Education in Front-Line and Essays by Hiroshi Hayashi (はやし浩司)

(Mr.) Hiroshi Hayashi, a professional writer who has written more than 30 his own books on Education, Chinese Medical science and Religion in Japan. My web-site is: http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/ Please don't hesitate to visit my web-site, which is always welcome!!

Tuesday, August 24, 2010

●義理の兄のめんどうをみたくない

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 彡彡人ミミ      彡彡彡彡彡
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 子育て最前線の育児論byはやし浩司      8月   25日号
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【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●悲しい相談

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ある雑誌に、こんな相談が載っていた。
(私のところに届いた相談ではない。念のため。)

いわく、「私には義理の兄が1人いる。
未婚で独身。
生まれつき体が弱い。
現在は、義理の父親(=夫の父親)と同居している。
その義理の父親が、先日、会ったら私にこう言った。

『私(=義理の父親)が死んだら、息子(=義理の兄)
のめんどうをみてほしい』と。

が、私だって2人の子どもの世話だけで、精一杯。
経済的余裕もない。
義理の兄の世話や、介護をする余裕など、どこにもない。
どうしたらいいか」と。

++++++++++++++++++

●「余裕がない」?

 2人の子どもが中学生というから、まだ若い母親にちがいない。
年齢は40歳くらいか?
そんな若い母親が、「どうしたらいいか?」と。

 私はその相談を読んだとき、「これが現実なのだろうな」と思った。
同時に、そのとき感じた心のさみしさを、どうすることもできなかった。
私のばあい、ものごとをどうしても、その父親の立場で考えてしまう。
書き忘れたが、父親は70歳で、大病を患い、手術。
現在療養中。
そんな父親が息子の行く末を案じて、もう1人の息子のあとの世話を、嫁に頼んだ。
父親としても、さぞかしつらかったことだろう。
こういう言葉は、追い詰められなければ、口から出てこない。
が、それに対して、その女性は、「余裕がない」と。

●私のばあい

 実のところ私のワイフも兄(=私の実兄)の介護を、いやがった。
が、それには理由がある。

兄にはおかしな性癖があって、私の目を盗んでは、ワイフの下着をいじったり、あるいは
ワイフに抱きついたりした。
ワイフが入浴しているときには、「部屋をまちがえた」と言っては、風呂場へ入ったりした。
いつしかワイフは兄におびえるようになった。

 だから兄は3か月私の家にいたが、私は兄とワイフをぜったいに2人きりにはしなかっ
た。
そういう苦労はあったが、「余裕がない」という理由は、考えたことはない。
「私たちが面倒をみるしかない」と、私もワイフも割り切っていた。

●「ハイ、さようなら!」

 それにしても……?
最近の若い母親たちは、少しおかしい?
毎週のように夫の実家に出かけていき、夫の実母(85歳くらい)から、小遣いを
もらっている母親すらいる。
(母親に小遣いをあげるのではない。年老いた母親から嫁が小遣いをもらっている!)

 つまり私たちの世代がもっている(常識)では考えられないようなことを、平気で
する。
みながみなそうではないが、しかしそういう母親がふえている。
「結婚」というものを、「家族の輪」の中で考えない。
「自分たちだけの世界」ことしか考えない。

 もちろんそこには親の姿はない。
兄弟の姿はない。
どこまでもセルフィッシュ(身勝手)。
「姿」という言葉が理解できないなら、「苦労」という言葉に置き換えてもよい。
多くの親たちは、それこそ爪に火を灯すように学費を送る。
食べるものを食べないで、学費を送る。
しかし肝心の子どもは、親の苦労など、どこ吹く風。
専門書の1冊も買わない。
買うのはマンガ本ばかり。

