Education in Front-Line and Essays by Hiroshi Hayashi (はやし浩司)

(Mr.) Hiroshi Hayashi, a professional writer who has written more than 30 his own books on Education, Chinese Medical science and Religion in Japan. My web-site is: http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/ Please don't hesitate to visit my web-site, which is always welcome!!

Tuesday, December 16, 2008

*Essays on Dec.17th 2008

●「ぼくはいいけど、女房のヤツがア……」

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ずるい言い方がこれ。
「ぼくはいいけど、女房がヤツがア、何と言うか……」と。
自分以外の人に責任をかぶせて、自分だけいい人間でいようとする。
そういう言い方をしながら、自分の思い通りに、ことを運ぼうとする。

たとえばこんなふうに、使う。

「おたくの空き地を、使わせていただけませんか?」
「いいですよ」
「代金はいくらほどにすればいいですか?」
「ぼくはお金はいらないけど、女房のヤツがねエ……。あとで連絡しますよ」と。

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最近、K国からの脱北者が、覆面インタビューに応じた※。
K国の工作員幹部だったという。
そういう人が脱北し、そうしたインタビューに応ずること自体、異例中の異例という。
その脱北者が、こんなような発言をしている(要約)。

「北には、穏健派も強硬派もない。
金xxが全権を完全に握っている。
(穏健派とか強硬派がいるというのは、見せ
かけにすぎない)」と。

具体的には、各「部」には、日本の「大臣」にあたる「部長」が
いないという。
すべての部長(つまり大臣)は、金xxが兼務している。

この発言でひとつの謎が解けた。
ごく最近まで、6か国協議の席などで、K国の代表は、よくこんな発言をしていた。
「軍部(=強硬派)が、それでは納得しないだろう」
「外交部と軍部は、意見が対立している」とか、など。

あたかもK国内部では、穏健派(外交部)と、強硬派(軍部)が対立している
かのような印象を、まわりの人たちに与えていた。
その言葉に、アメリカも含めて、他の4か国が振り回された。
しかしそれは(まやかし)に過ぎなかった?

何か自分に都合の悪いことがあると、軍部の責任にする。
「外交部はそれでいいとしても、軍部が何と言いますかねエ~」と。
そして相手の同情を買いながら、自分たちの思惑通りに、相手を誘導しよう
とする。
つまり他の5か国は、まんまとK国に、してやられた。
恐らく、アメリカの国務次官のC・ヒル氏にしてもそうだろう。
サンプル採取の口頭での約束は、あったかもしれない。
しかし土壇場の本会議では、それがあっさりと否定されてしまった。
いくら親北派のC・ヒル氏にしても、かなり頭にきたにちがいない。
が、そのときK国の代表の金は、C・ヒル氏にこう言ったにちがいない。
(これは私の憶測だが……。)
「私はいいと思って、あのように言いましたが、軍部が強硬で、困っています。
それでNOということになりました」と。

……ということで、元来気が小さく、卑怯(ひきょう)な人ほど、
似たような言い方を多用する。
「私はいいのですが、主人が何と言いますか……」とか、
「私は構わないのですが、近所の人たちが、ね」とか、など。

こんな例もある。
ある母親がこう言った。
「私はどこの高校でもいいと思っているのですが、息子はどうしてもA高校へ
入りたいと言っています。
何とか息子の希望をかなえさせてやりたいのです」と。
そこでその息子に話を聞くと、その息子(中3男子)は、こう言った。
「ぼくは、どこの高校でもいいんだけど、ママがどうしてもA高校にしろって
言っている」と。

問題は、こうした言い方をされたとき、私たちはどうそれに答えたよいのか
ということ。

私のワイフは、これについて、こう言った。
「そういうときは、『ああそう』という言い方しかできないわね」と。

私も相手が、それなりのおとななら、そう言うだろう。
しかし相手が生徒のばあいは、すかさず、たしなめるようにしている。
「君の考えは、どうなんだ。
どういうふうに考えているんだ。
はっきりとそれを言えばいい。
そういうズルい言い方をしてはいけない」と。

6か国協議についていえば、もしK国の代表が、そう言ったら、
こう切り返したらよい。
「だったら、会議の席に、軍部の代表を連れてきなさい」と。

どうであるにせよ、C・ヒル氏は、6か国協議を、形骸化してしまった。
6か国協議を、ただの米朝会議の追認の場にしてしまった。
「話しあうのは、アメリカとK国。
K国を援助するのは、君たち」と。

しかし……。
K国の狡猾(こうかつ)さに、今ごろ気がついても遅い!
5年4か月という、月日はもう、戻ってこない。
この間に、K国は、核兵器開発を、かなりのレベルにまで進めたはず。
その責任は、だれが、どう取るつもりなのか。
……とまあ、話が脱線したので、この話は、ここまで。

