*Manners of Students
【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
● しつけ
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「しつけ」というときは、時代を超えた普遍性、
国や民族をこえた国際性がなければならない。
あいさつの仕方など、国によってみなちがう。
時代によってちがうこともある。
さらに軍人には、軍人のあいさつのしかたがある。
そういうのは、「しつけ」とは言わない。
「作法」という。
たとえば最近、こんなことがあった。
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W君(小2男児)は、インフルエンザにかかり、1週間ほど、
学校を休んだ。
その直後、私の教室に来た。
まだ咳が残っていた。
1~2分おきぐらいに、ゴホゴホと咳をしていた。
こういうケースのばあい、対処の仕方が2つある。
W君にマスクを渡し、マスクをかけさせる。
あるいは全員にマスクを渡し、マスクをかけさせる。
ふつうはW君だけにマスクを渡し、W君だけマスクを
かけさせれば、それですむ。
しかし中に、それをかたくなに拒否する子どももいる。
「罰」か何かのようにとらえる。
そういうときは、全員にマスクを渡し、マスクをかけさせる。
が、である。
そういうふうにしても、W君は、ときどきマスクをはずし、
ゴホゴホと咳をする。
私のところへやってきて、面と向かって、ゴホゴホと咳をする。
だから私はかなりきつくW君を叱った。
「人の顔に向けて、咳をしてはだめだ」と。
するとW君は、「手で(自分の口を)押さえた」とか、
「先生の顔には向けてない」とか言って、反論した。
私「あのなあ、咳というのは、手で押さえたくらいでは
防ぐことができないんだよ」
W「いいから、いいから……」
私「いいから、いいからというような問題ではない。
マスクをちゃんと、しなさい」
W「ぼくはもう、治った」
私「治ってない!」と。
ついでに付記するなら、インフルエンザのウィルスに、
おとなも子どもも、ない。
おとな用のウィルス、子ども用のウィルスというのは、ない。
みな、同じ。
だから目の前でゴホンとやられたら、即、そのまま私に
感染する。
防ぎようがない。
ほとんどの人は、(おとなも子どもも)、咳をすることに
たいへん無頓着。
この日本では、とくに無頓着。
それを悪いことと考えている人は、少ない。
満員電車の中でさえ、平気でゴホゴホと咳をしている人さえ
いる。
しかし相手の顔に向けて咳をするのは、相手を手で殴るのと
同じ、暴力行為。
だから私はW君をさらに強く、叱った。
私「私の言うことが聞けないなら、この教室から出て行きなさい」
W「どうしてヨ~?」
私「どうしてって、みんなにインフルエンザが移ったら、どうする?」
W「だいじょうぶだよ。移らないよ」
私「……」と。
もうおわかりのここと思うが、こういうのを(しつけ)という。
「咳をするときは、口をハンカチで押さえる」
「マスクをかけるのは、常識」
「マスクをしていても、相手の顔に向けて、咳をしない」
こうした(しつけ)には、時代を超えた普遍性、
国や民族をこえた国際性がある。
わかりやすく言えば、世界の常識。
……では、なぜ、こんなことを書くか?