 その結果、就職、結婚。
そのとたん、「ハイ、さようなら!」。

●さみしい心

 私は冒頭にあげた相談を読んだとき、改めて意識の変化を感じた。
それがよいとか悪いとか言う前に、日本人の意識そのものが変わってしまった。
言うなれば「心」を見失ってしまった。
それが「どうしたらいいか」という言葉に集約されている。
つまりその母親は、義兄のめんどうをみたくない。
そのためには、どうしたらいいか、と。
それだけの内容である。

 もし私がこんな相談を受けたら、言い方も変えるだろう。
別の言い方をするだろう。
しかし私は、こう書きたい。

 「あなたの夫への愛情があるなら、あなたの義兄をその延長線上に置きなさい。
その絆(きずな)さえしっかりしていれば、あとは自然と、なるようになっていきます。
水が低いところを求めて流れていくように、時間が解決してくれます。
先のことは、クヨクヨ考えないこと。
みなが助けてくれますよ」と。

 しかしこんな回答など、その母親には、何ら役にもたたないだろう。
心はすでに乾ききっている。
湿らす力もない。
だからこそ、私はワイフにこう言った。
「何とも悲しい相談だね」と。
 

Hiroshi Hayashi+++++++July. 2010++++++はやし浩司

【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

【外国から観た日本】

++++++++++++++++++

イギリスの「Quote Site」(World of Quotes)
では、世界中の格言を紹介している。
もちろんその中には日本のものもあり、105編
近くが載っている。
それらを読んでみて、「こんな格言、あったかなあ?」と
思わないものもないわけではない。
(これはたぶんに私の知識不足によるものかも
しれないが……。)

もちろん、「ああ、あれだな」と、わかるのもある。
たとえば『あばたもえくぼ』は、つぎのように訳されて
いる。

「A man in love mistakes a pimple for a dimple.」

全部は紹介しきれないので、アルファベット順に最初の部分
をいくつか紹介する。

+++++++++++++++++++++++

●日本語の格言に学ぶ、私、日本人(欧米人から見た日本人像)

A fog cannot be dispelled by a fan.
Source: (Japanese)
『霧は、うちわでは追い払えない』。

……どういう意味なのか?
元となった格言は、何なのか?
そこで英語サイト調べてみる。

「Answer Com(疑問に答えるサイト)」には、つぎのようにある。

「Short answer: fog is just a cloud that has lost altitude. Long answer: Because the
humidity has reached more than 100% and the water starts to appear as vapour. You
will also find that every outdoor……」と。
つまり「霧というのは、高いところを見えなくする雲のようなもの。
つまり湿度も100%に達すると、水も水蒸気になる。
つまり……」と。

外国人は、このばあいの「Fog(霧)」を、「湿気」と解釈しているようである。
が、そんなことなら日本人は、わざわざ格言にはしない。
あえて日本流に解釈すれば、『うわさは、うちはでは追い払えない』とか、『人の心は
うちわでは消せない』とか、そういうことになる。

日本語で「霧」というときは、「疑い」「黒いうわさ」「心のモヤモヤ」などを意味する。

さらに今風に言えば、いくら小沢さん(民主党前幹事長)が、「私は関係ありません」と
言っても、国民はだれもそう思っていない。
「小沢さん、うちわ(=権勢)でいくら払っても、霧は消えませんよ」と。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

A good husband is healthy and absent.
Source: (Japanese)
『よい夫というのは、健康で、そばにいない夫』。

この格言はどこかで聞いたことがある。
『亭主……』とか、言う。
何だったか?
『亭主健康で、留守がいい』だったか?

