Education in Front-Line and Essays by Hiroshi Hayashi (はやし浩司)

(Mr.) Hiroshi Hayashi, a professional writer who has written more than 30 his own books on Education, Chinese Medical science and Religion in Japan. My web-site is: http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/ Please don't hesitate to visit my web-site, which is always welcome!!

Sunday, January 23, 2011

●行政改革必要論

●道路の落ち葉(没落する日本、いいのか、このままで!)

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このあたりでも、道路の落ち葉を、「ゴミ」と
考える人が増えてきた。
落ち葉といっても、街路樹からの落ち葉。
そのたびに、市の担当課に電話が入る。
「ゴミを何とかしてほしい」と。

が、落ち葉はゴミではない。
自然の循環物。
それが気になるなら、自分で掃除すればよい。
つまりそれをしないから、役人の数ばかり増える。
外郭団体の数ばかり増える。
つまりその分だけ、税金が高くなる。

今、日本の求められている最大の課題は、行政改革。
公務員の削減。
簡単に言えば、公務員の人件費の削減。
本来なら自分たちですべき仕事まで、役所に
させてしまう。
頼んでしまう。
それをよいことに、役所は役所で、どんどんと
権限を拡大し、天下り先としての外郭団体を
増やしていく。
その結果が、今。

日本の法人税の表面税率は、40%(40・7%)を
超えている。
世界でも、最高額!
「日本の論点」(文藝春秋)は、キャノンを例に
あげている。
キャノンの法人税率は、38%。

韓国のLG電子が、19・2%。
アメリカのインテル社が、27・6%(「同書」)。

しかしこれでは勝ち目はない。
はっきり言えば、日本の民間企業は、役人を
食べさせるために金(マネー)を稼いでいるようなもの。

が、これだけではない。
一事が万事。
「日本の論点」は、ほかに、港湾のコンテナ
取り扱い料金、空港の着陸料などの例もあげている。
すべて高額。
ついでに食料品も高額。
他国のそれと比較するまでもない。

さらに悲しむべきことに、東証一部の外国企業は、
とうとう10社になってしまった(2010年9月現在、同書)。
ニューヨーク、ロンドン、シンガポールの
証券取引所には、それぞれ数百社以上もの外国企業が
上場しているというのに、10社以下(同書)。
理由は、翻訳料の負担。

……しかし日本の現状が、ここまで悲惨なものとは、
私も思っていなかった。
想像以上。
あまりにもひどい!

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●立派なのは……

 もう20年ほど前になるだろうか。
飛騨高山線で高山から名古屋に向かっているときのこと。
断続的に、ひなびた町や農村がつづいた。
農村というより、寒村。
そんな町や村の中に、ときどき場違いなほど立派なビルがあるのを知った。
それが私にはちょうど、虫歯だらけの口の中にある、金歯のように見えた。
おかしな例(たと)えに思う人もいるかもしれないが、私には、そう見えた。

 で、つぎの駅から、私は目を凝らして、そういう建物が何であるかを見た。
結果……。
もうここに書くまでもない。
公共施設の建物である。

 どうしてこの日本では、公共施設ばかりが立派なのか。
豪華というより、札束を敷き詰めて建てたようなものばかり。
会館にはじまって、図書館、公民館、道路などなど。
最近開港した静岡空港にしても、そうだ。
わずかな利用客のために、静岡県は目の玉が飛び出るようなビルや関連施設を建てた。
オーストラリアにも地方空港はあるが、どこも小さなビルだけ。
雑草の中に滑走路が走っているだけという空港も、少なくない。

●おかしな完ぺき主義

 少し前、シドニーでオリンピックが開催された。
そのときのこと。
私はマラソンコースを、テレビで見ていて、唖然とした。
日本ではまず、見かけられない道路である。
スタートやゴール付近の道ですら、でこぼこというか、つぎはぎだらけ。
私の住む団地内の道路でも、それよりもはるかに立派。

 土木技術の差というよりは、金(マネー)のかけかたのちがいということになる。
掘っては埋め、掘っては埋め、それを毎年のように繰り返している。
この状況は、あなたが住んでいる市町村でも同じのはず。
そして意味のない道路標識が、角によっては、5~7本ずつ、立っている。
あの道路標識にしても、1本が120万円前後とか(20年ほど前に聞いた話、伝聞)。

 粗悪なものよりは、良質なもののほうがよいに決まっている。
しかしそれにも限度がある。
「公共」という呼び名がつくと、それが「超豪華」なものに変身する。
これ称して、「おかしな完ぺき主義」。
やらなくてよいようなところまで、完ぺきに仕上げる。
が、これではいくらお金があっても、足りない。
その結果が、今。

●原点

 一方、私は浜松市内と、郊外の山荘での、二重生活をしている。
距離にして20キロ足らず。
車で35~40分の距離。
しかし生活姿勢は、まったくちがう。

 山荘の周辺では、道路工事ですら村の人たちが出て、自分たちでする。
道路沿いの草刈りですら、自分たちでする。
落ち葉など、気にする人はいない。
あっても、自分たちで、清掃する。

