Education in Front-Line and Essays by Hiroshi Hayashi (はやし浩司)

(Mr.) Hiroshi Hayashi, a professional writer who has written more than 30 his own books on Education, Chinese Medical science and Religion in Japan. My web-site is: http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/ Please don't hesitate to visit my web-site, which is always welcome!!

Sunday, June 20, 2010

●相撲賭博

●野球賭博(ギャンブル)(Gambling)

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相撲界が揺れた。
野球賭博が蔓延していて、そのため何人かの
力士が逮捕された。
その中には親方と呼ばれる人もいた。
しかし……。

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●野球賭博

 野球賭博は、昔からあった。
私がそれをはじめて知ったのは、3、4歳くらいのときのこと。
そのころ、私はいくつかの会社の社内報を書いていた。
そのひとつの会社が、会社ぐるみで、野球賭博をしていた。
従業員が30人ほどの会社だった。
その会社の社長が、大の野球好きだった。
社長自身が、野球賭博を主宰していた。

 こういうケースは例外としても、仲間同士の野球賭博となると、していない人はいない。そう断言してよいほど、多い?
小さなスナックや酒場でもしている。
仲間内でも、している。
大学の学生たちだってしている。

が、野球賭博が「悪」と決めつけてはいけない。
サッカーにしても、あの文科省が堂々とサッカー賭博を主宰しているではないか。
「宝くじ」にしても、立派な賭博。
オートレースもボートレースも、立派な賭博。
私は知らないが、相撲賭博というのも、あるのでは?
それでも「ダメ」というのなら、サッカーと同じように、野球にも公的な賭博組織を作ればよい。
が、なぜか野球賭博だけが、問題になる。
なぜか?

 もし賭博が道徳的に不健全というのなら、サッカー賭博はどうなのか。
つまりこの問題は、「道徳」の問題ではない。
あえて言うなら、暴力団の資金源になっているからということか。
しかしそれこそ、一部。
本音を言えば、財務省としては、動きの把握できないマネーが右から左へ、動くのがおもしろくないということらしい。
マネーの管理ができないから、「悪」?
これについて、「それは考えすぎ」と思う人もいるかもしれない。
しかしそう思うのは、少し待ってほしい。

●FX取引

 賭博といえば、FX取引(外国為替証拠金取引)というのがある。
1998年の外為法(がいためほう)の改正により、個人でも自由に為替の売買ができるようになった。
この取り引きのことを、FX取引という。

 方法は2つある。

(買いから入る方法)

 1ドルが90円のとき、1万ドルを買う。
そのドルが、円安になり、1ドルが100円になったら売る。
1ドルにつき、10円の儲けだから、10万円、儲かったことになる。

(売りから入る方法)

 1ドルが100円のとき、1万ドルを売る。
そのドルが、円高になり、1ドルが90円になったら買う。
1ドルにつき、10円の儲けだから、10万円、儲かったことになる。

●レバレッジ

 レバレッジというのは、もともとは「てこの原理」という意味。
「投資などの際、手持ち資金よりも多くの資金を動かして、利益率を高めること。
またはその税率を高めること」(時事用語)。

 株の売買でも、「信用取引」というのが、ある。
それと同じに考えてよい。
このレバレッジを使えば、100万円の資金で、1000万円分の取り引きをすることもできる。
このとき、「レバレッジ倍率は、10倍」という言い方をする。

 思惑通り為替が動けば、利益は10倍になる。
しかしそうでなければ、損も10倍になる。
ふつうはマイナス100万円になったところで、証拠金は、没収される。
賭博と言えば、これほど恐ろしい賭博はない。
しかもケタがちがう。

 こうした賭博が、なぜ堂々となされているのか。
一介の主婦で、数年間に、1億円とか10億円とか儲けた人もいる。
反対に、私の身近には、退職金をすべて失ってしまった人もいる。
道徳性(=射倖心、つまりギャンブル性)を問題にするなら、FX取り引きほど、半道徳的なものはない。
しかしFX取引は、OK!
なぜか?
財務省の管理下にあるからと考えてよい。
つまり税金源になっている。

●中毒性

 賭博が賭博として、本当にこわいのは、中毒性があるから。
脳の線条体に受容体ができると、あとは条件反射的に、賭博にのめりこんでいく。
アルコール中毒、ニコチン中毒と、メカニズム的には同じ。
こうした中毒性を、法律の世界では、「射倖心」という。
「射倖心をあおるから、賭博は悪」と。

 しかしここにも書いたように、何も野球賭博だけが、賭博ではない。
サッカー賭博や宝くじ、さらにはFX取引にのめりこんでいる人となると、ゴマンといる。
だからといって、野球賭博をしてよいとか、野放しにしておいてよいというのではない。
今のサッカー賭博が話題になったころ、私は、連日、それに対して反対の原稿を書いた。
しかもそれを、時の文部省が主宰するという。
「スポーツ振興の財源にする」とか、何とか、言っていた。
しかしこんなのは、ただの口実。
言い訳。
だからといって、文部省(当時)が、賭博に手を貸すことはない。

 ……いろいろ書きたいことはある。
見方を変えると、現在の相撲界も、その程度(?)。
日本の国技を守っているという自負心など、どこにもない。
「土俵の中には、金(マネー)が埋まっている」と公言した、親方すらいた。
つまりそのレベル。
今回の騒動で、問題なのは、むしろそちらのほうではないのか。
今の相撲界は、あまりにもマネーに毒されすぎている。
そのひとつが、野球賭博と考えてよい。

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