*We should be calm! We should not shoot down the Missile in any case!
【ミサイル迎撃反対!】(4月4日、午前10時)
I am against shooting down the Missile (April 4th)
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みなさん、私たちの子どもを、戦争から守りましょう。
戦争の被害者にしてはなりません!
「臆病者」と言われても、ここは、『負けるが勝ち』。
あんな国を本気で相手にしてはいけません!
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●ワナ(Trap)
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「ほんの少しでも迎撃すれば、報復する」と
主張する、K国(中日新聞・4・4)。
一方、かなりトーンダウンさせたものの、
いまだに、「落下物は迎撃する」とがんばる、
日本政府。
時事通信は、つぎのように伝える(4・4)。
『政府は4日午前、北朝鮮による「人工衛星」名目での長距離弾道ミサイル発射に備え、
厳戒態勢に入った。「衛星」は東北地方上空を通過する可能性が高いとされるが、日本の領
土・領海に落下する場合は、ミサイル防衛(MD)システムにより初めて迎撃する方針』と。
この2つのニュースを足して読んだら、どうなるか?
日本の命運は、K国のミサイル発射実験結果に、
ゆだねられていることになる。
日本よ、日本政府よ、今ならまだ、間に合う。
迎撃ミサイルは、威嚇だけにして、発射するな。
たとえ落下物が、日本に落ちることになっても、
思いとどまれ。
笑われても、思いとどまれ。
この世界には、『負けるが勝ち』という格言さえある。
韓国の軍事専門家は、「日本が迎撃すれば、
そのあと10~20発のノドンを、K国は
発射するつもり」(韓国紙)と読んでいる。
もしそうなれば、日本とK国は、そのまま
戦闘状態に突入する。
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相手は、道理の通ずる国ではない。
道理のわかる国でもない。
しかも今回は、K国も本気だぞ!
そんな国を相手に、日本は心中するつもりなのか?
これはK国がしかけたワナ。
今、そのワナに、日本はまんまとかかろうとしている。
彼らは、自分の権力維持のために、自国民の
目を、外に向けさせようとしている。
標的は、もちろん、このJAPAN!
同じ韓国の軍事専門家は、「テポドンを、わざと
日本本土に向ける可能性もある」と警告している。
そうでなくても、今、日本は、孤立無援。
薄氷の上を歩くような経済運営を強いられている。
こんなとき、ドンと背中をたたかれたら、
日本は、どうなる?
ほんの少しだけ、想像力を働かせば、
だれにだってわかること。
どうしても「迎撃」ということになれば、その前に、
320基と言われる、ノドンは、どうするのか?
すでに日本全土を標的に、実戦配備についている。
もてる最高度の武器を使いたがる……。
その発想は、K国のそれと、どこもちがわない。
まるで子どもの(おもちゃ)。
しかし、1発、170億円だぞ。
システム全体で、1兆円だぞ!
いや、おもちゃで、すまないから、怖い。
今の日本は、あんな国をまともに相手にしてはいけない。
またその価値もない。
世界から笑われてもよいから、今は、がまん。
今まで、がまんしてきたではないか。
あのASO首相は、こう述べている。
「国民が被害を受けることは断固阻止しなければならない。
万全を期して対応してほしい」(IZAニュース)と。
かっこいい!
かっこよすぎる!
が、「国民」という言葉を使うなら、「国民の80%が
不支持」という現実を、ASO首相は、どう考えているのか。
本当に日本のことを考えているなら、まず、自らに恥じて、
辞任すべき。
今回の緊張状態を、まさか、自分の政権維持のために
利用しているとは思いたくはないが、どこかにその意図が、
見え隠れする。
いいのか、日本!
あんな国を本気で相手にしていいのか?
ASO総理に、命運を託していいのか?
この場に及んで、勇ましい主戦論を説く人が多いのには驚いた。
何度も繰り返すが、もしそうなら、まず、
日本人すべてにガスマスクを配布しろ。
地下シェルターを用意しろ。
320基すべてのノドンを迎撃できるようにしろ。
……などなど。
後方の備えをまったくしないで、このまま戦争に突入したら、
日本は、どうなる?
少しは頭を冷やして、ものを考えろ!
