Education in Front-Line and Essays by Hiroshi Hayashi (はやし浩司)

(Mr.) Hiroshi Hayashi, a professional writer who has written more than 30 his own books on Education, Chinese Medical science and Religion in Japan. My web-site is: http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/ Please don't hesitate to visit my web-site, which is always welcome!!

Sunday, March 14, 2010

*Magazine (March 15th)

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子育て最前線の育児論byはやし浩司   10年 3月 15日
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メルマガ(6万3000誌)の中で、2008年度、メルマガ・オブ・ザ・イヤーに
選ばれました!

【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●BW教室、今日、あれこれ

(出る出る、うんち)

 小3の子ども(男児)が、こう言った。
「先生、出ちゃう出ちゃう、うんこって、知っている?」と。
「出る出る……」と聞いて、ピンと来た。
薬局で売っている、あの便秘薬である。
私は一度、試供品を飲んで、ひどいめにあっている。

私「知ってるけど、『出る出る、うんち』じゃあ、なかったかな?」
子「そう、それ!」
私「それがどうしたの?」
子「うちに、ある」と。

 こういうとき、「だれが使っているの?」と聞いてはいけない。
そう聞くと、子どもは、口を閉ざす。

私「だれが使っているか、言ってはいけないよ。わかった?」
子「ママだよ」と。


(カイロ)

 今日、背中にカイロを入れた。
接着テープがついていなかった。
夕方になると、それがだんだんと下がってきて、尻のあたりまできた。

私「困ったヨ~。カイロがこんなところまで、下りてきちゃったあ」
子「どこ、どこ?」
私「ほら、お尻だ!」と。

 カイロは、ズボンの分け目のところで、止まっていた。
それを私はうしろから手を入れ、外に取り出した。
取り出しながら、「いけねえ、うんちがついてしまったア!」と。

 とたん、子どもたちが、蜂の巣をつついたように騒ぎ出した。
ギャーッ、と。

 私はそのカイロを、A君に向かって、投げた。
A君はそれをB君に投げた。
投げながら、子どもたちは、ギャーギャーと喜んだ。

私の言ったことが冗談であることを、みな、よく知っている。
うんちなど、ついていない。
つきあいは長い。
年中児のときからだから、もう5、6年になる。
言い忘れたが、小学3年生の子どもたちである。

 みなでカイロを投げて遊んだ。
楽しかった。


(年少児クラス)

 子どもたちが、母親に連れられて、教室の見学にやってきた。
みな、年少児(4歳児)である。
この4月から、私の教室へ入ってくれるかもしれない。
で、たまたま年中児の子どもたちが欠席していたこともある。
そのため今日は、そのクラスは、年少児クラスになった。
1人、2歳の子ども(生徒の弟)も、加わった。

 ところで数の臨界期は、4歳前後ではないか?
この時期に、(数)の感覚を教えておかないと、あとあと(数)に鋭い子どもにはならない。
わかりやすく言えば、(数)の得意、不得意は、この時期に決まる。
が、相手は4歳児。
見た目には反応のない子どもたちだが、見た目にだまされてはいけない。
脳は、その裏で、猛烈な勢いで記憶を蓄積している。

そこで重要なことは、この時期、(数)についての感覚を、ちょうど種まきのように
植えつけておくこと。
(できる、できない)は、どうでもよい。
(楽しんだか、どうか)、それが重要。
「楽しかった」という前向きな姿勢が、子どもを伸ばす。
(数)を好きな子どもにする。
それが(数)に鋭い子どもにする。

 本当は、年少児あたりの指導を、もっとしてみたい。
……と思いつつ、今日はレッスンを始めた。
ていねいに、かつ、慎重に!
その模様は、ビデオカメラに収めた。
YOUTUBEに、アプロードした。
興味のある人は、どうか、見てほしい。


【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

【LSホテルにて】(浜名湖、浜松市)(2010-1-17)

●眠られぬ夜

++++++++++++++++++++

今夜は、この原稿を、浜名湖畔にある、
LSホテルの一室で書いている。
本来なら、1泊、2万8500円のホテルだが、
1泊、5000円でよいとのこと。
それなりのホテルかなと思って泊まってみたが、
案内されて、びっくり!
仰天!
13階建てホテルの、最上階。
ペントハウス!
いろいろなホテルに泊まったことがあるが、
こんな部屋に泊まったことはない。
(外国で泊まったホテルをのぞく。)

