●7月13日
【7月12日】(2010)
●新しい動画
新しい動画にチャレンジしてみた。
ファイルの変換ができなかったので、再生したものを、一度ビデオカメラに
収めた上で、YOUTUBE上に公開してみた。
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Hiroshi Hayashi+++++++July. 2010++++++はやし浩司
●タコのパウル
水槽の中に飼われたタコが、試合の勝敗を予想する?
そんな愉快な映像が、テレビに流れた。
2組の国旗を入れた箱にエサを入れておく。
タコがそのうちのどちらかを選んで、フタを開けて中に入る。
そのチームが、試合に勝つ。
タコの名前は、パウル。
サッカーのW杯について、そのタコのパウルが、
全8試合すべての試合予想を、的中させたという。
サンケイ新聞は、つぎのように伝える。
『……神託タコとして有名になった「パウル君」の“予言”どおり、11日に行われたワールドカップ南アフリカ大会の決勝戦を制したのは、延長戦の末にオランダを破ったスペインだった。
これでパウル君は、先に的中していたドイツ戦7試合と合わせて、『全試合的中』という偉業を成し遂げた……』(2010年7月12日)と。
8試合というと、2の8乗分の1の確率。
2x2x2x2x2x2x2x2=256、つまり256分の1の確率。
もしこれが本当なら、「ありえない確率」ということになる。
ありえない!
タコの頭のよさは、いろいろな面で証明されている。
たとえばフタつきのビンの中にエサを入れておくと、タコは、自分でそれを開けてしまう
など。
しかもたった一度、ビンの開け方を教えただけで、つまり1回の学習だけで、開け方を
覚えてしまうという。
が、予想は、別。
何かのトリックがあったのでは?
●民主党敗北
今回の参議院議員選挙で、民主党が敗北した。
敗因は、消費税問題というが、それはおかしい。
敗因は、小沢一郎氏である。
あの人がギリギリまでがんばりすぎた。
浮動票層(無党派層)の人心が離れすぎたところで、やっと辞任。
鳩山前内閣の支持率も、10%にまでさがっていた。
もし小沢一郎氏が幹事長のままで選挙に臨んでいたら、先の麻生元内閣の二の舞を
演じていたはず。
消費税については、もうだれの目からみても、増税はやむをえない。
日本経済は、そこまで病んでいる。
ただしそれには条件がある。
行政サービスを落としてでもよいから、公務員の人員と給料を削減すること。
道路がガタガタになってもよいから、無駄な公共事業を削減すること。
数日前も私は印鑑証明を取るために、近くの市の出先機関に足を運んだ。
2枚の印鑑証明を取るだけで、900円。
1枚、450円。
それを手にしたとき、「こんな紙切れ1枚が、450円!」と思った。
それで事務員たちは、自分の給料を得ているわけではない。
給料は、もちろん設備機器一式も、すべて別枠の税金で支払われている。
つまりこうしたサービスは、それこそ紙代+印刷代程度ですむはず。
それを450円とは!
民衆から、しぼり取れるものは、すべてしぼり取ってやれ……という姿勢が、
こんなところでも、かいま見ることができる。
それこそどこかの政党が言っていたように、もう「鼻血も出ない」。
それをまず是正すること。
その姿勢を示すこと。
消費税アップは、そのあとの問題。
●ヨーロッパの飛行機
EU(フランス)では、飛行機がバス化している。
チケットは、インターネットで買うことができる。
それをプリントアウトして、飛行機に乗る。
席は決まっていない。
早い者勝ち。
つまり私たちが電車やバスに乗るような感覚で、飛行機に乗る。
値段は、安い。
空席があれば、800円(日本円)とか、1000円で乗れる。
ばあいによっては、300円でも乗れるという。
今や世界の航空業界は、そこまできている。
が、ひとり立ち遅れているのが、日本。
欧米から日本へ来るときは、たとえばフランスから日本へ来るときは、大韓航空で
ソウルまで来る。
ソウルで、日本の飛行機に乗り換えて、日本の各地へ来る。
そのほうが料金が、安いという。
しかもだ、フランス→ソウルの料金のほうが、ソウル→名古屋の料金より安いときも
あるという。
先週、フランスから遊びに来てくれた、サラーンさんが、そう教えてくれた。
また驚くほど高額なのが、日本の鉄道料金。
日本へ来た外人が、みな、そう言う。
(もっとも彼らは、JRが発行するフリーパス券を買うことが多いが……。
それだと安く列車に乗ることができる。
ただし日本人は、買うことができない。)
そう言えば、先日幼稚園児と話していたときのこと。