……今回ほど、こうした文章を書きながら、自分の書いたことが
的中しないことを願ったことはない。
何ごともなく、無事、終わってほしい。
私が書いたことが、すべて杞憂(きゆう)に終わってほしい。
「あのはやし浩司は、バカなことを書いていた」で、
終わってほしい。
今なら、間に合う!
ミサイル迎撃、反対!
+++++++++++++++++++++++
私は、あのASO首相が、心配でならない。
現実の世界に生きているというよりは、劇画の世界で
生きているような人である。
アメリカのニューヨーク・タイムズ紙でさえ、
「(ASO首相は)、は、扇動的な発言からは誠実さも賢明さもうかがえない」
と酷評した人物である(毎日新聞)※。
どうか、どうか、ひとり、粋(いき)がって、
無茶なことをしないでほしい。
(注※1)アメリカのニューヨーク・タイムズは、日中関係や靖国神社参拝などをめぐる
ASOの歴史認識発言を取りあげ、「扇動的な発言からは誠実さも賢明さもうかがえない」
と批判する社説を掲載したことがある。
社説は「日本の攻撃的な外相」と題し、外相が「天皇陛下の(靖国神社)参拝が一番だ」
と述べたことや、日本の植民地支配下の台湾で教育水準があがったことを指摘した発言を
取りあげ、「一連のがくぜんとする発言により、アジアの人々の反感を買った」と批判。(以
上、毎日新聞)
Hiroshi Hayashi++++++++April. 09+++++++++はやし浩司
●逆・大本営発表
+++++++++++++++++++
午前10時、K国中央放送は、ミサイルの
発射を予告した。
「まもなく、衛星を打ち上げる」と。
そのときNHKは、こうもつづけた。
「テレビ、ラジオのニュースに注意してほしい」と。
+++++++++++++++++++
で、私は、その時刻からずっと、ラジオを
つけっぱなしにした。
が、ニュースは、それだけ
そのあとは、ただのトーク番組。
テーマは「俳句づくり」、つづいて「人生の春」。
正午になって、簡単なニュース。
が、その途中で、臨時ニュース。
ギョッとして耳を傾けると、「飛翔体が発射された」と。
しかしそれはすぐ、誤探知と、否定された。
5分後のことだった。
で、そのあともまた、トーク番組。
現在時刻は、午後2時30分。
変化なし。
K国の予告時間帯は、午後4時まで。
「ひょっとしたら、失敗?」という期待が、胸の中でふくらむ。
が、それにしても、そんなわけで、私は、午前中3時間、
午後もほぼ3時間、くだらないトーク番組を聴かされた。
平和時ならまだしも、こういう緊急時に、トーク番組とは!
私たち民衆に、不要な不安と心配を与えたくない?
それはわかるが、あまりにも平和ボケ!
インターネットの海外ニュースのほうでは、K国のみならず、
韓国の動きまで、かなり詳しく伝えられている。
K国の軍隊の動きまで、伝えられている。
が、NHKでは、トーク番組?
この違和感というか、落差に驚く。
いったい、NHKは、どういう情報網をもっているのか?
情報源は、内閣に設置された緊急連絡網のみ。
あとは迎撃ミサイルを設置した自衛隊周辺の様子だけ。
こんな報道が、どこにある?
またそのために、「テレビ、ラジオの情報に注意してほしい」は、ない!
