Education in Front-Line and Essays by Hiroshi Hayashi (はやし浩司)

(Mr.) Hiroshi Hayashi, a professional writer who has written more than 30 his own books on Education, Chinese Medical science and Religion in Japan. My web-site is: http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/ Please don't hesitate to visit my web-site, which is always welcome!!

Monday, May 02, 2011

●Eマガ創刊のころ(3)

件名:子育て情報(はやし浩司)-4号2001/06/24

 彡彡人ミミ      彡彡彡彡彡
| ⌒ ⌒ |   MM ⌒ ⌒ MM
q 0―0 MMMMM  ∩ ∩ MM m
(″ ▽ M ⌒ ⌒ M″ v ゛)/ ̄)
凸/Σ▽乃q ・ ・ p ̄Σ▽乃 ̄` /
\   /(″ ▽ ゛)\    厂 ̄
 ===○=======○====
    子育て最前線の育児論
 ================  
2001年6月24日号(004号)
         by はやし浩司(ひろし)

★★★★★★★★
01-6-24号
★★★★★★★★
つゆの中休み?
うっとおしい雨がやんで今日は一日
暑い日でした。お元気ですか?
                 はやし浩司(ひろし)

*********************************
4号のトピックス

「子どもの叱り方、ほめ方」について考えてみました。

**********************************

叱り方・ほめ方

● 叱り方・ほめ方は、家庭教育の要(かなめ)


 子どもを叱るときの、最大のコツは、恐怖心を与えないこと。「威圧で閉じる子どもの耳」と考える。中に親に叱られながら、しおらしい様子をしている子どもがいるが、反省しているから、そうしているのではない。怖いからそうしているだけ。親が叱るほどには、効果は、ない。叱るときは、次のことを守る。
 ①人がいうところでは、叱らない(子どもの自尊心を守るため)、②大声で怒鳴らない。そのかわり言うべきことは、繰り返し、しつこく言う。「子どもの脳は耳から遠い」と考える。聞いた説教が、脳に届くには、時間がかかる。③相手が幼児のばあいは、幼児の視線にまで、おとなの体を低くすること(威圧感を与えないため)。視線をはずさない(真剣であることを、子どもに伝えるため)。子どもの体を、しっかりと親の両手で、制止して、きちんとした言い方で話すこと。にらむのはよいが、体罰は避ける。特に頭部への体罰は、タブー。体罰は与えるとしても、「お尻」と決めておく。実際、約五〇%の親が、何らかの形で、子どもに体罰を与えている。

 次に子どものほめ方。古代ローマの劇作家のシルスも、「忠告は秘かに、賞賛は公(おおやけ)に」と書いている。子どもをほめるときは、人前で、大声で、少しおおげさにほめること。そのとき頭をなでる、抱くなどのスキンシップを併用するとよい。そしてあとは繰り返しほめる。特に子どもの、やさしさ、努力については、遠慮なくほめる。顔やスタイルについては、ほめないほうがよい。幼児期に一度、そちらのほうに関心が向くと、見てくれや、かっこうばかりを気にするようになる。実際、休み時間になると、化粧ばかりしていた女子中学生がいた。また「頭」については、ほめてよいときと、そうでないときがあるので、慎重にする。頭をほめすぎて、子どもがうぬぼれてしまったケースは、いくらでもある。
 叱り方、ほめ方と並んで重要なのが、「励まし」。すでに悩んだり、苦しんだり、さらにはがんばっている子どもに向かって、「がんばれ!」はタブー。ムダであるばかりか、かえって子どもからやる気を奪ってしまう。「やればできる」式の励まし、「こんなことでは!」式の、脅しもタブー。結果が悪くて、子どもが落ち込んでいるときはなおさら、そっと「あなたはよくがんばった」式の前向きの理解を示してあげる。
 叱り方、ほめ方は、家庭教育の要であることはまちがいない。

************************************
はやし浩司のHPのほうでは、写真入りで、「叱り方」を解説します。
「子どもの指導法」のコーナーをお読みください。
http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/
(写真が入るのは、6月27日以後の予定です。)
*************************************

こんな怒り方は、がまんのし方は、
子どもを、ダメにする!