実は今、あちこちの幼稚園で、「しつけ教室」なるものが、
たいへん流行(はや)っている。
たいていあいさつの仕方から始まって、箸の持ち方、置き方
などを教えている。
私はそうした(しつけ)は無駄とは思わないが、どこか
ピントがズレているように思う。
もっと基本的な部分で、大切にしなければならないことがある。
たとえば、(順番を並んで待つ)(順番を無視して、割り込みしない)
(他人をキズつけるような言葉を口にしない)など。
しかしそういう(しつけ)は、「しつけ教室?」で学ぶような
しつけではない。
私たちおとなが、日々の生活を通して、「常識」として、子どもの
体の中に、しみこませるもの。
先に書いた咳にしても、そうだ。
自分の子どもが無頓着に他人の顔に向けて咳をしたら、すかさず、
子どもを叱る。
その前に、親自身が自分のエリを正さなくてはいけない。
(しつけ)というのは、そういうもの。
ついでに言うなら、(あいさつ)など、どうでもよい。
したければすればよい。
したくなければ、しなくてもよい。
そんなことをいちいち教えている国は、今、ほとんどない。
たとえば韓国でも、数年前から、授業の前とあとのあいさつを
廃止した。
「起立!」「礼!」という、あのあいさつである。
「日本の植民地時代の亡霊」という理由で、そうした。
が、現在、浜松周辺の学校では、ほとんどの学校で、この種のあいさつを
している。
(当番の子どもが、「これから授業を始めます」などと言い、頭をさげるなど。)
国際性がないという点で、これはしつけでもなんでもない。
(参考)
A小学校……当番が「はじめましょう」と小さい声でいう。
それに答えて、全員が「はじめましょう」と合唱して、頭をさげる。
B小学校……当番が「起立!」と言い、先生が「はじめましょう」と答える。
そのとき生徒全員が、頭をさげる。
C小学校……全員が起立したあと、「今から○時間目の授業をはじめます」と
言って、頭をさげる。
D小学校……当番が「起立!」と号令をかけ、「○時間の授業を始めましょう」と
言う。そのとき生徒と先生が、たがいに頭をさげる。
E小学校……学級委員が、「起立」「姿勢はいいですか」と言い、みなが、
「はい!」と答え、学級委員が「今から○時間目の授業をはじめましょう」と
言って、みなが、礼をする。
ついでながら、アメリカやオーストラリアでは、先生が教室へやってきて、
「ハイ!」とか言って、それおしまい。
【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
【子どもの非行】
●子どもの暴力+非行
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内燃する欲求不満、それが爆発して、子どもは
外の世界で、非行に走るようになる。
ふつうの欲求不満ではない。
「相手を殺してやりたい」と思うほどの欲求不満。
このばあい、相手というのは、多くのばあい、
母親をさす。
が、母親には、その自覚はない。
「私はすばらしい母親」と思い込んでいる。
「私のすることは、ぜったい、正しい」と
思い込んでいる。
この異常なまでの自己中心性が、子どもの心の
中に、殺意を生む。
子どもが非行に走る背景には、その母親がいる。
頭ごなしの過干渉、口うるさく、世話焼きだが、
子どもの心を考えない母親。
一方的に自分の価値観を子どもに押しつけ、
そのつど恩を着せる。
「産んでやった」「育ててやった」「苦労をした」と。
子どもには、それが負担。
ときに重苦しい鎖となって、子どもの首を絞める。
そうした子どもの心さえ、母親には理解できない。
が、家庭の中では何もできない。
悶々とした日々。
晴れることのない、うっぷん。
「殺意」を感じたとしても、それはそれ。
それが外の世界で、爆発する。
過干渉児の第一の特徴といえば、善悪の判断にうとい
ということ。
自分で考えることさえ、できない。
いつも母親に命令されるだけ。
「ああしなさい」「こうしなさい」と。
子どもの非行は、その結果としてやってくる。
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●異常な過干渉
その母親には、3人の子どもがいた。
が、3人とも、中学へ入るころから、グレ始め、高校へ入るころには、
手がつけられないような状態になっていた。
もちろん高校は、そのまま退学。
その母親と、ある仕事を通して、しばらく交際したことがある。