ともかくも、日本人がここまで平和ボケしているとは、思ってもみなかった。
この緊張感のなさ。
この(ゆるみ)。
(たるみ)。
シンガポールでさえ、それぞれの家にシェルターの設置が義務付けられている。
アパートですら、設置が義務付けられている(1994年以後)。
そういった緊迫感が、この日本には、まるでない。
本来ならNHKあたりは、情勢を詳しく分析し、その裏づけとなる
情報を逐一、報道しなければならない。
一日中、臨時ニュースを流したところでおかしくない。
少なくとも、K国の軍事情勢くらいについての解説はしてほしい。
で、今は(午後2時40分)、高校野球の会長へのインタビュー番組。
それがもう40分もつづいている。
中身は、「高校生は学生が本分。文武両道でなければならない」という話。
こんなくだらない話を、長々と聞かされながら、ラジオに耳を傾ける。
……遠い昔、NHKは、大本営発表というウソ放送ばかり流していた。
が、今は、逆。
「なんでもありません」という、ナンセンス番組ばかり。
ウソではないが、何も肝心なことを話さない。
称して、「逆・大本営発表」。
平和ボケするように、NHKが率先して、国民を誘導している(?)。
どうしてこんなときに、高校野球の会長とのインタビュー番組なのか。
疑問、疑問、ただただ疑問。
こんなトーク番組を聞かせるために、「テレビ、ラジオのニュースに
注意してほしい」は、ない。
(付記)
この段階ではまだ何とも言えないが、時刻は、今、午後3時。
どうやら今日は、ミサイルの発射はないようだ。
つまり失敗(?)。
打ち上げる前に、しぼんでしまった(?)。
つまり『大山鳴動して、ネズミ一匹』(?)。
ネズミ一匹も出てこなかった。
今ごろ金xxは、顔を真っ赤にして、怒りまくっているにちがいない。
「技術者は、みな処刑!」と。
あと1時間。
どうなるんだろ?
どうするんだろ?
すでにK国内では、記念切手まで発行している。
金xxは、どうやって、自分を弁解するんだろ?
なお午後3時のNHKニュースは、こう伝えている。
「現地では、風速8~10メートルの風が吹いている」と。
どうやらK国は、今度の失敗を、風のせいにするつもりらしい。
Hiroshi Hayashi++++++++APRIL・09++++++++++++はやし浩司
●NHKのトーク番組
今日は、8時間近く、NHKラジオを聴いた。
ニュース以外は、みな、トーク番組。
その合間に、音楽。
久しぶりにラジオに耳を傾けたが、あまりのレベルの低さに驚く。
「レベル」といか、制作費がほとんどといってよいほど、かかっていない。
スタジオで、2人前後の人が、たがいに話しているだけ。
午後3時5分以後は、今度は、川柳。
全国から寄せられた川柳を、読み上げては、ゲラゲラ、キャハハハ、と。
それだけ。
その繰り返し。
つまりただの愚民番組。
こんな番組を聴いて、何になるのか?
外へ出て取材したり、あるいは地道な積み重ねをしたという番組は、ゼロ。
土曜日の午後というのに、このお粗末さ。
情報がまるで川のように流れてきて、それがそのまま通り過ぎていくだけ。
原稿の世界で言えば、(つっこみ)が、甘い。
そのときどき、ゲラゲラ、キャハハハと笑って、おしまい。
それでおしまい。
いいのか、日本!
こんなことで!
Hiroshi Hayashi++++++++April. 09+++++++++はやし浩司
●ASO首相(ミサイル迎撃、反対!)
++++++++++++++++++
得意の外交のはずだったが、ASO首相が
動けば動くほど、日本は孤立化していく。
今、日本が嫌われている。
ASO首相という首相を通して、日本が
嫌われている。
世界が日本を見るとき、世界は、国のリーダー、
つまりASO首相を通して、日本を見る。
一国のリーダーの印象が、その国全体の
印象を決めてしまうことがある。
今の今が、そのときかもしれない。
++++++++++++++++++
とても残念なことに、ASO首相の海外での評価は、きわめて低い。
見る人は、ちゃんと見ている。
今回のミサイル問題にしても、日本は、クリントン国務長官に、
完全に嫌われた。
つまり、つまはじき!