豪華というより、ぜいたく。
私のような下賎の者には、かえって落ち着かない。
そのため、かえって眠られなくなってしまった。
ベッドに入って、しばらく目を閉じる。
あれこれ考える。
が、「眠らなければ・・・」と思えば思うほど、
頭が冴えてしまう。
それに今日は、昼寝もしていない。

しかたないので、枕もとの電灯をつけて、パソコンのふたをあける。
時刻はわからない。
恐らく午前0時をすでに過ぎていると思う。

++++++++++++++++++++++

●自然体で

 こういう眠られぬ夜は、珍しくない。
月に、1、2度はある。
そういうときは、無理をしない。
一説によると、2晩や3晩、人間は眠らなくても、どうということはないそうだ。
だから焦らない。
なるようにしか、ならない。
眠くなったら、眠ればよい。
それまで好きなことをすればよい。
で、今が、そのとき。

 ワイフは横のベッドで、寝息をたてている。
いっしょに来た長男は、隣の和室で眠っている。
全体で、25坪くらいはある。
この部屋だけでも、15、6畳。
窓のそばには、60インチを超える、大型液晶テレビがすえつけてある。
和室にも、40インチのテレビ。
「こういうところに泊まる人もいるのだなあ」と思いつつ、改めて部屋の周囲を見回す。

●講演

 今朝はA町の教育委員会のほうで呼ばれて、講演をしてきた。
話しやすかった。
みな、真剣に聞いてくれた。
終わりごろ、何人かの女性が、懸命に泣くのをこらえて、顔をまっかにしていた。
「どうして泣いているんだろう?」と思いつつ、私は視線をそらして話した。
そういうときは、そういう人たちの顔を、できるだけ見ないようにしている。

 あとでそのことをワイフに告げると、ワイフは、こう言った。
「花粉症か何かではなかったの?」と。
そうだったかもしれない。
そうでなかったかもしれない。

 で、午後はふつうの仕事をして、夕方遅く、このホテルにやってきた。
料理は和食。
おいしかったが、ホテルの経営者の方に申し訳なく、居心地が、あまりよくなかった。
そういう点では、私は、小物。
見分不相応の場所にくると、すぐこうなってしまう。

●健康寿命

 今日、講演の中で、こう言った。
「私も、平均寿命まで、あと16年を切りました」と。
自分でそう言っておきながら、その言葉が、今ごろ気になりだした。
(平均寿命)-10年が、(健康寿命)ということになる。
健康寿命で計算すると、残りは、あと6年。
それから10年は、病気と闘い。
徐々に死に向かう。

 16年といっても、あっという間に過ぎる。
現在、満63歳だから、16年を引くと、47歳ということになる。
あれこれと、自分が47歳だったころのことを思い浮かべてみる。
その47歳のときから、今日まで、あっという間。
だからこの先、16年も、同じように、あるいはさらに加速されて、あっという間に、
過ぎていくにちがいない。

 いろいろあった。
今まで、いろいろあった。
そういうことを考えながら、私も覚悟を決める年齢になってきた。
死ぬ覚悟というより、いつ死を宣告されても動揺しないという覚悟。

だから今日もがんばった。
今も、がんばっている。
明日も、がんばろう。

●幸福

 近く、大学の同窓会がある。
ホテルの予約も済んだ。
今日、列車の切符の予約も済んだ。
長男も行くというので、予定外の家族旅行になった。

「雪が見られるよ」と言うと、ワイフも長男も、うれしそうだった。
ここしばらく私も、本格的な雪を見ていない。
それに今の時期は、ズワイ蟹がおいしい。
長男の好物は、蟹。
「ぼくは同窓会に行くけど、お前たちは、どこかで蟹でも食べてきな」と言うと、
ワイフと長男は、さらにうれしそうな顔をした。
横顔だったが、長男の顔に、幼児のころのあの、あどけない笑みが浮かんだ。
うれしかった。