要するに、家事にはあれこれ口を出さない夫ほど、よい夫という意味。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

A good Jack makes a good Jill.
Source: (Japanese)
『よい夫はよい妻を作る』。

つまり妻は、夫しだい?
もちろんその逆もある。
若いときは、それがわからない。
しかし夫婦生活を何十年もつづけていると、それがわかるようになる。
夫は妻に作られ、妻は夫に作られる。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

A good sword is the one left in its scabbard.
Source: (Japanese)
『よい剣はさやに納められた剣』。

剣などというものは、できるなら使わないほうがよい。
使わないまま、しまっておいたほうがよい。
剣というのは、そういうもの。
だから『さやに納められた剣ほど、よい剣』となる。

聖書(マタイ伝)の中にも、こうある。

「剣をさやに納めなさい。剣を取る者は皆、剣で滅びる。 わたしが父にお願いできないと
でも思うのか。お願いすれば、父は十二軍団以上の天使を今すぐ送ってくださるであろう。
しかしそれでは、必ずこうなると書かれている聖書の言葉がどうして実現されよう。」(マタ
イ26:52~54)

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

A man in love mistakes a pimple for a dimple.
Source: (Japanese)
『あばたもえくぼ』。

これについては、今さら説明するまでもない。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

A mended lid to a cracked pan.
Source: (Japanese)
『割れたなべに、修理された蓋(ふた)』。

『割れ鍋に綴じ蓋』のことか?
「江戸のいろはカルタのひとつ」(語源由来辞典サイト)とある。
つまり夫婦というのは、長年いっしょに暮らしていると、たがいに似てくるという意味。
あるいはたがいに補完しあうという意味か?

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

ほかにもいろいろあるが、ここでは紹介だけにとどめておく。
ただひとつだけ気になるのは、いちばん末尾にある、「Knowledge without wisdom is a load
of books on the back of an ass.」 という格言。
直訳すると『知恵のない知識は、ケツの穴に積まれた本』となる。

元の日本語は、何か?
要するに、知識というのは知恵(知性、智慧)によって使われてはじめて意味をもつ。
「もの知り」と「賢い人」は、基本的な部分で、一線を画す。
これを読んだとき、「日本人もよくわかっているではないか」と、半分感心し、半分、
うれしくなった。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司(以下、格言をそのまま。)

A pig used to dirt turns its nose up at rice.
Source: (Japanese)
『ほこりに慣れたブタは、鼻を米に向ける』

A round egg can be made square according to how you cut it; words would be harsh
according to how you speak them.
Source: (Japanese)
『丸い卵も切り方によって四角くなる。言葉も話かたによって、きつくなる』

A single arrow is easily broken, but not ten in a bundle.
Source: (Japanese)
『1本の矢は折れやすい。10本束ねれば、折れにくい』

Adversity is the foundation of virtue.
Source: (Japanese)
『難儀は美徳の源泉』

Afraid of his own shadow.
Source: (Japanese)
『自分の影を恐れる』

After victory, tighten your helmet chord.
Source: (Japanese)
『勝って兜の緒を締めろ』

All married women are not wives.
Source: (Japanese)
『結婚しているからといって、その女性が妻とはかぎらない』

An excess of courtesy is discourtesy.
Source: (Japanese)
『過ぎたる親切は、かえって失礼』

An eye for an eye, and a tooth for a tooth.
Source: (Japanese)
『目には目を、歯には歯を』

Bad and good are intertwined like rope.
Source: (Japanese)
『よいも悪いも、縄のように編み合わさっているもの』

Beat your wife on the wedding day, and your married life will be happy.
Source: (Japanese)
『結婚式に、妻を叩け。そうすればあなたの結婚生活は幸福なものになるだろう』

Better go without medicine than call in an unskilled physician.
Source: (Japanese)
『ヤブ医者を呼ぶくらいなら、薬なしですませ』

Darkness reigns at the foot of the lighthouse.
Source: (Japanese)
『灯台、元暗し』
(注:このばあいの灯台は、ローソクを灯す灯台のこと。
岬に立つ灯台ではない。)

Deceive the rich and powerful if you will, but don't insult them.
Source: (Japanese)
『したいなら金持ちで力のあるものをだませ。しかし彼らを侮辱してはいけない』

