Education in Front-Line and Essays by Hiroshi Hayashi (はやし浩司)

(Mr.) Hiroshi Hayashi, a professional writer who has written more than 30 his own books on Education, Chinese Medical science and Religion in Japan. My web-site is: http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/ Please don't hesitate to visit my web-site, which is always welcome!!

Saturday, June 26, 2010

●Kj国の悲喜劇



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子育て最前線の育児論byはやし浩司   10年 7月 19日【祭日】
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選ばれました!

【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

【ある母親からの相談】(先生の誤解で、自分の子どもが叱られた)

++++++++++++++++++

息子が先生に叱られた。
それに納得できないという、母親からの
相談が届いた。

そのまま紹介させてもらう(一部、変更)。

【Aさんよりはやし浩司へ】(掲示板より)

[投稿者] 小6の母

こんばんは。先生のご意見が聞きたくてメールしました。
先ほど息子が2泊3日の修学旅行から帰ってきました。
さぞ楽しんできたのだろうとバスの到着を待っていると何とも不機嫌そうにバスから息子
が下りてきました。
解散の合図が出ないうちにさっさと帰ろうとしたので私は息子に勝手なことをしたらいけ
ないと注意をしました。その時の息子の目つきが鋭く、私を不安にさせました。
車に乗り込み2人になってから「修学旅行楽しかった?」と声をかけました。
ムッスとした声で「別に」・・・「叱られた」と答えました。
少しずつ重い口が開いてきました。

2日目の旅館で大浴場で入浴をしたそうです。
15人の生徒に男の先生が1人で一緒に入りました。
お風呂からあがるとその後夕食になり、大広間に集まったとき
息子ともう1人の生徒Aくんがみんなの前で呼ばれ、「入浴はルールを守りなさい」と注意
されました。息子はなぜ自分が注意されているのかわからず「なんのことですか?」「僕で
はない」とみんなの前で言ったそうです。ルールとは洗いおけで水の掛け合いをしたとい
うのです。
でも先生たちには信じてもらえず「自分がしてしまったことをどうして認めないのか?」
と逆にまた叱られたのだそうです。素直ではないように見えたのだと思います。A君はす
みませんと謝りました。

いやな気分のまま翌日を迎え帰りのバスの中で、今度は担任の女教師が近づいてきて「自
分のしたことを反省して、これからリベンジしなさい」と話しました。
息子はカチンと来たまま帰ってきたからあんな態度をしたのだと思いました。
息子を信じてあげたいけれど一緒に入浴していた先生がおっしゃるのだから、なにかしら
ない間に友達に水をかけてしまったのではないのか?と息子に聞きました。
本当にやっていないならどうして最後まで「自分ではない」と言い張らなかったの?とも言
いました。

というと余計に息子は無口になり、「誰も信じてくれない」「どうして」・・・
それから一言も話さなくなりました。
私はA君のお母さんに電話をして聞いてみました。
A君はすぐに電話口で答えてくれました。

「水の掛け合いはしたけれど相手はB君だよ。」と。
A君のお母さんはA君に対して「どうして●●君が一緒に叱られたときに人違いだと言って
あげられなかったの?」と話してくれました。
息子もA君も同じことを言うのですが「とてもそんな雰囲気ではなかった」というのです。
口を挿むすきがなかったというのです。
息子にとってみんなの前で叱られたこと、旅館の人たちもみんな見ていたと話します。
旅館のおばさんたちはそんな事何とも思っていないよ。と言って聞かせましたがて聞かせ
ましたが本人にとってはすごく恥ずかしかったのだそうです・
まるで口答えをしたように息子は見られたのでしょう。

私は月曜日に学校に行ってこようかと今思っています。でも心の片隅でこんなことで親が
出ていくことだはないだろうとも思います。息子が納得できる解決法ってあるのでしょう
か?
このまま修学旅行が嫌な思い出になってしまわないようにできる方法ってあるのでしょう
か。
私が学校に行って話をすることは間違っていますか?

