●自律期の幼児
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彡彡人ミミ 彡彡彡彡彡
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子育て最前線の育児論byはやし浩司 12月 10日号
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【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
やすみます。
【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
●「私」はどうか?
こうした問題を考えていると、いつも「では、私はどうなのか?」という問
題がついて回る。
「マターナル・デプリベイションという問題があるのは、わかった。では、
私はどうなのか?」と。
この文章を読んでいる人の中にも、心の温かい人もいる。
一方、心の冷たい人もいる。
が、この問題は、脳のCPU(中央演算装置)の問題だから、自分でそれを自
覚するのは難しい。
心のやさしい人は、みなもそうだと思いやすい。
反対に心の冷たい人は、みなもそうだと思いやすい。
人は、いつも(自分の心)を基準として、他人をみる。
言い換えると、とくに心の冷たい人は、自分の心の冷たさに気づくことはな
い。
うすうす感ずることはあっても、いつもどこかでブレーキが働いてしまう。
あるいは上辺だけは、心の温かい人を演ずることもある。
だれかの不幸話を聞いたようなとき、さも同情したかのようなフリをしてみせ
る。
しかしそれ以上に、相手の心の中に踏み込んでいくことができない……。
そこで「私」を知る。
つまり「私自身は、どうなのか?」と。
私という人間は、心の温かい人間なのか。
それとも心の冷たい人間なのか、と。
そのひとつの基準が、(いじめ)ということになる。
今、善人ぶっているあなただって、ひょっとしたら学生時代、いじめを繰り返
していたかもしれない。
そこにいじめられている人がいても、見て見ぬフリをして、通り過ぎてきたか
もしれない。
あるいは、あなたが自身が先頭に立って、いじめを繰り返していたかもしれな
い。
そういうあなたは、じつはあなたの意思というよりは、あなたの育てられ方
に原因があって、そうしていただけにすぎないということになる。
……と、短絡的に結びつけて考えることはできないが、その可能性も高いと
いう意味で、この「マターナル・デプリベイション」の問題を考えてみたらよ
い。
そこでもう一度、あなた自身に問いただしてみる。
「あなたという人間は、子どものころいつも、(いじめ)とは無縁の世界にい
ただろうか」、
それとも「いつも(いじめ)の中心にいただろうか」と。
もし(いじめ)の中心にいたとするなら、あなたはかなり心の冷たい人間で
ある可能性が高い。
さらに言えば、乳幼児期に、不幸にして不幸な家庭環境に育った可能性が高い。
で、その(冷たさ)ゆえに、失っているものも多いはず。
孤独で、みじめで、さみしい毎日を送っているはず。
損か得かということになれば、損に決まっている。
●では、どうするか
心の冷たい人が、温かい人になるということは、ありえるのだろうか。
乳幼児期にできあがった(心)を、おとなになってから、作り替えることは可
能なのだろうか。
私は、それはたいへんむずかしいと思う。
人格の核(コア)というのは、そういうもの。
本能に近い部分にまで刻み込まれるため、それを訂正したり、修正したりする
のは、容易なことではない。
そうした変化を自分のものにする前に、人生そのものが先に終わってしまって
しまうということもある。
自分を作り変えるとしても、時間がかかる。
10年単位、20年単位の時間がかかる。
が、何よりも難しいのは、そうした自分に気がつくこと。
この問題は、先にも書いたように、脳のCPUの問題がからんでいる。
さらに加齢とともに、(心)は、あなた自身の性格や性質として、定着してし
まう。
これを「性格の固定化」と、私は呼んでいる。
そうなると、自分を変えるのは、ますます難しくなる。
では、どうすればよいか。
ひとつの方法として、これは前にも書いたが、「感動する」という方法がある。
「感動する」ことによって、「他者との共鳴性」を育てる。
わかりやすく言えば、相手の心と波長を合わせる。
絵画、音楽、文学、演劇、映画、ドラマ・・・。
何でもよい。
そこに感動するものがあれば、それに感動する。
そういう場を自ら、求めていく。
つまり感動しながら、自分の心のワクを広げていく。
さらに最近の大脳生理学によれば、脳の中の辺縁系にある扁桃核(扁桃体)
が、心の温もりに関しているという説もある。
心のやさしい人は、大脳皮質部からの信号を受けると、扁桃核が、モルヒネ様
のホルモン(エンドロフィン、エンケファリン系)の分泌を促す。
それが心地よい陶酔感を引き起こす。
