Education in Front-Line and Essays by Hiroshi Hayashi (はやし浩司)

(Mr.) Hiroshi Hayashi, a professional writer who has written more than 30 his own books on Education, Chinese Medical science and Religion in Japan. My web-site is: http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/ Please don't hesitate to visit my web-site, which is always welcome!!

Tuesday, May 05, 2009

*May 6th 2009

.  mQQQm            
. Q ⌒ ⌒ Q  ♪♪♪……  
.QQ ∩ ∩ QQ         
. m\ ▽ /m 彡彡ミミ    
.  /~~~\  ⌒ ⌒     
. みなさん、   o o β       
.こんにちは!  (″ ▽ ゛)○  
.        =∞=  // 
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子育て最前線の育児論byはやし浩司   09年 5月 6日
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★★★HTML版★★★
HTML(カラー・写真版)を用意しました。
どうか、お楽しみください。(↓をクリックしてみてください。)
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http://bwhayashi2.fc2web.com/page005.html

メルマガ(6万3000誌)の中で、2008年度、メルマガ・オブ・ザ・イヤーに
選ばれました!

【このマガジンは、去る、4月5日、午前11時に配信予約を入れたものです。】

【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

休みます。

【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●脳の老化

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パソコンの世界には、デュアルコアとか、
クアッドコアとかいう言葉がある。
わかりやすく言えば、コンピュータに、
脳みそが、2つとか、
4つ、ついていることをいう。

実は人間も、そのときどきおいて、
いくつかの脳みそを同時に使う。
このことは講演をしているときに、よくわかる。

+++++++++++++++++++

●思考の多角性

そこには(話している私)と、(時間をみている私)がいる。

(話している私)は、そこにいる。
そのとき、(時間をみている私)は、「あと15分だ。
結論に話をもっていけ」とかいうように、私に命令くだす。

で、このことを脳の老化に当てはめてみる。
子どもの脳と比較してみると、それがよくわかる。
以下のような能力が、全般に鈍くなる。

(1)柔軟性(臨機応変に、ものごとに対処できる。)
(2)多角性(いろいろな角度から、同時に考えることができる。)
(3)俊敏性(瞬間に判断し、反応できる。)
(4)予見性(あらかじめ相手の先を読む。)

ここでいう(時間をみている私)というのは、(2)の多角性の
問題ということになる。
ひとつのことしながらも、同時に別のことを考える。
たとえば買い物に行くときも、車を運転しながら、
「ほかに必要なものはないか」と考えるなど。
それができなくなると、何かと失敗が多くなる。
ミスが多くなる。

ひとつのことしていると、頭の中は、そのことだけ、
といった状態になる。

●子どもの脳みそ

一方、子どもの脳みそは、これら4つの機能が、同時に働く。
それが速い。
テンポも速い。
切り替えも速い。
いつも、2つ、3つのことを同時に考えている。

幼児にしても、「幼児は幼稚」と考えてはいけない。
全体的に見ても、おとなの能力より、すぐれている。
無知で未経験かもしれないが、それを除けば、
おとなより、すぐれている。

こうした認識不足は、教材制作の世界で、よく見られる。

幼児向けの教材を作るとき、おとなたちは、頭の中で
幼児の姿を想像しながら作る。
そのとき、「幼児というのは、こういうものだろう」
「幼児だから、この程度だろう」と、勝手に想像しながら作る。
だからおもしろくない。
つまらない。
子どもに、あきられる。

子どものCPUのクロック数は、おとなのそれより2倍~は、速い。
つまり頭の回転が、それだけ速い。
柔軟性、多角性、俊敏性、予見性のあらゆる分野で、速い。
幼児が本来もつテンポが、どういうものか知りたかったら、
私のHPから、「BW公開教室」をのぞいてみてほしい。
それでわかるはず。

それが加齢とともに、つまりそのあたりを頂点に、退化していく。

●退化を防ぐために

では、どうすればよいのか。
私自身についても、このところ、うっかりミスが多くなった。
ときどき自分に自信がもてなくなるときがある。
だから旅行に出かけるときも、あらかじめきちんと用意しておかないと、
落ち着かない。
その日の朝になって、あわてて用意したりすると、たいてい何かを忘れる。

買い物にしても、そうだ。
そして今日も、そういう失敗をした。

●乗りまちがえた電車

今日、岐阜へ行くとき、豊橋で名鉄に乗ってしまった。
ちょうど朝のラッシュアワーで、たいへんな思いをした。
しかしそのことを、私は知っていたはず。

だからこのところ、ずっと、岐阜へ行くときは、JR線に乗っていた。
これだと、浜松から、そのまま→豊橋→岐阜へと行ける。

が、今日は、それを忘れてしまった。
ラッシュアワーの電車に飛び乗ったとき、「しまった!」と思った。
が、問題は、どうしてそれに気がつかなかったかということ。

ほんのもう少し、多角的にものを考えるクセがついていれば、
そんなことは、すぐわかったはず。
が、それがわからなかった。

……ということで、ますます自分に自信がもてなくなった。
これから先、私のコラムは、1人の人間が、徐々にボケていく、
その過程を書くことになるかもしれない。

私のコラムを読んで、「ああ、人間って、こういうふうにしてボケて
いくんだ」と思う人も出てくるかもしれない。


Hiroshi Hayashi++++++++April・09++++++++++++はやし浩司

●法事

今日、郷里で、父の33回忌をすませてきた。
「33回忌!」。
父が死んで、もう33年になる!
実際には、満32年ということか。
法事では、独特の年数の数え方をする。

