずつが、同じ配列になったものである。
そこでさらに、これら64のパターンを、8つのグループに分けてみる。
(0)と(1)の組み合わせは、8種類ある。
こういうグループ分けに、とくに意味はない。
(A)上部3本が、(000)のグループ
(B)上部3本が、(001)のグループ
(C)上部3本が、(010)のグループ
(D)上部3本が、(011)のグループ
(E)上部3本が、(100)のグループ
(F)上部3本が、(101)のグループ
(G)上部3本が、(110)のグループ
(H)上部3本が、(111)のグループ
8つのグループに、それぞれ8つの組み合わせがある。
合計すると、8x8で、64種類ということになる。
●DNA言語も64語
ところでDNA言語は、A(アデニン)、G(グアニン)、C(シトシン)、
T(チミン)という4種類の塩基が基本になっている。
これらの塩基が鎖状に連なって、遺伝子情報を伝える。
一見無秩序に見える塩基情報だが、実際には、A、G、C、Tの4つの塩基から、
3つを取り出し、その組み合わせによって、64種類の言葉が生まれることがわかって
いる。
AAA、AAG、AAC、AAT、AGA、AGG,AGC,AGT……TTT、と。
『易経の謎』(光文社)、『ニビルの謎』(学研)によれば、こうした遺伝子言語は、
そのままDNA言語と一致するという。
並び方だけではない。
意味まで、一致するという(『ニビルの謎』)。
たとえば「DNA言語の(ATG)は、「開始」を意味するが、これに対応する
八卦は、「かん(土偏に欠)」で、これも「開始」を表す。
DNA言語の(TAA)は、「停止」を意味するが、これに対応する八卦は、「ごん」で、
これも「停止」を表す」(『ニビルの謎』)と。
上述、「易経の二進数」のうち、(18)(010010)が、「かん」、
(9)(001001)が、「ごん」にあたるという。
しかし自分で改めて検証してみると、つじつまが合わなくなる。
(1)と(0)の組み合わせは、
(00)(01)(10)(11)の4つである。
この4つを、どう「A」「G」「C]「T]と結びつければよいのか?
たとえば、
10……「A」
01……「G」
11……「C」
00……「T」とすると、
「ATG」は、「10・00・01」となる。
並び方を反対にすると、つまり「GTA」にすると、「01・00・10」となり、
たしかに「かん」となる。
が、同じように「TAA」は、「AAT」にすると、「10・10・00」となり、
「ごん」にならない。
「ごん」は、二進数では、「00・10・01」である。
(「00・10・10」なら、つじつまが合うのだが……。)
私の解釈の仕方がまちがっているのだろうか。
あるいはどこかまちがっているのだろうか。
これら2冊の本だけではよくわからない。
●4つの組み合わせx4通り
わかりやすく言えば、「A」「G」「C」「T」と、(00)(01)(10)(11)を、
どう結びつけるかということ。
これがうまく結びつけば、中国の二進数は、まさにDNA言語そのものを表している
ことになる。
(00)は、「A」なのか。
「G」なのか。
「C」なのか。
それとも「T」なのか。……(1)
(01)は、「A」なのか。
「G」なのか。
「C」なのか。
それとも「T」なのか。……(2)
(10)は、「A」なのか。
「G」なのか。
「C」なのか。
それとも「T」なのか。……(3)
(11)は、「A」なのか。
「G」なのか。
「C」なのか。
それとも「T」なのか。……(4)
そこでヒントとなるのが、DNAが複製されるときの性質、つまり「A」は「T]と
のみ結合し、「G」は「C」とのみ結合するという性質。
これを二進数と組み合わせてみると、興味深い事実が浮かびあがってくる。
(00)と(11)の関係。
(01)と(10)の関係。
これらは、数字の上では補完関係にあることがわかる。
仮に(00)を「A」とすると、(11)は「T」ということになる。
同じように(01)を「G」とすると、(10)は「C」ということになる。
この仮定の上で、もう一度、表を作り直してみる。
それがつぎの表ということになる。
00……「A」
01……「G」
10……「T」
11……「C」
仮にこの配列で、中国の二進数を並べ直してみると、つぎのようになる。
00……AAA(00・00・00だから、AAAとなる。)
01……AAG
02……AAT
03……AAC
04……ATA
05……AGG
06……AGT
07……AGC
08……ATA
09……ATG(00・10・01だから、ATGとなる。TAAにならない)(ごん)
10……ATT
11……ATC
12……ACA
13……ACG
14……ACT
15……ACC
16……GAA
17……GAG
18……GAT(01・00・10だから、GATとなる。ATGとならない)(かん)
????