【はやし浩司より、Aさんへ】

 この種のトラブルは、日常茶飯事。
よくあることです。
お子さんの気持ちもよくわかりますが、どうか、ここはがまんしてください。
つまり子どもは、こうした経験を通して、たくましくなっていきます。
社会のありかたや、その中での生き方を学んでいきます。

お母さんとしては、つらいでしょうが、『負けるが勝ち』。
もしどうしても納得できないなら、子ども自身が、先生に抗議する形で、自分でするよう、
しむけます。
一度子ども自身と話し合ってみてはどうですか。
「私が先生のところへ行こうか?」とです。
おそらく子どもは、「放っておいてほしい」と言うはずです。
つまりこんな程度の問題で、親は出ない!
小学6年生という年齢からして、親が出なければならないような問題ではありません。

 修学旅行に行って、その先の風呂で、お湯をかけあってふざけた。
それを先生が叱った。
そのとき、まちがえて、自分の子どもが叱られた……。
それだけのことではありませんか。
私なら、笑ってすませます。

 で、あなたは……

(1)不機嫌そうな顔を見て、親のほうから、理由を問いただした。
(2)仲間の親に電話をかけて、内容を確かめた。
(3)あたかも自分が恥をかかされたかのように、それを問題視する。
(4)先生に抗議しようと考える。

 こうした一連の行為から想像できるあなたの育児姿勢は、やりすぎ。
過干渉、過関心+溺愛ということになります。
あるいは心配先行型の過保護?

 先生に抗議して、得られるものは何ですか?
むしろやり方をまちがえると、先生との信頼関係を破壊することにも、なりかねません。
信頼関係が破壊されれば、教育そのものが成り立たなくなります。

 少し先生の立場で、ものを考えてみましょう。

 もしあなたが30人近い子どもを連れて、修学旅行に行ったとします。
家族旅行でもよいでしょう。
(2人や3人ではない。30人ですよ!)
おそらく目が回るほど、あなた(=先生)は、忙しいはずです。
児童たちが床に就いたあとは、反省会。
翌日の予定の確認などなど。

それがいかに重労働であるかは、経験した人なら、みな、知っています。
そういう中で、人まちがいで、あなたの子どもが叱られた。

……といっても、先生は、本気で叱ったわけではないと思いますよ。
(本気で叱るような話でもありませんし……。)
修学旅行先で、子どもがハメをはずした。
それを叱った。
いちいちそんなことで、本気で叱っていたら、先生だって、神経がもちません。
先生にしても、つぎつぎと類似の問題が起きたはずですから、もう覚えては
いないでしょう。
あるいは仮に問題であったとしても、時間が解決してくれます。

 それよりも疑問なのは、(1)あなたの子どもが、なぜ自分で、そのとき、「ぼくでは
ない!」と言えなかったのか、ということ。
(2)風呂場でのトラブルが、どうして家に帰ってくるまで、尾を引いたかということ。

 このあたりに、もっと別の基本的な問題があるように思います。
もともとそれほど、おおげさな問題ではないのですから……。

 で、それはそれとして、結論は、同じ。

「この程度の問題で、親はカリカリしない」です。
繰り返しになりますが、「うちの息子が、人まちがいで叱られた。水をかけあって
遊んでいたのは、うちの子どもではない」と主張して、その結果、何が、どうなる
というのでしょうか。

 次回、どこかで先生に会ったようなとき、「修学旅行ではすみませんでした。
いろいろあったようですね。ハハハ」と、笑えばよいのです。
またそれですませます。

 こんなこまかいことで、それをおおげさにとらえて、(名誉)だの(誤解)だの、
さらには(信ずる・信じない)だのと、言っていたら、この先、あなた自身の神経が
参ってしまいますよ。
(私は、先生のほうにむしろ同情してしまいます。ごめん!)

子どもはすでに親離れを完成させています。
(年齢的にはそうです。
もし親離れしていないとするなら、やはりあなたの育児姿勢のほうに問題がある
ということになります。)

で、今は、あなた自身が、子離れをするときです。
あなたはあなたで、好き勝手なことをすればよいのです。
子育てから離れて、あなたは1人の人間として、別の生き様を確立する。

子どもの方から、相談でもあれば、話は別ですが、そうでなければ、静かに、暖かく
無視します。
「暖かく無視する
」です。

子どもというのは、最後の最後で、1人でも、自分を信じてくれる人がいれば、それで
安心します。
その重役を担うのは、(あなた)です。
その(あなた)が、この程度の問題で、動揺してはいけません。
「お母さんは、あなたを信じているからね」と言えば、それでよいのです。