Deceiving a deceiver is no knavery.
Source: (Japanese)
『詐欺師をだますのは、詐欺ではない』

Don't stay long when the husband is not at home.
Source: (Japanese)
『夫が家にいないなら、長居はするな』

Even a sheet of paper has two sides.
Source: (Japanese)
『一枚の紙にすら、両面がある』

Even a thief takes ten years to learn his trade.
Source: (Japanese)
『こそ泥でも、修行に10年かかる』

Fall seven times, stand up eight.
Source: (Japanese)
『七転び、八起き』

Fast Ripe, Fast Rotten.
Source: (Japanese)
『早く熟して、早く腐る』

First the man takes a drink, then the drink takes a drink, then the drink takes the man.
Source: (Japanese)
『最初は(酒を)飲む。つづいて飲み続ける。そのあとは、(酒に)飲まされる』

Forgiving the unrepentant is like drawing pictures on water.
Source: (Japanese)
『後悔していない人間を許すのは、水の上に絵を描くようなもの』

Getting money is like digging with a needle. Spending it is like water soaking into the
sand.
Source: (Japanese)
『金を儲けるのは、針で穴を掘るようなもの。しかしそれを使うのは、砂にしみこんでい
く水のようなもの』

If a man be great, even his dog will wear a proud look.
Source: (Japanese)
『その人が立派なら、彼の犬もまた威厳をもつ』

If a man deceive me once, shame on him; if he deceive me twice, shame on me.
Source: (Japanese)
『もし人が私を1度だましたのなら、彼を軽蔑せよ。しかし2度だましたのなら、
自分に恥じろ』

If man has no tea in him, he is incapable of understanding truth and beauty.
Source: (Japanese)
『茶の心がないなら、彼は、真理と美のわからない人だ』

If money be not thy servant, it will be thy master.
Source: (Japanese)
『お金があなたの奴隷でないなら、それはあなたの主人だ』

If one man praises you, a thousand will repeat the praise.
Source: (Japanese)
『1人があなたをほめるなら、1000人がその賞賛を繰り返すだろう』

If the father is a frog, the son will be a frog.
Source: (Japanese)
『カエルの子は、カエル』

If you believe everything you read, better not read.
Source: (Japanese)
『読んだことを何でも信じてしまうなら、読まないほうがよい』

If you understand everything, you must be misinformed.
Source: (Japanese)
『もしあなたがすべてを理解するなら、あなたはまちがって教えられている』

If you want a thing done well, do it yourself.
Source: (Japanese)
『ものごとをうまくしてほしいと願うなら、自分でせよ』

It is a beggar's pride that he is not a thief.
Source: (Japanese)
『乞食でも、自分はこそ泥ではないというプライドをもっている』

Knowledge without wisdom is a load of books on the back of an ass.
Source: (Japanese)
『知恵のない知識は、ケツの穴に積まれた本』

●終わりに……

 こうして並べて読んでみると、その向こうに、欧米人の目を通して見た日本人の「像」
が浮びあがってくる。
たいへん興味深い。
2010/07/24


Hiroshi Hayashi+++++++July. 2010++++++はやし浩司

【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●7月26日(プリウス効果)

++++++++++++++++++

このところ暑い。
猛暑。
岐阜県の多治見市では、連日39度前後の気温がつづいている。
今日あたり、どこかで40度を超えるのでは……。
40度?
私たちが子どものころには、考えられなかった気温である。

そう言えば、昨日も、一日中救急車サイレンの音がどこかで鳴っていた。
暑くなると、老人の死亡者が急にふえる。
火葬場も、3~5日待ちになる。

で、私たちは山荘へ。
避難?
疎開?
標高150~160メートル。
たったそれだけの高度だが、ゴロンと横になり、扇風機の風をあてているるだけで、
結構、涼しい。
それに昨日は、今年はじめて、水風呂に入った。
昔は「行水」と言った。
気持ちよかった。

