●日本の危機
●戦後最大の危機
(The Most Serious Crisis for Japan after the War II was under the Way)
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こうして日本にとって、戦後最大の危機は、
一応、去った。
「一応」というのは、これから先、同じような
危機が、繰り返し日本を襲うということ。
ノー天気な人たちは、「被害がなくてよかった」と
言っている。
しかしもしあのとき日本が迎撃ミサイルで、
K国のテポドンを、どんな形であれ迎撃していたら、
大惨事以上の大惨事が、この日本で、起きていたはず。
もう一度、4月3日以前の外電を、詳しく読んで
みてほしい。
そのときあのK国が何を画策していたか、
それでわかるはず。
(一部を再転載する。)
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●時事通信(戦争、前夜だ!)
【ソウル31日時事】韓国の対北朝鮮人道支援団体「良き友達」は、31日発行のニュー
スレターで、北朝鮮は「人工衛星」と称した長距離弾道ミサイルの発射を控え、緊迫した
空気に包まれていると伝えた。
それによると、民間兵力に当たる労農赤衛隊のほか、地方軍や予備役も「戦闘準備」に入
ったほか、男性は基本的に移動が禁じられ、人民軍兵士も外出が認められていないという。
北朝鮮政府当局者は地方の幹部らに対し、発射前の「緊張した情勢」を説明している。平
壌北方の平城市に住む40代男性は「戦争前夜のようだ」と話している。
●NIKKEI(北朝鮮、ミサイル迎撃なら「本拠地(東京)を粉砕」
【ソウル=尾島島雄】北朝鮮の朝鮮中央通信は31日、「人工衛星」名目で発射した長距離
弾道ミサイルの迎撃を日本政府が検討していることに関して「日本があえて迎撃する場合、
最も威力のある軍事的手段によってすべての迎撃手段とその本拠地を、無慈悲に粉砕する
だろう」と強調した。迎撃すれば報復するとの姿勢を、これまでより強い調子で警告した
ものだ。「(迎撃は)第二次世界大戦後、60余年ぶりに鳴らす再侵略戦争の砲声とみなす」
とも断じた。(01:16)
●聯合(日本を、粉砕する!)
【ソウル31日時事】朝鮮中央通信は31日の論評で、北朝鮮が「人工衛星」と称して発
射の準備を進めている長距離弾道ミサイルを、日本が迎撃した場合、北朝鮮は「再侵略戦
争の砲声」とみなし、「最も強力な軍事的手段によってすべての迎撃手段と、その牙城を無
慈悲に粉砕する」と警告した。韓国の聯合ニュースが伝えた。
●時事通信(小型核、保持!)
【ソウル31日時事】国際的な非政府組織(NGO)「国際危機グループ」(ICG)によると、
北朝鮮がプルトニウムを使用した核爆弾の小型化に成功し、中距離弾道ミサイル「ノドン」
(射程1300キロ)用の核弾頭を製造した可能性があると、米韓情報当局が分析していることが31日、明らかになった。
日本のほぼ全土を射程圏内に収めるノドンは、北朝鮮国内に多数実戦配備されており、日
本にとっては直接的な脅威となる。
●イザ・ニュース(ノドンは、320基)
北朝鮮が実戦配備した中距離弾道ミサイル「ノドン」が最大で320基に上る可能性があ
ることが1日分かった。国際研究機関「インターナショナル・クライシス・グループ」が
3月31日に発行した北朝鮮ミサイル問題に関する報告書の中で、関係国政府の内部資料
に基づく内容として明らかにした。
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●丸裸
以上を並べて読んでみるとわかるように、K国は、今度ばかりは本気だった。
また忘れてならないのは、日本にとって脅威なのは、テポドンではなく、ノドンである。
そのノドンも、320基(4月6日の報道によれば、800基)が、すでに実戦配備
されている。
そして今回も、K国数か所で、ノドンのミサイル基地が、発射準備態勢に入っていた。
「被害がなかったから、よかった」ではなく、「迎撃ミサイルを発射しなかったから、
よかった」と言うべきではないのか。
●まず防御を!
……こう書くと、「何と弱腰なことを!」と思う人もいるかもしれない。
しかしそれには、まず現実をしっかりと見たらよい。
シンガポールへ行ったことのある人なら、みな知っていることと思うが、
どんなアパートにも、地下シュルターが用意されている。
つまりそうした準備が、この日本ではまったくなされていない。
つまり、「丸裸」。
こんな状態で、ノドンミサイルにせよ、撃ち込まれたら、この日本はどうなるか。
それをほんの少しでもよいから、頭の中で想像してみたらよい。
現在の迎撃システムでは、防げたとしても、せいぜい、数発。
仮に100発ものノドンが日本に撃ちこまれたら、日本には、それこそ「打つ手なし」。
●安易なMD計画は、かえって危険
が、だからといって、迎撃ミサイルをふやせばよいという論理は、まちがっている。
今回のテポドン発射実験でもわかったように、10分足らずで、ミサイルは
飛んでくる。
(テポドンは、7~8分。)
今回の迎撃ミサイルだけでも、一発、170億円。
システム一式で、1兆円。
迎撃ミサイルを、仮に100倍にふやしたら、100兆円。
国民1人あたり、100万円。
そんなお金、どこにある?