「別冊PHP」(1997年・7月号で発表した原稿を転載します)

 子育ては、言わば、条件反射の集まりのようなものです。そのとき、その場で、いちいち考えて子どもを叱ったり、怒ったりする人はいません。たいていの人は、「頭の中ではわかっているのですが、その場になると、ついカーッとして……」と言います。

 ただ最近の傾向としては、小子化の流れの中で、子どもの機嫌をそこねまいと、叱るべきときに叱らない親、怒るべきときに怒らない親がふえています。あるいは強く叱ったあとに、「さっきは、ごめんね。お母さんが悪かった」と、子どもに謝る親も珍しくありません。こういう親の心のスキ間をねらって、子どもはドラ息子、ドラ娘化します。

 また子育てに不安を抱いていたり、子どもに何らかの不信感をもっている親は、どうしても子どもを必要以上に強く叱ったり、怒ったりします。「いったい、いつになったら、あなたは私の言うことが聞けるの!」と、です。あとはこの悪循環の中で、子どもはますます自分で考えたり判断したりすることができなくなり、親の叱り方はますますはげしくなるというわけです。

 が、何が悪いかといって、親の情緒不安ほど悪いものはありません。先週は子どもがお茶をこぼしたときは何も言わなかった親が、今週は、子どもがお茶をこぼしたりすると、子どもの顔が青ざめるほど子どもを怒鳴り散らすなど。こういう環境だと、子どもの性格は内閉し、さらに悪い場合には、精神そのものが萎縮してしまいます。

 園や学校などでも、皆が大声で笑うようなときでも、皆と一緒に笑えず、口もとをゆがめてクックッと笑うなど。なお悪いことに、このタイプの親は、静かで従順な子どもほど、「いい子」と誤解して、ますます子どもを悪い方向に追いやってしまう傾向があります。

 叱り方、がまんのし方は、子育ての中でも要(かなめ)と言えるほど、重要であり、またそれだけに難しいことおです。叱るときや、がまんするときは、「ここが教育」と心してあたるようにします。

ポイント1
朝、ぐずぐずする。……ストレスを発散させてやる

 子どもは、自分の精神状態をうまくコントロールできません。そのため、心理的な抑圧状態が続いたり、欲求不満が蓄積すると、それを「ぐずる」という方法で、表現します。暴れたり、暴言を吐いたりするのをプラス型とするなら、ぐずるタイプはマイナス型ということになります。
 だから表面的な症状だけをとらえて、それを悪いことだと決めてかからないこと。対処方法としては、ぐずるだけぐずらせながら、(たいていはぐずることによって、子どもはストレスを発散させる)、様子をみます。それでもぐずるようであれば、原因をさがしますが、情緒が不安定な子どもの場合、原因そのものがはっきりしないのが、ふつうです。
 そういうときは、カルシウム、マグネシウムの多い食生活に心がけながら、スキンシップを、より濃厚なものにします。叱ったり、つきはなしたりすることは、かえって逆効果で、症状をこじらせます。


ポイント2
忙しいときに、まとわりつく……早めに子離れ、親離れの準備を

 こんなことがありました。あるオランダ人夫妻(夫はイギリス人、妻はオランダ人)の家に遊びに行ったときのこと。五歳になる女の子が、たまたま読書をしていたお母さんに話しかけてきました。そのときお母さんは、ひととおり女の子の言い分に耳を傾けたあと、その女の子にこう言いました。「お母さんは、今、本を読んでいます。じゃましないでね」と。
 欧米人は(自分の時間)(子どもと接する時間)というのを、実にはっきりと使い分けています。欧米流の子育て法が、必ずしもよいというわけではありませんが、こういう毅然(きぜん)とした態度が、「私は、私。あなたはあなた」というものの考え方を育てていきます。
 つまるところ子育てというのは、子どもを自立させ、よき家庭人に育てることです。そういう視点に立つなら、親はできるだけ早い時期に、子離れの準備をし、子どもには親離れの心がまえをもたせます。忙しかったら、「忙しいから、あとでね……」と言う。子どもの遠慮する必要はありません。


