●中国の「易」と二進数
●中国の二進数(古代中国の大ロマン)
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今、端緒をつかんだばかり。
今までの不勉強が悔やまれる。
まだ不確実な段階だが、5000年以上も
さかのぼる太古の昔、中国に、何と
二進数があったらしい。
(こんなことも知らなかったのか、と
笑われそうだが……。)
もしこれが事実とするなら、私は、今までの
古代観を根底から、作りなおさなければ
ならない。
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●二進数
二進数では、(0)と(1)だけの
数字を使って数を表す。
だからたとえば、0、1、2、3、4、5、6……は、2進数では、
0、1、10、11、100、101、110……となる。
コンピューター言語の基本にもなっている。
それを古代中国では、つぎのように表す。
ワード文書を使って表記するので、たいへんぎこちない書き方になるが、許してほしい。
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0……
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1……
+++++++++++++
2……
+++++++++++++
3……
+++++++++++++
4……
+++++++++++++
5……
+++++++++++++
6……
+++++++++++++
つまり横線2本は、(0)を表す。
横線1本は、(1)を表す。
これを冒頭に書いた、二進数と見比べてみてほしい。
念のため、数字をその横に並べて、もう一度、ここに書いてみる。
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0……
000
+++++++++++++
1……
001
+++++++++++++
2……
010
+++++++++++++
3……
011
+++++++++++++
4……
100
+++++++++++++
5……
101
+++++++++++++
6……
110
+++++++++++++
十進数の「5」は、二進数の「101」になるが、それを横にすれば、
ここに書いたようになる。
こうして6段の線を使えば、何と、0から63までの64個の数を、二進数で
表すことができる。
コンピューターの世界でいう、まさに64ビット!
●易(えき)
漢字には(0)の概念がない。
たとえば、「120」は、「百二十」と表記する。
そういう中国で、どうしてこうした「0」の概念が生まれたか。
しかも二進数。
それだけでも不思議だが、それを知ったのは、つまり中国の二進数を知ったのは、
「易(えき)」。
昔から日本では、『当たるも八卦、当たらぬも八卦』という。
あの「易」。
「易占い」の「易」。
EX-Word(シャープ)には、つぎのようにある。
「周易で、陰陽の(こう)を組み合わせた8つの形象。
自然界、人事界百般の現象を象徴する」(広辞苑)と。
さらにマイペディアには、つぎのようにある。
「(はっか)とも読む。易(えき)による占いの基本となる図形。
乾(けん)、坤(こん)、震(しん)、巽(そん)、(かん・土へんに「欠」)、離、
(ごん)、兌(だ)の8種をいう。
これを組み合わせたのが64卦。
この形を得るために、算木を用意する。
八卦は伏義(ふくぎ)の創案と伝えられる。
易占の基本として、易占と同義にも用いられる」と。
その易の起源については、「易経」の注釈には、つぎのようにある。
「……伏義が天下を支配していたとき、天と見、地を見、鳥獣を見、身近を見、
こうしてその中から伏義は八卦を考案した……」と。
●64ビット
ここでひとつの疑問が生まれる。
「易」は、「占い」なのかという疑問である。
くどいようだが、もう一度、2つの八卦、つまり8x8=64(64卦)を、
今度は、点と線で表してみる。
(左上が、十進数で「0」、3段目、右端が、「14」。)
・・ ーー ・・ ーー ・・
・・ ・・ ーー ーー ・・
・・ ・・ ・・ ・・ ーー
・・ ・・ ・・ ・・ ・・
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ーー ーー ーー ・・ ・・
・・ ・・ ・・ ーー ーー
・・ ・・ ・・ ・・ ・・
・・ ・・ ・・ ・・ ・・
・・ ーー ・・ ーー ・・
ーー ーー ・・ ・・ ーー
・・ ・・ ーー ーー ーー
ーー ーー ーー ーー ーー
・・ ・・ ・・ ・・ ・・
・・ ・・ ・・ ・・ ・・
以下、こうして二進数で表現すると、
「63」は、
ーー
ーー
ーー
ーー
ーー
ーー
となる。
コンピューターの64ビット言語と同じ!
プラス、驚き!
●黄帝内経(こうていだいけい)
もっともこんなことは、八卦の世界では常識。
もちろん私が発見したことではない。
そこでさらに調べてみると、この64卦は、「4つの塩基から3つを選び出した
DNA言語の単語と一致する」(「ニビルの謎」北周一郎・学研)とか。
ますますおもしろくなってきた。
私も若いこと、黄帝内経(こうていだいけい)という書物にたいへん興味をもった。
3冊も本を書いた。
うち1冊(「東洋医学・基礎編」学研)は、今でも全国の医学部や鍼灸学校で教科書
として使ってもらっている。
あの黄帝内経は、歴史の中で書き換えられるうち、いつの間にか「医学書」として
の体裁を整えてしまった。
が、私はもともとは、天気の運行に関する科学書ではなかったかと考えている。
わかりやすく言えば、天文学に関する書物。
その片鱗は、黄帝内経(素問)の随所に残っている。
『五運行大論篇』もそのひとつ。
それについてはたびたび書いてきたので、興味のある人は、そちらを読んでみて
ほしい。
http://shizuoka.cool.ne.jp/bwhayashi/page055.html
●大ロマン
過去の歴史の中には、何やらとてつもない謎が隠されているらしい。
つまり(現在)は(過去)の上に積み重ねられてできたのではなく、遠い過去に、
すでに(現代)以上の(現代)があったことになる。
ロマンといっても、これ以上のロマンがあるだろうか。
デニケンやシッチンの説に従えば、遠い昔、人類をはるかに超越した知的生物体
が、この地球にやってきた。
そして人類を見つけ、その中に自分たちにDNAを組み込んだ!
それをのちのちの人間に教え伝えるために、「易」を教えた。
……という説は、一見、荒唐無稽に思えるが、しかしありえない話ではない。
ないことは、この「易」をみてもわかる。
この問題については、もう少し情報を集め、理解を深めてから書いてみたい。
2010/09/15
(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 八卦 易 伏義 古代中国の二進数 2進数 64卦)
Hiroshi Hayashi+++++++Sep. 2010++++++はやし浩司
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