明るく快活な女性だった。
世話好きで、情報量も多く、何か問いかけると、すかさずペラペラとあれこれ、
教えてくれた。
が、やがて気になることが目立ち始めた。
まず自分を飾るためのウソが多いということ。
口がうまく、その場の雰囲気に合わせて、あれこれと言うが、つかみどころがない。
同じ話を長々と繰り返すことも多かった。
が、その一方で、相手、つまり私の言うことを聞かない。
自分勝手でわがまま。
そして3人の子どもたちの話になると、「私は一生懸命尽くしたが、子どもたちは、
私を理解できない」と。
とくに自分の苦労話になると、ことこまかく、話し始めた。
「息子の塾通いのために、苦労をした。病気でも、休む暇もなかった。
私は息子たちのために、どれほど苦労したかわからない」と。
全体の雰囲気としては、セカセカと、いつも落ち着きなく動き回っていた。
ペラペラとよくしゃべったが、中身がなかった。
一度、何かの資料をインターネットからコピーして手渡したことがある。
しかしそれには、一瞥(べつ)しただけで、何を誤解したのか、
片手でそれを払いのけてしまった。
「私には、こんなものを読んでもわかりません!」と。
そしてある日。
私がその息子の1人と話すことになった。
そのときのこと。
私が息子と話そうとしても、そのつど、間に割り込んできた。
私、息子に向かって、「学校では、部活は、何をしているの?」
母親、割り込んできて、「今は、何もしていないわよね」
私、息子に向かって、「何かしたいことはあるだろ?」
母親、割り込んできて、「先生との相性が悪くて、ハンドボールをしていましたが、
やめました」
息子「……」と。
こういう母親と接していると、絶望感すら覚える。
子どもの立場で考えるなら、殺意を感じたところで、何らおかしくない。
そこで私は、母親にその場を離れてもらい、息子と一対一で話すことにした。
が、その様子を見ながら、部屋から出るとき、母親はこう言った。
「うちには、そういう人(=私のこと)がいないから、いけないのよ」と。
つまり息子たちと、そのときの私のように、静かに会話できるような人がいないから、
「いけないのよ」と。
私には何かしら、捨てゼリフのようにも聞こえた。
あるいは夫に対する、不平、不満を、その一言で表現したのかもしれない。
「夫は何もしてくれないから、私だけが苦労する」と。
●子どもの非行
しかしこのタイプの母親ほど、外の世界で子どもが事件を起こすと、パニック状態に
なる。
ワーワーと泣きわめいたり、子どもをかばったりする。
そして子どもに向かっては、いつ終わるとも知れない説教を繰り返す……。
私はそういう母親を知ったとき、子どもの非行の原因は、母親が作ると感じた。
(そう言い切るのは、少し乱暴かもしれないが……。)
もし家庭が、穏やかで、心温まる場所であれば、子どもは疲れた翼(つばさ)を、
そこで休めることができる。
そのカギを握るのが母親であるとするなら、やはり原因は、母親にあると考えてよい。
が、このタイプの母親は、それすら認めようとしない。
「うちの子が非行に走ったのは、友だちにそそのかされたからです」
「友だちが悪いのであって、うちの子ではありません」と。
自己中心性が、(家族)というワクになると、今度は、(家族)中心性へと
変化する。
「自分の家族は、ぜったい正しい」
「自分の家族のすることには、まちがいない」と。
その息子が高校で退学処分になるときも、その母親は、最後の最後まで、
相手の子どもが悪いと主張した。
言い忘れたが、その息子は、学校で暴力事件を起こし、相手の子どもを2階の窓から
突き落とし、全治3か月の大けがをさせてしまった。
自己中心的であればあるほど、相手の心が見えなくなる。
自分の息子の心が見えなくなる。
その盲目性が、子どもを非行へと追いやる。
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以上が、子どもの非行についての一般論ということになる。
もちろん子どもの非行が、すべて、これで説明できるというわけではない。
子ども自身が何らかの心の病気をもっているケースも少なくない。
たまたま昨日、A県に住んでいる、Eさんという母親から相談のメールが届いた。
もちろんEさんが、ここでいう自己中心性の強い母親ということではない。
Eさんは今、懸命に自分を見つめなおそうとしている。
しかしどこかで親子の歯車がかみ合わなくなってしまった。
最初は小さなキレツだったかもしれない。