心の冷たい人は、そういう脳内のメカニズムそのものが、機能しないのかもし
れない。
(これは私の推察。)
●まず「私」を知る
が、それとて、まずその前に「私」を知らなければならない。
「私は冷たい人間」ということを、自覚しなければならない。
繰り返すが、この問題は脳のCPUの問題だから、自分でそれに気づくだけで
もたいへん。
特別な経験をしないかぎり、不可能とさえ言える。
そのひとつの基準として、先に、(いじめ)を取り上げてみた。
ほかにも、いろいろある。
たとえばホームレスの人が路上で寝ていたする。
冷たい冬の風が、吹き荒れている。
そういう人を見て、心を痛める人がいる。
反対に街のゴミのように思う人もいる。
たとえば近親の中で、事業に失敗した人がいたとする。
そういうとき、何とか援助する方法はないものかと、あれこれ気をもむ人もい
る。
反対に、「ザマーミロ」と笑ってすます人もいる。
いろいろな場面を通して、「私」を評価してみたらよい。
「私という人間は、どういう人間なのか」と。
それが好ましい人間性であれば、それでよし。
もしそうでなければ、つぎに「どうしてそういう私になったか」を、考えてみ
ればよい。
「マターナル・デプリベイション」というと、子どもの問題と考えがちであ
る。
しかしこの問題は、その子どもがおとなになってからも、つづく。
つまり(あなた)自身の問題ということになる。
(あなた)も、かつてはその(子ども)だった。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
日付は、2008年7月となっています。
古い原稿ですが、そのまま掲載します。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
(参考原稿)【自立と自律】
●自立と依存
++++++++++++++++
自立と依存は、相克(そうこく)関係にある。
「相克」というのは、「相対立した」という意味。
自立性の強い子どもは、依存性が弱い。
自立性の弱い子どもは、依存性が強い。
一方依存性には、相互作用がある。
たとえば子どもの依存性と、親の依存性の間には、
相互作用がある。
一方的に子どもが依存性をもつようになるわけではない。
子どもの依存性に甘い環境が、子どもの依存性を強くする。
わかりやすく言えば、子どもの依存性は、親で決まるということ。
たとえばよく「うちの子は、甘えん坊で……」とこぼす親がいる。
が、実は、そういうふうに甘えさせているのは、親自身ということになる。
たいていのばあい、親自身も、依存性が強い。
++++++++++++++++
たとえばM氏夫婦を見てみよう。
M氏が、ある日、こんな話をしてくれた。
「私の妻は、病気になったりすると、自分でさっさと病院へ行き、診察を受け
たりしています。
私に病気のことを、相談することは、めったにありません。
しかし私は、病院が好きではありません。
かなり症状が悪くならないと、病院へは行きません。
だから病気へ行くときは、妻にせかされて行きます。
そんなわけで、たいていいつも妻がついてきてくれます」と。
ひとりで病院へ行く、M氏の妻。
たいへん自立心の強い女性ということになる。
一方、ひとりでは病院へ行けない夫。
たいへん自立心が弱い男性ということになる。
M氏は、こうも言った。
「妻は、6人兄弟の真ん中くらいでした。
子どものころから、何でも自分でしていたのですね。
が、私はひとり息子。
祖父母、両親に溺愛されて育ちました」と。
が、ここで誤解してはいけないのは、だからといって、M氏が依存性の強い男
性と考えてはいけない。
(えてして、「自立心が弱い」というと、どこかナヨナヨして、ハキのない人
を想像しがちだが……。)
M氏は、現在、小さいながらも、コンピュータを使ったデザイン事務所を経営
している。
これは夫婦のばあいだが、親子となると、少し事情が変わってくる。
親子のばあい、依存性というのは相互的なもので、親の依存性が強いと、子ど
ももまた依存性が強くなる。
たとえば「うちの子は、甘えん坊で困ります」とこぼす母親がいる。
しかしそういうふうに甘えん坊にしているのは、実は、母親自身ということに
なる。
母親自身も、依存性が強く、その分だけ、どうしても子どもの依存性に甘くな
る。
「うちの子は、甘えん坊で困ります」と一方でこぼしながら、実は、子どもが
「ママ、ママ」と自分に甘えてくるのを、その母親は喜んでいる。
あるいは(家庭の基準)そのものが、ちがうときがある。
ある家庭では、子ども(幼稚園児)に、生活のほとんどを任せている。
そればかりか、父親がサラリーマン、母親が商店を経営しているため、スーパ
ーでの買い物など、雑務のほとんどは、その子どもの仕事ということになって
いる。
が、母親はいつも、こうこぼしている。
「うちの子は、何もしてくれないのですよ」と。
一方、ベタベタの親子関係を作りながら、それが「ふつう」と思っている親も
いる。
T君は、現在小学6年生だが、母親といっしょに床で寝ている。