ポイント3
外出時に言うことを聞かない……自己主張には耳を傾ける

 自己主張とわがままは区別します。また自己主張と、とじこもり(がんこ)は区別します。自己主張には、それをする理由がありますが、わがままにはありません。「お兄ちゃんは、この前、○○をしてもらったのに、ぼくはしてもらっていない」と訴えるのは、自己主張ですが、理由もなく、「あれほしてほしい、これをしてほしい」と騒ぐのは、わがままです。また自分の「カラ」に閉じこもり、がんこになることは自己主張とは言いません。
 そこで子どもがワーワーと、その自己主張を始めたら、反論すべきことは反論しながらも、子どもの言い分には、耳を傾けるようにします。その自己主張をする子どもほど、あとあとたくましい子どもになります。根性(がんばる力)や、忍耐力(いやなことをがまんしてする力)も、そこから生まれます。
 わがままに対しては、一般的には、無視するという方法で対処します。わがままは言ってもムダだという環境を整えるようにします。子どもの「がんこ」については、生まれつきの問題、さらには情緒の問題がからむため、無理をすれば、かえって逆効果です。


ポイント4
片づけをしない……こまごましたことは言わない

 子どもに「先生の話をよく聞くのですよ」とか、「友だちと仲よくするのですよ」と言っても、意味がありません。具体性がないからです。そういうときは、「先生が、どんな話をしたか、あとでママに話してね」とか、「この○○を、Aさんにもっていってあげてね。きっとAさん、喜ぶわよ」と言いなおします。同じように、子どもに、「部屋のあと片づけをしなさい」と言っても、意味がありません。子どもには、その必要性がないからです。
 こういうときは、たとえば「おもちゃは一つ」と教えます。遊ぶおもちゃはいつも一つ、と決めさせるわけです。こうすれば、子どもは次のおもちゃで遊びたいがため、前のおもちゃは片づけるようになります。
 しかし一言。子どもにとっては、家庭は休息とやすらぎの場所だということを忘れてはなりません。アメリカの劇作家は、こう言っています。「ビロードのクッションの上よりも、カボチャの頭の上に座ったほうが、気が休まる」と。子どもが外の世界をもつようになったら、こまごまとしたことを、あまりうるさく言わないことです。


ポイント5
兄弟げんか……よき聞き役に

 兄弟げんかについて、いろいろ言われています。「歳の近い姉妹は、憎しみ相手」とか、「仲のよい兄弟ほど、よくけんかする」とか、など。さらに下の子どもが生まれると、本能的な嫉妬心から、上の子どもが赤ちゃんがえりを起こしたり、下の子どもに陰湿かつ執拗(しつよう)ないじめを繰り返すこともあります。
 しかし常識の範囲内の、ふつうの兄弟げんかなら、させたいだけさせます。子どもは兄弟げんかを通して、社会性を学び、問題解決の技法を学びます。互いのライバル心が、子どもどうしを伸ばすこともあります。
 ただしいくつかのルールがあります。まず暴力に訴え始めたら、制止すること。次に互いの言い分をよく聞きながらも、親側が判断をくだしたり、一方的に一方を責めたり、罰したりしないことです。
 要するに「よき聞き役」になるということですが、たいていはそれで兄弟げんかはおさまります。


ポイント6
勉強しない……勉強は楽しいものと思わせる

 子どもの勉強ぐせをそぐものに、次の四悪があります。無理、強制、条件、それに比較です。
 能力を超えた勉強を与えることを無理、時間を決めたりノルマを課し、それを強要することを、強制といいます。さらに「100点を取ったら、おこづかいを1000円あげる」というのが、条件。「○○君は、もう小二の漢字が読めるのよ。あなたは読めないわね」というのが、比較です。条件づけが日常化すると、子どもは自分自身(「私は私」という考え方)を見失ってしまいます。
 ただ幼児の場合、勉強するとかしないとかいうことではなく、「勉強は楽しいものだ」という潜在意識をつくることに心がけます。イギリスの格言にも、「楽しく学ぶ子どもは、よく学ぶ」というのがあります。この時期、一度、勉強嫌いにしてしまうと、その後、立ち直るのが、たいへんむずかしくなります。そのためにも四悪は避けます。


