Education in Front-Line and Essays by Hiroshi Hayashi (はやし浩司)

(Mr.) Hiroshi Hayashi, a professional writer who has written more than 30 his own books on Education, Chinese Medical science and Religion in Japan. My web-site is: http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/ Please don't hesitate to visit my web-site, which is always welcome!!

Friday, May 06, 2011

●国家存亡の危急時、小沢さん、少しは恥を知れ

●日本国家・危機存亡の時
2011/05/07記


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昨夜は午前1時ごろまで、書斎で
原稿を書いていた。
床に就いたのが、そのあと。
しばらく雑誌を読んでいた。


で、今朝、起きてみたら午前8時。
あわてて運動。
30分!
さわやかな汗が、今も額から流れ落ちている。


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●外貨準備高、100兆円!(1兆0420億ドル、2010年3月期。)


 日本には日本の貯金がある。
それが「外貨」。
日本がせっこら、せっこらと、
貿易で稼いだお金。
100兆円。
が、その外貨は、使えない。
アメリカが使わせてくれない。


 もし30兆円でも使うことができたら、
30兆円÷1000万円=300(万人)。
つまり300万人の被災者に、その場で
1000万円ずつの現金を渡せる。


 よく誤解されるが、外貨などというものは、
輸出入の決済に必要な分だけあればいいの!
余計にため込んだところで、意味はない。
腹のぜい肉のようなもの。
現にアメリカは、外貨準備高はゼロ。


 わかりやすく言えば、日本は戦後、
アメリカのドル(紙くずのようになったドル)を
買い支えてきた。
その結果が、今。
100兆円。


30兆円が無理なら、20兆円でもよい。
せめて10兆円だけでもよい。
こんな非常時にさえ使えない外貨とは、何か。
あの橋本政権のとき。
日本は5%だけ、米ドルからほかの通貨に
変換したいと申し出た。
たったそれだけのことで、橋本政権は
吹っ飛んでしまった。


●どうして円高?


 またまた円高が進行している。
昨日79円になった。
が、国際基準から見ると、日本の円は、まだ安い。
先月、オーストラリアへ行ってきたが、大学構内の自動販売機では、
ペットボトル入りのジュースを、3ドル50セントで売っていた。
日本円に換算すると、308円。
実際には空港で、1オーストラリアドルを93円で交換したから、326円。
(ただしボトルのサイズは、日本のそれより、1・3~1・5倍ほど大きかった。)


 ちょっとしたホテルに泊まっても、1泊2~4万円(食事なし)。


 生活の質、レベルを計算に入れても、日本の円は、まだ安い。
1アメリカ・ドル=70円前後でも、おかしくない。
もし今、日本がここで外貨を売ると宣言したら、アメリカドルはさらに安くなる。
同時に、そのドルで円を買うことになるから、当然、円高になる。
が、それは一時的なもの。


 今回の円高については、2つの流れがある。


(1)ユーロ、ドルともに、不安定になってきたこと。
それで世界のホットマネーが、「円」に向かった。


(2)もうひとつは、円借款で貸したお金が、日本へ逆流し始めていること。
いわゆる日本がもっとも恐れていた、円キャリーの逆流が始まった。
(円借款で借りたお金を日本へ返すためには、一度、円を買わなければならない。
だから円は、円高に向かう。)
もう少し詳しく説明しよう。


●円高?


 あなたは国際舞台で活躍する、国際投資家。
世界各国に投資して、お金を稼ぐ。
が、元手となる資金が必要。
お金が必要。


 そこであなたはお金を借りることにした。
が、どこで借りるか。
金利の安い、日本銀行で借りるか。
それとも金利の高い、アメリカ銀行で借りるか。


 あなたは当然、日本銀行で借りる。
金利は、何しろ、ゼロに近い。


 が、その円は、世界では通用しない。
たとえば中東で使いたいと思っても、そのままでは使えない。
あなたは日本銀行で借りた「円」を、一度「ドル」に交換しなければならない。
ドルなら、世界中で使える。


 このとき、あなたは「円を売り、ドルを買う」。
だから円安になり、ドル高になる。


 が、今度は逆のばあいを考えてみよう。
たとえば日本が今回のような大震災に見舞われた。
当然日本政府は、復興資金を必要とする。
そこで日本政府は、世界に貸していたお金を回収しようとする(と、世界はみた。)
が、回収するといっても、日本国内では、ドルは使えない。
そこで一度ドルを売って、円を買わなければならない。
「ドルを売って、円を買う」。
だから円高になり、ドル安になる。


 今が、そのとき。
しかしこれが無制限につづくと、円高は円高を呼び、同時に国内は、札束で、
ジャブジャブになってしまう。
経済が大混乱する。


●外貨を使う


 今こそ、外貨を使うべきとき。
が、管首相がそれを口にしたら、管首相のクビは、一夜にしてはねとばされるだろう。
率直に言えば、アメリカは、そんな甘い国ではない。
だからこそ挙国一致内閣が必要。
強力な内閣が必要。
アメリカの横暴をはねとばすだけの、パワーと底地からのある内閣が必要。


 が、すでにみなさん、ご存知の通り。


 同じ民主党内でさえ、派閥抗争。
足の引っ張りあい。
で、一言。


 小沢さん、もうバカげた抗争劇は、やめなさい。
贈賄側は、「1億円、渡した」と裁判の席で、認めている。
それを「もらっていない」だの、「知らない」だのと、主張しても無駄。
無理。
見苦しいというか、醜い。
醜いというより、醜悪。


 小沢さんも、小沢さんなら、その部下の国会議員たちもひどい。
平成の忠臣蔵よろしく、隷属意識丸出し。
国会という場で、同僚の管首相をはげしくののしりながら、みじんも恥じない。
自分では、小沢さんへの忠誠心を誇示しているつもりなのだろう。
バカげているというよりは、あわれ!
情けない!
「国」会議員として、少しは自分に恥じたらよい。


 今、日本に重要なものは、挙国一致内閣。
管総理大臣をみなで支え、この危機を乗り切ること。
こんな危機存亡の最中に、内輪もめして、何になる。
どうする。
少しは冷静になれ。
福島第一原発事故は、何も解決していない。
むしろ事態は、日に日に、悪化している。
どうしてこんな簡単なことが、わからないのか!


Hiroshi Hayashi+++++++May. 2011++++++はやし浩司・林浩司