Education in Front-Line and Essays by Hiroshi Hayashi (はやし浩司)

(Mr.) Hiroshi Hayashi, a professional writer who has written more than 30 his own books on Education, Chinese Medical science and Religion in Japan. My web-site is: http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/ Please don't hesitate to visit my web-site, which is always welcome!!

Sunday, January 25, 2009

*Jan 26th 2009

.  mQQQm            
. Q ⌒ ⌒ Q  ♪♪♪……   
.QQ ∩ ∩ QQ         
. m\ ▽ /m 彡彡ミミ      
.  /~~~\  ⌒ ⌒      
. みなさん、   o o β      
.こんにちは!  (″ ▽ ゛)○  
.        =∞=  // 
□■□□□□□□□□□□□□□■□ ================= 
子育て最前線の育児論byはやし浩司   09年 1月 26日
□■□□□□□□□□□□□□□■□ =================
★★★HTML版★★★
HTML(カラー・写真版)を用意しました。
どうか、お楽しみください。(↓をクリックしてみてください。)
************************

http://bwhayashi2.fc2web.com/page013.html

【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●アメリカ人の子ども観

 国民性のちがいなのか? アメリカでは、「恥ずかしがり屋」の子どもを、問題児ととら
える。英語では、「ナーバス(nervous)」「シャイ(shy)」という。

 「日本では、恥ずかしがるのは、美徳(virtue)だ」と話すと、そのアメリカ人
の先生(小学校)は、かなり驚いていた。国がちがうと、子どもの見方も、大きくちがう
ようだ。

 そのためか、アメリカでは、ワーワーと自己主張する子どもほど、(できのよい子ども)
ととらえる。反対に、静かで、謙遜する子どもを、(できの悪い子ども)ととらえる。

 もちろん教育にも、大きな影響を与えている。

 アメリカでは、いつも先生が生徒に、「どう思う?」「それはすばらしい」と言って、授
業を進める。日本では、「わかったか?」「ではつぎ!」と言って、授業を進める。

 「教育」と言っても、中身は、まるでちがう。そういうことも考えて、子どもの教育を
考える。(もちろんそれぞれに、一長一短があるが……。)


●右は妹、左はぼく!

 母親は、男児の育児にとまどう?

 ある母親からだが、こんな相談があった。

 小学五年生の男の子だが、「いまだに、私のおっぱいに、さわりたがります」と。

 妹は、4歳。

 そこで母親は、「右が妹、左がお兄ちゃん」と決めているそうだ。私はその相談を受けた
とき、その母親の胸を、まじまじと見てしまった。

 「どうして?」と聞いたら、何を勘違いしたのか、その母親は、左の胸を前に突きだし
ながら、こう言った。「左のほうが、ほら、少し大きいでしょう!」と。

 そのあたりの年齢になると、母親も、やや羞恥心をなくすようだ。胸の豊満な母親だっ
たので、ハハハと笑いながら、内心では、その子ども(兄)が、うらやましく思った。そ
してこう思った。

 「私だって、男だぞ!」と。

 もうこの年齢になると、私を「男」と見てくれる母親はいない。自分でも、それがよく
わかる。まあ、あきらめるか! 

私は56歳。ヤング・オールド・マンだ! 略して、YOM。(私がつくった、新語)

【YOMの特徴】

 老人にもなりきれず、しかし青春にも決別できない、中途半端な年代層。ときどき、老
人になった自分を知り、ときどき、それに反抗してみる。

 ちょうど中間反抗期の子どもの心理的変化に似ている。ときどき、おとなぶってみたり、
反対に幼児がえりを起こしてみる。どっちつかずの不安定な年齢。

 YOMについては、あとで、もう少し、掘りさげて考えてみることにする。おもしろそ
うなテーマだ。


●改心

 ふと、今、思い出した。

 昔、子どものころ見た、チャンパラ映画の中で、「改心」という言葉がよく使われたのを、
思い出した。

 とんでもない極悪人が、あるとき、ふとしたことがきっかけで、心を入れかえ、それ以
後は、別人のように、善人になったりすることをいう。

 子どもながらに、「心というのは、そういうものかなあ」と思ったことがある。

 しかしそれからほぼ、半世紀。私は、そういうふうに、改心した人を見たことがない。
人間の心というのは、いわば体にしみついた「シミ」のようなもので、そう簡単には、変
えられない。

何らかの方法で、ごまかすことはできても、それは化粧のようなもの。しかし、化粧は、
化粧。何らかのきっかけで、すぐボロが出る。もしそんなことが簡単にできるなら、精
神科の医師などいらないということになる。

 私だって、「心の質」は、それほど、よくない。もともと小ズルイ男で、小心者。(私と
つきあう人は、そういう意味で、用心したほうがよい。ホント!)

