●日本映画論
【1月5日朝記】(さあ、今日も始まった!)
●目と口
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感情は口に先に表れる。
目は、それにつづく。
わかりやすく言うと、喜怒哀楽、
とくに驚き、笑いは、まず口に現れる。
ついでそれに対して目の動きが追従する。
つまりそれによって、作られた表情か、
本物の表情かを、判断することができる。
……というような話を、若いころ、
何かの本で読んだことがある。
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●日本映画
日本映画が、全体として、演技ぽいのは、「演技」を意識しているから。
たとえば1人の男が町を歩いている。
そのとき突然、後ろから、だれかに肩を叩かれる。
その瞬間のこと。
その男は、相手の顔を確かめる前に、つまり振り向く前に、目の筋肉が先に緩(ゆる)む。
その状態で振り返る。
相手は男で、彼の友人だった。
(ふつうなら、まず相手を見てから笑う。
笑うとしても、口の方が先に笑う。)
……というような「瞬間」を、私たちは見落とさない。
笑顔についても、同じことが言える。
たとえば1人の女性が、何かのジョークを聞いて笑うようなばあい。
まず口の方が先に反応して、笑う。
目が笑うのは、そのあと。
それが本当の笑い。
が、日本映画では、あらかじめ用意した表情で、笑う。
こういうときは、こういう表情をしてみせるもの……というような表情で笑う。
たとえて言うなら、ショッピングセンターに立つ売り子のような表情をしてみせる。
ニコニコ笑うが、作り笑い。
どこか不自然。
演技ぽい。
ここでいう「演技」というのは、それをいう。
こうした稚拙な演技を防ぐゆいいつの方法は、俳優が、その人物になりきること。
その人物の心になりきること。
演技はそのあと、ついてくる。
●孤独は心のがん細胞
数日前、「孤独は心のがん細胞」という内容の原稿を書いた。
孤独感がつのると、精神状態が変調する。
その先に「死」が見え隠れするようになる。
そのまま自殺してしまう人も少なくない。
だから「孤独は心のがん細胞」。
ところが、である。
孤独は心のがん細胞だけではなく、肉体のがん細胞であることもわかってきた。
絶望感を味わった人ほど、心臓病、脳卒中、さらにはがんになる人が多いのだそうだ。
理屈としては、納得できる。
絶望感が、体内の免疫機能を減退させる。
孤独感にしても、同じ。
孤独感ほど、強烈なストレスはない。
私の学生時代の友人も、そう言った。
彼はこの6年、胃がんと闘っている。
「林、がんはね、ストレスが原因で起こるんだよ」と。
ストレス、イコール、がんということでもないだろう。
しかしストレスは、体によくない。
2008年に、その友人について書いた原稿を、再掲載する。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●S君の生き方(Immunocyte & Cytokine)
A cytokine brings the effect that multiple functions, that is, a single cytokine varies in the condition of the target cell.
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昨夜、T県T市に住んでいる、S君と
電話で、1時間ほど、話す。
大学の同窓生である。
彼も、4、5年前、内臓にガンを患い、
現在も、「闘病生活をしている」(同君)
とのこと。
「毎月、いろいろな検査を受けている」
「毎週、リハビリに通っている」
「毎日、いろいろな薬をのんでいる」と。
しかし生き方が、すばらしい。
何ごとにつけ、前向き。
「ぼくはクラシック音楽が好きだから、
チケットはいつも、何枚ももっている」と。
心配して電話をかけたつもりだったが、
かえって私の方が、教えられた。
「なあ、林君、ガンなんて、治せば
いいんだよ。すぐ死ぬというわけでも
ないからね。ていねいに検査を受けていれば、
転移も、それでわかる。わかったとき、対処
すれば、まにあうよ。これで最初のガンから
5年になるから、あと10年は生きられるよ。
これからの10年は、(もうけもの)と
思って生きるよ」と。
「悪いのは、ストレスだよ。ストレスが、
ガンを引き起こすと考えていいよ。
ぼくの周囲でガンになった人を見てもね、
何らかのストレスが引き金になったと
思われるのが、多い。ストレスが免疫細胞の
力を弱めてしまうんだよ。ガン細胞なんて
ものはね、みな、もっているんだよ」とも。
次回の同窓会には出ることを約束して、
電話を切る」
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●ストレス
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以前、ストレスについて書いた原稿を
さがしてみた。
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●ストレス
人間関係ほど、わずらわしいものはない。もし人が、そのわずらわしさから解放されたら、どんなにこの世は、住みやすいことか。いうまでもなく、我々が「ストレス」と呼ぶものは、その(わずらわしさ)から、生まれる。
このストレスに対する反応は、二種類ある。攻撃型と、防御型である。これは恐らく、人間が、原始動物の時代からもっていた、反応ではないか。ためしに地面を這う、ミミズの頭を、棒か何かで、つついてみるとよい。ミミズは、頭をひっこめる。
同じように、人間も、最初の段階で、攻撃すべきなのか、防御すべきなのか、選択を迫られる。具体的には、副腎髄質からアドレナリンが分泌され、心拍を速くし、脳や筋肉の活動が高まる。俗に言う、ドキドキした状態になる。
ある程度のストレスは、生活に活力を与える。しかしそのストレッサー(ストレスの原因)が、その人の処理能力を超えたようなときは、免疫細胞と言われる細胞が、特殊な物質(サイトカイン)を放出して、脳内ストレスを引き起こすとされる。
そのため副腎機能の更新ばかりではなく、「食欲不振、性機能の低下、免疫機能の低下、低体温、胃潰瘍などのさまざまな反応」(新井康允氏)が引き起こされるという。その反応は「うつ病患者のそれに似ている」(同)とも言われている。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
孤独感、絶望感は、ただ単なる感情ではない。
肉体をもむしばむ「がん細胞」ということになる。
こわいのは、脳内ストレス。
年齢的なことはよくわからないが、50歳を過ぎたら、要注意!
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Hiroshi Hayashi+++++++JAN. 2011++++++はやし浩司・林浩司
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