 それがその村の人たちの基本的な生活姿勢。
が、どちらが原点かと言えば、当然、こちらのほう。
つまり自分たちの生活環境は、自分たちで守る。

●質素革命

 日本の政府は、お金をかけるべきところを、完全に見誤った。
かけなくてもよいようなところに、無駄なお金をかけ、かけるべきところにかけない。
その結果が、今。

 もう一度、ここを読んでほしい。

「……さらに悲しむべきことに、東証一部の外国企業は、
とうとう10社になってしまった(2010年9月現在、同書)。
ニューヨーク、ロンドン、シンガポールの
証券取引所には、それぞれ数百社以上もの外国企業が
上場しているというのに、10社以下(同書)。
理由は、翻訳料の負担」。

時事通信社は、「日本語による経営情報の開示など企業側の負担が大きく、
コストに見合う上場メリットが見いだせないことも外資の撤退に拍車を
かけている」と報道している(2008年)。

いいのか、このままで!
……と叫んで、この話は、おしまい。
既得権益者、つまり官僚政治の壁を破るのは、容易なことではない。


Hiroshi Hayashi++++Dec. 2010++++++はやし浩司・林浩司

●はやし浩司 2010-12-13

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今朝は、目覚めがよくなかった。
軽い頭痛。
不快感。
寝不足感。
「起きようか」と迷ったが、朝の冷気を頬に感じて、
そのままじっとしていた。

1時間半は、無駄にした。

ワイフが起き上がるのを感じて、私も布団から出た。
時刻は午前7時を過ぎていた。

私はそのままウォーキングマシンへ。
30分の運動。
終わったときには、かなりの汗をかいていた。
頭痛は消えていた。

よかった!

みなさん、おはようございます。
今日は12月13日、月曜日。
曇り空。

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●コメントへの反論

 若い人だと思うが、こんな反論がBLOGに、書き込まれていた。
「外資企業が日本から撤退するのはよいことだ。それによって日本は、持ち前の
底力を発揮できるようになる」と。

 もう一度、数年前の時事通信社の記事を読んでほしい。
この記事に対する、書き込みである。

++++++++++以下、時事通信より++++++++++

外国企業の上場廃止も英金融大手バークレイズなど9社に上り、前年(3社)の3倍になっ
た。株式取引の低迷に加え、日本語による経営情報の開示など企業側の負担が大きく、コ
ストに見合う上場メリットが見いだせないことも外資の撤退に拍車を掛けている。東証上
場の外国企業は16社とピークだった1991年(127社)の8分の1に減少した。 
(時事通信・12・27)

++++++++++以上、時事通信より++++++++++

 現在は、さらに減り、一桁台にまで落ち込んでいる。
この投稿者はその深刻さが、まったく理解できていないようだ。
外国企業が日本から撤退するということは、同時に、それだけ日本が投資先としての
魅力を失いつつあるということ。
もっとわかりやすく言えば、日本は外国に相手にされなくなってきているということ。
時事通信社は、つぎのようにも伝えている。

++++++++++以下、時事通信より++++++++++

 外国企業の上場廃止も英金融大手バークレイズなど9社に上り、前年(3社)の3倍に
なった。株式取引の低迷に加え、日本語による経営情報の開示など企業側の負担が大きく、
コストに見合う上場メリットが見いだせないことも外資の撤退に拍車をかけている。
東証上場の外国企業は16社と、ピークだった1991年(127社)の8分の1に減少
した。(以上、時事通信(2008年12・27))

++++++++++以上、時事通信より++++++++++

 深刻さが理解できないようなら、こういうたとえで考えてみればよい。

 あなたの町には、良質な温泉がある。
それを囲んで、ホテルや旅館がいくつかある。
以前は、あなたの町には、いろいろな旅行会社の支店(=外資企業)があった。
その支店が、客(=投資)を全国各地(=全世界)から呼び込んでくれた。
が、この長引く不景気とコスト高。
旅行会社の支店は、つぎつぎとシャッターをおろした。
支店を、別の町(=シンガポール)に移した。

 が、中に、ノー天気な若者がいて、こう言った。
「旅館の入浴料が安くなった。これからは毎日、銭湯がわりに、温泉へ通える」と。

 かなり荒っぽいたとえだが、おおざっぱに言えば、そういうこと。

だから日経新聞は、つぎのようにつづける。

『……今日、1月4日、日本の株価は、戦後最大とも言える、大暴落を経験した。
終値で616円安。
それについて、東証のS社長は、欧米やアジアの主要株式相場に比べて日本株が出遅れて
いることに触れ、「(日本株の低迷は東京市場が)投資したい場所としての魅力を失いつつ
あることを示唆しているようにも映る」と危機感を募らせたという』(日本経済新聞)と。
 
 さらに一歩進んで、「外国人労働者を、追い出せ」と主張する人もいる。
「日本人の職場を奪っている」というのがその理由だが、これこそまさに暴論。
どう暴論かは、もう何度も書いてきた。
外国人労働者の助けなしには、日本経済はもう成り立たない。
そういう状態にある。
目先の損得論に振り回され、短絡的なものの考え方をしてはいけない。


Hiroshi Hayashi++++Dec. 2010++++++はやし浩司・林浩司 

【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

休みます。


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 はやし浩司のホームページ http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
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