が、見ると背丈ほどまでに大きくなったアジサイが、葉をみな、垂らしていた。
この暑さで、枯れ始めた?
あわてて水をまく。

土手の草を刈るつもりだったが、中止。
10年ほど前だが、一度、同じことをして日射病になったことがある。
直後はげしいめまいと、吐き気。
そのときは私はすぐ頭から水をかけ、車の中に入り、冷房をガンガンとかけた。
幸いにも半時間ほどで症状は消えた。
が、油断は禁物。
この10年間で、体力もかなり弱っているはず。

で、山荘で一眠りしたあと、帰宅。
帰るころには、アジサイの葉がピンと伸びていた。
よかった!

夜は、ワイフとハヤシライスを半分ずつ食べた。

++++++++++++++++

●プリウス効果?

 おとといまで、TOYOTAのビッツ(小型車)に乗っていた。
そのおととい、車をプリウスに替えた。
とたんいくつかの変化が起きた。

 ビッツに乗っていたころは……。

 信号待ちで、少しモタモタしていると、うしろからすぐクラクションを鳴らされた。
追い越し禁止車線でも、平気で追い越された。
制限速度などというものは、ただの数字?
その速度で走っていると、車をぴったりとうしろにつけられ、よくいやがらせをされた。
夜などはライトを遠目(アップ)にされるといういやがらせも、よくあった。
おまけに横道から平気で私たちの車の前に割り込んでくる……。

 ところがプリウスに替えたとたん、それがなくなった。
信号待ちでモタモタしていても、うしろからクラクションを鳴らされることもない。
制限速度でゆっくり走っていても、みな、うしろを静かについてくる。
今のところ、横道から割り込んできた車は、ない。

●ハロー効果

 人は、相手を見かけで判断する。
心理学の世界でもすでに証明された事実だが、こういうのを「ハロー効果」という。

 以前、こんな原稿を書いた。
麻生首相が誕生するころのことだから、つまり2007年に書いた原稿ということになる。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●ハロー効果

++++++++++++

心理学の世界には、「ハロー効果」
という言葉がある。

要するに、美人、美男子は、得、
ということ。もっとはっきり言えば、
人も、外見で、その中身の価値が
判断されるということ。

外見のよい人は、聡明で、精神力も
強じんで、なおかつ性格もよいと判断
されやすい。人格者と見られることも
多い。

一方、そうでない人は、そうでない。

++++++++++++

●A首相誕生

 昔、「男は、一にマスク、二にマスク、三に親の財産」と言った、女子高校生がいた。そ
こで私が、「心はどうするの?」「心が大切だよ」と言うと、そこに居合わせた女子高校生
が、みな、こう言った。

 「マスクのいい男は、心もいいに決まっているじゃん」と。

 マスク……つまり、顔のこと。

 昨日(9月12日)、安倍首相が、突然辞任を申し出た。健康問題も含めて、いろいろあ
ったらしい。政界の内情をよく知る人は、「クーデターだ」などとも言っている。

 で、つぎの総理大臣は、あのA氏になりそうである。もしそうなら、クーデターの仕掛
け人は、A氏自身ということになる。

 心理学の世界には、「ハロー効果」という言葉がある。「ハロー」というのは、「後光」の
こと。「光背効果」と呼ぶ人もいる。つまり外見のよい人は、それだけ中身もよいと判断さ
れやすいということ。そうでない人は、そうでない。

 その第一が、マスク(顔)であり、身長であるという。それはたしかにそうで、安倍首
相(まだ首相なので……)と、A幹事長(まだ幹事長なので)を、比較してみれば、それ
がわかる。

 いかにも育ちのよさを感じさせる安倍首相。一方、いつもにがり虫をかみつぶしたよう
な顔をしているA氏。2人の人物が私たちに与える印象は、まるでちがう。

 が、これが偏見かというと、どうもそうとも言い切れないらしい。

 渋谷昌三氏の「心理学」(西東社)によれば、「美人は子どものころからまわりの人にか
わいがられ、素直な性格に育つ」とある。

 さらに「(教授に)魅力的であると評価された学生ほど、学業の成績がよいということも
わかっている」とか。また「大統領の候補者のばあい、背が高い候補者ほど有利」「背が高
い社員のほうが、1割程度、給料が高い」というデータもあるとか。