 父親にとって、息子というのは、何歳になっても息子。
夜、ベッドの中に入ったとき、私はふとワイフにこう言った。

「二男も三男も、遠くへ去ってしまったけど、ぼくは、今、幸福だよ。
幸福すぎて、こわいほどだよ」と。

●同じ台詞

 目の前には、大きな鏡がある。
そこに私の顔が、部屋全体の風景とともに、映っている。
皺だらけの、ジジ臭い顔。
体重を落としたせいか、顔が細くなったような気がする。
そんな顔を見ながら、「お前も年を取ったな」と、声をかける。
何かをしてきたようで、結局は、何もできなかった。
「明日こそは・・・」と、いつも思うだけ。
思うだけで、何もできない。
いつも空振り。
無念と言えば無念だが、だからといって、どうしようもない。

 が、また今も、同じ台詞(せりふ)を口にする。
「明日こそは!」と。

 やりたいこと、やるべきことを、頭の中で、いろいろ考える。
いつもだったら、そのまま眠くなって眠ってしまう。
が、今夜は、眠くならない。
先ほど、精神安定剤を半錠、それに睡眠導入剤を、ひとかけら口の中で
溶かした。
もうすぐそれが効いてくるはず。
今は、静かにそれを待つ。

●パソコン

 そう言えば、昨日、N君(小3男児)の母親から、こんなことを頼まれた。
「息子にパソコンを買ってやりたいが、ついては先生(=私)のほうで、よいのを
選んでくれないか」と。

 こういう依頼は、大歓迎。
さっそく昨夜、家に帰ってから、いろいろな雑誌から記事を切り抜く。
DVD(CD)ドライブがついているのと、ついていないのとでは、値段が大きくちがう。
ついていなければ、外付けのドライブを、別に購入しなければならない。
それにウィルス・セキュリティソフトはマスト(=必需品)。
そんな話を、N君の母親に話した。
それについて、「先生に任すから、注文してほしい」と。

 こういう依頼は、自分のことのようにうれしい。
どういうわけか、うれしい。
まるで自分が、新しいパソコンを買うような気分。
「昨年の秋モデルだったら、3~4万円は安く買えますよ」と教えてやった。
明日にでも電話して、もう少し詳しく話を聞いてみよう。

●静かな夜

 眠られぬ夜は、そっと自分の心を夜にゆだねればよい。
無理をしない。
頭の中に、現れては消える雑念。
それにそっと耳を傾ければよい。

 窓の外には、浜名湖をはさんで、遠くに町の明かりが見える。
カーテン越しに、それがぼんやりとした光となって、そこに見える。
まばたきもしない。
いや、たった今、信号の明かりが、赤から青に変った。
その間を、赤いテールランプを灯して、車が去っていく。

 静かな夜。
おだやかな夜。
睡魔がかすかに脳裏をかすめた。
まぶたが重くなった。
「このまま眠られるかな?」と。
かすかな不安は残るが、ここでパソコンの電源を落とすことにした。

 みなさん、おやすみなさい。
今日も、ありきたりの一日が、終わった。
「明日こそは、がんばろう」と。

●翌朝

 今、起きたところ。
風呂は、朝6時から、入れるとのこと。
時刻は、6時37分。
あまりよく眠られなかった。

 ベッドが西洋式で、硬かった。
それに暖房が、少し効きすぎていた。
寝苦しかった。
数回、夜中に目をさました。

 テーブルには、手書きのあいさつ状。
それに今日の天気予報が記されていた。
それには、曇り、ときどき晴れと書いてあった。
こまかい気配りが、かえって私の心を重くする。
「温泉でも入れればいい」と、軽い気持ちでやってきた。
その軽い気持ちが、部屋に入ったとたん、吹き飛んでしまった。
あとで礼状を書くにも、どうやって書けばいいのか。

●朝風呂

 朝風呂は、部屋の中の風呂ですますことにした。
鏡を見ると、髪の毛が、ボサボサ。
で、このまた風呂がすごい。
超ハイテク。
ジェット水流付き。
「こんな風呂に入っていいのかなあ?」と声をかけると、ワイフは、
「いいんじゃないの」と。
私よりいつも、ワイフのほうが、大物。
肝っ玉がすわっている。