 そういう私が、かろうじて「私」なのは、私には、ドン底経験があるからだ。

 幼稚園講師になって、すべてをなくしたと感じたとき、私は死ぬことさえ、考えた。毎
晩、「浩司、死んではダメだ」と、自分に言って聞かせた。

 そのときのこと。私は、人間は、ドン底を経験すると、二種類に分かれることを学んだ。
そのまま悪人になっていく人間と、善人になっていく人間である。私はあのドン底経験の
あと、自分でもおかしいと思うほど、まじめになった。

 タバコもやめたが、女遊びもやめた。ウソをつくのも、約束を破るのも、ごまかすのも
やめた。何もかもやめた。やめて、ただひたすら、まじめ(?)に生きるようになった。

 そんな私だが、しかし、では、私の質が変ったかというと、そういうことはない。ただ
ごまかしているだけ。自分でも、それがよくわかる。ふと油断すると、もともとの私が、
すぐ顔を出す。

 今は、そういう私と戦っているだけ。押さえこんでいるだけ。だから、やはり、「改心」
などということは、ないと思う。

チャンパラ映画の中では、よく使われたテーマだが、ああいうことは、ありえない。そ
れが、この半世紀を生きて私が知った、結論である。


【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

【疑惑症】

●子どもの潔癖症(疑惑症)

++++++++++++++++++

子どもの手洗いグセについての
相談が届いています。

掲載許可がいただけましたので、少し
改変して、お届けします。

++++++++++++++++++

初めて相談をさせていただきます。
よろしくお願いします。

幼稚園に通う長男のことです。
もともと、人見知りをしない子で、愛想も良くいつも
ニコニコと元気のよい子だったのですが、この8月頃ごろから
急に、よく手を洗う様になり、特に幼稚園から帰ると、1時間くらいの間に5~6回、多い
時は10回くらい手を洗うようになりました。

本人に聞くと、手が汚いから・・とか、手が臭うから・・と言って洗っていました。誰か
に臭うと言われたのか聞くと、そうじゃないと言います。でも、元々気にしない子で、い
つもこちらから、洗いなさいと言わないと洗わない子でしたのに、やたらと気にする様に
なりました。しかも、しょっちゅう、手の匂いを嗅いで確認しています。

朝も幼稚園に行くのも嫌がり、ぐずったり、メソメソとすぐ泣くようになりました。先生
に聞くと、幼稚園でも同様のようです。それ以来、なるべく長男が手を洗うときはついて
行って、一緒に洗ってあげたり、匂いがないか確認をしたりするようにしました。

すると、手を異常に洗うことはなくなったのですが、今度は、手を全然洗いたがらなくな
り、手が汚れないために、なるべく手を使わず足を使ったり、お菓子などは、犬食いをし
たり、片手にウエットティッシュを持って、拭きながら食べたりするようになりました。

しかも、匂いは相変わらずしょっちゅう嗅いでいます。何か触ったり、物を食べたりした
時も・・・。

メソメソするのも相変わらずで、ちょっと怒られたり、嫌な事があると、泣き出します。
一度泣くと、こちらから傍に行って、抱きしめたりするまでずーっと泣き続けます。それ
以外の時は、愛想も今は以前の様によく、元気も良いです。先生のHPを見させていただ
いて、もしかして疑惑症というものではないかと、心配になり、またどのような対応をし
てあげれば良いのか、教えて頂きたく相談させて頂きました。

幼稚園の先生にも、相談してみたのですが、今までウチの子の様な行動をとる子がいなか
ったとかで、先生も頭を悩ませているようでした。9月までは、幼稚園でも、もの凄く元気
いっぱいでいつもニコニコしていたらしく、先生にもよく褒めて頂いたくらいなので、先
生も驚いているようです。

ぜひ、良い対応がありましたら、教えて頂きたいと思います。宜しくお願いします。
(滋賀県M町、IKより)

【はやし浩司より、IKさんへ】

「長男」とありますから、下にお子さんがいらっしゃるのでしょうか。
ひとつのきっかけとして、下のお子さんが生まれたことが原因で、神経症に
なった可能性があります。

子どもの神経症による症状は、千差万別です。
定型がありません。

検索エンジンを使って、「はやし浩司 神経症」もしくは、「はやし浩司 手洗いグセ」を
検索してみてください。
あわせて、「はやし浩司 赤ちゃん返り」も参考にしてみてください。

また様子からみると、幼稚園の指導、もしくは友人関係に何らかの問題があるようにも
感じます。
先生が神経質であるとか、友だちとの間にトラブルがあるとか、など。

もう一つ気になるのは、「もともと、人見知りをしない子で、愛想も良くいつも
ニコニコと元気のよい子だったのですが……」という部分です。

子どもは人見知りするのが当たり前。
また見知らぬ人に対して、愛想が悪いのが当たり前。
そういう前提で考えてください。

愛情飢餓状態の中で子どもが育つと、一見、このように、人見知りしない、
愛想のよい子どもになることがあります。
どこかで親の愛情に不安を感じていないか、一度、観察してみてください。
またその「根」は、深いと思ってください。

(注:「子どもの疑惑症」については、私のHPの「子育て・あいうえお(3)」に
詳しく書いておきました。

(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司 
子どもの手洗いグセ 疑惑症 潔癖症 神経症 手洗い癖 はやし浩司)