しかしそれが今、親子の間に、大きな溝を作ってしまった。
【Eさんより、はやし浩司へ】
(家族構成)
父親 サラリーマン、国立大学院卒、監査役会社コンサルタント会社取締役、
父親には、学歴重視があり、子供たちにも小さなころから、自分が卒業した地元の進学校
に入学することを言葉にして、促していた。
母親 わたくし本人、地元A市の短大卒、商社支社に就職、友達の紹介で結婚、二人の息
子出産。
(経過)
長男 18歳、中3から荒れ始め、非行、高校には進学せず、バイクで暴走、万引き、家
庭内暴力もある。
家裁に2度ほど行くが、不処分に終わる。
去年終り頃から落ち着き始め、地元を離れたいといい、A市の方で一人暮らし。高認、
大学進学コースの学校に通いはじめるが、行くことはなく、キックボクシングをやりなが
ら今年の高認を受ける。
次男 16歳、小学校6年から不登校、中2までひきこもる。中1の時、父親と一緒に隣
町のマンションに引っ越す。
長男の家庭内暴力がひどかったこともあるが、父親がそんな家庭から逃げたかったともあ
るように思う。
中3から転校して登校したいといい、転校させ、登校し始める。
3年間の不登校はあったが、もともと頭の切れる子であったため、成績は学年でもトップ
クラス。
今年の初めごろから元のマンションに戻り、一緒に暮らすようになる。
高校も受験し、公立高校に合格するが、8日でやめてしまう。
今年、4月から高校もやめ、家にいる。
少し、コンビニでバイトしたが、続かず、人間関係がうまく結べない。
ちょっとしたことに腹を立て、へそを曲げやめる。
今回、相談は次男のことです。
最近、こだわりが強く、政治の問題を見ても偏りが多く、自分の意見と合わないニュース
などはすぐに切ってしまいます。
右翼、左翼という言葉を口にし、左翼を馬鹿だ、あほだと批判します。
障害者や貧乏人は社会の役立たずだから、おとなしくすべきだなどと暴言を吐きます。
内容はまだまだ稚拙に思え、本当の思想をもった右翼とは違いますが、自分では偉そうに
講釈をたれ、私を罵倒します。
私はただ、うなずくだけ、反対も抵抗もしません。
違うんじゃない?、なんて言おうものなら暴力をふるわれます。
うつ病であるようですが、病院にいくような状態ではありません。本人は拒絶して荒れる
と思われます。
寝る前は死にたい、死にたいと言っていますし、夜中起きて大きな音をたてて、腹が立っ
ていることを知らしめようとする行為が見られます。
小さい頃はK式算数教室にも通い、成績もよく、利口な子でした。
そう演じていただけなのかもしれません。
友達と心を開いて、遊ぶこともなかったように思います。
小学校では優等生、クラスでは人気者でお笑いの漫才をしたりするような子でした。
この状態はしばらく様子を見るしかないのでしょうか。
これ以上荒れないようにするにはどう対処すればいいのでしょうか。
長男の非行のほうが、よほどましなような気がします。
それはそれで大変でしたが、今は落ち着いています。
私は長男に高卒認定試験を進めるわけでも、大学進学をするように言うようなことは一切
しなかったですが、本人がそうしたいと言い出しました。
鉄筋工、溶接工などの仕事を経験し、自分をみつめたのでしょうか、自分で動きだしまし
た。
次男の場合は長男の状況をは違うようです。
接し方で気になる点があれば教えていただきたいと思います。
よろしくお願いします。
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【はやし浩司より、Eさんへ】
Eさんの心中を察するに、あまりあるものがあります。
心苦労も大きいかと思います。
しかしひとたびこういう状況になってしまったら、鉄則は、ただ2つ。
(1) 暖かい無視
(2) 求めてきたときが与えどき、です。
あとはやるべきことをやりながら、時の流れに身を任せます。
「直そう」「改めよう」「何とかしよう」とあせればあせるほど、逆効果。
子ども自身も、それを望んでいないでしょう。
あなたがすべてを受け入れ、あきらめきったとき、あなたの子どもは、
あなたに対して心を開きます。
が、その時期といっても、10年後かもしれません。
20年後かもしれません。
しかしいつか「お母さん、ぼくが苦労をかけて悪かった」と言う日がやってきます。
方法は、簡単です。
『許して、忘れる』です。
これだけを念じて、前に進みます。
幸いなことに、あなたは、私に相談のメールをくれました。