ポイント7
泣きやまない……ぼんやりする時間をふやし、ズキンシップを多くする

 子どもの泣き方にもいろいろあります。
 シクシク泣く、くやし泣き。サメザメ泣く、悲し泣き。グズグズ泣く、ぐずる泣き。ワーワー泣く、訴え泣き。ギャーギャー泣く、ヒステリー泣きなど。また子どもにも、うつ症があります。ささいなことを気にして、いつまでも泣く、ジクジク泣いたりします。あるいは突発的に大声をあげて泣き出したり、暴れたりすることもあります。ほかにかんしゃく発作による、キーキー泣きもあります。
 園や学校などで、いい子ぶり、ストレスをためやすい子どもほど、注意します。このタイプの子どもの対処方法は、まず①一人でぼんやりとできる時間と場所を用意してあげること。家族の人があれこれ気をつかうのは、かえって逆効果です。次に②カルシウム、マグネシウム分の多い食生活にこころがけ、③やさしいスキンシップを大切にします。スキンシップには、人知を超えた(?)不思議な力があります。魔法の力といってよいかもしれません。特に情緒が不安定な子どもには、有効です。理由もなく、いつまでも泣き続けるようであれば、このスキンシップを濃厚にしてみてください。


ポイント8
ものを大切にしない……ハングリーな子どもは伸びる

 ものを大切にしないというのは、いわゆるドラ息子(娘)症候群の一つですが、このタイプの子どもが裕福な家庭の子どもばかりかというと、そうではないというのが、最近の傾向です。
 その背後には、飽食と甘やかしがあるわけですが、小子化がそれに拍車をかけます。子どもが何かをほしがる前に、何でもホイホイと与えてしまう、などです。
 子どもの生活力を養う秘訣は、常に子どもをややハングリーな状態に置くことですが、家庭ではこんなテストをしてみてください。紙とクレヨンを与え、「ここに魔法の木があります。あなたのほしいものが、何でもできる不思議な木です。木を描いて、あなたのほしいものをいっぱい描いてみてください」と指示します。子どもが次々とほしいものを描けばよし。「ほしいものがない」とか、何か一種類のものだけを描くようであれば、飽食を疑ってみます。生活力の旺盛な子どもほど、あらゆる方向に触覚が向いていて、その分だけ、ほしいものをいっぱいもっています。


ポイント9
言葉づかいが悪い……人前できちんと話せればよしとする

 子どもの口にフタをすることはできません。神様でもできません。つまり子どもの口が悪いのは、当たり前。また言葉づかいが悪いからといって、それを責めても意味がありません。ムダです。むしろ悪い言葉も使えないほど、子どもを追いやってしまってはいけません。時にはお母さんに向かって、「ババア」と言うこともありますが、ものを自由に言うということも、幼児の心の発達には必要なのです。
 むしろ言葉で注意しなければならないのは、①正しい言葉であるか、②豊かな言葉であるか、です。「ジュース、ほしい」ではなく、「私はジュースを飲みたいです」と言えるかどうか。また夕日を見たとき、ただ「わー、すごい、すごい」だけではなく、「美しい」「感動的」「ロマンチックね」と、いろいろな言葉で表現できるかどうか、です。こうした基本的な言葉能力は、家庭環境、特に母親の言葉能力によるところが大きい、です。もしあなたの子どもの言葉能力が貧弱であれば、子どもを責めるのではなく、あなた自身が反省すべきだということです。


ポイント10
テレビゲームばかりする……頭ごなしの禁止命令は避ける

 もう一〇年以上も前から、教育界では、この問題について大論争が続けられています。そしてその結論は、「時代の流れには逆らわない」です。
 私が子どものころには、マンガの功罪がさかんに論じられていたように思います。一時は「マンガ禁止令」まで出されたことがあります(岐阜県)。しかし当時すでに手塚治虫氏が活躍していましたから、今から思えば、ずいぶんと時代錯誤の禁止令だったと思います。
 ただマニアは別です。テレビゲームに夢中になるあまり、現実と空想の世界の区別がつかなくなってしまったり、四六時中、そのことが頭から離れなくなったり……、というのは、もう「ゲーム」ではありません。ある男の子(小五)は、真夜中にまで起きて、一人でゲームをしていました。こうなればやめさせます。
 ふつうは時間と場所を決めて許すとか、反射運動型のゲーム(指先の器用さだけを競うゲーム)は避けるという方法で対処します。