Hiroshi Hayashi+++++++++++はやし浩司

こんにちは。
以前、疑惑症の事で、先生に相談させていただいた者です。
5歳の長男の事で相談をさせていただきました。
メールを何処に送ってよいのかわからず、、相談コーナーのこちらに送らせていただきまし
た。
先生、ありがとうございました。
お陰様で、5歳の長男ですが、以前の元気が良く、活発な子に、戻りました。
先生がおっしゃっていましたように、スキンシップを濃厚にしたり、食事を気をつけたり
しましたら、本当に2ヶ月ほどで、よくなりました。
幼稚園も楽しいらしく、先日ありました発表会では、元気いっぱい演技もしていました。
あれほど心配しました、手洗い癖も殆どなくなり、
時々匂いを気にする事もありますが、こちらがほっておくと、すぐ気にならなくなるよう
ですし、手を汚したくないからと、犬食いをすることもなくなりました。幼稚園でも同様
のようで、以前の息子に戻ったと幼稚園の先生にも、言われています。
先日は、仲の良い友達をうちに連れてきたりもしていました。本当にありがとうございま
した。
メルマガもいつも読ませていただいています。
これからも、参考にさせていただきたいと思います。

(はやし浩司より)

勝手にメールを載せましたが、こちらこそ、ありがとうございました。

【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

【代理ミュンヒハウゼン症候群】(Personality Disorder)

++++++++++++++

献身的な介護者を装いながら、
その裏で、被介護者を虐待する。
相手は夫であったり、祖父母で
あったりする。
兄弟のこともある。
自分の子どもであることも多い。

++++++++++++++

12月24日に、こんなニュースがヤフー・ニュースサイトに載っていた。

+++++++++++++以下、ヤフー・ニュースより++++++++++++++

病気で入院している五女(1歳10カ月)の点滴に異物を混入し殺害しようとしたとして、
K府警捜査1課と川端署は24日、岐阜県S市の無職の女(35)を、殺人未遂容疑で逮
捕した。女は「子供の病気が悪化すれば付き添ってやれると思った」と供述し、殺意を否
認しているという。

(中略)

 23日午後5時半ごろ、女が点滴の管を触ったり、ポケットから何かを取り出したりす
る仕草がビデオに映ったことから、警察官が職務質問し、所持品から注射器を発見。24
日になって、腐りやすいようスポーツドリンクを混ぜた水を7~10日放置し、混入した
ことを認めたという。

 府警によると、逮捕された女は、人の注意を引きつけるために病気の症状をまねる精神
疾患の一種ではないかと医療関係者から指摘されていた。この疾患では、子供を病人に仕
立て、献身的な介護者を演じることもあると報告されているという。(ヤフーニュース08
1224)

+++++++++++++以下、ヤフー・ニュースより++++++++++++++

このニュースの中で注目すべき点は、終わりあたりに書いてある、「人の注意を引きつける
ために、病気の症状をまねる精神疾患の一種ではないかと医療関係者から指摘されていた。
この疾患では、子供を病人に仕立て、献身的な介護者を演じることもあると報告されてい
るという」という部分。

典型的な「代理ミュンヒハウゼン症候群」と呼ばれる、精神疾患のひとつである。
近年、虚偽性人格障害(演技性人格障害)※の一種として位置づけられ、治療の対象に
もなっている。

●フリをする母親

昔、自分を病人に見たてて、病院を渡り歩く男がいた。そういう男を、イギリスのアッシ
ャーという学者は、「ミュンヒハウゼン症候群」と名づけた。
ミュンヒハウゼンというのは、現実にいた男爵の名に由来する。
ミュンヒハウゼンは、いつも、パブで、ホラ話ばかりしていたという。

その「ミュンヒハウゼン症候群」の中でも、自分の子どもを虐待しながら、その一方で病
院へ連れて行き、献身的に看病する姿を演出する母親がいる。
そういう母親を、「代理ミュンヒハウゼン症候群」という(以上、参考、「心理学用語辞典」
かんき出版)。

このタイプの母親というか、女性は、多い。

自分に対して(演技する)のが、ミュンヒハウゼン症候群。
子どもなど、だれかを代理させて(演技する)のが、代理ミュンヒハウゼン症候群。
しかし代理になる対象は、けっして(子ども)だけではない。
実の親、兄弟ということもある。
また(病院)だけが舞台とはかぎらない。
家庭や介護センターなどでも、ある。

「ミュンヒハウゼン症候群」と私の立場では断言できないが、私の知っている女性(当時
50歳くらい)に、一方で、姑(義母)を虐待しながら、他人の前では、その姑に献身的
に仕える、(よい嫁)を演じていた人がいた。

その女性は、夫にはもちろん、夫の兄弟たちにも、「仏様」と呼ばれていた。
しかしたった一人だけ、その姑は、嫁の仮面について相談していた人がいた。
それがその姑の実の長女(当時50歳くらい)だった。

そのため、その女性は、姑と長女が話しあうのを、何よりも、警戒した。
当然のことながら、その長女を、嫌った。

さらに、実の息子を虐待しながら、その一方で、人前では、献身的な看病をしてみせてい
た女性(当時60歳くらい)もいた。

虐待といっても、言葉の虐待である。「お前なんか、早く死んでしまえ」というようなこと
を、一方で言いながら、子どもが病気になると、病院へ連れて行き、その息子の背中を、
しおらしく、さすって見せるなど。

「近年、このタイプの虐待がふえている」(同)とのこと。

実際、このタイプの女性と接していると、何がなんだか、訳がわからなくなる。
仮面をかぶっているというより、人格そのものが、バラバラ。
何を考えているか、それがつかめない。
どこか不気味。
そんな印象をもつ。