 この「ハロー効果」を、まったく無視することもできないようだ。私のワイフも、「あの
A氏が、次期総理だってエ」と、どこかがっかりしたような言い方で、そう言った。これ
はあくまでも見た感じだが、そのA氏を見ていると、「美人は子どものころからまわりの人
にかわいがられ、素直な性格に育つ」の、ちょうど反対のことが起きているのではないか
とさえ、思われる。

 マスクは、お世辞にも、よいとは言えない。背も低い。つまりそれが積み重なって、あ
の独特の「にがり虫をかみつぶしたような顔」になったのではないか。もしそうだとする
なら、性格も、かなりゆがんでいる? 実際、A氏の発言は、どこかおかしい。

 Y神社問題についても、「天皇が行けばよい」とか、あるいは、憲法改正についても、「天
皇を元首に」とか述べている。イラクのアメリカ軍を揶揄(やゆ)して、「ドンパチ」と表
現したこともある。最近でも、公の場で、「ロシア」と「ソ連」を言いまちがえている。右
寄りというよりは、極右的。

 だいじょうぶか、日本?、と書いたところで、この話は、おしまい。日本という国が、
どんどんとおかしな方向に進んでいるような気がしてならない。自衛隊のインド洋上での
燃料補給についても、民主党は、「反対」「中止」で勢いづいている。

 しかし前回の参議院議員選挙で、民主党が大勝したのは、民主党の政策に賛同したから
ではない。自民党への批判票が、民主党に回っただけにすぎない。一番、大きな問題は、
社保庁の年金問題、それに各閣僚の不適切発言。インド洋上での燃料補給は、争点にもな
っていなかった。

 それを、つまり大勝したことをよいことに、突然、奥の院から、O代表が顔を出してき
て、言いたい放題のことを言っている。言い忘れたが、A氏の印象もよくないが、O代表
の印象も、さらによくない。

 民主党が今、総力をあげてすべきことは、年金改革問題ではないのか。それもしないで
おいて、どうして今、燃料補給問題なのか。

 ハロー効果……おそらく、世界の人たちも、(無意識ではあるにせよ)、そういう効果を
感じながら、この日本を見ているにちがいない。

 だいじょうぶか、日本?、と、書いたところで、この話は、ほんとうに、おしまい。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●幸福感

 どうであるにせよ、私たちは気にしない。
ビッツであっても、プリウスであっても、私たちは私たち。
他人は他人。
他人の目は気にしない。
他人の変化など、私たちには興味はない。
つまり私たちの中身まで変わったわけではない。

 ただこういうことは言える。
昨日も音楽をかけながら、あちこちをドライブした。
そのとき覚えた満足感は、どこかで幸福感につながっている。
ゆったりとした気分。
やわらいだ雰囲気。
静かな心。
瞬間的だが、何かをやり遂げたような達成感すら覚えた。
とくにワイフのどこか得意げな様子を見たときに、それを強く感じた。

 たぶん脳内では、エンケファリン系、もしくはエンドロフィン系のホルモンが
分泌されていたのだろう。
心地よい倦怠感も覚えた。

 性能のよい新車に乗るというのは、悪いことではない。

(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司
 BW はやし浩司 ハロー効果 後光効果 見かけ 人は見かけで決まる 見かけ論)


Hiroshi Hayashi+++++++July. 2010++++++はやし浩司

●7月25日(プリウス・悲しい相談+日本の格言)

++++++++++++++++++++

昨日、TOYOTAのプリウスが届いた。
注文してから、3~4か月。
純白(パールホワイト)のプリウス。
ワイフは朝から、ウキウキ。
私もそれにつられて、何となく、ウキウキ。