またあなたの子どもは、すでに思春期前夜から思春期に入っています。
すでにあなたの手の届かないところに、入りつつあるということです。

なお「リベンジ」というのは、「復讐」という意味です。
何かのまちがいかと思います。

+++++++++++++++++

『負けるが勝ち』
これは子育ての鉄則です。

以前書いた原稿をさがしてみます。
(あなた)や(あなたの子ども)が
そうだと言うのではありません。
あくまでも参考のため、です。

大切なことは、子どもが楽しく
学校へ通うことです。
そのために、負けるところは
負け、引き下がります。

もちろん重大な問題のときは
そうでありません。
子どもの方から、相談でもあれば、
話は別です。
しかしたかが(失礼!)、風呂場の
水のかけあいではないですか。
そんなことで、親は出ない。

私も中学生のとき、旅館で
枕のぶつけあいをして、先生に叱られ
ました。
小学生のときは、廊下で騒いでいて
叱られました。

その程度のことは、みな、しています。

+++++++++++++++++

●負けるが勝ち

 この世界、子どもをはさんだ親同士のトラブルは、日常茶飯事。言った、言わないがこ
じれて、転校ざた、さらには裁判ざたになるケースも珍しくない。ほかのことならともか
くも、間に子どもが入るため、親も妥協しない。が、いくつかの鉄則がある。

 まず親同士のつきあいは、「如水淡交」。水のように淡く交際するのがよい。この世界、「教
育」「教育」と言いながら、その底辺ではドス黒い親の欲望が渦巻いている。それに皆が皆、
まともな人とは限らない。情緒的に不安定な人もいれば、精神的に問題のある人もいる。
さらには、アルツハイマーの初期のそのまた初期症状の人も、40歳前後で、20人に1
人はいる。このタイプの人は、自己中心性が強く、がんこで、それにズケズケとものをい
う。そういうまともでない人(失礼!)に巻き込まれると、それこそたいへんなことにな
る。

 つぎに「負けるが勝ち」。子どもをはさんで何かトラブルが起きたら、まず頭をさげる。
相手が先生ならなおさら、親でも頭をさげる。「すみません、うちの子のできが悪くて……」
とか何とか言えばよい。あなたに言い分もあるだろう。相手が悪いと思うときもあるだろ
う。しかしそれでも頭をさげる。あなたががんばればがんばるほど、結局はそのシワよせ
は、子どものところに集まる。

しかしあなたが最初に頭をさげてしまえば、相手も「いいんですよ、うちも悪いですから
……」となる。そうなればあとはスムーズにことが流れ始める。要するに、負けるが勝ち。

 ……と書くと、「それでは子どもがかわいそう」と言う人がいる。しかしわかっているよ
うでわからないのが、自分の子ども。あなたが見ている姿が、子どものすべてではない。
すべてではないことは、実はあなた自身が一番よく知っている。あなたは子どものころ、
あなたの親は、あなたのすべてを知っていただろうか。

それに相手が先生であるにせよ、親であるにせよ、そういった苦情が耳に届くということ
は、よほどのことと考えてよい。そういう意味でも、「負けるが勝ち」。これは親同士のつ
きあいの大鉄則と考えてよい。


Hiroshi Hayashi+++++++++++はやし浩司

【親の欲目】

●親の欲目

 「己の子どもを知るは賢い父親だ」と言ったのはシェークスピア(「ベニスの商人」)だ
が、それくらい自分の子どものことを知るのは難しい。

親というのは、どうしても自分の子どもを欲目で見る。あるいは悪い部分を見ない。「人、
その子の悪を知ることなし」(「大学」)というのがそれだが、こうした親の目は、えてして
子どもの本当の姿を見誤る。いろいろなことがあった。

●やってここまで

 ある子ども(小6男児)が、祭で酒を飲んでいて補導された。親は「誘われただけ」と、
がんばっていたが、調べてみると、その子どもが主犯格だった。またある夜1人の父親が、
A君(中1)の家に怒鳴り込んできた。「お宅の子どものせいで、うちの子が不登校児にな
ってしまった」と。A君の父親は、「そんなはずはない」とがんばったが、A君は学校でも
いじめグループの中心にいた、などなど。こうした例は、本当に多い。子どもの姿を正し
くとらえることは難しいが、子どもの学力となると、さらに難しい。

