Education in Front-Line and Essays by Hiroshi Hayashi (はやし浩司)

(Mr.) Hiroshi Hayashi, a professional writer who has written more than 30 his own books on Education, Chinese Medical science and Religion in Japan. My web-site is: http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/ Please don't hesitate to visit my web-site, which is always welcome!!

Sunday, January 23, 2011

●30年前の生徒たち

●30年前の生徒たち

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今、パソコの横に、30~35年前の写真がある。
みなで、何かのことで記念撮影したときのもの。
先週、棚の隅からポロリと出てきた。
様子から見て、年長児(5~6歳児)の子どもたち。
場所は、A幼稚園の東園舎(当時)。
その写真をときどき見ながら、ふとこう思う。
「みんな、今ごろ、どうしているだろう?」と。

当時の私は、幼稚園の年中児から、高校3年生まで
教えていた。
午前中はA幼稚園で教え、午後からは、「教室」で教えた。
幼児クラスが終わると、別の場所で小学生、中学生
を教え、夜は、高校生を教えていた。
この写真の中の子どもたちにしても、そのあと、
高校を卒業するまで教えた子どもが、3人いる。
14年間、教えたことになる。

img130.jpg

で、名前を思い出してみる。

上段(男児)、左から、
KD君
TK君
MZ君?
SZ君
??君
??君
下段(女児)、左から、
??さん
AZさん
ETさん
??さん
??さん
IGさん
??さん
MRさん
もちろん右端に立っているのが、私。

 名前を覚えているのが、14人中、8人。
約60%。
「そんなものだろうなア」と、自分をなぐさめる。
何といっても、30年以上も前の生徒たち。
それに忘れたのは名前だけで、今でもこうした写真を見るたびに、
スーッとその世界にタイムスリップする。
そのままその当時の「私」になる。

声が印象に残っている子どもがいる。
しぐさが印象に残っている子どもがいる。
その後、家族ぐるみで交際した人がいる。
兄弟が同時に通ってくれていて、いっしょに遊んだ子どもがいる。
うち何人かは、おとなになってからも、連絡をくれた子どもがいる。
(現在は途絶えているが……。)

みな、それぞれだが、この時代も、私の一部。
まぎれもない、私の一部。

あのころの私は、無我夢中だった。
朝9時から教え始め、いつも仕事が終わるのが、午後10時ごろ。
13時間労働!
その間をぬって教材を作ったり、本を書いたりしていた。
このころは、テレビ局の脚本も書いていた。
翻訳もしていたし、通訳もしていた。
貿易の手伝いもしていた。

写真を見ているだけで、あれこれと脳裏に浮かんでくる。
あの日も今朝と同じような太陽が輝いていた。
写真は、どこか色あせているが、青い空は青い空。
ただ自分だけが、年を取ったよう。
私だけが変わったのか?
あるいはここに写っている私は、どこへ行ったのか?

なんともしまりのない、バカな顔をしている。
そう、それにあのころは、いつも写真のようにネクタイをしていた。
幼稚園の園長がきびしい女性で、いつもこう言っていた。
「人前に立つには、それなりの服装をしなさい!」と。
それでそうしていた。
(現在は、セーターなど、ラフは服装で教えているが……。)

今日も午後は、年長児から教え始める。
教える子どもたちは、30年前と同じ。
毎年、毎年、この繰り返し。
こうして教えながら、この4月からは、41年目に入る。

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●今週の予定

 今週は、何かの大会の場で、基調講演することになっている。
学校の先生たち、300人が集まってくれる。
それもあって、今朝から運動量をふやした。
だらけた脳みそでは、講演はできない。
その日までに体調を整えなければならない。

 朝早く出れば、会場に間に合う。
が、大事を取って、その前夜、現地に到着。
ホテルに一泊。
ワイフも付き添ってくれる。
このところあれこれ、私の健康に気を遣ってくれる。
心配なのは心臓だが、この1年間、狭心痛らしきものは、数回だけ。
(どういうのを狭心痛というのか、私にはよくわからない。
ただの神経痛だったのかもしれない。
逆流性食道炎によるものだったのかもしれない。)
が、私の父は、今の私の年齢と同じ63歳で、心筋梗塞で他界している。
油断は禁物。

●「子ども手当てより、空母」?