あなた自身が、問題解決のために、一歩、踏みだしたということです。
先に、子どもの非行についての一般論を書いてみましたが、もちろんこれはEさんの
ことではありません。
ただ親というのは、親意識が強ければ強いほど、自分ではよかれと思いながら、
子どもに対して、余計なことをしやすいもの。
別のところで、子どもの心を見失いやすいものということです。
Eさんは、メールの中で、「そう演じていただけなのかもしれません」と書いて
おられます。
ここまで気づけば、もう先は、それほど遠くありません。
ふつうは、つまりふつうの親は、ここまでは気がつきません。
「私は正しいことをした」と、自分を振り返るようなことはしません。
で、Eさんのメールを読んで、再確認したことがあります。
それは、「親が子どもを育てるのではない」ということ。
「子どもが親を育てる」ということです。
今のEさんには、そこまではまだわからないかもしれませんが、私には、それが
わかります。
Eさんの2人の子どもは、今、自分の体を張って、Eさんという人間(母親でもない、
妻でもない、一人の人間としてのEさんという人間)を、育てているのです。
あとは謙虚になって、子どもの横に立ってみてあげてください。
くだらない親意識は捨て、友として、横に立つのです。
とたん、それまで見えなかったものが、見えてくるはずです。
もっと大切な、何かです。
それに気づいたとき、今、Eさんがかかえている問題は、すべて氷解し、今のこの
現状が、笑い話になります。
K式算数教室?
高認?
受験?
……みんな、蜃気楼に踊らされているだけですよ!
どうか今の苦労から逃げないでください。
逃げないで、乗り越えるのです。
「ようし、十字架の一つや二つ、背負ってやるぞ」とです。
EさんにはEさんの運命というものがあります。
仮に今、Eさんが今の状況を不幸に感じたとしても、それはEさんの責任ではありません。
おそらくEさん自身も、Eさんの夫自身も、乳幼児期~少年少女期にかけて、
(あまり幸福でない家庭)を経験しているはずです。
それが今でも、ズルズルと尾を引いている。
だから私は「運命」という言葉を使います。
運命というのは、それを受け入れてしまえば、何でもありません。
へたに逆らうと、運命は悪魔となって、そしてキバをむいて、あなたに襲いかかって
きます。
あなたをとことん苦しめます。
最後に、あなたが苦しんでいる以上に、二男も苦しんでいるということを忘れないように。
あなたから見れば、わがままな息子に見えるかもしれませんが、16歳の子どもが、
16歳という年齢の範囲で、懸命にもがき、苦しんでいるのです。
この年齢では、自分のしたことがわからない、自分のしたいことができないというのは、
たいへんな苦痛なのです。
私自身も、似たような経験をしたことがあります。
その苦痛をEさんが共有できないまでも、暖かい愛でくるんであげたら、二男も救われる
のではないでしょうか。
『暖かい無視』というのは、そういう意味です。
直接的な問題が解決するまでに、まだ1、2年はかかりますが、終わってみると、
あっという間のできごとです。
何ごともなく終わった……という感じになります。
その日を信じて、今は、淡々とやるべきことはやり、あとは時の流れに身を任せて
ください。
それを乗り越えたとき、あなたはすばらしい人間になっていますよ!
(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司
子どもの非行 子供の非行 非行 家庭内暴力)
【Eさんより、はやし浩司へ】(返信)
林先生、早速の返信ありがとうございます。
よくわかります。
次男は優等生を親のために演じていたのだと思います。
小学校のころ、帰宅してランドセルを放り投げ、寝っ転がってマンガを読んだり、友達と
遊ぶことはなかったように思います。
私が学歴重視をして本来の子供のあるべき姿をうばっていたのです。
今反省したところでしかたありませんが、育てなおしをしよう、低学年からやり直そうと
思います。
次男、近頃女装してネットのブログに写真をのせて遊んでいます。
気になりますが、女装することで発散してるのだろうと見て見ぬふりをしてます。
あたたかい無視に徹し、努力し、よい加減の母親に努めます。
ありがとうございました。
【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
●処女でなかったから、離婚?