++++++++++++++++++++

●プリウス

 私は車には、ほとんど興味がない。
あまり知らない。
……というか、まったく知らない。
しかし2年ほど前、こんな雑誌を読んだ。
「TOYOTAのプリウスvs.HONDAのインサイト」とかいうようなタイトルの
雑誌だった。
性能や価格を、ことこまかく比較していた。

 それを読み終えたとき、「次はプリウス」と心に決めた。
その雑誌でも、「プリウスの完勝!」「インサイトの完敗!」というような結論を下して
いた。

●初乗り感想

 約8年間、TOYOTAのビッツ(水色)に乗っていた。
それで不便はなかった。
が、買い換えどき。
それでプリウス。
加えてワイフの趣味は、ドライブ。

しかし今度のプリウスは、すごい!
その一言。
公称では、リッター38キロも走ることになっている。
「実際には25キロくらいですよ」と、店の若い男性は話してくれた。
25キロでも、すごい!
が、実際に走ってみると、5分間隔の瞬間燃費計算だが、それでも30キロ前後は走る。
下り坂がつづいたかなと思われる道路では、何と40キロ!

 エンジン音も静かで、まるで夢の中を走っているよう。
そんなわけで昨夜は、息子も乗せて、浜名湖を一周した。
途中で食事をしたこともあり、帰ってきたのは、午後9時ごろ。
昨日は、1日、プリウスでつぶれた。

 この8年間で、車も、すっかり様変わりした。
言い忘れたが、内装もよい。

●ナビゲーター

 車もさることながら、ナビゲーターの進歩にも、驚いた。
私としては、むしろそちらのほうに興味があった。
何といっても、それだけで超高性能のデスクトップ型パソコンが一台買える。

 最初は道路標示程度しか期待していなかった。
が、これがとんでもないまちがい。
ワンセグは常識。
DVDも観られる。
ブルーレイを使って、電話もかけられる。
もちろん目的地を入力すれば、道順まで教えてくれる。
さらに……。
30分間隔で、道路の渋滞情報まで表示してくれる。
「ヘ~エ!」と驚くこと、しきり。

 ナビゲーターと遊んでいるだけで、結構、楽しい。……楽しかった。

●ドライブ

 そんなわけで今日(25日)は、ワイフとドライブに行くことになっている。
目的地は決めない。
ワイフの体調次第。
あまり遠出はできない。
しかしそれなりのところへは、行きたい。

 それもあって、起きたとき、運動量をいつもの2倍にふやした。

(1)ルームウォーカーで、まず20分。
(2)乗馬マシンで、10分。
(3)マッサージチェアで、15分。

 1、2か月前、ルームウォーカーの上で、ジョギングをした。
ひざを高くあげて、はげしく台を叩くようにして走った。
が、それがよくなかった。

 右足の裏が、以来、歩いているときなど、時折ヒリヒリと痛むようになった。
微小骨折(?)。
5、6年前に、左足で経験している。
以来、ルームウォーカーの上では、静かに歩くようにしている。
気をつけよう!

 あとでもう一度、朝食前に、10分ほど、歩くつもり。
このところ体重がオーバー気味。

●世界の格言

 昨日、「世界の格言」についての原稿を書いた。
推敲をしないまま、BLOGにUPLOADしてしまった。
そのため、あちこち、まちがいだらけ。
先ほど読み返してみたが、どうも気分がすっきりしない。
「後味が悪い」という表現は正しくないが、それに近い。
私にとって、原稿というのは、そういうもの。

 だれに対して、というのではない。
自分に対して、後味が悪い。
電子マガジン上で発表する原稿は、いつも一度推敲したものにしている。
そんなわけで、もし読んでもらえるなら、どうか電子マガジンのほうを読んでほしい。
電子マガジンのほうでは、一度熟成させたものだけを配信するようにしている。
(「熟成」というのは、1、2日、日をおき、読みなおしてからという意味。)