もちろん、子どものほうも、混乱する。子どもの側からみても、よい母親なのか、そうで
ないのか、わからなくなってしまう。
たいていは、母親の、異常なまでの虐待で、子どものほうが萎縮してしまっている。
母親に抵抗する気力もなければ、またそうした虐待を、だれか他人に訴える気力もない。
あるいは母親の影におびえているため、母親を批判することさえできない。

虐待されても、母親に、すがるしか、ほかに道はない。悲しき、子どもの心である。

●私の知っている例

ヤフー・ニュースにもあるように、このタイプの女性は、(圧倒的に女性が多い)、
(1)他人の注意をひくため
(2)他人の同情をかうため
(3)他人から自分を、高く評価してもらうために、そうする。

今回の事件は、母親が実の子どもに対してした事件である。
点滴の中に、腐った水を注入していたという。
しかし殺すのが目的ではない。
(殺すなら、そんな回りくどい方法は、とらない。
またその度胸もない。
元来、気の小さい人とみる。)
このタイプの女性は、献身的な介護ぶりを演じ、それでもって自分をよく見せる
のが、目的である。

私が知っているケースに、実の弟に対して、それを繰り返していた女性(当時、
60歳くらい)がいた。
私が見舞いに行ったりすると、私たちが見ている前で、大げさに背中をさすって
みせたり、かいがいしく看病している様子をみせたりした。
が、それがどこか演技ぽい(?)。
あるいはその周辺から聞こえてくるうわさと、どうも一致しない(?)。

(たとえば献身的なボランティア活動をしていると本人は言うのだが、その一方で、10
0円、200円単位のお金のことで、ケチケチするなど。)

で、しばらく連絡を取らないでいたりすると、その女性のほうから電話がかかってきて、
看病で苦労しているというような話を、長々とする。
ささいなことでも、大げさに言う。
たとえば「歯ブラシがなくなってしまったので、冬の寒い日だったが、あちこちの店
を回って、買ってきた」とか、など。
そういうことをこと細かく話す。
ついでに「実の息子が東京にいるのだが、何もしない」とこぼしたりする。

そこで「それはたいへんですね」「あなたは偉い」と私が言っている間は、どこか機嫌がよ
い。
しかし批判めいたことを言ったりすると、そのままパニック状態になってしまう。
そのときも、「今では歯ブラシなど、コンビニでも売っていますよ」と私が言うと、
急に理由にもならない理由をつけて、怒りだしてしまった。

で、その弟氏は、10年ほど前にある病気で亡くなったが、葬儀場から出棺というとき、
その女性は、気が狂ったように大泣きしてみせた。
サメザメと泣くというよりは、ギャーギャーと泣きわめくといったふうだった。
が、そのあと、初七日の法事も同日の夕刻にしたのだが、逆に躁状態になってしまった。
喪主は、その弟氏の息子が一応、務めていたが、無視。
自分が葬儀の喪主であるかのように、はしゃいでいた。

●ごくふつうの人

これは代理ミュンヒハウゼン症候群の人に共通することと言ってもよいかもしれないが、
どの人も、一対一で会って話すと、ごくふつうの人という印象を受ける。
どこか「?」という印象をもつこともあるが、会っているときには、わからない。
「おしゃべりな人」「よく気がつく人」という印象をもつことが多い。
こちらが代理ミュンヒハウゼン症候群ではないかと疑いながら観察してみたとき、
はじめてそれがわかる。
もちろん代理ミュンヒハウゼン症候群という言葉すら知らない人も多い。

(ただし人前では献身的な介護者を演ずるため、まわりの人たちは、「やさしい人」「でき
た人」「人格者」という評価をくだすことが多い。)

共通する特徴を列挙してみる。

(1)人格のつかみどころがない(どういう人なのか、よくわからない。)
(2)わざとらしい介護、看病を繰り返す(人が見ているときだけ、それをする。)
(3)自己中心性が強く、一貫性がない(いつも目立った言動を繰り返す。)
(4)世間体、見栄、体裁にこだわる(いつも他人の目を気にしている。)
(5)口がうまく、依存性が強い(相手にへつらう、相手の機嫌をとる。)
(6)自分への批判を許さない(批判されたとき、パニック状態になる。)

が、何よりも最大の特徴は、(5)「私は私」という生きざま、あるいは哲学が
ないということ。
そういったものをもつだけの、知的能力もない。
が、ここでも誤解してはいけないことは、情報量が多いとか、頭の回転が速いとか、
そういうのは、ここでいう知的能力ではない。

たとえばその病気については、医者も驚くほどの知識をもっていたりする。

ここでいう知的能力というのは、深い思考性、深い洞察力、他人との共鳴性に
裏づけられた、哲学的な一貫性をいう。
わかりやすく言えば、その人らしい生きざまをいう。
またそれがないから、結果として、代理ミュンヒハウゼン症候群としての症状を
示すことになる。

……と書くと、このタイプの人は、全面的に加害者かというと、そうでもない。
同時に、このタイプの人自身も、何らかのトラウマをかかえていると考えてよい。
過去における心のキズが遠因となって、代理ミュンヒハウゼン症候群的な症状を
引き起こすようになったと考える。