 今朝の朝刊に、週刊誌のコマーシャルが載っていた。
いわく「子ども手当てより、空母を」と。
SKという女流評論家の意見らしい。
(見出しだけで、記事は読んでない。)

 が、私なら、こう書く。
「空母より、防空壕(核シェルター)」と。

 日本の防衛と将棋を対比させるのは正しくないかもしれない。
しかし将棋を指しているとき、攻め一方では、あっという間に、敗れる。
攻める一手を指す前に、相手の飛車・角の位置、それに持ち駒を確認する。
つまり攻撃6割、防御4割。
(この割合は、あくまでも私の将棋の指し方だが……。
また序盤、中盤、終盤で、そのつど変わる。)

 つまり日本の防衛は、あまりにも脆弱。
ちゃんとした防空壕(核シェルター)がどこにもないというのは、おかしい。
どう考えてもおかしい。
いくら近代的な兵器で海岸線を守っても、内陸部、つまり守りがガタガタでは、
どうしようもない。
どうして日本政府は、防空壕(核シェルター)を用意しないのか?

 今は、ミサイルの時代。
空母なんか造っても、意味はない。
「どうしても……」というのなら、韓国のように高速道路と滑走路を兼用させればよい。
いざとなったら、高速道路を遮断し、滑走路して使用する。
コンクリートの厚さを40センチ(韓国)にし、中央分離帯を除去する。
そのほうがコストもはるかに安くつく。

 ついでに言えば、トンネルと防空壕を兼用させるという方法もある。
(大都市では、いざとなったら地下鉄のトンネルを防空壕にするという方法を考えて
いるそうだが……。)

 「空母」という発想が、陳腐。
SKさんには悪いが、空母にしてもミサイルに攻撃されたら、ひとたまりもない。
第一、何のために、どこに浮かべるのか?
仮想敵国が中国ということであれば、やめたほうがよい。
中国はすでに核ミサイルを、実戦配備している。
まともにぶつかったら、日本に勝ち目はない。

 さらに一言。
どうして「子ども手当て」と「空母」が、バーターされるのか。
どうして「子ども手当て」なのか。
「戦闘機より空母」と書くなら、まだ話もわかるのだが……。

●インフレ進行中!

 今朝の経済ニュース(2011/01/24)を読むと、世界的にインフレが進行しているという。
たしかにこの日本でも、物価がジワジワとあがり始めた。
食料品にガソリン。
それが私にも、よくわかる。

 インフレを知るひとつの指数として、金・プラチナ価格がある。
で、今朝の金、プラチナ価格を調べてみると、金が3795円、プラチナが5195円。
金は、下降傾向。
プラチナは、上昇傾向。

 ほかにニッケル、アルミ、銅は、この数か月で最高値を更新しつづけている。
金価格はたしかに異常。……だった。
それがここにきて、調整局面に入った。
だから下降傾向。
一方、不気味なのは、プラチナ。
投機性が強く、上昇傾向に乗ると、一気に7000円台まであがる。
今がそのときか?

 ともあれ、これだけ市中に札をばらまけば、影響が出ないという方がおかしい。
アメリカを中心として、札印刷機は、現在フル回転中。
日本もEUも、現在フル回転中。
かわいそうなのは、中進国。
それだけのインフレを吸収できる能力がない。
同じように札を印刷しても、世界で通用しない。
世界の人は、やはりドルをほしがる。
円やユーロをほしがる。
(中国の元をほしがる人もふえてはいるが……。)

 つまり世界の政治情勢が不安定化するということ。
この先、それがツケとなって、中進国以下に回っていく。
そのときがこわい。
世界中で紛争が始まる。

 ということで今朝も、始まった。
先ほどまで、布団の中でPSPを相手に将棋をさしていた。
今朝は、1勝2敗。
脳みその調子は、あまりよくない。

(そう言えば、PSPの将棋をうまく利用すれば、ボケ診断ができるのでは?
たとえば満55歳のとき、勝率、40%。
60歳のとき、勝率、30%。
65歳のとき、勝率、20%、と。
ゲーム機のほうは、「力」は同じ。
それを使えば、ボケ診断ができる。)

 1月24日、2011年。みなさん、おはようございます。


Hiroshi Hayashi+++++++JAN. 2011++++++はやし浩司・林浩司