●いじめ、一考
●いじめ(bullyings)
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「いじめ」、つまり子どもの「攻撃性」に
ついて調べていたら、興味深い文献に出会った。
堀井俊章著『心理学』(PHP)である。
そのP95に、「8つの攻撃タイプ」という
タイトルで、アメリカの社会心理学者の
ヴァーコビッツの『攻撃手がかり仮説』を
紹介していた。
それをそのまま引用させてもらう。
つまり人間がもつ攻撃性は、8つのタイプに
分類できるという。
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【ヴァーコビッツの攻撃手がかり仮説】(堀井俊章著「心理学」より)
(1)身体的・能動的・直接的(突く、なぐる、発砲する。)
(2)身体的・能動的・間接的(落とし穴をしかける、暗殺者に敵を
殺させる。)
(3)身体的・受動的・直接的(他者の行動を物理的に妨害する。
座り込み、バリケードストライキなど)
(4)身体的・受動的・間接的(すべきことを拒否する。
単なるストライキ。)
(5)言語的・能動的・直接的(侮辱、非難)
(6)言語的・能動的・間接的(悪いウワサやゴシップを流す。)
(7)言語的・受動的・直接的(話しかけられても、無視する。)
(8)言語的・受動的・間接的(他者が不当に非難されているとき、
あえてその人を守るため、口を出さない。)
+++++++++以上、堀井俊章「心理学」より++++++++++
●いじめ、8つのタイプ
ヴァーコビッツの『攻撃の手がかり仮説』を、子どもたちの世界における
(いじめ)に当てはめて考えてみる。
(1)身体的・能動的・直接的(殴る、蹴る)
(2)身体的・能動的・間接的(子分を使って、殴る、蹴る。)
(3)身体的・受動的・直接的(運動着や教科書を隠す。)
(4)身体的・受動的・間接(ボイコット、非協力的態度。)
(5)言語的・能動的・直接的(言葉による暴力。)
(6)言語的・能動的・間接的(悪口を言いふらす。)
(7)言語的・受動的・直接的(無視、シカト、無口、無返事)
(8)言語的・受動的・間接的(中傷、悪口を、無言で支持する。)
●そのほかにも・・・
ここまで書いて、それで終われば、堀井俊章著「心理学」の受け売りに
すぎない。
が、いじめには、こんな方法もある。
俗にいう「モマシ」という方法である。
たとえばその人が激怒するような情報を、そっと耳打ちするような行為を
いう。
「あの人が、あなたのことを、こう言っていたよ・・・」と。
これは、上記8つのタイプのどれに当てはまるのか?
言語的である。
能動的である。
間接的である。
これらの3点から、上記、(6)言語的・能動的・間接的(悪口を言いふらす。)
に相当することになる。
しかし悪口を言いふらしているわけではない。
「モマシ」は、どれに該当するのか。
少し気になったので、「モマシ」について、考えてみた。
(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 ヴァーコビッツの攻撃手がかり仮説 堀井俊章著「心理学」)
Hiroshi Hayashi+++++++July. 2010++++++はやし浩司
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