たとえば母は、昨年、2008年に他界した。
今年、2009年が、一周忌。
が、もう来年、2010には、それが3回忌になる。

こうして毎年、何らかの法事がつづく。


●4月3日

帰り際、住職に、「明日はたいへんな日になるかもしれませんね」と
声をかけると、「???」というような様子。
「へたをすれば、日本が戦争になるかもしれません」と告げると、
「ああ」と言って、笑った。

私は、「みんな、のんきだなあ」と思った。
が、それは言わなかった。

しかしその半面、私が感じている、この胸騒ぎは何なのか。
「あまりにも、みな、のんきすぎる」と。

ただ日本の姿勢が、大きく変わった。
当初、「迎撃、迎撃」と叫んでいたのが、「万が一……」に変わり、
「飛翔物が日本に落ちたばあい……」に変わった。

●再び、テポドン

アメリカの代わりに、テポドンを迎撃して、何になる?
日本にとって怖いのは、テポドンではない。
ノドンである。
テポドンのことは、アメリカに任せておけばよい。

それをあの首相が、早々と「迎撃」を口にするものだから、
日本としては、引っ込みがつかなくなってしまった。
「迎撃」という言葉を使うにしても、最後の最後でよかった!

それにICBMの開発で困るのは、アメリカであって、日本ではない。
日本にとっての脅威は、ノドン。
すでに320基が、実戦配備されている。
どうしてあの首相は、頼まれもしないうちから、何でも先走って
してしまうのだろう?


Hiroshi Hayashi++++++++April・09++++++++++++はやし浩司

●電車の中で

++++++++++++++++++

豊橋からは、名鉄電車に乗った。
午前8時24分発。
いつもはプラットフォームの手前にある発券所で、
指定席を買う。
しかしここでミス。
この時間帯は、通勤客に指定席を取られ、空席はない。

しかたないので、そのまま電車に。
が、そこで、ギョーッ!
すでに客車は、満員状態。
ラッシュアワーだった。

+++++++++++++++++++++

私とワイフは、つり革と、鉄棒にそれぞれ手を延ばして、つかまった。
しばらくすると、電車は走りだした。
「まちがえたね」と言うと、「うん」とワイフ。

この時間帯のときは、JRで、浜松駅からそのまま岐阜行きに乗ったほうがよい。
わかっていたが、それをすっかり忘れていた。
これも脳の老化の始まりか?
ものごとを多角的に考えることができない。

で、その電車の中でのこと。

●空いた席

連結部に近いところは、シルバー・シートになっている。
ちょうど5人が座れるスペースがある。
そこに5人の若い男女が座っていた。
車内は、身動きもままならないほど、混雑していた。

が、2つ目の駅で、目の前の席が空いた。
「……」と思う間もなく、うしろから1人の女性がその席にカバンを置いた。
と、同時に、うしろで2人の女性が、こんなやりとりをした。

「あなた座ってよ」
「いいの、いいの」
「あなた座ってよ」
「私は立っているから、いいの」と。

●余裕のない女性

電車が動き出すと、最初にカバンを置いた女性がその席に座った。
が、始終、落ち着きなく、目を隣にやっている。
隣の席が空くのを待っているよう。
心の動きが、よくわかった。

そうして2つ目、3つ目の駅を通りすぎた。
そのあたりで、その女性が、隣の若い女性に声をかけた。
「どちらまで……」
「金山(かなやま)まで……」と。

車内は名古屋が近づくにつれて、ますます混んできた。
私たちはそこからさらに1人分、中へと押し込まれた。
むっとするような空気。
よどんだ空気。

●もう1人の女性

私はその女性を観察した。
立っているもう1人の女性のことが、よほど、気になるらしい。
ときどき小刻みに、そちらに視線を送る。
と、同時に、隣の席が空くのを待っている。

立っている女性は、親友か?
仕事仲間か?
それとも……?
2人も、年齢は40歳くらいだった。
そのときはじめて、その女性の年齢を推察した。

電車は、金山に近づいてきた。
隣の若い女性が、バッグを手に持ちなおした。
それに合わせて、その女性は、カバンを持ちなおした。
席が空いたらすかさず、カバンを置くつもりらしい。

●緊迫した一瞬(?)

私はその女性に興味をもった。
こういうとき、女性は、どんなことを考えているのだろう、と。

ときどきその女性は、目を閉じた。
しかし眠るふうでもない。
そのつど目を薄くあげ、横目で、チラチラと隣を見ていた。
そして金山……というとき、隣の若い女性が、席を離れる動作をしてみせた。
再びバッグを手に持ちなおし、コートの端をそろえた。

「立つぞ……」と思ったそのとき、もう1人、その横の女性も、席を立った。
ワイフは私のそばに立っていた。
私が「空いたよ」と声をかけると、そのままワイフは着席モードに入った。
同時に、その女性の隣の若い女性も立った。

すかさず、女性は、立っている女性に声をかけた。
「空いたから、いらっしゃい」と。
緊迫した一瞬だった。
(大げさかな?)