また迎撃ミサイルをふやせばふやすほど、相手は、ノドンの数をふやすだけ。
日本はそのまま、「日本海溝へ」(ノ前大統領)。
●K国のハッタリ
あれはミサイルだった。
人工衛星ではなかった。
それはだれの目にも明らか。
さらに言えば、3段目+弾頭部分は、ハッタリ。
つまり本体は、1段目と2段目だけ。
3段目と弾頭部分は、ハッタリ。
だから2段目以上は、そのままいっしょに、太平洋上に落下した(北アメリカ
航空宇宙防衛司令部(NORAD))。
では、目的は、何だったのか?
ほとんどのニュースメディアは、「祝砲説」を主張する。
「金xxを称えるための祝砲であった」と。
中に、「K国のミサイル技術の高さを、世界に誇示するため」と主張する人もいる。
しかし私は、そうは考えていない。
つぎの2つの記事を並べて読んでみると、その謎が解ける。
●そのとき金xxは、どこにいたか?
韓国中央通信(KCNA)によると、金xxはロケット発射の指令センターで発射を見守ったという。
しかしその一方で、読売新聞は、こう伝える。
『K国の朝鮮中央通信は4日、金正日総書記(67)が、平壌市内の大劇場を視察したと報じた。
同通信が金xxの動静を伝えたのは3月27日以来。視察日時は不明。金xxは過去のミサイル発射の前後には「雲隠れ」しており、今回の発射予告期間中(4~8日)に、あえて存在を誇示した真意をめぐり、憶測を呼びそうだ』と。
つまり金xxが、同時に2か所に現れたことになる。
当初の発射予定日には、4日はピョンヤンに。
しかし翌5日には、「発射の司令センター」に。
この矛盾を埋め合わせるため、「発射の司令センター」なるものは、ピョンヤンにある
と、報道機関は伝えている。
しかし今日(6日)の外信を見ると、金xx以下、研究者たち(?)が、「成功を祝って、
記念撮影」までしている。
研究者たちは、発射後、こぞってピョンヤンへやってきたとでもいうのだろうか。
●巧妙な陽動作戦
K国は、彼らのミサイルが、日本に迎撃されたら、即座に日本に対して
報復するつもりだった。
そのことは、先の外信を順に読めばわかる。
が、それをすれば当然、彼らもまた、報復を覚悟しなければならない。
そこで金xxは、陽動作戦を展開して、自分の居場所を、隠す必要があった。
発射実験場にいれば、それこそ狙い撃ちにされてしまう。
そこで4日は、ピョンヤンの大劇場にいることにする。
(本当かどうかは、わからないが……。)
そうすれば自分の居場所についての情報を、かく乱することができる。
このことは言いかえると、日本への報復を本気で考えていたことを示す。
●では、どうするか?
現在、日本とアメリカ、韓国は、国連安保理に、K国制裁決議案を上程しようと
している。
これが「正攻法」である。
日本は世界中を巻き込みながら、K国を締め上げる。
一気に兵糧攻めにする。
中国やロシアはK国をかばう姿勢を見せているが、がんばればがんばるほど、
彼らは浮き上がっていく。
「やはり、中国という国は、そういう国だったのか」と。
わかるかな?
K国は、テロ支援国家ではない。
テロ国家、そのもの。
それを助ける中国こそが、まさにテロ支援国家となる。
そういう印象を世界に与えることを、中国としても望まないだろう。
●韓国が、あぶない!
K国が再度、その矛先を向けるのが、韓国。
何らかのきっかけをつくり、それを大義名分として、韓国に戦争をしかける。
それが何であるか、私にも予測つかないが、あぶないのが、韓国ということになる。
が、今度ばかりは、「日本は関係ありません」では、すまされない。
韓国と歩調を合わせる必要がある。
韓国を孤立させてはならない。
日米韓が、しっかりと結束する。
K国が恐れるのは、その「結束」。
その結束でもって、あの独裁者を締めあげる。
今こそ、日本は、「正義」を前に立て、あの独裁者に立ち向かうべきとき。
それはとりもなおさず、K国の民衆のためでもある。
「戦争はいやです」と言って、逃げ回るのは、平和主義者ではない。
そういうのは、ただの臆病者という。
「いざとなったら、平和を守るために戦います」というのが、平和主義者である。
が、誤解してはいけない。
武器で戦うだけが、「戦い」ではない。
「言論」という武器を使って戦う。
みんなで、寄ってたかって、ワーワーと声をあげる。
力を合わせて、「悪」と立ち向かう。
そういう戦い方もある。
国連での各国の動きに、注視したい。
Hiroshi Hayashi++++++++April. 09+++++++++はやし浩司
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