(注※、産経新聞より)

「金xx独裁の権力には特徴がある。1つはサイン(署名)統治だ。北のすべての人事や活動は組織指導部に提議書としてあげられ、批准を受けなければならず、金正日のサインがすべての権力を握っている。第2には主要部署の部長(大臣に相当)はすべて空席だ。組織指導部、宣伝扇動部、統一戦線事業部、党軍事部、国家保衛部などだ。これらの核心部署は金正日が部長を兼任、権力を統制、掌握している。韓国や日本では《K国の穏健派と強硬派が対立している》などの報道があるが、ありえない。北朝鮮は社会主義の形式は取っているが、徹底した個人独裁で争うことは絶対にできない」(産経新聞・08・12.12)より。

発言したのは、「K国の朝鮮労働党の対南工作機関「統一戦線部」出身で現在、韓国の情報機関、国家情報院傘下の研究機関でK国分析を担当する張哲賢氏」(同)とのこと。


Hiroshi Hayashi++++++++Dec・08++++++++++++++はやし浩司

●余裕のない人

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余裕のない人の心は、いつも緊張状態にある。
表面的な笑顔や表情にだまされてはいけない。
心の状態をみる。
心の状態をみて、判断する。

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●心の緊張状態

ふつう「情緒不安」というときは、「心の緊張感がとれない状態」をいう。
緊張しているから、そこへ不安や心配ごとが入ってくると、一気に
心は不安定になる。
それが時とばあいに応じて、爆発する。
激怒したり、興奮したり、取り乱したりする。
錯乱状態になる人もいる。

子どもも、また同じ。

学校で何かいやなことがあったりすると、子どもはその緊張状態を
そのまま家に持ち込む。
ささいなことでキレたり、興奮状態になったりする。
そういうときは、表面的な部分だけをみて、子どもを叱ったりしてはいけない。
子どもの心の状態をみる。
心の状態をみて判断し、指導する。

緊張状態になっていると、どこかピリピリとした、トゲトゲしさを感ずる。
それを感じたら、要注意。
方法としては、ひとり、ぼんやりと過ごせる時間と場所を用意する。
あとは、Ca、Mg、Kの多い、食生活に心がける。
わかりやすく言えば、海産物中心の献立に切り替える。
一方で、白砂糖の多い食生活、リン酸食品などは、避ける。
一時的に白砂糖の多い食品を食べると、同時にインシュリンが大量に
分泌され、しばらく時間がたつと、結果的に子どもは、低血糖状態になる。
インシュリンが必要以上に、糖質を分解するためである。
そのため興奮しやすくなったりする。
(ちょっとしたことで、キーキーと金きり声をあげる子どもは、
まずこの低血糖を疑ってみる。)

またリン酸は、体内のカルシウムと結合して、リン酸カルシウムとなる。
リン酸カルシウムは尿として、排泄される。
せっかく摂取したカルシウムが、無駄になってしまう。

これはあくまでも参考的意見だが、こんな知人もいる。
その人(40歳くらい)は、何かのことでイライラしたら、
カルシウムの錠剤をバリバリと口の中で割って食べているという。
戦前までは、カルシウムは、精神安定剤として、医師によって処方されて
いたという。
(子どもに与えるときは、量に注意すること。)

私たちおとなも、ふとしたきっかけで、よく心が緊張状態になる。
が、少し注意すると、自分でもそれがわかるようになる。
「今日はあぶないぞ」とか、「きょうはだいじょうぶ」とか。
こうして自分をコントロールする。

そこで私が自分に言って聞かせている教訓。

(1) 心が緊張しているときは、結論を出さない。
(2) 心が緊張しているときは、いやな人とは話をしない。
(3) 心が緊張しているときは、判断をワイフに任す。
(4) 心が緊張しているときは、じっと嵐が過ぎ去るのを待つ。

私のばあいは、ハーブ系の安定剤が、たいへん効果的。
薬局で売っている市販のものを、常用している。

●心に余裕がない人

余裕のない人の心は、いつも緊張状態にある。
表面的な笑顔や表情にだまされてはいけない。
心の状態をみる。
心の状態をみて、判断する。

このタイプの人は、いつもセカセカとして、落ち着きがない。
ちょっとした会話にも、過剰に反応したりする。
こちらの話を半分も聞かないうちから、反論してきたりする。
それだけ心の中が緊張しているとみる。

いつも神経を周囲に張りめぐらせているといった感じ。
あたりを気にしている。
つまりその分だけ余裕がない。