が、立っていた女性は、どこか迷惑そう。
ありがた迷惑といったふうだった。
軽く、押し問答が、2、3言、つづいた。

「どうぞ、どうぞ」
「はあ、いいんですよ……」と。

●並んで座る

座っていた女性は、立っていた女性に気をつかっていた。
一方、立っていた女性は、そういうふうに、気をつかわれるのが
いやといった様子だった。
が、先から座っていた女性には、それがわからない(?)。

それが私にも、よくわかった。
だから立っていた女性は、始終、座っていた女性に背を向けていた。
混んではいたが、その気になれば、位置を替えられたはず。

そのことは並んで座ったとき、わかった。
先から座っていた女性が、とたん、ペチャペチャと話し始めた。
あとから横に座った女性は、一方的に、聞き役に回った。

道理で!

のどかな光景だった。
ちょうど町のビルの頭越しに、朝の光が、差し込んでくるころ。
ペチャペチャ、ウンウン、ペチャペチャ、ウンウン……と。

ほんの5,6分で、電車は名古屋駅に着いた。
どっと客が降りた。
その女性たちも降りた。
そのあとすぐ、ガランとした静けさが、車内へ流れ込んできた。
かすかなドラマを洗い流すかのように……。

(09年4月3日記)


Hiroshi Hayashi++++++++APRIL・09++++++++++++はやし浩司

●神と悪魔

+++++++++++++++++

神が、「善」の集合体であるとするなら、
悪魔は、「悪」の集合体ということになる。

つまり人間の脳の中には、無意識のまま集合化された
部分がある(ユング)。
何10万年という長い年月を経て、進化論的に
集合された部分と考えてよい。
それが「善」の根源であり、「悪」の根源と
考えてよいのでは?

++++++++++++++++++++

が、ただの無意識かというと、そうでもない。
ときにこの無意識が「意識」として、具現化することがある。
幻聴、幻視、幻覚でもよい。
健常な人でも、「夢」という形で、それを見ることがある。
ともかくも、人間がそれを意識的にとらえることがある。
それが「神」であり、「悪魔」ということになる。

たとえば熱心な信仰者は、近くに神や、仏を感じることがあるという。
「祈っていたら、神の気配がした」とか、
「読経をしていたら、仏の慈悲に包まれた」とか、など。

これは無意識下の集合体が、意識の世界で認知されたときに起こる
現象と考えられなくもない。

で、さらに最近では一歩、研究が進み、そうした善悪を司って
いるのが、辺縁系の中の扁桃核(扁桃体)ということもわかってきた。
何かよいことをすると、それが扁桃核に伝えられ、そこでの指令に応じて、
モルヒネ様の物質が脳内に分泌される。
それが脳の中を、甘い陶酔感で満たす。
「いいことをすると、気持ちいい」という感覚は、まさに、それによって生まれる。

●性善説

人間が善か悪かということになれば、(今、ここに存在する)という
事実が、(善)の証(あかし)ということになる。
もし人間が、もともと悪であるなら、人間は、とっくの昔に絶滅していたことになる。
たとえば同類の人間を平気で殺したり、食べたりするなど。

この世では、善なるものだけが、自然淘汰の世界で、生き延びることができる。
動物にせよ、植物にせよ、それには例外はない。
言い換えると、無意識下に集合された部分は、基本的には善ということになる。
が、善だけでは生きていかれない。
種族間での闘争、個々の生存競争などなど。
そこから「悪」が生まれた。
言うなれば、心の闇の部分ということになる。

そのため人間は生きる過程の中で、常に、善と悪を戦わせている。
「よりよい自分でいよう」という欲求と、「他人を蹴落としてでも」という欲望。
この2つの欲望のはざまで、人間は、もがき、苦しむ。
が、結果として、いつも「善」が勝ち、人間は、現在に至るまで生き延びてきた。
繰り返すが、もし人間が悪なる存在であったとするなら、人間はとっくの昔に、
自然淘汰されたはずである。
で、こうした闘争は、そのほとんどは無意識下でなされるため、
人間がそれを意識することはない。

が、ここにきて、人間の性善説に対して、大きな疑問が起きてきた。
「このままでは、人類はもちろん、ありとあらゆる生物が死滅するかもしれない」
という可能性である。

さらに深刻なことに、人間は自らを、(自然)から切り離してしまった。
この地球上のありとあらゆる生物は、単独では生きていかれない。
たがいに依存しあいながら、またたがいに連鎖を保ちながら、生きている。
またそれが「善」の証(あかし)ということにもなる。

たとえばオールマイティ(全能)の動物がいたとしよう。
食物連鎖の頂点に立ち、こわいものがない。
他の動物はもちろん、あらゆる植物ですら餌として、食することができる。
もしそんな動物がいたとしたら、その動物は、やがて地球上すべてに
はびこることになり、今度は、絶滅する。
食物をすべて食べつくしてしまうからである。
人間が、そういった動物になりつつある。

