●Oー104と77万テラべクレル
【O-104と、77万テラベクレル】(はやし浩司 2011-06-07)
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今朝は6時ごろ、目が覚めた。
が、そのままふとんの中で、あれこれ考えた。
起きあがったのは、7時過ぎ。
庭に出て、鳥の餌をまく。
30分の運動。
汗をぬぐいながら、そのまま書斎へ。
いつもの日課。
まずニュースサイトを読む。
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●6月7日
今朝は、つぎの2つの数字が気になった。
ひとつは、「Oー104」。
もうひとつは、「77万テラベクレル」。
【産経新聞より】欧米で腸管出血性大腸菌「O(オー)104」の感染が拡大している。これまでに感染者は13カ国で2150人を超え、ドイツで22人が死亡、スウェーデンでも1人が亡くなった。ロシアが欧州連合(EU)からの生野菜輸入を停止するなど、財政危機に苦しむ欧州に追い打ちをかけている。
【TBS NEWS-iより】福島第一原発の事故で大気中に放出された放射性物質の量について、原子力安全・保安院は77万テラベクレルだったという新たな推定結果を明らかにしました。これまで公表されていた値のほぼ倍の値です。
●O-104
あの「Oー157」のときは、日本中が大騒ぎになった。
それが今度は、「Oー104」。
『今回のO104は、1996年に日本で11人が死亡、約9000人が感染したO157との遺伝子交換で変異した種とみられ、毒性も強いとされる』(産経新聞)そうだ。
日本への侵入は、もはや時間の問題。
警戒しよう。
●77万テラベクレル
もうひとつは、「77万テラベクレル」。
が、77万テラベクレル?
「テラ」は、10の12乗。
つまり「1兆」。
だから「77万テラベクレル」は、77万x1兆=770000x1000000000000=77、0000、0000、0000、0000(0が、16個!)ベクレル。
つまり77京(けい)ベクレル。
これだけの放射能が、3・11大震災直後、11日から16日までに放出されたという。
が、それでもピンとこない。
そこでチェルノブイリ事故以後の、スウェーデンにおける「地域汚染区分図」を見る。
そこでは、「kベクレル」という数字が使われている。
セシウム137による汚染度だが、もっとも高いところで、120Kベクレル/平方メートルだったとか。
120K=120x1000=120000ベクレル。
それでもその後、スウェーデンでは、がん患者が急増している。
これについて京都大学の研究グループは、こう結論づけている。
「……今後増える分を含めて、その10倍のガンが発生するとするなら、チェルノブイリ事故によって、ヨーロッパ全体に80万人のガンがもたらされる」(「原発事故」(宝島社))と。
飛散した面積にもよるが、「77万テラベクレル」というのは、相当な量である。
同じく京都大学の研究グループの計算によれば、チェルノブイリでこれまで放出された放射能の量は、1880京ベクレル(同書、P52)ということだそうだ。
福島第一原発では、その約20分の1とはいえ、それが3月16日までに放出されている。
(ただし不幸中の幸いと言うべきか、当時は東風で、大半は海側に流れたとみられている。)
が、だんだんと、「数字」の意味がわかってきた。
もう一度、整理してみる。
(1)チェルノブイリでは、1880京ベクレルの放射能が放出された。
(2)福島第一原発では、3月16日までの5日間に、77京ベクレルの放射能が漏れた。
(3)1平方メートル当たり、12万ベクレルというのは、スウェーデンでも最高値。そのためガン患者が、ヨーロッパ全体だけでも、80万人もふえた!
が、もちろんその「77万テラベクレル」で終わったわけではない。
いろいろな対策は講じられつつあるが、現在の今も、3・11日当時と同じか、もしくはさらに悪化している。
つまり放射能は、それ以後も、日常的に漏れつづけている。
その量はいったい、どれだけなのか?
それすらも、現在、よくわかっていない。
チェルノブイリでは、現在、原発から300キロ圏内まで「高汚染地帯」、600キロ圏内まで「汚染地帯」となっている。
ちなみに福島第一原発から東京まで、約250キロ。
この浜松市まで、約400キロ。
このことから、つぎの2つがいかに重要なことかがわかる。
(1)できるだけ早く、放射性物質の漏えいを食い止める。
(2)原子炉をけっして、爆発させてはならない。とくに3号機に警戒する。3号機は、MOX燃料(プルサーマル)を使用している。
3号機がきわめて不安定な状態になっているのは、そのため。
またプルトニウウムの毒性は、ウランのそれの比ではない。
(「軽水炉にMOX燃料を使うのは、灯油ストーブに、ガソリンを使うようなものだそうだ(同書による)。)
●6月7日
ということで、6月7日も始まった。
そうそう、昨日、庭のキーウィの木に、ヘビが現われた。
中型のシマヘビ。
ワイフが昼寝をしていて、それを見つけた。
私は手元にあった殺虫剤をかけた。
顔にもかけた。
が、ヘビのほうは、平然としたもの。
そのまま体を反対側に向けると、スーッと葉の中に消えていった。
教訓1。
ヘビには殺虫剤は、効果なし。
教訓2。
人間はより大型の動物になればなるほど、殺すのをためらう。
つまり小さな動物(虫など)は、平気で殺すことができる。
しかしある一定以上の大きさの動物になると、殺せなくなる。
私のばあい、家ネズミ程度が限度。
それ以上の大きさの動物となると、よほどの殺意を覚えないと、殺せない。
たとえばマムシなど。
Hiroshi Hayashi+++++++June. 2011++++++はやし浩司・林浩司
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