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時事通信が、こんな愉快な(失礼!)、
ニュースを配信している。
そのまま一部を、紹介させてもらう。
『イスラム教徒のカップル間で、妻が処女と偽っていたとして、夫が結婚の無効を求めた
裁判で、フランス北部ドゥエの控訴院(高裁)は、17日、夫側が勝訴した一審判決を破
棄し、結婚を有効とする判決を下した。
判決は、妻のうそが仏民法で結婚無効の要件となる「基本的資質をめぐる過失」に当た
るとした一審の判断について、「うそは基本的資質とは無関係」と退け、「処女でないこと
は結婚生活に影響しない」とした。
夫妻はともにモロッコからの移民で、夫が30代のコンピュータ専門家、妻は20代の
看護師。イスラム教では、未婚女性の婚前交渉はタブー視されている』と。
こうした裁判をフランスで起こしたところが、おもしろい。
「ヘエ~~?」と。
+++++++++++++++++
女性の処女性を問題にするなら、男性の童貞性は、どうなのか?
その男性が童貞かどうかは、どうやって知るのか?
あるいは男性は、婚前に性交渉をもってもよいのか。
……となると、イスラム教は完全に矛盾している。
男性が結婚前に性交渉をもつとしたら、相手は既婚女性しかいないことに
なる。
となると、それは不貞行為(こういう古臭い言葉を使うのはいやだが)
ということになる。
イスラムでは結婚するまでは、男性も女性も、童貞であり、処女で
なければならないらしい。
しかしそれで、うまくいくのだろうか?
Hiroshi Hayashi++++++++Nov. 08++++++++++はやし浩司
●K国の核兵器(東京があぶない!)
++++++++++++++++
韓国のあるコラムニストは、K国を
「狂った犬」にたとえた。
「不治の病にかかった国」と表現した社説もあった。
今のK国は、それに近い。
つぎつぎと対韓国、強硬政策を発表している。
今朝も「12月1日から、南北の交通網を
遮断する」と言い出した。
自分で自分のクビを絞めるような行為を
しながら、その愚かさにさえ、気づいて
いない。
が、油断は禁物!
核兵器は、すでにソウルの地下まで、地下トンネルを
通じて運ばれている。
漁船か何かに忍ばせて、東京湾を経て、東京
もしくは佐世保まで運ばれている。
K国が国内にミサイル発射基地を建設している
というが、あんなのはただの陽動作戦。
私が金xxなら、こうする。
まず適当に挑発しながら、韓国と開戦する。
韓国が反撃に出てきたら、ソウルの地下で
核兵器を爆発させる。
その勢いを借りて、歩兵部隊を一気に南下させる。
その直後、在日アメリカ軍が動いたら、
佐世保、もしくは東京で核兵器を爆発させる。
「核兵器はミサイルで飛んでくる」という発想
そのものが、おかしい。
ミサイルなど使わなくてもよい。
地下トンネルがある。
漁船がある。
私の推察では、すでに核兵器は、ソウルの地下まで
運ばれている。
東京都内にも、何らかの形で、持ち込まれている。
K国軍は、韓国民全体を人質に取る形で、
さらに南下して、全土を掌握する。
K国は、1週間で全土を掌握できると豪語している。
こうなると、アメリカ軍とて、もう手も足も
出せなくなる。
……とまあ、そこまでうまくいくかどうかは
別として、今のK国は、それほどまでに
危険な国であるということ。
その状況に、たいへん近づきつつあるということ。
私が日本の首相なら、放射能検知器を片手に、
東京都内全域、アメリカ軍基地周辺すべてを、
しらみつぶしに検索する。
高性能の検知器を使えば、核兵器なら、数十メートル、
あるいは数百メートル離れていても、検知できるはず。
今、すぐやってほしい。
調べるだけでもよいから、調べてほしい。
なぜこうまでK国が、高飛車に出てくるのか。
出ることができるのか。
その理由は、ここに書いたとおり。
いいのか、日本!
こんなのんきに構えていて!