●新しい自然論

「自然を大切にする」ということは、自らを、自然の一部として認め、
その中に身を置くことである。
つまり「大切にする」という(対立的)なものではなく、「自然の中で
謙虚に生きる」という、(同調的)なものである。
もっと言えば、私たちとて、「食べられる存在である」という謙虚さ。
その謙虚さを保つことをいう。

この謙虚さを忘れたとき、人間は、そのまままっしぐらに、絶滅へと向かう。
つまりそれが「悪」ということになる。
「悪魔」でもよい。

結論が飛躍するが、その反対にあるものが、「善」の根源ということになる。

(このつづきは、また別の機会に考えてみたい。)
…to be continued


【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

【ミサイル迎撃反対!】(4月4日、午前10時)
I am against shooting down the Missile (April 4th)

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みなさん、私たちの子どもを、戦争から守りましょう。
戦争の被害者にしてはなりません!
「臆病者」と言われても、ここは、『負けるが勝ち』。
あんな国を本気で相手にしてはいけません!

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●ワナ(Trap)

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「ほんの少しでも迎撃すれば、報復する」と
主張する、K国(中日新聞・4・4)。

一方、かなりトーンダウンさせたものの、
いまだに、「落下物は迎撃する」とがんばる、
日本政府。

時事通信は、つぎのように伝える(4・4)。

『政府は4日午前、北朝鮮による「人工衛星」名目での長距離弾道ミサイル発射に備え、
厳戒態勢に入った。「衛星」は東北地方上空を通過する可能性が高いとされるが、日本の領
土・領海に落下する場合は、ミサイル防衛(MD)システムにより初めて迎撃する方針』と。

この2つのニュースを足して読んだら、どうなるか?
日本の命運は、K国のミサイル発射実験結果に、
ゆだねられていることになる。

日本よ、日本政府よ、今ならまだ、間に合う。
迎撃ミサイルは、威嚇だけにして、発射するな。
たとえ落下物が、日本に落ちることになっても、
思いとどまれ。

笑われても、思いとどまれ。
この世界には、『負けるが勝ち』という格言さえある。

韓国の軍事専門家は、「日本が迎撃すれば、
そのあと10~20発のノドンを、K国は
発射するつもり」(韓国紙)と読んでいる。
もしそうなれば、日本とK国は、そのまま
戦闘状態に突入する。

++++++++++++++++++++

相手は、道理の通ずる国ではない。
道理のわかる国でもない。
しかも今回は、K国も本気だぞ!
そんな国を相手に、日本は心中するつもりなのか?

これはK国がしかけたワナ。
今、そのワナに、日本はまんまとかかろうとしている。
彼らは、自分の権力維持のために、自国民の
目を、外に向けさせようとしている。
標的は、もちろん、このJAPAN!

同じ韓国の軍事専門家は、「テポドンを、わざと
日本本土に向ける可能性もある」と警告している。

そうでなくても、今、日本は、孤立無援。
薄氷の上を歩くような経済運営を強いられている。
こんなとき、ドンと背中をたたかれたら、
日本は、どうなる?
ほんの少しだけ、想像力を働かせば、
だれにだってわかること。

どうしても「迎撃」ということになれば、その前に、
320基と言われる、ノドンは、どうするのか?
すでに日本全土を標的に、実戦配備についている。

もてる最高度の武器を使いたがる……。
その発想は、K国のそれと、どこもちがわない。
まるで子どもの(おもちゃ)。
しかし、1発、170億円だぞ。
システム全体で、1兆円だぞ!
いや、おもちゃで、すまないから、怖い。

今の日本は、あんな国をまともに相手にしてはいけない。
またその価値もない。
世界から笑われてもよいから、今は、がまん。
今まで、がまんしてきたではないか。

あのASO首相は、こう述べている。
「国民が被害を受けることは断固阻止しなければならない。
万全を期して対応してほしい」(IZAニュース)と。

かっこいい!
かっこよすぎる!

が、「国民」という言葉を使うなら、「国民の80%が
不支持」という現実を、ASO首相は、どう考えているのか。
本当に日本のことを考えているなら、まず、自らに恥じて、
辞任すべき。
今回の緊張状態を、まさか、自分の政権維持のために
利用しているとは思いたくはないが、どこかにその意図が、
見え隠れする。

いいのか、日本!
あんな国を本気で相手にしていいのか?
ASO総理に、命運を託していいのか?

この場に及んで、勇ましい主戦論を説く人が多いのには驚いた。
何度も繰り返すが、もしそうなら、まず、
日本人すべてにガスマスクを配布しろ。
地下シェルターを用意しろ。
320基すべてのノドンを迎撃できるようにしろ。
……などなど。

後方の備えをまったくしないで、このまま戦争に突入したら、
日本は、どうなる?
少しは頭を冷やして、ものを考えろ!

……今回ほど、こうした文章を書きながら、自分の書いたことが
的中しないことを願ったことはない。
何ごともなく、無事、終わってほしい。
私が書いたことが、すべて杞憂(きゆう)に終わってほしい。
「あのはやし浩司は、バカなことを書いていた」で、
終わってほしい。

今なら、間に合う!
ミサイル迎撃、反対!