一度父親のほうから、「(そういう関係は)おかしいから、先生のほうから何
とか言ってください」という相談を受けたことがある。
が、母親は、そういう関係を、(理想的な親子関係)と思っている。
だから子どもの自立を考えるときは、その基準がどこにあるかを、まず知らな
ければならない。
さらに言えば、こと依存性の強い子どものばあい、子どもだけを問題にしても、
意味はない。
ほとんどのばあい、親自身も、依存性が強い。
そんなわけで、子どもの自立を考えたら、まず、親自身がその手本を見せると
いう意味で、親自身が自立する。
その結果として、子どもは、自立心の旺盛な子どもになる。
さらに言えば、この自立と依存性の問題には、民族性がからんでくることがあ
る。
一般的には、日本人のように農耕文化圏の民族は相互依存性が強く、欧米人の
ように牧畜文化圏の民族は、自立心が旺盛と考えてよい。
ただ誤解していけないのは、自立心は旺盛であればあるほどよいかというと、
そうでもないようだ。
オーストラリアの友人(M大教授)が、こんな話をしてくれた。
「オーストラリアの学校では、子どもの自立を第一に考えて教育する。
それはそれでよいのかもしれないが、それがオーストラリアでは、大企業が育
たない理由のひとつになっている」と。
●自立と自律
自立は常に、依存性と対比して考えられるのに対して、自律は、あくまでもそ
の人個人の、セルフ・コントロールの問題ということになる。
さらに自律心は、人格の完成度(ピーター・サロベイ、「EQ論」)を知るた
めの、ひとつの大切なバロメーターにもなっている。
自律心の強い子どもは、それだけ人格の完成度が高いということになる。
そうでない子どもは、それだけ人格の完成度が低いということになる。
ものの考え方が、享楽的で、刹那的。
誘惑にも弱い。
その自律をコントロールするのが、脳の中でも、前頭前野ということが、最近
の研究でわかってきた。
自分の思考や行動を律するための、高度な知的判断は、この前頭前野でなされ
る。
(反対に、この部分が、何らかの損傷を受けたりすると、人は自分を律するこ
とができなくなると言われている。)
さらに言えば、この自律心は、0歳から始まる乳児期に決定されると考えてよ
い。
私はこのことを、2匹の犬を飼ってみて、知った。
++++++++++++++++
それについて書いた原稿が
ありますので、紹介します。
2002年11月に書いた原稿です。
++++++++++++++++
●教育を通して自分を知る
教育のおもしろさ。それは子どもを通して、自分自身を知るところにある。
たとえば、私の家には二匹の犬がいる。一匹は捨て犬で、保健所で処分される
寸前のものをもらってきた。これをA犬とする。もう一匹は愛犬家のもとで、
ていねいに育てられた。生後二か月くらいしてからもらってきた。これをB犬
とする。
まずA犬。静かでおとなしい。いつも人の顔色ばかりうかがっている。私の
家に来て、一二年にもなろうというのに、いまだに私たちの見ているところで
は、餌を食べない。愛想はいいが、決して心を許さない。その上、ずる賢く、
庭の門をあけておこうものなら、すぐ遊びに行ってしまう。そして腹が減るま
で、戻ってこない。もちろん番犬にはならない。見知らぬ人が庭の中に入って
きても、シッポを振ってそれを喜ぶ。
一方B犬は、態度が大きい。寝そべっているところに近づいても、知らぬフ
リをして、そのまま寝そべっている。庭で放し飼いにしているのだが、一日中、
悪さばかりしている。おかげで植木鉢は全滅。小さな木はことごとく、根こそ
ぎ抜かれてしまった。しかしその割には、人間には忠実で、門をあけておいて
も、外へは出ていかない。見知らぬ人が入ってこようものなら、けたたましく
吠える。
●人間も犬も同じ
……と書いて、実は人間も犬と同じと言ったらよいのか、あるいは犬も人間
と同じと言ったらよいのか、どちらにせよ同じようなことが、人間の子どもに
も言える。いろいろ誤解を生ずるので、ここでは詳しく書けないが、性格とい
うのは、一度できあがると、それ以後、なかなか変わらないということ。A犬
は、人間にたとえるなら、育児拒否、無視、親の冷淡を経験した犬。心に大き
なキズを負っている。
一方B犬は、愛情豊かな家庭で、ふつうに育った犬。一見、愛想は悪いが、人
間に心を許すことを知っている。だから人間に甘えるときは、心底うれしそう
な様子でそうする。つまり人間を信頼している。幸福か不幸かということにな
れば、A犬は不幸な犬だし、B犬は幸福な犬だ。人間の子どもにも同じような
ことが言える。
●施設で育てられた子ども
たとえば施設児と呼ばれる子どもがいる。生後まもなくから施設などに預け
られた子どもをいう。このタイプの子どもは愛情不足が原因で、独特の症状を
示すことが知られている。感情の動きが平坦になる、心が冷たい、知育の発達
が遅れがちになる、貧乏ゆすりなどのクセがつきやすい(長畑正道氏)など。
が、何といっても最大の特徴は、愛想がよくなるということ。相手にへつらう、