●『悪魔のつぎの行動は、自分が悪魔になったつもりで考えればわかる』
●『悪魔のつぎの行動を知りたかったら、悪魔の目的を知ればよい』
Hiroshi Hayashi++++++++Nov. 08++++++++++はやし浩司
●11月19日・雑感
●喪中の知らせ
昨日、近くのフォトショップで、喪中のハガキの印刷を頼もうとしたが、やめた。
年末に出す、あれである。
「喪中のため、新年のあいさつを遠慮させていただきます」とか何とかいう、あれである。
しかしバカげている。
こんなハガキを出すこと自体、バカげている。
……ということで、印刷を頼むのを、やめた。
まずその中身を考えてみよう。
毎年、年賀状をたがいに交換している人は多い。
それはそれ。
日本人の国民的行事になっている。
が、喪中にある人が、「新年、あけましておめでとうございます」と書くのは、
おかしい?
だからといって、新年早々、「昨年、母が逝去しました」と書くのも、おかしい?
年賀状を出さないと、相手が心配するだろう……ということで、前もって、喪中の
知らせを書く。
その流れは、よくわかる。
しかし新年は新年。
どうして「明けまして、おめでとうございます」と書いてはだめなのか?
だいたい、喪中とは何か?
広辞苑には、「喪に服している期間」とある。
つまりは「悲しみがいまだ癒やされない期間」のこと?
しかし率直に言って、今年、私は実兄と実母を、あいついで亡くした。
が、悲しさはほとんど残っていない。
だからといって、悲しんでいるフリをするのもいや。
人、それぞれ。
人間関係も、人、さまざま。
この世界では、自分がそうだからといって、相手に同じものを求めてはいけない。
自分がそうでないからといって、相手にそうであってはいけないと言ってはいけない。
が、さみしく思う気持ちはないわけではない。
身内は身内だし、それなりの思い出は色濃く残っている。
それに私の家に来てからの母は、まるで別人だった。
おだやかで、やさしく、遠慮深かかった。
ときどき「これが同じ、あの母か?」と思ったこともある。
兄についても、兄というよりは、いつしか自分の弟、あるいは息子のように
思うようになった。
だからやはり喪中は喪中ということになるのだが、しかしそこまで。
反対に、私は、なぜ日本人がこうまで「形」にこだわるのか、その理由がわからない。
喪中に知らせにしても、(薄墨の文字)でなければならないという。
が、どうして薄墨なのか?
さらに言えば、年賀状にしても、出したい人は出せばよい。
もらいたい人は、もらえばよい。
悲しくて出す気にならなかったら、出さなければよい。
相手がそれで「失礼!」と思うなら、そう思わせておけばよい。
どうせその程度の、つまりは、形だけの人間関係。
そんな人間関係に、どれほどの意味があるというのか。
もっと人間は、自然体で生きればよい。
自由に生きればよい。
昔、スウェーデンの性教育協会の会長に、エリザベス・ベッテルグレンという
女性がいた。
私はその人の通訳として、あちこちの講演会場を回った。
そのベッテルグレン女史は、こう言った。
「性の解放というのは、フリーセックスのことではない。
性にまつわる古い因習や偏見、誤解を解くことです」と。
それからほぼ40年。
日本もやっとベッテルグレン女史の言ったことが理解できるようになった。
が、それだけでは足りない。
真の自由とは、「生きることにまつわる古い因習や偏見、誤解を解くこと」から、
始まる。
自由にものを考え、自由に行動する。
が、それは同時に、きびしさとの闘いでもある。
古い因習に従って生きる方が、ずっと、楽。
味方も多い。
何よりも、まず第一に、何も考えなくてすむ。
が、それでは、ただ「生きただけ」、あるいは「息(いき)ただけ」の人生で
終わってしまう。
「活(い)きる」ためには、自由でなければならない。
……とまあ、そこまでおおげさに考える必要はないかもしれない。
たかがハガキ一枚。
いらぬ波風を立てるくらいなら、静かにいていたほうが、得?
しかし同時にこういうことも言える。
身の回りのささないことからでも改革していかないと、いつまでたっても、
この日本は変わらない。
日本を変えるためには、みなそれぞれ自分の立場で、少しずつでも改革していく。
おかしいものは、「おかしい」と声をあげる。
そういう声が集合されたとき、日本は変わる。
今こそ、そのときではないのか?