+++++++++++++++++++++++

私は、あのASO首相が、心配でならない。
現実の世界に生きているというよりは、劇画の世界で
生きているような人である。

アメリカのニューヨーク・タイムズ紙でさえ、
「(ASO首相は)、は、扇動的な発言からは誠実さも賢明さもうかがえない」
と酷評した人物である(毎日新聞)※。

どうか、どうか、ひとり、粋(いき)がって、
無茶なことをしないでほしい。

(注※1)アメリカのニューヨーク・タイムズは、日中関係や靖国神社参拝などをめぐる
ASOの歴史認識発言を取りあげ、「扇動的な発言からは誠実さも賢明さもうかがえない」
と批判する社説を掲載したことがある。

社説は「日本の攻撃的な外相」と題し、外相が「天皇陛下の(靖国神社)参拝が一番だ」
と述べたことや、日本の植民地支配下の台湾で教育水準があがったことを指摘した発言を
取りあげ、「一連のがくぜんとする発言により、アジアの人々の反感を買った」と批判。(以
上、毎日新聞)


Hiroshi Hayashi++++++++April. 09+++++++++はやし浩司

●逆・大本営発表

+++++++++++++++++++

午前10時、K国中央放送は、ミサイルの
発射を予告した。
「まもなく、衛星を打ち上げる」と。
そのときNHKは、こうもつづけた。
「テレビ、ラジオのニュースに注意してほしい」と。

+++++++++++++++++++

で、私は、その時刻からずっと、ラジオを
つけっぱなしにした。
が、ニュースは、それだけ
そのあとは、ただのトーク番組。
テーマは「俳句づくり」、つづいて「人生の春」。
正午になって、簡単なニュース。
が、その途中で、臨時ニュース。

ギョッとして耳を傾けると、「飛翔体が発射された」と。
しかしそれはすぐ、誤探知と、否定された。
5分後のことだった。

で、そのあともまた、トーク番組。
現在時刻は、午後2時30分。
変化なし。
K国の予告時間帯は、午後4時まで。
「ひょっとしたら、失敗?」という期待が、胸の中でふくらむ。

が、それにしても、そんなわけで、私は、午前中3時間、
午後もほぼ3時間、くだらないトーク番組を聴かされた。
平和時ならまだしも、こういう緊急時に、トーク番組とは!

私たち民衆に、不要な不安と心配を与えたくない?
それはわかるが、あまりにも平和ボケ!

インターネットの海外ニュースのほうでは、K国のみならず、
韓国の動きまで、かなり詳しく伝えられている。
K国の軍隊の動きまで、伝えられている。
が、NHKでは、トーク番組?
この違和感というか、落差に驚く。
いったい、NHKは、どういう情報網をもっているのか?
情報源は、内閣に設置された緊急連絡網のみ。
あとは迎撃ミサイルを設置した自衛隊周辺の様子だけ。
こんな報道が、どこにある?
またそのために、「テレビ、ラジオの情報に注意してほしい」は、ない!

ともかくも、日本人がここまで平和ボケしているとは、思ってもみなかった。
この緊張感のなさ。
この(ゆるみ)。
(たるみ)。

シンガポールでさえ、それぞれの家にシェルターの設置が義務付けられている。
アパートですら、設置が義務付けられている(1994年以後)。
そういった緊迫感が、この日本には、まるでない。

本来ならNHKあたりは、情勢を詳しく分析し、その裏づけとなる
情報を逐一、報道しなければならない。
一日中、臨時ニュースを流したところでおかしくない。
少なくとも、K国の軍事情勢くらいについての解説はしてほしい。

で、今は(午後2時40分)、高校野球の会長へのインタビュー番組。
それがもう40分もつづいている。
中身は、「高校生は学生が本分。文武両道でなければならない」という話。
こんなくだらない話を、長々と聞かされながら、ラジオに耳を傾ける。

……遠い昔、NHKは、大本営発表というウソ放送ばかり流していた。
が、今は、逆。
「なんでもありません」という、ナンセンス番組ばかり。
ウソではないが、何も肝心なことを話さない。
称して、「逆・大本営発表」。
平和ボケするように、NHKが率先して、国民を誘導している(?)。
どうしてこんなときに、高校野球の会長とのインタビュー番組なのか。
疑問、疑問、ただただ疑問。
こんなトーク番組を聞かせるために、「テレビ、ラジオのニュースに
注意してほしい」は、ない。

(付記)

この段階ではまだ何とも言えないが、時刻は、今、午後3時。
どうやら今日は、ミサイルの発射はないようだ。
つまり失敗(?)。
打ち上げる前に、しぼんでしまった(?)。
つまり『大山鳴動して、ネズミ一匹』(?)。
ネズミ一匹も出てこなかった。

今ごろ金xxは、顔を真っ赤にして、怒りまくっているにちがいない。
「技術者は、みな処刑!」と。

あと1時間。
どうなるんだろ?
どうするんだろ?
すでにK国内では、記念切手まで発行している。
金xxは、どうやって、自分を弁解するんだろ?
なお午後3時のNHKニュースは、こう伝えている。
「現地では、風速8~10メートルの風が吹いている」と。