「新幹線に乗ったことがない」と言った子どもが多いのには、驚いた。
3~4割の子どもが、そうではないか。
みな、車で移動するのだそうだ。
たとえば家族で浜松ー東京を往復すると、新幹線だと、5万円前後(大人2人、子ども
2人)もかかる。
車で走れば、高速料金を含めても、1万円前後ですむ。
「公共性の強いものほど、高額」。
それが今、日本の常識になりつつある。
Hiroshi Hayashi+++++++July. 2010++++++はやし浩司
●「みんなに嫌われている」
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ときとして、本音がボロリと出ることがある。
心理学の世界でも、それを説明する専門の
言葉がある。
たとえば目の前に背の低い男性がいたとする。
そういうときだれしも身長の話は、避けようとする。
が、そういうときにかぎって、話題が身長のほうに、
向いてしまう。
「私なんか、足が短いから、ズボンをさがすのに
苦労します」とか、など。
言い終わったあと、「しまった!」と後悔する。
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●嫌いな相手
そこに嫌いな相手がいたとする。
しかし「嫌い」とは、言えない。
で、そういうときは、こう言ってしまう。
「あなたはみんなに、嫌われている」と。
「みんな」という言葉の中に、自分を押し込めて、そう言う。
つまりそういう言葉のほうが、「あなたのこと、嫌い」と言われるより、強烈。
強烈な打撃を相手に与える。……与えてしまう。
つまり言われた人は、かなり深刻にその言葉をとらえてよい。
こういうケースのばあい、表面的な様子にだまされてはいけない。
よくあるのが、夫婦のばあい。
見た目には仲がよい。
しかし夫婦の(見た目)ほど、アテにならないものはない。
たがいに(そうでなければ不幸)という思いから、仲がよい夫婦を演ずることが多い。
これを反動形成という。
●反動形成
仲が悪くなれば、最終的には離婚。
それを避けるために、本来の自分を押し殺して、別の自分(人格)を演ずる。
仲がよいフリをして見せたり、言わなくてもよいのに、「好きよ」とか、「愛している」
とか言ってみせたりする。
つまりそういう形で自分の心を偽る。
偽りながら、本来の自分とは正反対の(自分)を形成する。
教科書にも出てくるのが、長男、長女のケース。
下の子どもが生まれると、上の子どもは嫉妬が原因で心をゆがめることが多い。
親の愛に不安をいだいている子どもほど、嫉妬しやすい。
で、上の子どもは下の子どもを憎んだり、嫌ったりするようになる。
が、それを表現することは、まずい。
自分の兄(姉)としての立場を、失ってしまう。
そこで上の子どもは、(よくできた兄、あるいは姉)を演ずるようになる。
意識的な演技というよりは、無意識的な演技。
これが「反動形成」である。
夫婦のばあい、夫婦相互で、それぞれが反動形成を演ずることがある。
俗に言う「仮面夫婦」というのが、それ。
●仮面
しかし仮面は仮面。
ときとして、本音が吐露(とろ)することがある。
「心情的吐露」という。
それが冒頭にあげた、「あなたはみなに、嫌われている」という言葉ということになる。
「私が嫌っている」とは言えない。
そこで自分を不特定多数の中に押し隠しながら、「みんなが……」と言う。
夫婦の間だと、妻が夫に、こう言ったりする。
「あなたは家族みんなに嫌われているのよ」「家族だけではないわ。親戚の人たちにも
嫌われている」と。
つまり、もしあなたがあなたの妻にそう言われたら、あなたは妻に、かなり嫌われて
いると判断してよい。
「かなり」というより、「生理的レベルで嫌われている」と判断してよい。
つまり修復は、不可能。……というか、かなりむずかしい。
が、かえってそういう妻ほど、献身的で、マドンナ的な妻を演ずる。
演ずるという意識もないまま、演ずる。
それが反動形成ということになる。
そういう形でも取り繕わないと、自分の立場がなくなってしまう。
家族が崩壊してしまう。
そういう意味では、夫婦というのは、10年、20年単位で「形」をつくる。
外見からだけでは、簡単に見抜くことはできない。
というひとつの例として、「みんなに嫌われている」という言葉を考えてみた。
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Hiroshi Hayashi+++++++July. 2010++++++はやし浩司
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