●難聴
●病気は、うしろからやってくる
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病気は、前からやってこない。
うしろからやってくる。
うしろから、ある日突然やってきて、
あなたの肩を叩く。
先日、Oさん(60歳、現在
血液のがんで闘病中)が、そう
教えてくれた。
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●無理
昨日は、忙しかった。
目が回るほど、忙しかった。
で、そのままの状態で、K町まで。
K町で講演をした。
調子はよくなかった。
ときどき自分で話していることが、宙を舞った。
口だけが勝手に動くという状態になった。
で、そのまま浜松へ戻ってきた。
2つの教室をこなした。
が、2つとも、親たちが参観に来ていた。
●参観
慣れたとはいえ、参観レッスンは、疲れる。
親の視線を感ずるから、疲れるのではない。
子どもたちの、(でき・ふでき)を隠すために、神経をすり減らす。
小さな教室である。
子どもたちの(でき・ふでき)が、そのまま親たちにわかってしまう。
つまりプライバシーが、筒抜けになってしまう。
それが神経をすり減らす。
疲れる。
中には、参観レッスンがいやで、教室への入会を断わってきたり、
またやめていく親もいる。
ふつうは、こうした学習性の強い教室では、親の参観を許可していない。
ここにも書いたように、子どものプライバシーが守れないからである。
親たちは、いつも他人の子どもと比較しながら、自分の子どもを見る。
●夕食
遅い夕食を、ワイフと食べた。
レストランで食べた。
本来なら、そのころ、睡魔が襲ってくるはず。
事実、講演からの帰りの電車の中では、眠っていた。
が、そのレストランで、濃いお茶を、2杯飲んだのがよくなかった。
睡魔を押し殺し、脳みそが覚醒状態になってしまった。
その状態は、夜10時ごろまでつづいた。
私は、日本対デンマーク戦の録画放送を観ていた。
W杯で、日本は、そのデンマーク戦に、3対1で勝った。
やや興奮した。
で、そのとき古い印刷機が気になった。
重さが30~40キロもある大型のものである。
その印刷機を現在、解体している。
●虚血性難聴
ワイフに、「解体しようか?」と声をかけた。
ワイフは、さっそくドライバーをさがし始めた。
そのときのこと。
今の座卓から立ち上がったとたん、軽いめまいがした。
同時に、耳がポンと塞がったような感じになった。
自分でもそれがわかったとたん、耳が聞こえなくなった。
ぞっとするような恐怖感と不安感。
その2つが同時に、私を襲った。
「耳が聞こえない……」と言うと、ワイフの顔からも血の気が引いていくのが、
わかった。
私は左耳の聴力を失っている。
突発性難聴というのになって、もう20年以上になる。
もし右耳が……。
その右耳が、聞こえなかった。
●薬
印刷機の解体は、ネジを10本ほど抜いたところで、やめた。
やめて居間へ行き、耳鼻科で以前くれた薬をのんだ。
血流促進剤と神経増進剤。
風邪かもしれないということで、葛根湯とビタミンC(アスコルビン酸の粉末)も、
たてつづけにのんだ。
そのまますぐ布団の中に。
扇風機の風が、かえって不愉快。
扇風機を止めた。
止めて、枕元にあった、精神安定剤と睡眠促進剤をのんだ。
不安感と動悸
眠れそうになかった。
ワイフは、私をやさしく抱いてくれた。
こう言った。
「私があなたの代わりに耳になってあげるから……」と。
私はワイフの胸に顔を埋めた。
うれしかった。
涙が一筋、流れた。
●音
このところ、講演つづきで、あちこちを回っている。
つづく翌日、つまり今日も、愛知県のC市で、講演をすることになっている。
朝、起きたとき、まず自分の声を出してみた。
つづいて掛け時計の音に、耳を澄ましてみた。
聞こえた!
うれしかった!
そう言えば、義兄もこのところ、ときどき視野が消えてしまうことがあるという。
突然、目が見えなくなるという。
義兄は、今年77歳。
軽い脳梗塞も経験している。
「一過性……」とか、「虚血性……」とか言っていた。
症状からすると、よく似ている。
目と耳のちがい。
私のも、一過性の虚血性難聴だったかもしれない。
そんな病名があるのかあと考えているうちに、眠ってしまった。
そう、昨日は、忙しかった。
忙しいだけならともかくも、神経をつかった。
ストレスもあった。
それが災いした(?)。
●病気はうしろから
「病気は、前からやってこない。
うしろからやってくる。
うしろからある日突然やってきて、あなたの肩を叩く」と。
先日、Oさん(60歳、現在血液のがんで闘病中)が、そう教えてくれた。
そう、まさにそのとおり。
前からやってくれば、それを避けることもできる。
しかしうしろから襲われたら、避けようがない。
つまりこの問題は、「油断」の問題。
これからは、その油断ができない。
無茶ができない。
よい経験をしたとは思わない。
しかしこれからは、そういう「敵」にも、注意しなければならない。
「こうして人は、少しずつ、死に向かって行くんだね」とワイフに話した。
ワイフは、黙ったまま、私を胸に抱いてくれた。
その温もりが、今も私の体を包んでいる。
今日は、注意しよう。
無理をしないでおこう。
……これからC市まで行ってくる。
時刻は、朝、6時半。
幸い、冷気を感ずるほど、今朝は涼しい。
これなら何とか、今日は、やりこなせそう……。
みなさん、おはようございます。
どうか、お体を大切に!
2010年6月26日
(父母の方へ)
これからは、待合い的な参観は、できるだけ、お断りすることにしました。
お子さんに何か問題があって、その問題を解決するための参観は、よいのですが、
そうでない参観……つまりここでいう「待合い的な参観」については、お断り
することにしました。
レッスンの様子は、YOUTUBEで公開しています。
どうかそちらのほうで、ご覧になってください。
とうとうというか、ついに、私も、無理ができない年齢になってしまいました。
よろしくご理解ください。
はやし浩司
Hiroshi Hayashi+教育評論++June.2010++幼児教育+はやし浩司
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