どうやらK国は、今度の失敗を、風のせいにするつもりらしい。


Hiroshi Hayashi++++++++APRIL・09++++++++++++はやし浩司

●NHKのトーク番組

今日は、8時間近く、NHKラジオを聴いた。
ニュース以外は、みな、トーク番組。
その合間に、音楽。

久しぶりにラジオに耳を傾けたが、あまりのレベルの低さに驚く。
「レベル」といか、制作費がほとんどといってよいほど、かかっていない。
スタジオで、2人前後の人が、たがいに話しているだけ。
午後3時5分以後は、今度は、川柳。

全国から寄せられた川柳を、読み上げては、ゲラゲラ、キャハハハ、と。
それだけ。
その繰り返し。
つまりただの愚民番組。
こんな番組を聴いて、何になるのか?

外へ出て取材したり、あるいは地道な積み重ねをしたという番組は、ゼロ。
土曜日の午後というのに、このお粗末さ。
情報がまるで川のように流れてきて、それがそのまま通り過ぎていくだけ。
原稿の世界で言えば、(つっこみ)が、甘い。
そのときどき、ゲラゲラ、キャハハハと笑って、おしまい。
それでおしまい。

いいのか、日本!
こんなことで!


Hiroshi Hayashi++++++++April. 09+++++++++はやし浩司

●ASO首相(ミサイル迎撃、反対!)

++++++++++++++++++

得意の外交のはずだったが、ASO首相が
動けば動くほど、日本は孤立化していく。

今、日本が嫌われている。
ASO首相という首相を通して、日本が
嫌われている。

世界が日本を見るとき、世界は、国のリーダー、
つまりASO首相を通して、日本を見る。
一国のリーダーの印象が、その国全体の
印象を決めてしまうことがある。

今の今が、そのときかもしれない。

++++++++++++++++++

とても残念なことに、ASO首相の海外での評価は、きわめて低い。
見る人は、ちゃんと見ている。
今回のミサイル問題にしても、日本は、クリントン国務長官に、
完全に嫌われた。
つまり、つまはじき!

もう一度、ASO首相についての、ニューヨーク・タイムズの記事を紹介する。
ASO氏が外務大臣時代のものだが、外国人に与える印象は、おおむね、
こんなものだと思ってよい。

『……アメリカのニューヨーク・タイムズ紙は、2月13日、日中関係や靖国神社参拝な
どをめぐるASO外相の最近の歴史認識発言を取りあげ、「扇動的な発言からは誠実さも賢
明さもうかがえない」と批判する社説を掲載した。

 社説は「日本の攻撃的な外相」と題し、外相が「天皇陛下の(靖国神社)参拝が一番だ」
と述べたことや、日本の植民地支配下の台湾で教育水準があがったことを指摘した発言を
取りあげ、「一連のがくぜんとする発言により、アジアの人々の反感を買った」と批判』(以
上、毎日新聞)と。

頼まれもしないうちから、「迎撃」「迎撃」と騒ぐから、日本は引っ込みがつかなくなって
しまった。
テポドンが発射されて、いちばん困るのは、アメリカ。
ICBMは、日本には、関係ない。
すでに日本を射程に収めるノドンは、すでに実戦配備済み。
その数、320基。

「迎撃」などという、攻撃的な言葉は、最後の最後に使う。
ミサイルを配置するとしても、極秘に行う。
そんなのは、この世界の常識。
どうしてあの首相は、こうまでおバカなのか。

日本人は、「これだけのことをしてあげたのだから、相手は感謝しているハズ」
という『ハズ論』だけで動く。
しかしこんな論理は、世界では通用しない。
とくにアメリカ人には、通用しない。
まったく通用しない。
そういう感覚そのものがない。

ともかくも、明日からも、イヤ~~ナ緊張感はつづく。
どうか、どうか、ミサイルなど、迎撃しないでほしい。
たとえ日本に一部が落下してくることになっても、そのままに!
ガラクタを落とすために、1発、170億円もかける必要はない。
一式、1兆円だぞ!

ここは『負けるが、勝ち』。
おとなになって、一歩退く。
それが日本を守ることになる。

繰り返す。
相手は、まともな国ではない。
そんな国を相手に、正義を説いて、どうする?
どうなる?

ミサイル迎撃、反対!


Hiroshi Hayashi++++++++April. 09+++++++++はやし浩司

●攻撃的な産経新聞
(Don’t shoot down the Missile! If we do so, it’s the beginning of the War! North Korea is
a very very poor country. We should not start the war, even if we are said “coward”. The
important thing is that we should note let the young boys send to the war-field.)