で、私の結論。
喪中の知らせなど、だれにも出さない。
バカげている。
Hiroshi Hayashi++++++++Nov. 08++++++++++はやし浩司
● 11月19日(水曜日)
++++++++++++++++++++
昨日は、朝から風邪ぎみで、つらい一日だった。
夕方5時ごろ、悪寒がした。
あわせて腰痛。
腰の関節が痛かった。
もしやインフルエンザ?
夜のクラスをキャンセルして、そのまま帰宅。
しかし帰宅したとたん、元気になってしまった。
あれはどういう風邪だったのか?
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●歩こう会、再開
しばらく休んでいた「歩こう会」を、12月からまた参加することにした。
レベルは歩く距離によって、上級、中級、初級に分かれている。
中級は、だいたい7~8キロ前後。
私とワイフは、いつも中級コースを選んでいる。
●友人の交通事故
G県の友人が、5年前に交通事故にあった。
自分の車を運転しているとき、どこかのだれかに追突された。
「車の前後がくっつくほど、ひどい追突だった」という。
そのため、治療に3年。
そのあと裁判に2年もかかったという。
学生時代からの友人である。
症状を聞くと、頭痛や気分の落ち込みなど、いろいろ。
が、保険会社のほうは、老化で起きた症状は含まれないと、補償額を低く
提示してきた。
そこで裁判ということになった。
「保険会社のほうは、できるだけ保険金を安くすまそうとするからね」と友人。
「保険会社に入社した仲間も多いから、気持ちが複雑だね」と私。
あえて言うなら「矛(ほこ)」と「盾(たて)」の関係。
「ほら、A君、あいつはS保険会社で、支店長をしていただろ。
相手の会社というのはそのS保険会社なんだよ」と友人。
それぞれの人が、それぞれの立場で、自分の立場を守っている。
それはわかるが、一般論から先に言うと、私の経験でもそうだったが、
民間の生命保険会社は、概して支払いが渋い。
「ああでもない」「こうでもない」と、理由にもならない理由をこじつけて、
保険金を支払うのを渋る。
私「ぼくのときも、門前払いだった」
友「最初から、払わないという態度だからね」
私「そうなんだよ。それも窓口の女性が、こちらの話を満足に聞かないうちに
そう言うから、恐ろしい」
友「そういうときは、民事調停でもいいから、裁判を起こすことだよ、林君」と。
つい先日、保険会社の保険金未払いが社会問題になった。
どうやらそうした問題は、氷山の一角らしい。
友人と電話で話しながら、そういう印象をもった。
●お節介焼き
いらぬ節介をしてくる人に対しては、何と返事をすればよいのか。
ワイフとときどき、そんな話をする。
中に詮索好きの人がいて、ああでもない、こうでもないと言ってくる。
それなりのレベルの人がそう言うなら、聞く価値もあるが、
そうでない人がそう言うから、恐ろしい。
で、恩師の田丸先生が、昔、こう教えてくれた。
「そういうときは、私は、『ごちそうさま』と言うことにしています」と。
ナルホドということで、それ以後は、この言葉をよく使う。
私「『ごちそうさま』と言って、あとは無視すればいい」
ワ「そうね」
私「ぼくはね、そういう説教をされそうなときは、『トイレへ行ってきます』と
言って、逃げることにしている」
ワ「それもいい手ね」と。
そういう人を、まともに相手にしてはいけない。
いわば小言のようなもの。
だから昔の人はこう言った。
『小言に怒るな。怒ったときは、小言を言うな』と。
けだし名言である。
●寒波
昨夜から、猛烈に寒くなった。
ゴーゴーと北風が吹いている。
12月中旬ごろの気候という。
不景気風と重なり、気分もよけいに沈む。
やりたいことは、たくさんある。
しかしどれから手をつけたらよいのか。
寒いから、体を動かすのも、おっくう。
こういうときは雑誌を読んだり、本を読んだりして、
頭の中に情報を注入する。
そのうちまた、やる気が出てくるだろう。
元気も出てくるだろう。
それが出てきたら、一気に、すべて片づける。
おはようございます!
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