相手に合わせて自分の心を偽る、相手の顔色をうかがって行動する、など。一
見、表情は明るく快活だが、そのくせ相手に心を許さない。許さない分だけ、
心はさみしい。あるいは「いい人」という仮面をかぶり、無理をする。そのた
め精神的に疲れやすい。
●施設児的な私
実はこの私も、結構、人に愛想がよい。「あなたは商人の子どもだから」とよ
く言われるが、どうもそれだけではなさそうだ。相手の心に取り入るのがうま
い。相手が喜ぶように、自分をごまかす。茶化す。そのくせ誰かに裏切られそ
うになると、先に自分のほうから離れてしまう。
つまり私は、かなり不幸な幼児期を過ごしている。当時は戦後の混乱期で、皆、
そうだったと言えばそうだった。親は親で、食べていくだけで精一杯。教育の
「キ」の字もない時代だった。……と書いて、ここに教育のおもしろさがある。
他人の子どもを分析していくと、自分の姿が見えてくる。「私」という人間が、
いつどうして今のような私になったか、それがわかってくる。私が私であって、
私でない部分だ。私は施設児の問題を考えているとき、それはそのまま私自身
の問題であることに気づいた。
●まず自分に気づく
読者の皆さんの中には、不幸にして不幸な家庭に育った人も多いはずだ。家
庭崩壊、家庭不和、育児拒否、親の暴力に虐待、冷淡に無視、放任、親との離
別など。しかしそれが問題ではない。問題はそういう不幸な家庭で育ちながら、
自分自身の心のキズに気づかないことだ。たいていの人はそれに気づかないま
ま、自分の中の自分でない部分に振り回されてしまう。そして同じ失敗を繰り
返す。それだけではない。同じキズを今度はあなたから、あなたの子どもへと
伝えてしまう。心のキズというのはそういうもので、世代から世代へと伝播し
やすい。
が、しかしこの問題だけは、それに気づくだけでも、大半は解決する。私のば
あいも、ゆがんだ自分自身を、別の目で客観的に見ることによって、自分をコ
ントロールすることができるようになった。「ああ、これは本当の自分ではな
いぞ」「私は今、無理をしているぞ」「仮面をかぶっているぞ」「もっと相手
に心を許そう」と。そのつどいろいろ考える。つまり子どもを指導しながら、
結局は自分を指導する。そこに教育の本当のおもしろさがある。あなたも一度
自分の心の中を旅してみるとよい。
(02-11-7)
● いつも同じパターンで、同じような失敗を繰り返すというのであれば、勇
気を出して、自分の過去をのぞいてみよう。何かがあるはずである。問題はそ
ういう過去があるということではなく、そういう過去があることに気づかない
まま、それに引き回されることである。またこの問題は、それに気づくだけで
も、問題のほとんどは解決したとみる。あとは時間の問題。
++++++++++++++++
心理学の世界には、「基本的信頼関係」という言葉がある。
この「基本的信頼関係」の中には、「基本的自律心」という意味も含まれる。
心豊かで、愛情をたっぷりと受けて育てられた子どもは、それだけ自律心が、
強いということになる。
(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て
はやし浩司 Hiroshi Hayashi education essayist writer Japanese essayist
自立 自律 子どもの自立 子供の自律 (はやし浩司 家庭教育 育児 教
育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 マタ
ーナルデプリベイション マターナル・デプリベイション 母子関係 母性愛
の欠落 ホスピタリズム 長畑 施設病 人間性の欠落 臨界期 敏感期
刷り込み 保護と依存 子どもの依存性 幼児期前期 自律期 幼児期後期
自立期Maternal Deprivation 母性欠落 母性欠損)
Hiroshi Hayashi+++++Nov.2010+++++はやし浩司
【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
●11月5日(はやし浩司 2010-11-05)
+++++++++++++++++++++
おととい、私のメインパソコンが突然、フリーズ。
ワードで作業中でのこと。
肝を冷やした。
真夜中だったが、すぐM社に電話。
サプリメント・ディスクから、各種ドライバーを、
更新(=再)インストール。
そのおかげか、今のところ快調。
改めてファイルのバックアップ、それにウィルス
対策の重要性を認識する。
昨日は、外付けHDにデータを保存。
今朝からは、ウィルス・チェックとボット・チェック。
何かと忙しい。
++++++++++++++++++++++
●冬到来
午前中にインフルエンザの予防注射に行く予定。
しかしこの冷気。
できるなら家の中で、静かにしていたい。
ワイフは、こう言った。
「秋がないまま、冬になってしまった」と。
同感!