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なぜこの日本が、中国、ロシアに見放され、
ついで韓国、アメリカに見放されるか、
つぎの記事を読めば、あなたにもわかるはず。

産経新聞は、「東京発・特派員」として、きわめて攻撃的な
社説を配信した(4・4・夜)。
K国のミサイルを、断固、迎撃せよという内容のものである。

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それをそのまま転載させてもらう。

*************以下、産経新聞より***************

 K国の長距離弾道ミサイル「テポドン2号」の発射が、今日以降に繰り延べされた。全
世界が注視する発射だから、金xx将軍は誰よりも緊張に震えているのだろう。もし、日
本のミサイル破壊命令でテポドン2号が迎撃されでもすれば、北の情勢は劇的に変わる可
能性を秘めている。

 9日は最高人民会議が開かれ、15日は先代の金xxの誕生日だから、発射に成功すれ
ば国威発揚の機会だが、撃墜されればメンツ丸つぶれだ。撃てども逆襲を食らっては、そ
の優劣は明らかだ。発射情報のミスに臆(おく)することはない。

 迎撃されれば、北の“首領”としての地位が揺らぎ、伝えられる後継者指名の思惑だって分
からなくなる。核も弾道ミサイル開発も、将軍様の求心力の源泉であり、威信をかけたプ
ロジェクトである。人々の飢えなど微塵(みじん)も考えず、核とミサイルにカネをつぎ
込んできた。

 だからこそ、日本による迎撃のそぶりには、さすがの将軍様も大あわてだった。朝鮮通
信がわざわざ重大報道と銘打ち、「断固たる報復攻撃を加える」だの「火の雷を浴びせる」
だのと最大限の脅しを繰り返した。あれはむしろ、迎撃回避の懇願に違いない。

 2006年のように発射から40秒で燃え尽きてしまえば技術改良の失敗であり、これ
も将軍様の権威にかかわる。まして、米国のオバマ新政権を挑発して対価を稼ごうとした
思惑がはずれる。実験に立ち会っているというイランへのミサイル技術供与も危うい。

 K国は93年に短距離のノドンを、98年にはテポドン1号を発射して飛距離を伸ばし
てきた。K国はそれ以来、一貫して米国本土に達するミサイルの研究開発と、核弾頭の搭
載を目指してきた。

 過去に、K国が日本列島上空にミサイルを通過させても、日本海に7発連射しても、日
米の報復を受けなかったから今回も遠慮なくやろうとした。K国にとっての発射実験は、
実入りよりリスクの方が大きくなければやめない。だが、ASO首相が意外や「破壊命令」
を出したから将軍様は仰天した。

 それなのに、某官房副長官は愚かにも「ピストルの弾同士が当たるのは難しい」と足を
引っ張った。敵対国に撃墜必至と思わせなければ、発射を躊躇(ちゅうちょ)する抑止に
はならない。安全保障観のない政府高官はごめんこうむる。

 中国とロシアもK国の跳ね上がりに苦虫をかみつぶしている。日本のミサイル防衛(M
D)がうまく機能して、テポドンがイージス艦や地上配備のパトリオットに撃墜されると、
実戦で「MDの有効性」が立証されてしまう。K国の核が無力化するだけでなく、確率が
限定的でも、中国の核もまた対日攻撃に使いにくい兵器になる。

 K国が譲歩するときとは、「体制崩壊」につながる経済制裁か軍事侵攻である。ゲーツ米
国防長官が先月29日の米テレビで、「外交よりも経済制裁の方が成功する」と述べている
のがそれだ。

 各国は粛々と国連安保理決議違反として国連で経済制裁を取りあげればよいのだ。K国
が報復に「6カ国協議を崩壊させる」と息巻いても、あれはすでに崩壊している。援助が
ほしければ、日米韓でも日米韓中露とでも交渉のテーブルに着けばよいだけである。

 日本にとって重要なことは、MD計画の地道な努力があったからこそ、K国の恫喝(ど
うかつ)にもパニックにならずに済んでいることだ。逆説的にいえば、北はまたも「そこ
にある危機」を日本人に気付かせてくれた。

*************以上、産経新聞より***************

以上の内容を、順に吟味してみよう。
産経新聞は、つぎのように伝える。

●撃墜されればメンツ丸つぶれだ。撃てども逆襲を食らっては、その優劣は明らかだ。発
射情報のミスに臆(おく)することはない(産経新聞)。

……迎撃ミサイルを開発したのは、日本ではなく、アメリカ。
そのアメリカから、1兆円近い、お金を出して、買っただけ。
産経新聞は、その上で、「発射情報のミスに臆するな」と説く。


●だからこそ、日本による迎撃のそぶりには、さすがの将軍様も大あわてだった。朝鮮通
信がわざわざ重大報道と銘打ち、「断固たる報復攻撃を加える」だの「火の雷を浴びせる」
だのと最大限の脅しを繰り返した。あれはむしろ、迎撃回避の懇願に違いない(産経新聞)。

……今度ばかりは、K国も本気だぞ。
日本には、その備えがあるのか。


●……だが、ASO首相が意外や「破壊命令」を出したから将軍様は仰天した(産経新聞)。

……こういう言い方は、どうかと思う。
まるで日本中が、自ら、戦争につき進んでいるよう。


●それなのに、某官房副長官は愚かにも「ピストルの弾同士が当たるのは難しい」と足を
引っ張った。敵対国に撃墜必至と思わせなければ、発射を躊躇(ちゅうちょ)する抑止に
はならない。安全保障観のない政府高官はごめんこうむる(産経新聞)。