 ……ということで、今朝(2010/07/25)も始まった。

(1)土手の草刈りをする。
(2)電子マガジンの発行予約を入れる。
(3)ワイフとドライブをする。

 とりあえず、これが今日の目標。

+++++++++++++++++

以下、昨日書いた原稿を直した部分。

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【外国から観た日本】

++++++++++++++++++

イギリスの「Quote Site」(World of Quotes)
では、世界中の格言を紹介している。
もちろんその中には日本のものもあり、105編
近くが載っている。
それらを読んでみて、「こんな格言、あったかなあ?」と
思わないものもないわけではない。
(これはたぶんに私の知識不足によるものかも
しれないが……。)

もちろん、「ああ、あれだな」と、わかるのもある。
たとえば『あばたもえくぼ』は、つぎのように訳されて
いる。

「A man in love mistakes a pimple for a dimple.」

全部は紹介しきれないので、アルファベット順に最初の部分
をいくつか紹介する。

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●日本語の格言に学ぶ、私、日本人(欧米人から見た日本人像)

A fog cannot be dispelled by a fan.
Source: (Japanese)
『霧は、うちわでは追い払えない』。

……どういう意味なのか?
元となった格言は、何なのか?
そこで英語サイト調べてみる。

「Answer Com(疑問に答えるサイト)」には、つぎのようにある。

「Short answer: fog is just a cloud that has lost altitude. Long answer: Because the
humidity has reached more than 100% and the water starts to appear as vapour. You
will also find that every outdoor……」と。
つまり「霧というのは、高いところを見えなくする雲のようなもの。
つまり湿度も100%に達すると、水も水蒸気になる。
つまり……」と。

外国人は、このばあいの「Fog(霧)」を、「湿気」と解釈しているようである。
が、そんな程度のことなら日本人は、わざわざ格言にはしない。
あえて日本流に解釈すれば、『うわさは、うちはでは追い払えない』とか、『人の心は
うちわでは消せない』とか、そういうことになる。
『悪評は、うちはでは払えない』でもよい。

日本語で「霧」というときは、「疑い」「黒いうわさ」「心のモヤモヤ」などを意味する。

さらに今風に言えば、いくら小沢さん(民主党前幹事長)が、「私は関係ありません」と
言っても、国民はだれもそう思っていない。
「小沢さん、うちわ(=権勢)でいくら払っても、霧は消えませんよ」と。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

A good husband is healthy and absent.
Source: (Japanese)
『よい夫というのは、健康で、そばにいない夫』。

この格言はどこかで聞いたことがある。
『亭主……』とか、言う。
何だったか?
『亭主健康で、留守がいい』だったか?

要するに、家事にはあれこれ口を出さない夫ほど、よい夫という意味。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

A good Jack makes a good Jill.
Source: (Japanese)
『よい夫はよい妻を作る』。

つまり妻は、夫しだい?
もちろんその逆もある。
若いときは、それがわからない。
しかし夫婦生活を何十年もつづけていると、それがわかるようになる。
夫は妻に作られ、妻は夫に作られる。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

A good sword is the one left in its scabbard.
Source: (Japanese)
『よい剣はさやに納められた剣』。

剣などというものは、できるなら使わないほうがよい。
使わないまま、しまっておいたほうがよい。
剣というのは、そういうもの。
だから『さやに納められた剣ほど、よい剣』となる。

聖書(マタイ伝)の中にも、こうある。

「剣をさやに納めなさい。剣を取る者は皆、剣で滅びる。 わたしが父にお願いできないと
でも思うのか。お願いすれば、父は十二軍団以上の天使を今すぐ送ってくださるであろう。
しかしそれでは、必ずこうなると書かれている聖書の言葉がどうして実現されよう。」(マタ
イ26:52~54)


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