が、運動はさぼれない。
昨夜はサイクリングを1単位(=40分)、
今朝は起きるとすぐ、ウォーキングマシンで30分、それぞれこなした。
●花粉症
今年の猛暑。
その影響で、来年(2011)の花粉の飛来は、今年の7倍近くになるとか(報道)。
早くも花粉症関連企業の株価が、上昇し始めている。
何となくユーウツ!
私のばあい、この15年ほど、症状は収まっている。
が、その季節になると最初の1週間ほどは、花粉症に苦しむ。
医院で注射を打ったり、シソエキスを飲んだり……。
いろいろと苦労する。
●子ども園構想
平たく言えば、国には、金がナ~イ!
……ということで、子ども園(正式には「こども園」だが)。
収入が減ると心配する幼稚園。
経営がおびやかされると心配する保育園。
受益者負担の名のもと、経済的負担がふえるのではないかと心配する親たち。
「待機児童うんぬん」は、口実に過ぎない?
すでに認定子ども園は、あちこちにある。
園舎の半分は幼稚園(文科省管轄+学校法人)。
残りの半分は保育園(厚労省管轄+社会福祉法人)。
しかし給食など、2つに分けるのは、現実には不可能。
会計士ですら、「運営は不可能」と断言している。
子ども園は、今の構想によれば、自治体が指定した事業所が経営することになる。
一度、幼稚園、保育園を解体したあと、将来的には「子ども家庭省」なるものが、所管
するという。
スウェーデンをモデルにしているということのようだが、どうかな?
うまくいくかな?
それよりも大切なことは、親の意識を変えること。
子育ては義務ではなく、権利である。
その権利を自ら放棄するようなことを、親たちは平気でしている。
さらに言えば、子育ては本能ではなく、学習によって身につく。
0歳から施設で育てられた子どもが、おとなになって、「よい親」になるとは、
とても考えにくい。
すでに今が、その結果かもしれない。
心の冷たい、功利、打算的な日本人がふえている。
幼稚園にせよ、保育園にせよ、週2~3日も行けば、じゅうぶん。
行きたい時間に行き、帰りたい時間に帰る。
現にカナダでは、そうしている。
そういう「自由」を、なぜもっと認めない?
何でもかんでも自分の管理下に置きたがる、国。
「教育は国が……」と考える、親たち。
日本の教育制度そのものが、すでに制度疲労を起こしている。
それがわからなければ、ドイツやイタリアを見ろ!
EUを見ろ!
子どもたち(中学生)は、たいてい午前中だけで授業をすませ、あとは好きな
クラブに通っている。
大学の単位は共通化され、学生たちは自由に大学間を渡り歩いている。
小中学校にしても、もちろん教科書など、ない!
昨日もある雑誌社の人から電話があり、こう聞かれた。
「はやし先生(=私)は、幼保一元化に賛成ですか、反対ですか」と。
賛成も反対も、ない。
日本の教育システムは世界の常識から、完全にはずれている。
これだけ情報が自由に手に入るようになった現在、どうしてそんなことがわからないのか。
なぜ親たちにせよ、子どもたちにせよ、もっと「自由」を追求しないのか。
それがわからなければ、もう一度、尾崎豊の「♪卒業」を聞いてみたらよい。
……少し過激な意見で、ごめん。
「こども園構想」は、私にはただの茶番劇にしか思えない。
Hiroshi Hayashi++++Nov. 2010++++++はやし浩司・林浩司
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