(注意)「テレビゲーム」の害毒は、私がその後、あちこちの原稿で指摘しています。


ポイント11
おねしょ……マイナスは無視。プラスはほめる。

 最近の研究では、おねしょは、多尿症や頻尿症と並んで、大脳生理学の分野で、機能障害の一つとして説明されるようになってきています。つまり叱ってもムダであるばかりか、かえって症状をこじらせたり、長引かせたりしまいますから注意してください。よく毎晩、真夜中に子どもを起こしてトイレへ連れていくというようなことをする人がいますが、子どもをかえって神経質にしてしまい、やはり逆効果です。
 ではどうするか? 子どものおねしょは、「ほめてなおす」です。つまりおねしょをした朝は、それを無視。おねしょをしなかった朝は、それをほめるという方法です。そしてあとはあきらめます。
 あるお母さんは、「ようし、あと一、二年は覚悟するぞ。したければしなさい」と宣言しましたが、そう宣言したとたん、いつの間にかおねしょはなおってしまったそうです。
 おねしょというのはそういうものです。子どもにとっては、とても気持ちのよいもの(濡れたふとんは別!)であることを、理解してあげてください。

 

************************************


*************************************
(以下第3号です)-4号以後、購読を始められた方は、どうかお読みください。
* *********************************

● お子さん向けの、「読んでね」コーナー
● 「子どもチェックシート」

**********************************
(近況ニュース)

★ 6月29日(金曜日)午前10時~より、静岡県教育委員会主催の
「教育講演会」で、基調講演をいたします。
    場所:可美総合センターにて
(午後からは、パネルディスカッションを予定しています)
       お申し込みは …… 053-458-7304です。

★ 「別冊PHP」9月号 (7月23日発売)増刊号にて、
      「子どもをほめるコツ・しかるコツ」の特集記事を書かせてもらいました。
          ぜひ、書店で、お買い求めください。

************************************

中日新聞(東海版)では、

    「乱舞するイメージ」を書きました。

          Http://www.chunichi-tokai.co.jp/education/child_world/
               を、ご覧ください。

       右脳教育への疑問を、この記事の中に織り込みました。

   なお新聞のほうは、「人間は考えるアシ」を掲載してもらいました。
   インターネットでは、6月22日以後、紹介されます。よろしく!

*********************************


「読んでね」コーナーは、直接お子さんに呼びかけるコーナーです。
お子さんが、読んでくださることを願っています。
対象年齢は、小4~中学生を考えて、書きました。



賢明な人、愚(おろ)かな人

賢明な人はね、なくす前に、その価値に気づくんだよ。
しかしね、愚かな人は、なくしてから、その価値に気づくんだよ。
たとえば健康。たとえば時間。たとえば家族。

それからね、愚かな人とは、つきあってはダメだよ。
愚かな人とつきあっていると、君たちまで、愚かになるよ。
いいかな。
自分よりすぐれている人を見つけて、
その人をいつも目標にするといいよ。

賢明な人はね、いつも自分より、より賢明な人をみつけて、
自分の力のないことを、嘆くのさ。
愚かな人はね、いつも自分より、より愚かな人をみつけて、
それで自分をなぐさめるのさ。
 
それからね、賢明な人は、愚かな人を相手にしない。
でもね愚かな人は、賢明な人に、あれこれ文句を言ってくる。
自分が愚かだとわかっていないからね。

だからちょうど、図書館で本を選ぶように、
君たちも、友や仲間を選ぶんだよ。
これはとても大切なことだよ。



バカな人
ついでにね、

「フォレスト・ガンプ」という映画の中で、
フォレストのお母さんが、こう言うよ。
「バカなことをする人を、バカと言うのよ。頭じゃ、ないのよ」と、ね。
いい映画だから、一度は見てごらん。