 たいていの親は、「うちの子はやればできるはず」と思っている。たとえ成績が悪くても、
「勉強の量が少なかっただけ」とか、「調子が悪かっただけ」と。そう思いたい気持ちはよ
くわかるが、しかしそう思ったら、「やってここまで」と思いなおす。子どものばあい、(や
る・やらない)も力のうち。子どもを疑えというわけではないが、親の過剰期待ほど、子
どもを苦しめるものはない。そこで子どもの学力は、つぎのようにして判断する。

●子どもを受け入れる

 子どもの学校生活には、ほとんど心配しない。いつも安心して子どもに任せているとい
うのであれば、あなたの子どもはかなり優秀な子どもとみてよい。しかしいつも何か心配
で、不安がつきまとうというのであれば、あなたの子どもは、その程度の子ども(失礼!)
とみる。そしてもし後者のようであれば、できるだけ子どもの力を認め、それを受け入れ
る。早ければ早いほどよい。

そうでないと、(無理を強いる)→(ますます学力がさがる)の悪循環の中で、子どもの成
績はますますさがる。要するに「あきらめる」ということだが、不思議なことにあきらめ
ると、それまで見えていなかった子どもの姿が見えるようになる。シェークスピアがいう
「賢い父親」というのは、そういう父親をいう。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

【Aさんへ】

 かなりきびしい意見を書きましたが、この問題は、もう忘れなさい!
おいしいものでも食べて……。
あとは時間が解決してくれますよ。 

(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 
BW はやし浩司 先生の誤解 負けるが勝ち 濡れ衣 子どもの名誉)


【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

休みます。

【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●ある悲喜劇

+++++++++++++++

これを悲喜劇、つまり知っては
苦笑し、知っては、哀れむ……。
悲喜劇と言わずして、何という。

+++++++++++++++

●鍋工場

 数年前、首都P市で、日本でいう「産業展示会」のようなものがあった。
産業展示会なら産業展示会でよい。
本当の名称は知らない。
各地域にある工場が、それぞれ自慢の品をもちよって、自慢しあう会のようなもの。
その産業展示会に、ある地方の、ある工場が、中国から輸入した鍋を、「我が工場の製品」
と偽って、それを出展した。
あの国では、よくあることである。
(ついでに、中国にしても、よくあることである。)

 それを見て、独裁者である金xxは、たいへん喜んだ。
「我が国でも、こんな製品ができるようになった!」と。

●視察!

 ここまではよくある話で、その工場長にしても、大満足だった。
たぶん、日本でいう「金賞」でも受賞したのだろう。
が、ここからが、悲喜劇。
それを聞いて、当の工場長は、真っ青になったにちがいない。
あろうことか、何と、金xxが、その工場を視察すると言いだしたのだ。

 これに驚いたのが、当の工場長。
その工場で作っている鍋など、どこをさがしてもない。
ウソがバレれば、公開処刑(?)。
そこでその工場長は、当日の視察には、中国から大量に仕入れた鍋類の製品を、工場内に
並べた。
そしてにわか仕立ての従業員を並べ、あたかも鍋を製造しているかのようにしてみせた。

 当日の工場長のあわてぶりが目に浮かんでくるが、似たような話は、相変わらずつづい
ているらしい。
今朝の中央N報に、こんなニュースが載っていた。

+++++++++++++以下、中央N報(一部)+++++++++++++++
 
 ……K国の後継構築作業が本格化する中、金xx国防委員長(68)の権力掌握力が大
きく低下していると、政府消息筋が6月18日明らかにした。特に経済の実情について虚
偽報告が増え、金正日が実態を正しく把握できない現象も生じている。

消息筋は「08年夏に脳卒中で倒れて後遺症が残る金xxの健康に配慮するという口実で、
権力層が好ましい内容だけを選別して報告している」とし「後継者に内定したキム・ジョ
ンウン(27)が自分が掌握する軍や、保衛部など公安機関の報告を先に受けた後、金x
xに伝える内容を指定したりもする」と伝えた。

側近からこうした問題点の報告を受けた金xxは最近、報告体系を書記室(秘書室)に一
元化することを指示したという。消息筋によると、金正日が最近、経済成果を強調してい
るため、問責を恐れた一線の幹部が生産実績を誇張しているという。