なおウィキペディア百科事典によれば、演技性人格障害※については、つぎのような
特徴をあげている。

(1)他人から美化され注目されることを望む
(2)自分は他人に対して関心を払わない。
(3)他人を尊敬することもしない。
(4)他人の心身の痛みを理解できない、とある。

(注※:以下、ウィキペディア百科事典より抜粋)

●虚偽性人格障害

この障害の持ち主は、自分の病気の遍歴を劇的に語るが、詳細に問われるとその中身が急
に曖昧で、一貫性が無くなる。また、病気に関してきわめて聞き手の興味を持たせる話を
することが多い。

一般的に医学用語や病院に関する知識が豊富であり、これらの用語を駆使して嘘の病状を
訴える空想虚言癖を持つ事が多い。最初に訴えた症状が陰性だと分かると新たな訴えを始
め、虚偽症状を作り出す。また病院によって、症状を否定・虚偽だと通告されると、即座
に退院し、別の病院へ放浪したりすることもある。

この症状をもつ人の根本的な動機は、被虐嗜好や幼児期の満たされなかった愛情を満たす
ことであり、そのため、一般の人が避ける手術などを、世話をしてもらえるという理由で、
積極的に受けたがる。

しかし、嘘はいつまでも通用せず、矛盾した検査結果などで作為的な身体症状である事が
暴露される。反応は、多くの場合逃げ出す事で、他の病院で新たな身体症状を作り上げて
入院するといったことを繰り返す。医者は、治療の努力を裏切られた事から怒りをもつ事
が多い。身体症状領域だけでなく、精神病領域でも約0.7%の虚偽性障害の人がいる。

この障害では、本人だけでなく子供などを利用する場合があり、そのときも騙すための手
口は同じである。騙すための手段や、不必要な手術を経ることによって、実際に子供がダ
メージを負う事が多く、死に至る場合もある。母親と引き離すことによって"病状"は回復す
る。これは『代理ミュンヒハウゼン症候群』と呼ばれる。

●演技性人格障害

演技性人格障害(えんぎせいじんかくしょうがい)は、日常生活の中において役者の演技
のような行動をし、その結果自分が注目の的とならなければ大きなストレスを受けるため、
自己破壊的な行動や、或いは自己破壊的なまでに挑発的な性行動を取ったりする精神疾患
である。

もともと人は、ウィリアム・シェイクスピアが「物みな舞台、人みな役者」(『お気に召す
まま』)と表現したように、職業人として、家庭人として、友人として、或いは行きずりの
他人としてのペルソナを場合によって被り分けるものである。だが本症に於いては、こう
したペルソナの使い分けができず、ある一つのペルソナにこだわる事によって社会生活に
支障を来たす。

9割が女性であるが、これに対し反社会性人格障害では生涯罹患率が、それぞれの文化圏で
本症と同程度であり、こちらは9割が男性である(他に、いずれの疾患も「他人から美化
され注目されることを望むが、自分は他人に対して関心を払わず、他人を尊敬することも
しない」、「他人の心身の痛みを理解できない」などの病像が似ている)ことから、同じ疾
患が性差として現れた物であるという解釈もあり、その原因となる神経伝達物質や遺伝子
の探索が行われている。

演技性人格障害と関連する精神疾患にプソイドロギア・ファンタスティカ、いわゆる病的
虚言症がある。自分を実際以上に見せるために、あらゆる妄想虚言を吐く、一群の病者で
ある。有名人や権力者と知り合いであるかのように、会話中にはネーム・ドロッピングを
行う。高い知性を伴えば、スタンドプレイの好きな、権力志向の人物と言う評価内に納ま
る事もあるが、多くは周囲との利害を調整できず、詐欺などの犯罪を犯すこともある(以
上、ウィキペディア百科事典より抜粋)。

+++++++++++++++++

同じ代理ミュンヒハウゼン症候群でも、相手が子どものばあいは、まだ対処もしやすい。
しかし相手が祖父母や両親、さらには兄弟のばあいは、介入そのものが、むずかしい。
家庭の事情が複雑にからんでいることが多い。
またそれ以外に介護者(看護者)がいないというケースもある。
子どものように強制的に保護施設に収容するということができない。

(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司
代理ミュンヒハウゼン症候群 虚偽性人格障害 演技性人格障害 虐待)


Hiroshi Hayashi++++++++Dec 08++++++++++はやし浩司

●36歳!

+++++++++++++++++++++

数日前、タレントのIAという女性が、
自宅で死んでいるのが見つかったという。
AV女優で売り出した女性である。
享年、36歳。
その年齢を聞いて、あまりの若さに、私は驚いた。
死因は病死か自殺か、今のところ不明。
私は、「IA」という名前を、『クレヨンしんちゃん』
を読んでいたときに知った。
クレヨンしんちゃんは、そのIAのファンだった。
(あるいは父親のヒロシのファンだったかもしれない。)
私はそのとき、『野原家の子育て論』という本を書いて
いた。
「野原」というのは、クレヨンしんちゃんの姓
である。

++++++++++++++++++++

こう書くと不謹慎に思われるかもしれないが、(実際、不謹慎だが……)、女性がもっとも
美しく輝くのは、35歳前後ではないだろうか。
このころ、女性は、肉体的にもっとも充実した時期を迎える。
これは私の個人的な好みというよりは、世間の常識的ではないか。
ただしその35歳を過ぎると、女性は1年ごとに急速に、変化する。
急速にというより、急激に、である。
40歳を超えたとたん、おばあさん顔になる(失礼!)。
私は職業を通して、そうした女性の変化を、ずっと目(ま)の当たりに見てきた。