……「安全保障観のない政府高官は、ごめんこうむる」と切り捨てるところが恐ろしい。


●中国とロシアも北の跳ね上がりに苦虫をかみつぶしている。日本のミサイル防衛(MD)
がうまく機能して、テポドンがイージス艦や地上配備のパトリオットに撃墜されると、実
戦で「MDの有効性」が立証されてしまう。北の核が無力化するだけでなく、確率が限定
的でも中国の核もまた対日攻撃に使いにくい兵器になる(産経新聞)。

……中国は、その分だけ、核ミサイルの数をふやすだけ。
迎撃ミサイルの数以上の、核ミサイルを日本へ撃ち込んでくるだろう。


●援助がほしければ、日米韓でも日米韓中露とでも交渉のテーブルに着けばよいだけであ
る(産経新聞)。

……「援助がほしければ」という言い方は、いくら私でもできない。
「日本は傲慢」と言われる理由は、こんなところにもある。


●日本にとって重要なことは、MD計画の地道な努力があったからこそ、北朝鮮の恫喝(ど
うかつ)にもパニックにならずに済んでいることだ。逆説的にいえば、北はまたも「そこ
にある危機」を日本人に気付かせてくれた(産経新聞)。

……とんでもない!
今、日本中はパニックだぞ。
日本よ、日本人よ、おとなになれ。
謙虚になれ。
マネーだけで、すべてを解決できると思うな。


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【日本人の欠陥】

●弱者の立場で

日本人は、昔から弱者の立場、被害者の立場で、ものを考えることができない。
そういう立場に立たされたことさえ、ない。
昨日も、ある男性(71歳)と、こんな議論をした。
彼らのもつ反日感情について話題になったときのこと。
その男性は、こう言った。

「君は、朝鮮半島を日本が植民地にしたというが、あそこは日本の領土だった。
つまり日本の国内問題だった。
日本に対して、反日感情をもつこと自体、おかしい」と。

で、私はこう反論した。

「それは日本側の論理。
相手の人たちは、そうは思っていない。
日本に植民地にされたと思っている。
蹂躙(じゅうりん)されたと思っている。
そこをわかってあげないと、彼らの気持ちを理解することはできない」と。

●国に優劣はない

強いか弱いかということになれば、(今は)、日本が強いに決まっている。
しかしいくら強いからといって、パワーで相手を、ねじ伏せてはいけない。
『撃てども逆襲を食らっては、その優劣は明らかだ』(産経新聞)とは?
大切なことは、「戦争はしてはいけない」ということ。
「殺し合いをしてはいけない」ということ。
避けられるものなら、避けたらよいということ。
もう一度、その原点に立ち返って、ものを考えてみてほしい。

たまたま今は、日本に経済力があるから、「優劣」という言葉を使うことができる。
もしこんな論理がまかり通るなら、10年後、あるいは20年後、今度は中国に
同じことを言われても、日本は文句を言わないこと。
また言えない。
あと6年で、日本と中国の立場は逆転する。

私はこの社説を読んではじめて、なぜ中国やロシアが、国連安保理のK国制裁に
反対の姿勢を示しているのか、その理由がわかったような気がした。

またなぜ今回のミサイル迎撃から、韓国が逃げ、アメリカが逃げたのか、その
理由がわかったような気がした。

恐らく我が国のASO首相も、同じような論陣を張り、韓国やアメリカに迫ったに
ちがいない。
これから先、どれほど多くの日本の若者たちが戦場に送られ、殺されることか。
あるいはこの日本国内で、どれほど多くの犠牲者が出ることか。

繰り返すが、戦争というのは、始めるのは簡単。
しかし終えるのは、むずかしい。
そのままズルズルと、泥沼へ……。

産経新聞の特派員は、武器をもつことだけが、安全保障と考えている。
「逆襲」「報復」とかいう言葉も並ぶ。
『安全保障観のない政府高官は、ごめんこうむる』(産経新聞)とまで!

しかしそれには条件がある。
あのシンガポールでさえ、それぞれの家に、シャルターを設置している。
アパートですら、シャルターの設置を義務付けている。

が、この日本は、丸裸。
こんな状態で、K国と戦争を始めて、無事ですむはずがない。
少しは頭を冷やせ。
おとなになれ。

あんな国を相手にするな。
どこまでも貧しく、どこまでもあわれで、どこまでも悲しい国ではないか。
日本よ、日本人よ、あんな国と心中してはいけない。
日本の若者たちを、あんな国の犠牲者にしてはいけない。
日本では昔から、『触らぬ神にたたりなし』とか、『負けるが勝ち』とかいうではないか。
相手が愚かなら、笑ってすませばよい。
そういう度量をもってこそ、日本は大国である。
大国になれる。

それにしてもこういう意見を、社説として、堂々とかかげる産経新聞には驚いた。
これではまるで、主戦論。
あの東条英機が、そこに蘇(よみがえ)って返ってきたかのような感じさえする。
(09-4-4-夜、11:00PM)


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 はやし浩司のホームページ http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
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