いいかな。バカなことをする人を、バカというんだよ。
勉強ができないとか、成績が悪いとか、そういうことではないよ。
バカなことをする人を、バカというんだよ。
タバコを吸ったり、バイクで夜中に騒いだり、
ゴミを平気で捨てたり、道路にツバをはいたり、
人をキズつけるようなことを平気で言う人を
バカって、いうんだよ。
人をいじめたり、いやがらせをしたり、仲間ハズレをしたりして
おもしろがっている人を、バカっていうんだよ。
君は、そのバカな人ではないんだよ。
だってね、
この文章を読んでね、バカの本当の意味がわかったからね。



相手のこと

イギリスのことわざに、ね、
「相手は、自分が相手を思うように、自分を思う」というのが、あるよ。
つまりね、
君が、AさんならAさんを、「いい人だ」と思っていると、
Aさんも、君のことを、「いい人だ」と思っているということ。
君が、AさんならAさんを、「いやな人だ」と思っていると、
Aさんも、君のことを、「いやな人だ」と思っているということ。
そういう意味でね、人間の心は、カガミのようなものだね。

だからね、みんなと仲よくしたかったら、みんなのことを「いい人だ」と
思うようにするといいよ。そうするとね、みんなも、君のことを
「いい人だ」と思うようになるよ。やってみたら?



家庭

君は、どこで心を休めているのかな?
家の中。そう家の中だよね。
でも、その家の中のどこかな?
居間かな? 台所かな?
「トイレの中」と言った人もいたよ。
「お風呂の中」と言った人もいたよ。
あるいは「ふとんの中」と言った人もいたよ。

でもね、もし君が、家族のいる、
みんなの中が、一番安心できるとしたら、
それはすばらしいことだよ。
君は、すばらしい家族をもっているということ。
うらやましい、ね。
もしそうなら、君は、君の家族を、
大切にしたらいいよ。
自信をもって、ね。

(ほか、30項目)続きはホームページで
        http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/


* *********************************
子どもチェックシート

「うちの子はどんな子だろう……?」と思われたら、ぜひ、お読みください。

過干渉児
□性格が内閉し、自信喪失ぎみ。どこかオドオドしている。
□はきはきしたところがなく、心因性の下痢、腹痛、脱毛症を訴える。
□行動は消極的で、他人について行く感じ。生活力が弱い(以上、内閉型)。
□言動が粗放(ガサツ)で、乱暴。静かな落ちつきがない。
□他人に対して無頓着、無遠慮。時にめちゃめちゃな積極性を示す(以上、粗放型)。

拒否症
□なにかの作業をさせようとすると、かたくなにそれを拒む。
□無理にさせようとすると、体をかたくし、視線をそらす。
□ため息をはく、ささいなことにこだわるなど、気うつ症状もある。
□もともと暗示に弱く、神経質で繊細な面がある。
□どちらかというと、融通がきかないタイプだと思う。

集中力のない子ども
□注意力が散漫で集中力がなく、すべてにあきっぽい。
□瞬間的な興奮性や集中力はみ見せるものの、持続性がない。 
□注意しても効果なく、ぼんやりと空をみつめたり、うつろな目つきをする。
□体をダラダラとさせ、作業をさせても時間つぶしばかりをする。
□全体に伸び悩んでいる。時間をかけている割に成果がでない。

ひ弱な子ども
□外の世界ではすぐいじけ、くじけやすい。依存心が強く、すぐ助けを求める。
□決断力に欠け、意思がはっきりしない。友だちにいじめられる。
□特に友人関係でたくましさに欠け、抗議したり、喧嘩ができない。
□反面、家の中では内弁慶になり、暴言をはいたり乱暴をすることが多い。
□社会に適応しにくい性格だと思う。

(ほか30項目)続きはホームページで
       http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/


**********************************

ホームページは

http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/

を、ご覧ください。

**********************************

ほかに……

「こどものページ」が充実しました!
エッセイが、全体で、10作ほど、ふえました!

**********************************