で、そのIAというタレントは、36歳だったという。
ネットニュースには顔写真が紹介されていたが、たしかに見覚えがある。
細い顔の、美しい女性である。
『クレヨンしんちゃん野原家の子育て論』(三一書房)という本を書いていたとき、
その名前が出てきた。
それで、私はその女性に興味をもつようになった。
IAは、父親のヒロシが好きなタレントだったように記憶している。
クレヨンしんちゃんが好きなタレントだったかもしれない。
(調べてまで書くような話ではないので、いいかげんなまま、ごめん!)

で、またまた私は、「自分が36歳のときは何をしていたか」と考えてしまう。
自分の年齢ではそれがわからないが、三男が3歳くらいのときといえば、わかる。
計算してみると、そうなる。
壁にそのころみんなでディズニーランドへ行ったときの写真が張ってある。

私には、遠い遠い昔の、幻のように消えた過去だが、IAというタレントにとっては、
(今が現実)なのだろう。

ワイフの話では、結婚はしていなかったらしい。
また体調を崩していたともある(週刊誌の見出し)。
芸能界からは、昨年の終わりごろ、引退していたという。
いろいろあって、こういうことになったらしい(?)。

しかしこういうことは言える。
36歳といえば、それまでに作りあげた土台の上で、いよいよ自分の花を
咲かせる年齢。
仮に失敗しても、やり直しができる。
そのころの1年は、50代、60代の人の、2年分、あるいは3年分はある。
それに先にも書いたように、女性がもっとも美しく輝く年齢でもある。
けっして死に急ぐような年齢ではない。

私たちが知りえない、(何か)がIAというタレントにあったにちがいない。
その事情は深く、そして複雑。
もし自殺ということであれば、なおさらだ。
私のような部外者が、いくら推理しようとしても、推理しきれるものではない。
だからこの話は、ここまで。

ただ、生きようによっては、人は他人の2倍、生きることができる。
中身を濃くすれば、3倍、4倍と長く、生きることができる。
繰り返すが、決して、死に急いではいけない。
苦しくても、つらくても、たった一度しかない人生。
たった一度しかないなら、じっくりと最後の最後まで見届けてやろうではないか。
そのときが来たら、人はどうせ否応(いやおう)なしに死ぬ。
死ねば、どうせこの世のもろとも、私たちは消える。

36歳という年齢は、人生の結論を出すには、あまりにも若すぎる。


Hiroshi Hayashi++++++++dec 08++++++++++はやし浩司

●ネームドロッピング

++++++++++++++++++

それとなく会話の中に、有名人の名前を
混ぜ、それでもって、「自分は有名人と
親交がある」「……あった」と相手に思わせる
ことを、「ネームドロッピング」というらしい。

私はこの言葉を、今日、はじめて知った。

……と書くと、「何だ、林浩司は、
そんな言葉すら知らなかったのか」と
思われそうだが、事実は事実。

虚偽性人格障害者と呼ばれる人が、この手法を
よく用いるそうである。
そしてそれが犯罪に結びつくと、詐欺師と
いうことになる。

+++++++++++++++++++

しかし私には、その反対の経験がある。
名前を出したくても、出せなかった。
出したところで、だれも本気にはしなかっただろう。
今でこそ、「ネームドロッピング」という言葉もあるが、ネームドロッピングそのもの。
だれしもみな、そう思ったことだろう。

私はSH氏に後見人(身元引受人)になってもらい、オーストラリアへ渡った。
1970年の3月のことである。
SH氏というのは、現在の皇后陛下の父君である。
そのSH氏は、そういう関係もあって、留学する前も、そしてそのあとも、電話一本で、
気軽に会ってくれた。
会うといつも、東京商工会議所の横の路地にあるそば屋へ、私を連れていってくれた。
そばのたいへん好きな人だった。

が、そのSH氏の名前をこうして書くようになったのは、私が47歳も過ぎてからのこと。
そのころから猛烈に本を書き始めた。
それまでは、名前を口にするだけでも、畏(おそ)れ多かった。
その状況は、今でも変わらない。

先日も友人と電話で話しているとき、何かの話のついでに、SH氏が話題になった。
そのときもつい、口がすべりそうになった。
しかし言えば言ったで、まさにネームドロッピング。
その友人は、そう思っただろう。
だから言わなかった。

で、詐欺師といっても、いろいろある。
相手を意図的に騙そうとする詐欺師もいれば、その意識もないまま騙そうとする
詐欺師もいる。
前者はまだ救われるが、後者は、人格障害の一つで、虚偽性人格障害とも呼ばれる。
もちろん軽重はある。
軽い人は、「境界性~」という名前がつく。
「パーソナル障害」と呼ぶときもある。

このタイプの人は、頭の中で虚構の世界を作りあげ、虚構が虚構であることさえ、
わからなくなってしまう。
「私の父親は、SH氏」「だから私も皇族」と。
本人自身が本気でそう信じているから、相手も騙されやすい。
(噓をついているという)スキがない。

