*Influential Power of my Article
●転載された私の原稿
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今年(02年)の1月、私は、
羽田空港の国際化についての
原稿を書いた。
「日本人よ、もっと怒れ!」という
タイトルの原稿だった。
しかしこの原稿が、思わぬところで
反響を呼んだ。
息子が、「パパの原稿が、空港問題
サイトに転載されているよ」と。
で、調べてみると、あちこちに
転載されているのがわかった。
文章の一部を、検索してみれば、
それを知ることができる。
息子が言ったサイトにも、それがあった。
……こう書くからといって、転載された
ことを不愉快に思っているのではない。
(本来なら、一言、連絡してほしかったが……。)
私の意見が、それなりの影響力をもった
ことがうれしかった。
先日(08年5月)、羽田空港の国際化が
本格的に決定された(注※)。
少しは私の意見が役に立ったということか?
そのとき書いた原稿を、ここに再掲載します。
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●日本人よ、もっと怒れ!
(Abt. 40 years ago, a most stupid decision was made by the government, to construct our international airport in Narita, which is so far away from Tokyo. It takes about 1 hour and half by express train. How come did they construct the airport in such a remoted area? Then internationalization of Tokyo has been far behind. Now at Haneda airport a new international terminal building is being under construction, but why now? Too late.
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羽田空港では、現在、国際線ターミナルの建設が始まっている。
(一部の国際線は、すでに離発着しているが……。)
しかし今ごろ、国際線? 国際線ターミナル?
日本の経済力がまだあるころならまだしも、ここまで弱体化した今、なぜ?
おかしな政治的エゴのために、国際線が、それまでの羽田空港から
現在の成田空港に移された。
日本の運輸行政で、もっともバカげた決断だった。
おかげで、日本の国際化は、10年は遅れた。20年は遅れた。
遅れるのみならず、羽田空港のハブ化は、ツユと消えた。
現在、韓国、香港、シンガポールなどに、
その(力)が分散してしまった。
もしあのとき、羽田空港を拡張することによって国際線化を
推し進めていたら、今ごろ羽田空港(=東京)は、
押しも押されぬ、一大、国際ハブ空港になっていただろう。
無理に無理を重ねるから、成田の地元では、住民たちの
猛反発まで買っている。
そのため成田空港の国際化まで、遅れてしまった。
あのね、あんな不便なところに空港を作って、どうするの?
開港当初は、外国からやってきた乗り継ぎの旅行客たちは、成田で
一度飛行機をおりて、わざわざ数時間もかけて、羽田まで
来なければならなかった。
その時間的ロスは、たいへんなもの!
今でも、千葉県側は、国際空港を、成田から羽田へ移すことに
反対しているという。
もう、やめよう!
こんなバカげた反対のための反対は!
日本全体の利益を考えて、もっとものごとは、合理的に考えよう。
そして、日本人よ、もっと声をあげて、怒ろう!
だれだ、あんなバカげたところに、国際空港を作ったのは!
東京から、特急で、1時間半もかかる、ヘンピなところに!
新幹線だってそうだ。
岐阜県の当時の有力政治家が、新幹線の線路を、大きく、岐阜寄りに曲げてしまった。
ウソだと思うなら、一度でよいから、新幹線の線路を見てみることだ。
名古屋を出たあと、新幹線は、不自然なまでに、大きく岐阜よりに迂回している。
もし名古屋から京都(あるいは米原)へ直行するルートを選んでいたら、
東京→大阪間は、今より、10~15分は、短縮されたはず。
田舎の、田んぼの中の駅を通るために、以後、40年以上、
無駄な電力を日本は使いつづけている。
利用客は、ムダな料金を払いつづけている。
ヒマな人は、一度、そのロス計算をしてみたらよい。
みなが怒れば、これから先、こういうバカげたことは少なくなる。
怒らないから、そのまま放置される。
そして同じバカげたことが、繰りかえされる。
今度、羽田空港の国際線ターミナル建設を見ながら、
私は、そんなことを考えた!
(1月29日、記)
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(注※)「Fresh Eye」記事より(08年5月22日)
冬柴鐡三・国土交通相が羽田空港の国際線を増やす方針を正式に表明した。2010年の空港再拡張(第4滑走路の完成)に伴って、羽田空港発着の国際線(現在はソウルと上海へのチャーター便のみ就航)を現在の年間約9000回から約6万回へ大幅増。国際線「定期便」は北京や台北、香港にまで拡大し、深夜・早朝には欧米各都市にも運航するという画期的なものだ。
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