 ・・・ということで、思いがけず、今日は旅行気分。
目の前に広がる浜名湖の写真を、何枚か取った。
これから朝食を済ませて、そのまま帰るつもり。

 さあ、今日こそ、がんばるぞ!
みなさん、おはようございます。
LSホテルのみなさん、ありがとうございました。

(講演は、「BW公開教室」→「2010年2月」に収録、
「LSホテルでの一泊」は、「音楽と私」の2010年2月のところに収録。)


【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●2月14日

●不気味な足音

++++++++++++++++++++

あちこちのニュース・サイトをのぞいた。
その中でも、ドキッとしたのが、NIKKEI
(日本経済新聞社)の、つぎのニュース。

新興国から、資金が流出し始めているという。
そのため、BRICS株が、年初より、
6~13%も下落しているという。

NIKKEI・サイトは、つぎのように伝える。

++++++++++++++++++++

『・・・ BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)の直近の株価は年初来高値と
比較した下落率(終値ベース)がそれぞれ6~13%に達した。米調査会社EPFRグロー
バルによると新興国株式ファンドの投資は、1月下旬から資金流出額が流入額を上回って
推移している。主要な新興国通貨も対米ドルで下落に転じている』(NIKKEI・2/
14)。

 BRICSの株価が下がったことが問題ではない。
(下がった)のは、あくまでも(結果)。
(資金が流出し始めている)のが、問題。
その結果、株価が下落した。

 現在、これらの国々は、バブル経済で踊っている。
そのバブル経済が、今、少しずつだが、はじけ始めている(?)。
仮に中国のバブル経済がはじけたら、その爆発力は、ドバイショックの比ではない。
「威力は1000倍」と説く、経済学者さえいる。

 外債を買っている人たちは、じゅうぶん、注意+警戒したらよい。
08年のリーマンショックで、50~70%の損失を出した人は多い。
そういう人たちは、何とか元だけは取り戻したいと、売るに売れない外債をかかえ、
じっと塩漬けにしている。
がまんしている。

 しかし今度中国でバブル経済がはじけたら、50~70%の損失ではすまなくなる。
へたをすれば、3分の1、あるいはそれ以下になる。
私の知人の中には、08年のリーマンショックで、約1億円分の外債を、10分の
1以下にしてしまった人がいる。

 ギリシャのデフォルト(国家破綻)問題は、EUが乗り出し、今のところ平静を
取り戻している。
しかしそれで問題が解決したわけではない。
この先、何が起こるか、だれにもわからない。
どの国が、最初にこけるか、だれにもわからない。
しかし不気味な足音だけは、私にも聞こえる。
それがジワジワと近づきつつある。

NIKKEIのニュースを読んで、私は、それを感じた。
(2010年2月14日朝、記)


Hiroshi Hayashi++++++++Feb.2010+++++++++はやし浩司

【老人心理】

●生活範囲

老人というのは、年をとれば取るほど、
生活範囲が小さくなる。
小さくなるというよりは、外の世界を
もてあますようになる。
その結果として、身のまわりを小さく
していく。
それだけではない。
「あれもできない」「これもできない」と。
逃げ腰になる。
ますます生活範囲が小さくなる。
それはわかる。

が、こんな老夫婦がいる。
私の母もそうだったので、これは老人に
共通した心理かもしれない。
こんな老夫婦である。

●ある老夫婦

私の近くに、ともに85歳になる老夫婦がいる。
2人とも、数キロ離れたところにある、
有料の老人ホームに住んでいる。
ところが、である。
毎日、そのうちのどちらかが、家にやってきて、
家の窓を開ける。
開けたあと、また老人ホームへと戻っていく。

夕方になると、今度は、その反対のことをする。
そのうちのどちらかが、家に帰ってきて、
家の窓を閉める。
閉めたあと、たいていはそのまま、また老人ホームへと
戻っていく。
ときどき、家に泊まることもある。

どうしてだろう?
どうして、そんな一見、無駄に見えるような
行動を繰り返すのだろう?