3月初めに金xxが群衆大会に出席して生産を促した咸興(ハムフン)2・8ビナロン連
合企業所は竣工式を前後して半月ほど稼働し、現在、操業を中断していることが確認され
た。1月末の金正日の平壌(ピョンヤン)小麦粉工場訪問当時は、視察時間が予想より長
くなり、準備された材料がすべてなくなると、幹部らがこっそりと完成品をまた生産ライ
ンに投じたりもした。

また金正日が平安北道(ピョンアンブクド)鶏工場を訪問した昨年10月、平安北道(ピ
ョンアンブクド)党の指示で周辺地域の鶏をすべて集め、住民に鶏肉を正常供給している
ように金xxを欺いたりもした。三日浦(サムイルポ)特産物工場を訪問した昨年4月、
金正日が道別に特産物工場を建設するよう指示すると、すでに建設された工場の設備を取
り壊し、特産物工場を設立したりもしたと、消息筋は紹介した。

政府当局者は「最近、労働新聞が金xxの経済現場訪問写真を大量に掲載し、経済成果を
宣伝しているが、実情は違うようだ」と話した。(以上、中央N報)

+++++++++++++以上、中央N報(一部)+++++++++++++++

●ステルス携帯電話?

 さらに今日、こんなニュースも配信されている(朝鮮N報)。
この記事を読んで、驚かない人はいない。
何でも金xxが、ステルス携帯電話を使って、南アフリカにいるW杯監督に、直接指示を
出しているというのだ。

+++++++++++++以下、朝鮮N報(一部)+++++++++++++++

 「金xx指導者が、肉眼では見えないステルス携帯電話で作戦を指示している」。

 サッカー・ワールドカップ(W杯)に出場している北朝鮮代表を率いるキム・ジョンフ
ン監督について、スポーツ専門チャネルのESPNが「金総書記から直接、チームの作戦に
関するアドバイスを受けている」と報じた。

 キム監督は試合のたびに、通常は「目に見えない」携帯電話で金総書記から直接アドバ
イスを受けているとのことだ。ESPNが17日報じたところによると、キム監督はこの新型
ステルス電話について、「金総書記が直接開発した」と発言しているという。
(以上朝鮮N報)

+++++++++++++以下、朝鮮N報(一部)+++++++++++++++

 もし本当にこんな携帯電話があれば、世界中で話題になるだろう。
「肉眼では見えない、ステルス携帯電話」?
が、あの国の中では、それが信じられてしまう。
私たちがもっている常識とは、別の常識が働く。
はっきり言えば、ふつうの常識が、通用しない。
言い替えると、そういうことも知った上で、あの国を理解し、あの国の行動を予想しなけ
ればならない。
外交問題を考えなければならない。

 たとえばこんなこともあった。

(1)今年(2010年)のはじめごろだったと思う。
金xxが、あるホテルに泊まった。
が、そのホテルには暖房がなく、たいへん寒かった。
それを知った金xxが、激怒。
ホテルや住民に、電気を回すように指示した。
が、とたん、周辺の工場の操業が停止してしまった。

(2)また別の工場では、衣服を縫製していた。
それを見て、金xxが、500ウォンで住民に配給するように指示した。
しかし原材料費は、800ウォン。
つまり800ウォンで布を仕入れ、工賃を払って縫製し、500ウォンで売る(?)
採算があうわけがない。
ないが、そういう非常識がそのままあの国では通ってしまう。

(上記、(1)と(2)の話は、私の記憶によるものなので、内容は、不正確。)

 先の中央N報が配信したニュースの中に出てくる「ビナロン」は、よく知られた話であ
る。
「画期的な新繊維」ということだそうだ。
もともとは日本で開発された繊維だが、電力をたいへんたくさん使う。
それでビナロンは、金日成時代に、生産中止となってしまった。
それを今回、金xxは、再生産を命じたということになる。
が、肝心の電力がない!
……ということで、「……半月ほど稼働し、現在、操業を中断していることが確認された」
(中央N報)ということらしい。

(が、その前に私が聞いた話では、当のビナロン工場は、機械類はとっくの昔に、従業員
たちによって持ち出され、闇市で、鉄くずとして売られてしまったという。)

●余談

 冒頭に書いた、中国製の鍋を並べた工場長について、こんな余談も伝わってきている。

 先にも書いたように、工場長は、あわてて中国から鍋を大量に仕入れた。
それを工場の中に、並べて見せた。
で、何とかその視察をやりすごしたわけだが、その鍋類は、金xxに同行してやってきた
軍人たちが、みな、持ち去ってしまったという。

 その後、その工場長がどんな気持ちだったかは、容易に察しがつく。

 繰り返す。
これを悲喜劇と言わずして、何と言う?


