*Autistic Disorder
●うちの子、自閉症?(Autistic Disorder)
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「うちの子は自閉症ではないか?」という
相談が届いた。
私の立場では、資料を提供することしか
できない。
最終的な判断は、専門医に診断してもらう
しかない。
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自閉症の最大の特徴は、スムーズな人間関係が、結べないこと。「机をはさんで、向かいあった人に、ささやき声で話すかと思えば、ぎょっとするほど、近くに寄って、突然、大声で質問したりする。人が指でさしたもののほうには、目をやらず、その人の指先を見つめる」(京都大学・十一教授指摘)と。
十一教授は、「基本的な、人間関係という、本能というべき部分に、問題がある」と述べている。さらに最近の研究では、脳の中の、扁桃体(へんとうたい)に問題があるということまで、わかってきている。つまり脳の機能障害説が有力になってきている。
滋賀県のHさん(母親)より、「うちの子は、自閉症ではないか」という相談をもらった。
いろいろ症状が書かれていたが、心配なら、一度、専門の機関に相談してみるとよい。つぎのような機関がある。
日本自閉症協会……電話(03―3232-6355)
ホームページも用意されている。
http://www.autism.or.jp/images/index1.jpg
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自閉症の診断基準について……
(日本自閉症協会・案内パンフより、転載)
●自閉性障害 (Autistic Disorder)
A.(1),(2),(3)から合計6つ(またはそれ以上)、うち少なくとも(1)から2つ、(2)と(3)から1つずつの項目を含む。
(1)対人的相互反応における質的な障害で、以下の少なくとも2つによって明らかになる:
(a)目とめで見つめ合う、顔の表情、体の姿勢、身振りなど、対人的相互反応を調節する多彩な非言語性行動の使用の著明な障害。
(b)発達の水準に相応した仲間関係をつくることの失敗。
(c)楽しみ、興味、成し遂げたものを他人と共有すること(例:興味のあるものをみせる,もって来る、指さす)を自発的に求めることの欠如。
(d)対人的または情緒的相互性の欠如。
(2)以下のうち少なくとも1つによって示される意志伝達の質的な障害:
(a)話し言葉の遅れまたは完全な欠如(身振りや物まねのような、代わりの意志伝達の仕方により補おうという努力を伴わない)。
(b)十分会話のある者では、他人と会話を開始し継続する能力の著明な障害。
(c)常同的で反復的な言葉の使用または独特な言語。
(d)発達水準に相応した、変化に富んだ自発的なごっこ遊びや、社会性を持った物まね遊びの欠如。
(3)行動、興味および活動が限定され、反復的で常同的な様式で、以下の少なくとも1つによって明らかになる:
(a)強度または対象において異常なほど、常同的で限定された型の、1つまたはいくつかの興味だけに熱中すること。
(b)特定の、機能的でない習慣や儀式にかたくなにこだわるのが明らかである。
(c)常同的で反復的な衒奇的運動(例えば、手や指をぱたぱたさせたり、ねじ曲げる、または複雑な全身の動き)
(d)物体の一部に持続的に熱中する。
B.3歳以前に始まる、以下の領域の少なくとも1つにおける機能の遅れまたは異常:
(1)対人的相互作用、(2)対人的意志伝達に用いられる言語、または(3)象徴的または想像的遊び。
C.この障害はレット障害または小児期崩壊性障害ではうまく説明されない。
(DSM-IV 精神疾患の分類と診断の手引より)
(はやし浩司 自閉症 診断基準 DSM―IV)
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