●静岡県のインチキ茶検査
●インチキ検査をしても、バレるぞ!(静岡県茶から放射能!)
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業者を守ろうと、インチキ検査を繰り返しても
バレるぞ!
少しは恥を知れ!
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(東京新聞)6-18日
『【パリ発】フランス競争消費違反取り締まり総局(DGCCRF)は十七日、日本からパリ近郊の空港に 空輸された静岡県産の緑茶の葉から欧州連合(EU)の許容基準の二倍を超える一キログラムあたり1038ベクレルの放射性セシウムが検出されたため、押収 したと発表した。
福島第一原発の事故後、フランスに輸入された日本産食品から放射性物質が検出されたのは初。
EUでは三月下旬から福島や東京など十二都県産の食品を輸入する際、放射性物質検査を義務付けているが、静岡県産の食品は対象外としていた。ただフランスは日本からの食品に対して独自に検査していた。
フランスは今回の結果を受け今後、静岡県産の検査を強化していくことを決定。さらに欧州全体でも従来の十二都県産に加え、静岡県産も検査対象とするよう欧州委員会に要請する。AFP通信によると、出荷元などは明らかにされていない』(以上、東京新聞)と。
●今日は6月18日、6月15日に書いた原稿より
3日前に書いた原稿を再掲載!
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●さらにおかしな論理
静岡県のお茶から、規制値以上の放射線が観測された。
これに対して、静岡県の川勝平太知事は、こう言った。
「(飲用茶について)それぞれ1キロ当たり、5・8~7・3ベクレルと、飲用茶の規制値(1キログラム当たり200ベクレル)を大幅に下回ったことを強調。……飲用茶は数
ベクレルで安心して飲んでほしい」(中日新聞・6・15)と。
川勝知事は学者であったはず。
その川勝知事が、こういう「?」なことを堂々と言うところがおかしい。
言うまでもなく放射性物質は、ほかの薬物や毒物とちがい、一度体の中に取り込まれたら最後、体の中でどんどんと蓄積されていく。
尿となって排出される分や、半減期を経て、半減して分もある。
しかし基本的には蓄積されていく。
そういうお茶を、20キロ(20リットル)飲んだら、どうなるのか?
40キロ飲んだら、どうなるのか?
お茶にも濃さがある。
逆にこんな論理がまかり通るなら、どんなに汚染されたお茶でも、お湯で薄めれば安全ということになってしまう。
さらに「?」なことがある。
先日の報道では、(原茶)→(製茶)にした段階で、放射線の濃度は5倍になる。
しかし飲用する段階では、(お湯で薄めるので)、8分の1になると言っていた。
どうして規制値内(500ベクレル以下)の製茶が、お湯で薄めたら、「5・8~7・3ベクレル」になるのか?
単純に計算すれば、83分の1になったことになる(500÷6・0で計算)。
何度も計算しなおしてみたが、やはり83分の1。
念のため、新聞記事をそのまま紹介する。
私の書いていることを疑う人がいたら、自分で計算してみたらよい。
「……一方で、規制値(500ベクレル)を超えた2工場の製茶を、飲用茶として独自検査したことを(川勝知事は)明かし、それぞれ5・8~7・3ベクレルと、飲用茶の規制値(1キログラムあたり200ベクレル)を大幅に下回ったことを強調」と。
つまり製茶の段階で、500ベクレルを超えていたお茶だったが、お湯で溶かしてみたら、6・0ベクレル前後になった。
だから、安全、と。
こんなバカな、手品みたいなことが、どうして起こるのか?
さらに今回の検査では、重大な見落としがある。
こうある。
「放射性セシウムの検出量は、581~654ベクレルで……」と。
わかるかな?
放射性物質といっても、その種類は、無数にある。
毒性がきわめて強いプルトニウム、ストロンチュームもそれに含まれる。
放射性ヨウ素もその1つだが、そのヨウ素にしても、134,132,135,133,131などの種類がある。
調べたのは、たったの1種類。
放射性セシウムだけ。
さらに県の報告が1日遅れたことについて、川勝知事は、こう居直っている。
「(遅れたことで、どういう)損害が出たのか言ってみてください」(中日新聞)と。
こういうバカなことを平気で言うところが恐ろしい。
あのね、損害は、これから出るの!
1日遅れれば、その分だけ、工場からの出荷が野放しになるの。
正確な数字はわからないが、仮に1日、1トンの出荷量のある工場だったら、その1トンが、市中に出回ることになるの!
それを日本人が、飲むことになるの!
●やがて否応なしに……
東京に住む石原氏にしても、静岡市に住む川勝氏にしても、やがて否応なしにその事実を突きつけられる日がやってくる。
私はけっしてそれを望む者ではないが、しかしこんなごまかしは、いつまでもつづかない。
やがて東京都全体に避難勧告が発布されるようになるかもしれない。
静岡県茶が全面、出荷禁止になるかもしれない。
だったら今は、「?」なコメントは控え、事実の収集だけに心がけるべきではないのか。
が、現実は、逆行している。
同じ中日新聞には、こうある。
「(すでに)一番茶の出荷を終えた工場も多いことから、地区内にある約100工場すべてを検査する当初の方針を変更し、今後は要望のある工場のみを検査する」と。
「今後は、要望のある工場のみを検査する」と。
そうでなくても、静岡県茶については、農薬汚染が問題になっている。
ご存知の方も多いかと思うが、茶の産地にある、ため池、川からは、生物という生物が、ほとんど姿を消した。
そういう事実を、隠しに隠しつづけている。
そういう地域で、「今後は、要望のある工場のみを検査する」?
どこの工場が、あえて「要望」など、するものか?
バカも休み休み言え。
……つまりこうして私たちの不信感は、募(つの)っていく。
庶民の代表として、本来なら庶民の側に立つべき人間が、企業側の利益の保護だけを考えて発言する。
行動する。
私の予想では、この日本は、このまま行き着くところまで行く。
またそこまで行かないと、気がつかない。
本来なら、ヒステリー状態ではなく、パニック状態になっていてもおかしくないのだが……。
2011/06/15記
Hiroshi Hayashi+++++++June. 2011++++++はやし浩司・林浩司
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