●私の母も

で、私は最初、こう思った。
「家の中に、たとえばタンス預金か何かがあって、
それを心配しているためではないか」と。
空き家とわかれば、泥棒が入るかもしれない。
あるいは何か、盗まれて困るようなものが、
あるのかもしれない。
が、どうもそれだけでは、ないようだ。

先に、「私の母もそうだった」と書いた。
つまり私の母は、世間体を気にして、
店だけは、どんなことがあっても、閉めなかった。
自分自身が入院したときも、また店を預かる
兄が入院したときも、そうだった。

私が「しばらく休業しますという張り紙でも
しておけばよい」と言ったときのこと。
母は、血相を変えて、それに反対した。

店を閉めるということは、母にしてみれば、
敗北を認めるようなもの。
だれに対してというのではない。
直接的には、世間体を気にして、ということになる。
母は、人一倍、世間体を気にしていた。
もちろんそこには、自分自身に対して、という意味も含まれる。
だからどんなときでも、店だけは開けていた。
私はそう理解した。

●最後の砦

で、先の老人夫婦だが、私が知るかぎり、
妻のほうは、世間体をあまり気にしていないようだ。
夫のほうが、気にしている。

こうした心理状態というのは、私も含めて、
若い人たちには、理解できないものかもしれない。
が、そこに(小さな世界)を重ね合わせてみると、
老人特有の心理状態が浮かびあがってくる。

家の窓を開けておくというのは、あるいは店を
開けておくというのは、そうした老人たちにとっては、
最後の砦(とりで)ということになる。

もし窓を閉めたり、店を閉めたりすれば、自ら、
社会とのつながりを切ることになる。
それは同時に、自分自身が、死の待合室に入った
ことを意味する。
が、それだけは、何としても認めたくない。
避けたい。
そういう思いが、窓を開け、店を開けるという
心理へとつながっていく。

●虚勢

が、この話は、何も、老人たちだけのことではない。
よく定年退職した人が、虚勢を張ることがある。
「退職はしたが、まだ別の組織でがんばっている」と。
年賀状などに、そう書いてくる人もいる。
しかし虚勢は虚勢。
つまりこうした虚勢にしても、その中身は、
負けを認めたくないという心理によるもの。
負けを認めたとたん、そのまま老人の世界に埋没
してしまう。
だからがんばる。
ふんばる。
が、それも長続きしない。
やがて負けを認めざるをえないときがやってくる。

仕事そのものがなくなる。
健康をそこねる。
こうして加齢とともに、老人は、社会の隅へ隅へと、
追いやられていく。
ますます小さな世界に、閉じ込められるようになる。
その結果として、あの独特の心理状態になる。

毎日、家の窓だけは、開ける。
毎日、店だけは、開ける、と。

●教訓

が、このことから、私たちはもうひとつ、
重要なことを知る。

人間は社会的な動物である。
社会あっての個人ということになる。
社会がなければ、個人はない。
だから自分を、社会から切り離して
生きていくことはできない。
切り離したとたん、「息(いき)る」という
状態になる。
ただ息をしているという状態になる。

つまりその社会が、小さくなればなるほど、
心の世界もまた、小さくなるということ。
あるいは、その反対でもよい。
数学的に言えば、その人の住む社会と、
心の世界は、比例する。

●2倍の人生

もちろん心の世界というのは、広ければ
広いほどよい。
仮に2倍、広ければ、その人の人生は、
2倍、豊かになる。
3倍、広ければ、その人の人生は、
3倍、豊かになる。
そのためには、自分の住む世界を、広くする。
が、それとて、簡単なことではない。
そうでなくても、先にも書いたように、
どんどんと小さくなっていく。
広くするためには、それと闘わなければ
ならない。

いや、広くするなどということは、ありえない。
現状維持だけで、精一杯。
またそれができるだけでも、御の字。
が、闘う。
またそういう強い意思があってはじめて、
自分の心の世界を、維持することができる。

でないと、結局は、先の老人夫婦や、私の
母のようになってしまう。

●最後の最後

もっとも、その老人夫婦は、ともに85歳。
私の母も、92歳で、他界している。
平均寿命を超えている。
その年齢の老人たちの住む世界が小さいからといって、
それを批判しても意味はない。
しかし人生の(長さ)は、数字では決まらない。
(密度)で決まる。
そのことも考えあわせるなら、住む世界が
広ければ広いほど、密度が濃くなる。
人生が長くなる。

で、私たちは今、こう言って、そういう
老人たちを笑う。
「つまらないことを心配している」と。
しかし私やあなたも、そうならないという
保証は、どこにもない。
20年後の私も、ひょっとしたら、その
老夫婦のように、あるいは私の母のように、
窓だけは開けておきたい、
店だけは開けておきたいと、
がんばるようになるかもしれない。