Hiroshi Hayashi+教育評論++June.2010++幼児教育+はやし浩司

●ワールドカップ(サッカーW杯)

●勝てば官軍?

「勝てば官軍」。
「負ければボロクソ」。
サッカーほど、それがはげしいスポーツもない?
数日前、日本は、対カメルーン戦で勝った。
それに対して、日本中が狂喜した。
それは、わかる。
わかるが、スポーツはスポーツ。
どこかで一線を引かないと、スポーツがスポーツでなくなってしまう。
反対に負けたばあいのことを、想像してみればよい。
そういうことは、過去にも、何度もあった。
逆に、ボロクソに叩かれる。

●狂喜とボロクソ

つまり「狂喜する」のも、「ボロクソに叩く」のも、同じではないかということ。
サポーターやファンはそれでよいとしても、監督や選手にとっては、そうでない。
勝っている間は、サポーターやファンは、心強い味方。
しかし負ければ、こわい。
敵になる。
つまりサポーターやファンの身勝手に振り回されてしまう。
いつだったか、日本代表が負け戦を重ねて帰国したとき、空港には、だれも出迎えなかっ
た。
が、本来、そういうことは、あってはいけない。

●心の一線

同じように、仮に勝ったとしても、それはそれ。
どこかで一線を引く。
我を忘れるほどまで、狂喜してはいけない?

仮に負けても、よい試合であったら、監督や選手たちをほめる。
ねぎらう。
(もちろん勝てば、称えるが……。)

そういう冷静さを失ってはいけない。
つまり今のサッカーには、(日本だけではないが)、そういう冷静さが欠けている。
こんなことを書くと、ファンの人たちに袋叩きにあう。
それはよく知っている。
しかしたかが「ボールの奪い合い」(ごめん!)。
その試合のときは狂喜したり、激怒したりするのは、かまわない。
当然のこと。
しかしそれはそれ。

●子どもの受験

子どもの受験でも、同じようなことが言える。
親たちは、自分の子どもが合格することだけを考える。
そのための準備をする。
しかしそれ以上に大切なことは、不合格になったときの準備も、しっかりとしておくとい
うこと。
不合格になっても、動揺しない。
子どもの健闘を称える。
そのためにも、「受験」くらいのことで、おおげさに一喜一憂しない。
それが結局は、子どもの心を守ることにつながる。

●監督の気持ち

同じように、サッカーにしても、勝つ、負けるは、時の運。
みなは、勝つことしか考えていない。
しかしそれ以上に大切なことは、負けたとき、それをどう受け入れるか。
その心の準備ををしておくこと。
それが結局は、監督や選手の心を守ることになる。
それがわからなければ、あなたも一度、監督や選手の気持ちになって、ものを考えてみた
らよい。

勝てば狂喜してくれるサポーターやファン。
だが、それと同じエネルギーで、負ければ、今度は何をされるかわからない。
ばあいによっては、殺されるかもしれない。
(実際、殺された選手もいる!)
その(こわさ)を、監督や選手は、よく知っている。
が、そんな気持ちでは、よい試合などできるはずがない。

●結局は、自分のため

子どもだって、そうだ。
自分が合格すれば、親は狂喜する。
それがわかっていると、落ち着いて勉強できない。
不合格になったら、親は、今度は同じエネルギーを、逆に向ける。
そのエネルギーが、どんな形で現われてくるか、わかったものではない。
子どもにしてみれば、それがこわい。
不安になる。

それでも勉強するとしたら、もう自分のためでしかない。
自分のために、勉強する。

そう「自分のためにする」。
だれのためでもない、自分のためにする。

●プレッシャー

……ということで、現在の監督や選手の気持ちは、これに近いものではないか。
少なくともサポーターやファンが大騒ぎするほど、監督や選手は、私たちのことなど眼中
にない。
相手にしていない。
その孤独感というか、孤立感には、相当なものがある、……はず。
ワールドカップという、世界最大のスポーツの「場」であるだけに、私たちの想像もつか
ないようなプレッシャーもある。
監督や選手は、そのプレッシャーとも闘わねばならない。
私たちが見るべきものがあるとすれば、むしろそちらのほうではないか。