しかし世の中には、ネームドロッピングの、(ネーム)そのものの人もいる。
そういう人が詐欺を働くときもある。
アメリカで起きた、元Nダック会長による詐欺事件である。
被害額は数兆円にのぼるとされる。
数兆円である。
仮に2兆円として、1万円札が100枚で1センチの高さになるとして計算
してみると、何と、その高さは、20キロメートル!
それもそうだろう。
「元Nダック会長」と言えば、だれだって信用してしまう。
そんな人がまさか詐欺を働くとは、だれも思わない。

話はそれたが、虚偽性人格障害と位置づけられる人は、このネームドロッピングという
手法をよく用いるそうである。
有名人の名前を、会話の中に織り込むのは、ほどほどに!、ということになる。
かえってあなたの人格を疑われることになる。

(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司
ネームドロッピング 虚偽性人格障害 パーソナル障害 ペルソナ人格障害)


Hiroshi Hayashi++++++++dec 08++++++++++はやし浩司

●感覚的世相論

+++++++++++++++++++

7年ほど前、息子の結婚式のため、アメリカへ行った。
そのときアメリカ人が、目の玉が飛び出るような
大豪邸に住んでいるのを知って、驚いた。
それこそ、(こういう書き方は失礼ということは
よく知っているが)、そこらの銀行員ですら、
映画『ホームアローン』に出てくるような大豪邸に
住んでいた。

また去年、友人のお嬢さんの結婚式に出席するため、
オーストラリアのメルボルンへ行った。
そこでホテルの料金を聞いて、これまた驚いた。
メルボルン市内のごくふつうのホテルですら、
一泊4万円~5万円。
少し高級なホテルになると、7万円~8万円。

日本人の私にとっては、もうメチャメチャな料金と
言ってもよい。
そう、そのメチャメチャが、今度の大不況で、是正
されつつある(?)。

++++++++++++++++++++

日本のバブル経済が最盛期のころのこと。
私は近くのデパートへ、ワイフの誕生日プレゼントを買いに行った。
そこで私は、小さな財布(さいふ)ですら、1つ、4万~5万円もすることを知った。
それを手に取り、「私が1日働いても、こんな財布1つ買えないのか」と、
自分が情けなくなった。

が、そのバブル経済は崩壊した。
当然である。
東京では、小さな、それこそ10坪とか20坪とかいう土地が、1億円、2億円で
取り引きされていた。
メチャメチャというが、それにも程度というものがある。
そんなメチャメチャが、いつまでもつづくはずがない。
ないことは、(現実の自分の生活)を、そこに置いてみると、わかる。
いつかどこかで、何らかの形で、是正される。
その動きは、必ず、生まれる。
これが私がいう「感覚的未来論」である。

その感覚的未来論を使って、今回の大不況を評価してみると、こうなる。
ただしどこか、過激?
そういう見方もあるという程度に、読んでほしい。

(1)自動車産業

今では、ほんの300~500メートル先のショッピングセンターに行くにも、
車に乗っていく人は多い。
その一方で、「太りすぎた」「運動不足だ」「ダイエットだ」と騒ぐ。
基本的な部分で、どこか狂っている。
その狂いが収まるまで、自動車産業は衰退する。
もっともだからといって、車社会を否定しているのではない。
しかしこうした矛盾は、あちこちで感じる。
たとえば車そのものにしても、たった1人や2人の人間を運ぶために、
丸々部屋ごと、いっしょに運んでいるようなもの。
これをエネルギーの無駄づかいと言わずして、何という?

(2)外国為替

対オーストラリア・ドルの為替レートがおかしいことは、ホテル代をみただけでもわかる。
昨年は、1豪州ドルが、110円前後だった。
それが今は、60円前後にまで下がっている。
この為替レートで計算すると、ホテル代は、約半額になったことになる。
1泊2万~2万5000円。
それでも安いとは思わないが、ほぼリーズナブル。
「円高になった」と世間は騒いでいるが、適正になったと考えても、おかしくない。

(3)景気判断

世の中には今、モノがあふれかえっている。
私が住む浜松市にしても、今度周辺の市町村と合併して、政令都市になった。
これはあくまでも一説だが、なぜ周辺都市がすなおに合併に応じたかというと、
ゴミの処分場の問題があったから、という。

が、ゴミの捨て場がないほど、モノがあふれかえるほうが、おかしい。
ゴミの処分場が満杯になるほど、モノがあふれかえるほど、おかしい。
が、一方で、どんどんとモノを製造している。
そのモノが売れなくなったとたん、景気が悪くなったという。
多くの人は失業し、中には生活するための住居もないという。
しかし考えてみれば、これほどおかしな話はない。
つまり、この(おかしさ)が是正されるまで、景気は悪くなる。

(4)世界情勢

1時間働いて、アメリカドルで、70ドル(日本円で7000円、
GM、フォードの会社員)という国もあれば、1か月働いて、たったの2ドル(日本円で
200円、北朝鮮・開城で働く労働者の実質的な受け取り額)という国もある。

これは両極端なケースだが、こうした不均衡があるかぎり、世界情勢は不安定のまま
つづく。
それが臨界点に達したとき、あるいはその下でどす黒い欲望が渦巻いたとき、戦争が
起きる。