最後の、そのまた最後の砦として・・・。


Hiroshi Hayashi++++++Feb.2010++++++はやし浩司

●身勝手

 仕事がないと、怒る。
仕事がありすぎても、怒る。
若いときは、その許容範囲が、広かった。
しかし年を取ると、その許容範囲が狭くなる

言い換えると、孤独。
仕事がないと孤独。
言い換えると、体力の限界。
仕事がありすぎても、体力がつづかない。
だから許容範囲が、どうしても狭くなる。

 今の私がそうかもしれない。
「怒る」といっても、自分に怒る。
だれに怒っても、しかたない。

 が、私はがんばるしかない。
選択の余地はない。
そこにある道に沿って、その上を歩くしかない。
4月から、仕事が忙しくなりそう。
一時は、仕事を減らすことばかり考えていた。
しかしその考えは、正しくなかった。
逆に言うと、どうして減らさなければならないのか。
どうして老人をめざして、生きなければならないのか。
 
 「がんばってやる」という思いがあるからこそ、
今朝も、歩いた。
ウォーキング・マシーンの上で、歩いた。
昨日まで10分だったが、今朝からは20分にした。
じんわりとした汗を背中に感じたとき、
それが「まだがんばれる」という実感に変わった。

 暇なことを嘆いてもしかたない。
忙しいことを嘆いてもしかたない。
暇だったら、仕事を作ればよい。
忙しかったら、それを感謝すればよい。
その緊張感こそが、重要。
昔からこう言う。

『流水は腐らず』と。

 こわいのは、「水」が止まったとき。
そのとき水はよどみ、腐る。
精神は、腐る。

 さあ、今朝も始まった。
がんばろう!
(2010年5月16日)

(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 
BW はやし浩司 老後の生き甲斐 老人心理 老人の心理 老後問題 団塊の世代 最
後の砦)


Hiroshi Hayashi++++++++Feb.2010+++++++++はやし浩司

【北朝鮮問題】

●9000億円の超大型投資!

+++++++++++++++++++++

とんでもないニュースが飛び込んできた。
何でも中国が、国連による制裁議決を無視して、
北朝鮮に対して、9000億円もの、
投資をするという。
時事通信は、つぎのように伝える。

『韓国の聯合ニュースは2月15日、先に行われた中国の王家瑞共産党対外連絡部長の訪
朝で、鉄道や住宅など100億ドル(約9000億円)以上の北朝鮮に対する投資計画が
まとまったと報じた。統計にもよるが、これは北朝鮮の国内総生産(GDP)の7割にも
当たる巨額の計画となる。北朝鮮の外資誘致にかかわる朝鮮テプン国際投資グループの消
息筋の情報として伝えた。

 事実であれば、核問題をめぐる6カ国協議復帰の見返りとして、中国が北朝鮮に投資を
約束したとの見方もある』(時事通信)と。 

 それを受けて、即座に北朝鮮が反応した。
聯合ニュースは、つぎのように伝える。

『北朝鮮の金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長が15日、今後は対話と交
渉を通じ米朝の敵対関係を終息させるとの考えを示した。朝鮮中央通信が報じた。

 金委員長は、金正日(キム・ジョンイル)総書記の68回目の誕生日(16日)を翌日
に控え平壌の4・25文化会館で開かれた中央報告大会に出席。「自主、平和、親善の旗を
高く掲げ、国の間の善隣友好関係を発展させ、世界の自主化を実現するため、力強く闘争
していく」と述べ、このように強調した』と。

++++++++++++++++++

●日本の無能外交

 こうした動きに対して、日本および韓国は、ただ指をくわえて見ているだけ。
もし9000億円の超大型投資が実施されれば、国連による制裁決議そのものが、
破綻する。
が、それだけではない。
北朝鮮は、核開発を加速させる。

一方、朝鮮半島の北半分は、中国の勢力下に入る。
豊富な鉱物資源は、そっくりそのまま中国の手中に落ちる。
韓国にしても、「独島(竹島)」どころの話ではない。
(わかったか、韓国!)
さらにこれらの動きに歩調を合わせるかのように、北朝鮮は、海外投資解放区を
設定した。
中国からの投資を、そのまま解放区に向けようという魂胆。

 となると、開城(ケソン)工業団地など、ものの数ではない。
北朝鮮は、韓国人を追い出したあと、諸設備、人員をそっくりそのままその解放区に
移動させる。
(わかったか、韓国!)