もう一度、ASO首相についての、ニューヨーク・タイムズの記事を紹介する。
ASO氏が外務大臣時代のものだが、外国人に与える印象は、おおむね、
こんなものだと思ってよい。
『……アメリカのニューヨーク・タイムズ紙は、2月13日、日中関係や靖国神社参拝な
どをめぐるASO外相の最近の歴史認識発言を取りあげ、「扇動的な発言からは誠実さも賢
明さもうかがえない」と批判する社説を掲載した。
社説は「日本の攻撃的な外相」と題し、外相が「天皇陛下の(靖国神社)参拝が一番だ」
と述べたことや、日本の植民地支配下の台湾で教育水準があがったことを指摘した発言を
取りあげ、「一連のがくぜんとする発言により、アジアの人々の反感を買った」と批判』(以
上、毎日新聞)と。
頼まれもしないうちから、「迎撃」「迎撃」と騒ぐから、日本は引っ込みがつかなくなって
しまった。
テポドンが発射されて、いちばん困るのは、アメリカ。
ICBMは、日本には、関係ない。
すでに日本を射程に収めるノドンは、すでに実戦配備済み。
その数、320基。
「迎撃」などという、攻撃的な言葉は、最後の最後に使う。
ミサイルを配置するとしても、極秘に行う。
そんなのは、この世界の常識。
どうしてあの首相は、こうまでおバカなのか。
日本人は、「これだけのことをしてあげたのだから、相手は感謝しているハズ」
という『ハズ論』だけで動く。
しかしこんな論理は、世界では通用しない。
とくにアメリカ人には、通用しない。
まったく通用しない。
そういう感覚そのものがない。
ともかくも、明日からも、イヤ~~ナ緊張感はつづく。
どうか、どうか、ミサイルなど、迎撃しないでほしい。
たとえ日本に一部が落下してくることになっても、そのままに!
ガラクタを落とすために、1発、170億円もかける必要はない。
一式、1兆円だぞ!
ここは『負けるが、勝ち』。
おとなになって、一歩退く。
それが日本を守ることになる。
繰り返す。
相手は、まともな国ではない。
そんな国を相手に、正義を説いて、どうする?
どうなる?
ミサイル迎撃、反対!
Hiroshi Hayashi++++++++April. 09+++++++++はやし浩司
●攻撃的な産経新聞
(Don’t shoot down the Missile! If we do so, it’s the beginning of the War! North Korea is
a very very poor country. We should not start the war, even if we are said “coward”. The
important thing is that we should note let the young boys send to the war-field.)
++++++++++++++++++++++
なぜこの日本が、中国、ロシアに見放され、
ついで韓国、アメリカに見放されるか、
つぎの記事を読めば、あなたにもわかるはず。
産経新聞は、「東京発・特派員」として、きわめて攻撃的な
社説を配信した(4・4・夜)。
K国のミサイルを、断固、迎撃せよという内容のものである。
++++++++++++++++++++++
それをそのまま転載させてもらう。
*************以下、産経新聞より***************
K国の長距離弾道ミサイル「テポドン2号」の発射が、今日以降に繰り延べされた。全
世界が注視する発射だから、金xx将軍は誰よりも緊張に震えているのだろう。もし、日
本のミサイル破壊命令でテポドン2号が迎撃されでもすれば、北の情勢は劇的に変わる可
能性を秘めている。
9日は最高人民会議が開かれ、15日は先代の金xxの誕生日だから、発射に成功すれ
ば国威発揚の機会だが、撃墜されればメンツ丸つぶれだ。撃てども逆襲を食らっては、そ
の優劣は明らかだ。発射情報のミスに臆(おく)することはない。
迎撃されれば、北の“首領”としての地位が揺らぎ、伝えられる後継者指名の思惑だって分
からなくなる。核も弾道ミサイル開発も、将軍様の求心力の源泉であり、威信をかけたプ
ロジェクトである。人々の飢えなど微塵(みじん)も考えず、核とミサイルにカネをつぎ
込んできた。
だからこそ、日本による迎撃のそぶりには、さすがの将軍様も大あわてだった。朝鮮通
信がわざわざ重大報道と銘打ち、「断固たる報復攻撃を加える」だの「火の雷を浴びせる」
だのと最大限の脅しを繰り返した。あれはむしろ、迎撃回避の懇願に違いない。
2006年のように発射から40秒で燃え尽きてしまえば技術改良の失敗であり、これ