●独特の風格

 名前を出して恐縮だが、私の教室に、かつて藤田選手(元ワールドカップ正規選手)や、
鈴木選手(同じく前ワールドカップ正規選手)の子どもたちが、生徒として、通ってくれ
た。
どちらも、2~3年、通ってくれた。
そのこともあって、こうした選手たちと、個人的に何度か話す機会がった。
が、そういう世界で活躍した選手には、独特の風格というか、すごみがある。

「背中の向こうには、日本がある」。
そんな(風格)である。
話していても、こちらのほうがどんどんと小さくなっていくのがわかる。
そういう(すごみ)である。
 
つまりそういう経験をした人は、私たち凡人を、はるかに超越している。

●今夜は、対オランダ戦

今夜は、日本の第二戦。
相手は、オランダ。
ここ40~50回、対外試合で負けたことがないという。
すべて勝つか、引き分け。
そんなオランダを相手にして、日本は戦う。

もちろん私は応援する。
ぜったいに応援する。
が、これだけは心に決めている。
我を忘れて応援するのは、試合中だけ。
勝ったからといって、狂喜するようなことはしない。
負けたからといって、ボロクソに叩くようなことはしない。
どちらであるにせよ、試合のあとは、静かな気持ちで、彼らの健闘ぶりを称えたい。

がんばれ、日本!
力を出し切れ、日本!
試合まで、あと4時間!

(追記)

結果は、0-1で、オランダに負けた。
とても惜しい試合だった。

しかし日本は、よく戦った。
すばらしかった。
感動した。
まだどこか消沈した気分だが、一言。
よくやった!
ありがとう!


Hiroshi Hayashi+教育評論++June.2010++幼児教育+はやし浩司

●敗北感

敗北感。
なんとも言えない、敗北感。
それがぼんやりと、心の中で漂っている。
今は、そんな感じ。

少し前、私が2年近く使っていた、HPのサーバーが、
全面的に暗号化ソフトを導入すると言い出した。
この16日から、それが実行された。

悪質なウィルスが、蔓延している。
その対策措置として、その会社は、そうした。
つまりこれからは、編集したHPは、そのつど暗号化した上で、
FTP送信をかけなければならない。

そこまでは、私にもできた。
つまり「FTP送信」までは、私にもできた。
しかしいくら「送信済み」の表示が出ても、
肝心の画面に、変化、なし。
悪戦苦闘の結果、つぎのことがわかった。

サーバーのほうに、「html」のデータ(キャッシュ)が
残っているため、いくら上書きしても、
その残っている方が、優先して表示されてしまう、と。

そこで悪戦苦闘。
冷や汗をタラタラと流しながら、徹夜で作業をつづけた。
で、やっとたどりついた結論がこれ。

一度、サーバーの「html」のデータを削除し、
改めて「htm」データをUPLOADする、と。
そこまではわかったが、ではどうやってそれをすればよいか。
どうやれば、「html」のデータが削除できるのか!
その方法がわからない。

で、サーバーに問い合わせると、つぎのような
返事(回答)が届いた。

「使っているホームページ作成ソフトによって、
方法は、みなちがう。
ソフトの販売会社のほうへ問い合わせてみてほしい」と。

しかし私が現在使っているソフト会社は、とっくの
昔に、どこかの会社に吸収され、今は、ない。
つまり、お手上げ!

もう一度、最初からweb言語を勉強しなおすことも考えた。
とりあえず「html」と「htm」のちがいくらいは、知りたい。
が、今の私には、そんな時間は、ない。
余裕もない。
そんなこともあって、昨日は、この2年間で、BLOGの更新をはじめてサボった。
時間がなかった。

では、どうするか?

方法はひとつ。
現在、15前後のサービスを利用している。
それをひとつずつ、こまめに別のサーバーに乗り換えていくしかない。
めんどうな作業がつづくが、しかたない。

それにしても、いやな敗北感。
パソコンに、負けた。
若い人たちに、負けた。
新しい技術に負けた。
……このまま私は、インターネットの世界から、はじき飛ばされていくのか?


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