●北朝鮮の崩壊

 あと一歩で、本当にあと一歩で、北朝鮮は、内部崩壊する。
その矢先での、この発表。
9000億円!
中国は、北朝鮮の内部崩壊を、何よりも恐れている。
朝鮮半島の混乱を恐れているのではない。
その混乱に乗じて、韓国やアメリカが、支配権を拡大するのを恐れている。

 北朝鮮の核兵器など、中国にとっては、痛くもかゆくも、何ともない。
中国は、すでに数百発以上もの核兵器を実戦配備している。
いざとなれば、数日で北朝鮮を、制圧できる。
そんな中国に、6か国協議の議長を頼んだアメリカ、韓国、日本が、バカだった。
あえて言うなら、泥棒に、自分の家の管理を任せたようなもの。

 が、日本も韓国も、何もできない。
その能力もない。
時折しも、日米関係は、最悪。
……というより、こうした一連の動きの裏に、アメリカがいたとみるべき。
すでに中国は、アメリカとの間で、合意を取りつけている。
その証拠に、アメリカは、それに対して、何ら、反応していない。
ダンマリを決め込んでいる。
本来なら、アメリカは、即座に反応してよいはず。
つまり、またもや日本は、アメリカに裏切られた。
ボズワースが、頻繁に中国を訪れていた理由が、これでわかった!

●さあ、どうする、日本!

 打つ手なしの日本。
狼狽する韓国。
「ヤッター!」と歓喜する、北朝鮮。
ニンマリとほくそ笑む、中国。
「ザマーミロ!」と、日本を笑うアメリカ。

 言うなれば荒野の荒くれ男たち。
腰からピストルを抜き、バンバンと撃ちはなっている。
そんな荒くれ男たちを前に、日本は立ち向かおうにも、その力もない。
武器もない。
「国際制裁決議、違反!」と声をあげることもできない。
ただニコニコ笑いながら、あとをついていくだけ。
何しろ日本の宰相は、世界に名だたる、マザxx総理。
手下の幹事長に牛耳られた、あやxx総理。
母親の悪口を言われただけで、顔を赤くし、手を震わせる。

 何とも情けない話だが、これが日本の現状。
置かれた立場。

 で、北朝鮮は、6か国協議には出てくるだろう。
しかしすぐには、核兵器開発を放棄しない。
つまり6か国協議は、北朝鮮への、見返り協議となる。
もっとわかりやすく言えば、「北朝鮮援助会議」となる。

 すでに北朝鮮は、数年前、中国を介して、日本に戦後補償費を打診してきている。
その額、驚くなかれ、100兆円(当時)。
他の5か国は、日本に向かって、「金を出せ」と迫ってくる。
(わかっているのか、日本!)
が、それだけではすまない。
その先にあるのは、「日本解体」。
TOYOTA車のリコール問題にしても、その第一歩にすぎない。

 何度も書くが、「対米追従外交反対」(寺島)も結構だが、時期尚早だった。
「東アジア何とか構想」(鳩山)にしても、稚拙。
アメリカを怒らせただけ。

 私が日本の総理大臣なら、猛烈なSTOP攻撃をしかける。
もちろん中国との間の大げんかになる。
しかし9000億円というのは、ハンパな額ではない。
先の国連による制裁決議を考えるなら、日本としては当然、怒ってよい話である。
が、怒ることもしない。
怒ることもできない。

 ア~アと嘆いたところで、この話は、おしまい。
まさに日本としては、打つ手なし。
八方ふさがり。
袋小路。
しばらく北朝鮮の動きを静観するしかない。

ただ唯一の希望は、中国がそうした動きに出てきたのは、つまりそれだけ北朝鮮の
内部状況が悪化しているということ。
北朝鮮の内部崩壊が先か、それとも中国の投資が先か。
今は、そういう状況。
だから、静観あるのみ。
日本は何だかんだと理由をこじつけて、6か国協議を遅らせたらよい。
けっして中国、北朝鮮のペーズにはまってはいけない。

(2010-2-16記)


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