別の組み合わせを考えてみる。
というより、上記(1)(2)(3)(4)の4つの組み合わせを、総当たり的に
確かめてみる。
「9」の「ごん」で、「TAA」に、「18」の「かん」で、「ATG]になればよい。
そういう組み合わせは、あるのか?
●矛盾
もう一度、数字を並べてみる。
「9」(ごん)……(00・10・01)……「TAA」
「18」(かん)…(01・00・10)……「ATG」
これらの数字(二進数)に、「A」「G」「C」「T」を当てはめてみる。
いわば暗号解きのパズルのようなものだが、一見して共通性がないのがわかる。
(01)が「A」で、(00)が「T」ということまでは、わかる。
が、そのほかは、矛盾する。
で、ここに先にあげた、補完関係を応用してみる。
(「補完関係」といっても、私が勝手に仮説として考えたものにすぎないが……。)
(01)が「A」とすると、(10)が「T」ということになってしまう。
つまりまたまた矛盾してしまう。
(01)が「A」とすると、「T」は、(10)でなければならない。
アアアア!
●謎への再挑戦
もう一度、『ニビルの謎』を読んでみる。
繰り返しになるが、許してほしい。
この壁を乗り越えないと、謎を解くことができない。
「……DNA言語の(ATG)は、「開始」を意味するが、これに対応する
八卦は、「かん(土偏に欠)」で、これも「開始」を表す。
DNA言語の(TAA)は、「停止」を意味するが、これに対応する八卦は、「ごん」で、
これも「停止」を表す」(『ニビルの謎』)と。
そこにはたしかに(ATG)は、(かん)、(TAA)は(ごん)と書いてある。
(かん)は、二進数で、(01・00・10)。
(ごん)は、二進数で、(00・10・01)。
この2つを並べてみると、(00)は、「T」ということになる。
両者が共通にもっている(10)、あるいは(01)は、「A」ということになる。
残ったのは、この両者にない、(11)。
この(11)は、「C」ということになるのか?
となると、「G」は、(10)と(01)のどちらなのか?
「A」が(10)なら、「G」は、(01)、
「A」が(01)なら、「G」は、(10)ということになる。
一応、ここまでを、一覧表にしてみる。
10、あるいは01……「A」
01、あるいは10……「G」
11……「C」
00……「T」
ほかに手がかりはないのか?
ということで、今、あちこちをネットでサーフィンしながら、調べてみた。
が、私が調べたところ、それに関する情報は手に入らなかった。
「A」は、(10)なのか、(01)なのか?
それさえ決まれば、易経の二進数と、DNAの関係が、少しだけだが浮かびあがって
くる。
……が、ここでタイプアップ!
仕事の準備をする時間になった。
このつづきは、またの機会にしたい。
(2010年9月17日、午前10時)
(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 易経の謎 中国の二進数 2進数 DNAの謎 DNAと易経 ニビルの謎)
【注】今回『ニビルの謎』(学研)という本を参考にさせてもらったが、私自身は、
「ニビル」なる惑星については、まだ半信半疑。
真夏の夜のロマンのひとつにしか考えていない。
興味をもったのは、その中に書かれていた「二進数」、つまり易経でいう「64卦」。
そこに「64卦は、DNA言語と関係がある」と書いてあったので、興味をもった。
どうか誤解のないように!
Hiroshi Hayashi+++++++Sep. 2010++++++はやし浩司
<< Home