も将軍様の権威にかかわる。まして、米国のオバマ新政権を挑発して対価を稼ごうとした
思惑がはずれる。実験に立ち会っているというイランへのミサイル技術供与も危うい。
K国は93年に短距離のノドンを、98年にはテポドン1号を発射して飛距離を伸ばし
てきた。K国はそれ以来、一貫して米国本土に達するミサイルの研究開発と、核弾頭の搭
載を目指してきた。
過去に、K国が日本列島上空にミサイルを通過させても、日本海に7発連射しても、日
米の報復を受けなかったから今回も遠慮なくやろうとした。K国にとっての発射実験は、
実入りよりリスクの方が大きくなければやめない。だが、ASO首相が意外や「破壊命令」
を出したから将軍様は仰天した。
それなのに、某官房副長官は愚かにも「ピストルの弾同士が当たるのは難しい」と足を
引っ張った。敵対国に撃墜必至と思わせなければ、発射を躊躇(ちゅうちょ)する抑止に
はならない。安全保障観のない政府高官はごめんこうむる。
中国とロシアもK国の跳ね上がりに苦虫をかみつぶしている。日本のミサイル防衛(M
D)がうまく機能して、テポドンがイージス艦や地上配備のパトリオットに撃墜されると、
実戦で「MDの有効性」が立証されてしまう。K国の核が無力化するだけでなく、確率が
限定的でも、中国の核もまた対日攻撃に使いにくい兵器になる。
K国が譲歩するときとは、「体制崩壊」につながる経済制裁か軍事侵攻である。ゲーツ米
国防長官が先月29日の米テレビで、「外交よりも経済制裁の方が成功する」と述べている
のがそれだ。
各国は粛々と国連安保理決議違反として国連で経済制裁を取りあげればよいのだ。K国
が報復に「6カ国協議を崩壊させる」と息巻いても、あれはすでに崩壊している。援助が
ほしければ、日米韓でも日米韓中露とでも交渉のテーブルに着けばよいだけである。
日本にとって重要なことは、MD計画の地道な努力があったからこそ、K国の恫喝(ど
うかつ)にもパニックにならずに済んでいることだ。逆説的にいえば、北はまたも「そこ
にある危機」を日本人に気付かせてくれた。
*************以上、産経新聞より***************
以上の内容を、順に吟味してみよう。
産経新聞は、つぎのように伝える。
●撃墜されればメンツ丸つぶれだ。撃てども逆襲を食らっては、その優劣は明らかだ。発
射情報のミスに臆(おく)することはない(産経新聞)。
……迎撃ミサイルを開発したのは、日本ではなく、アメリカ。
そのアメリカから、1兆円近い、お金を出して、買っただけ。
産経新聞は、その上で、「発射情報のミスに臆するな」と説く。
●だからこそ、日本による迎撃のそぶりには、さすがの将軍様も大あわてだった。朝鮮通
信がわざわざ重大報道と銘打ち、「断固たる報復攻撃を加える」だの「火の雷を浴びせる」
だのと最大限の脅しを繰り返した。あれはむしろ、迎撃回避の懇願に違いない(産経新聞)。
……今度ばかりは、K国も本気だぞ。
日本には、その備えがあるのか。
●……だが、ASO首相が意外や「破壊命令」を出したから将軍様は仰天した(産経新聞)。
……こういう言い方は、どうかと思う。
まるで日本中が、自ら、戦争につき進んでいるよう。
●それなのに、某官房副長官は愚かにも「ピストルの弾同士が当たるのは難しい」と足を
引っ張った。敵対国に撃墜必至と思わせなければ、発射を躊躇(ちゅうちょ)する抑止に
はならない。安全保障観のない政府高官はごめんこうむる(産経新聞)。
……「安全保障観のない政府高官は、ごめんこうむる」と切り捨てるところが恐ろしい。
●中国とロシアも北の跳ね上がりに苦虫をかみつぶしている。日本のミサイル防衛(MD)
がうまく機能して、テポドンがイージス艦や地上配備のパトリオットに撃墜されると、実
戦で「MDの有効性」が立証されてしまう。北の核が無力化するだけでなく、確率が限定
的でも中国の核もまた対日攻撃に使いにくい兵器になる(産経新聞)。
……中国は、その分だけ、核ミサイルの数をふやすだけ。
迎撃ミサイルの数以上の、核ミサイルを日本へ撃ち込んでくるだろう。
●援助がほしければ、日米韓でも日米韓中露とでも交渉のテーブルに着けばよいだけであ
る(産経新聞)。
……「援助がほしければ」という言い方は、いくら私でもできない。
「日本は傲慢」と言われる理由は、こんなところにもある。
●日本にとって重要なことは、MD計画の地道な努力があったからこそ、北朝鮮の恫喝(ど
うかつ)にもパニックにならずに済んでいることだ。逆説的にいえば、北はまたも「そこ
にある危機」を日本人に気付かせてくれた(産経新聞)。
……とんでもない!