今回の不況で、金持ちの国というよりは、国に関係なく、金持ちが、総じておおきな
損失をこうむっている。
「戦争を選ぶか、大不況を選ぶか」ということになれば、賢明な人なら、大不況を
選ぶだろう。
(過去の歴史の中では、大不況を打破するために、大国は外国に向けて戦争をしかけて
いった。今回も、それがないとは、だれも言えない。)

(5)食糧問題

食糧問題ほど、需要と供給の関係がはっきりしている問題はない。
限界を超えて、食糧は生産できない。
生産できる食糧以上に、それを消費する人間はふえない。
10億人分の食糧しか生産できないのなら、10億人しか生きられない。
が、現実はかなりいびつである。

世界の3分の1以上が、現在、食糧難に苦しんでいる。
その一方で、ありあまる食糧を、食い散らしている国民もいる。
これも一説だが、日本人がペットに与える食糧をすべてアフリカへ送ったとすると、
それでアフリカの食糧問題は解決すると言われている。

この(おかしさ)がつづくかぎり、世界は安定しない。

(6)宇宙開発

人間はぜったいに、宇宙の住人にはなれない。
人工衛星を飛ばし、地球、あるいは太陽系の一角を、ごく少数の人間が、探検的に
行き来はできるようにはなるかもしれないが、そこまで。

理由は明白。
もし人間が宇宙へ出られるほどの科学技術を手にしたとすると、(現に今がそうだが……)、
同時にさらに大型の破壊兵器を手にすることになる。
人間にとって、(あくまでも人間についてだが)、科学技術の進歩と、破壊技術の
進歩は、比例関係にある。
これだけ科学技術が進歩した今でも、世界中のいたるところで、戦争はつづいている。
そんな人間が宇宙へ出たらどうなるか。
今度は、宇宙で戦争をするようになる。
が、その戦争は、すさまじい破壊力をもった兵器でなされる。
つまりたがいに生き残ることはできない。
だから人間は、宇宙の住人となることは、将来的に、ありえない。

(7)温暖化

温暖化は解決しない。
そのことがわからなければ、目を宇宙にやればよい。
もし知的生物がいるとするなら、この宇宙は、今ごろは宇宙人だらけになっているはず。
何千、何万という、大小さまざま、形もさまざまな宇宙人が、まるで東京の
ラッシュアワーのように宇宙を行き交っているはず。

しかし現実の宇宙は、静か。
静かということは、ほとんどゼロ。

もう少し確率論的に言うと、1000分の1の星が、地球のような惑星をもっていた
とする。
その地球のような惑星のうち、1000分の1が、やや知的な生物をもっていたとする。
……と順に考えていっても、この銀河系だけでも……、おそらく、何万、何十万という
知的生物がいることになる。
そしてその知的生物が、1万年単位で進化し、宇宙へ飛び出したとすると、今ごろは、
「ラッシュアワーのように」になっているはず。

が、現実に、いない。
いないということは、つまり知的生物は、それ自体、自滅プログラムを内包している
ということになる。
よい例が火星である。
だから人類の自滅プログラムは、すでに起動されている。
それが温暖化ということになる。

(注:もし宇宙人がいるとするなら、その宇宙人は、きわめて平和主義的な生物
と考えてよい。
でなければ、この宇宙では、生き残れなかったはず。)

(8)宗教

宗教と信仰は、別。
宗教はそれ自体、哲学であり、学問である。
しかし信仰には、それがない。
だから一般の人は、宗教は、宗教プロに任せ、それを信仰するという形で、宗教の
片鱗(へんりん)に参加している。

しかし信仰には、理屈は必要ない。
そこはまさに、『イワシの頭も信心から』という世界である。
これから先、世界が不安定になればなるほど、宗教と信仰の2極化が進むだろう。
同時に無数のカルトも、勢力を伸ばす。
すでにUFOや、地球温暖化にかこつけたカルトの存在も、確認されている。
信者となって信仰するのは、その人の勝手。
それなりの理由があって、人は、信仰に走るようになる。
しかしこれだけは覚えておいたほうがよい。
けっして、人間ロボットだけには、なってはいけない。
おかしいものは、おかしいと思う心だけは、なくしてはいけない。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
 はやし浩司のホームページ http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■  
まぐまぐプレミア版(有料版)のお申し込みは……
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/page141.html
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 
■□コマーシャル★★★★★★コマーシャル□■

【BW生・募集中!】

 (案内書の請求)

   http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/page228.html

 (教室の案内)

    http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/page025.html

●小学生以上の方も、どうか、一度、お問い合わせください。

■□コマーシャル★★★★★★コマーシャル□■

***********************************

このマガジンがお役にたてそうな人が、あなたのまわりにいませんか?
よろしかったら、どうか、このマガジンのことを、お友だちの方に
話していただけませんか?

よろしくお願いします。              はやし浩司
***********************************
                     
.   *※※
.※※  ***※
.*※※…※}※**   
. **++ ※))
. {※}※※ /
. ※*… /mQQQm
.**/| |Q ⌒ ⌒ Q  Bye!
.  = | QQ ∩ ∩ QQ   
.       m\ ▽ /m~= ○
.       ○ ~~~\\//
.=================================
.みなさん、次号で、またお会いしましょう!
.=================================