今、日本中はパニックだぞ。
日本よ、日本人よ、おとなになれ。
謙虚になれ。
マネーだけで、すべてを解決できると思うな。
++++++++++++++++++++++++
【日本人の欠陥】
●弱者の立場で
日本人は、昔から弱者の立場、被害者の立場で、ものを考えることができない。
そういう立場に立たされたことさえ、ない。
昨日も、ある男性(71歳)と、こんな議論をした。
彼らのもつ反日感情について話題になったときのこと。
その男性は、こう言った。
「君は、朝鮮半島を日本が植民地にしたというが、あそこは日本の領土だった。
つまり日本の国内問題だった。
日本に対して、反日感情をもつこと自体、おかしい」と。
で、私はこう反論した。
「それは日本側の論理。
相手の人たちは、そうは思っていない。
日本に植民地にされたと思っている。
蹂躙(じゅうりん)されたと思っている。
そこをわかってあげないと、彼らの気持ちを理解することはできない」と。
●国に優劣はない
強いか弱いかということになれば、(今は)、日本が強いに決まっている。
しかしいくら強いからといって、パワーで相手を、ねじ伏せてはいけない。
『撃てども逆襲を食らっては、その優劣は明らかだ』(産経新聞)とは?
大切なことは、「戦争はしてはいけない」ということ。
「殺し合いをしてはいけない」ということ。
避けられるものなら、避けたらよいということ。
もう一度、その原点に立ち返って、ものを考えてみてほしい。
たまたま今は、日本に経済力があるから、「優劣」という言葉を使うことができる。
もしこんな論理がまかり通るなら、10年後、あるいは20年後、今度は中国に
同じことを言われても、日本は文句を言わないこと。
また言えない。
あと6年で、日本と中国の立場は逆転する。
私はこの社説を読んではじめて、なぜ中国やロシアが、国連安保理のK国制裁に
反対の姿勢を示しているのか、その理由がわかったような気がした。
またなぜ今回のミサイル迎撃から、韓国が逃げ、アメリカが逃げたのか、その
理由がわかったような気がした。
恐らく我が国のASO首相も、同じような論陣を張り、韓国やアメリカに迫ったに
ちがいない。
これから先、どれほど多くの日本の若者たちが戦場に送られ、殺されることか。
あるいはこの日本国内で、どれほど多くの犠牲者が出ることか。
繰り返すが、戦争というのは、始めるのは簡単。
しかし終えるのは、むずかしい。
そのままズルズルと、泥沼へ……。
産経新聞の特派員は、武器をもつことだけが、安全保障と考えている。
「逆襲」「報復」とかいう言葉も並ぶ。
『安全保障観のない政府高官は、ごめんこうむる』(産経新聞)とまで!
しかしそれには条件がある。
あのシンガポールでさえ、それぞれの家に、シャルターを設置している。
アパートですら、シャルターの設置を義務付けている。
が、この日本は、丸裸。
こんな状態で、K国と戦争を始めて、無事ですむはずがない。
少しは頭を冷やせ。
おとなになれ。
あんな国を相手にするな。
どこまでも貧しく、どこまでもあわれで、どこまでも悲しい国ではないか。
日本よ、日本人よ、あんな国と心中してはいけない。
日本の若者たちを、あんな国の犠牲者にしてはいけない。
日本では昔から、『触らぬ神にたたりなし』とか、『負けるが勝ち』とかいうではないか。
相手が愚かなら、笑ってすませばよい。
そういう度量をもってこそ、日本は大国である。
大国になれる。
それにしてもこういう意見を、社説として、堂々とかかげる産経新聞には驚いた。
これではまるで、主戦論。
あの東条英機が、そこに蘇(よみがえ)って返ってきたかのような感じさえする。
(09-4-4-夜、11:00PM)
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