●子どもの心の発達段階とテスト法
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彡彡人ミミ 彡彡彡彡彡
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子育て最前線の育児論byはやし浩司 10月 4日号
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選ばれました!
【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
●叱り方
★子どもに恐怖心を与えないこと。
そのためには、
子どもの視線の位置に体を落とす。(おとなの姿勢を低くする。)
大声でどならない。そのかわり、言うべきことを繰り返し、しつこく言う。
体をしっかりと抱きながら叱る。
視線をはずさない。にらむのはよい。
息をふきかけながら叱る。
体罰は与えるとしても、「お尻」と決める。
叱っても、子どもの脳に届くのは、数日後と思うこと。
他人の前では、決して、叱らない。(自尊心を守るため。)
興奮状態になったら、手をひく。あきらめる。(叱ってもムダ。)
子どもを叱るときは、
①目線を子どもの高さにおく。
②子どもの体を、両手で固定する。
③子どもから視線をはずさない。
④繰り返し、言うべきことを言う。
①子どもが興奮したら、中止する。
②子どもを威圧して、恐怖心を与えてはいけない。
③体罰は、最小限に。できればやめる。
④子どもが逃げ場へ逃げたら、追いかけてはいけない。
⑤人の前、兄弟、家族がいるところでは、叱らない。
⑥あとは、時間を待つ。
⑦しばらくして、子どもが叱った内容を守ったら、
「ほら、できるわね」と、必ずほめてしあげる。
ほめ方
★人前でおおげさにほめること。
古代ローマの劇作家のシルスも、
「忠告は秘かに、賞賛は公(おおやけ)に」
と書いている。
頭をなでるなど、スキンシップを併用する。
繰り返しほめる。
ただしほめるのは、
努力とやさしさにとどめる。
顔、スタイルは、ほめないほうがよい。
「頭」については慎重に!
はやし浩司
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●叱り方・ほめ方
●叱り方・ほめ方は、家庭教育の要(かなめ)
子どもを叱るときの、最大のコツは、恐怖心を与えないこと。「威圧で閉じる子どもの耳」
と考える。中に親に叱られながら、しおらしい様子をしている子どもがいるが、反省して
いるから、そうしているのではない。怖いからそうしているだけ。親が叱るほどには、効
果は、ない。叱るときは、次のことを守る。
① がいうところでは、叱らない(子どもの自尊心を守るため)、②大声で怒鳴らない。
そのかわり言うべきことは、繰り返し、しつこく言う。「子どもの脳は耳から遠い」
と考える。聞いた説教が、脳に届くには、時間がかかる。③相手が幼児のばあいは、
幼児の視線にまで、おとなの体を低くすること(威圧感を与えないため)。視線をは
ずさない(真剣であることを、子どもに伝えるため)。子どもの体を、しっかりと親
の両手で、制止して、きちんとした言い方で話すこと。
にらむのはよいが、体罰は避ける。特に頭部への体罰は、タブー。体罰は与えるとし
ても、「お尻」と決めておく。実際、約五〇%の親が、何らかの形で、子どもに体罰
を与えている。
次に子どものほめ方。古代ローマの劇作家のシルスも、「忠告は秘かに、賞賛は公(おお
やけ)に」と書いている。子どもをほめるときは、人前で、大声で、少しおおげさにほめ
ること。そのとき頭をなでる、抱くなどのスキンシップを併用するとよい。そしてあとは
繰り返しほめる。特に子どもの、やさしさ、努力については、遠慮なくほめる。顔やスタ
イルについては、ほめないほうがよい。幼児期に一度、そちらのほうに関心が向くと、見
てくれや、かっこうばかりを気にするようになる。実際、休み時間になると、化粧ばかり
していた女子中学生がいた。また「頭」については、ほめてよいときと、そうでないとき
があるので、慎重にする。頭をほめすぎて、子どもがうぬぼれてしまったケースは、いく
らでもある。
叱り方、ほめ方と並んで重要なのが、「励まし」。すでに悩んだり、苦しんだり、さらに
はがんばっている子どもに向かって、「がんばれ!」はタブー。ムダであるばかりか、かえ
って子どもからやる気を奪ってしまう。「やればできる」式の励まし、「こんなことでは!」
式の、脅しもタブー。
結果が悪くて、子どもが落ち込んでいるときはなおさら、そっと「あなたはよくがんばっ
た」式の前向きの理解を示してあげる。
叱り方、ほめ方は、家庭教育の要であることはまちがいない。
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こんな怒り方は、がまんのし方は、
子どもを、ダメにする!
はやし浩司
「別冊PHP」(1997年・7月号より転載)
子育ては、言わば、条件反射の集まりのようなものです。そのとき、その場で、いちい
ち考えて子どもを叱ったり、怒ったりする人はいません。たいていの人は、「頭の中では
わかっているのですが、その場になると、ついカーッとして……」と言います。
ただ最近の傾向としては、小子化の流れの中で、子どもの機嫌をそこねまいと、叱る
べきときに叱らない親、怒るべきときに怒らない親がふえています。あるいは強く叱った
あとに、「さっきは、ごめんね。お母さんが悪かった」と、子どもに謝る親も珍しくありま
せ
ん。こういう親の心のスキ間をねらって、子どもはドラ息子、ドラ娘化します。
また子育てに不安を抱いていたり、子どもに何らかの不信感をもっている親は、どうし
ても子どもを必要以上に強く叱ったり、怒ったりします。「いったい、いつになったら、あ
な
たは私の言うことが聞けるの!」と、です。あとはこの悪循環の中で、子どもはますます
自分で考えたり判断したりすることができなくなり、親の叱り方はますますはげしくなる
と
いうわけです。
が、何が悪いかといって、親の情緒不安ほど悪いものはありません。先週は子どもが
お茶をこぼしたときは何も言わなかった親が、今週は、子どもがお茶をこぼしたりする
と、子どもの顔が青ざめるほど子どもを怒鳴り散らすなど。こういう環境だと、子どもの
性
格は内閉し、さらに悪い場合には、精神そのものが萎縮してしまいます。
園や学校などでも、皆が大声で笑うようなときでも、皆と一緒に笑えず、口もとをゆが
めてクックッと笑うなど。なお悪いことに、このタイプの親は、静かで従順な子どもほど、
「いい子」と誤解して、ますます子どもを悪い方向に追いやってしまう傾向があります。
叱り方、がまんのし方は、子育ての中でも要(かなめ)と言えるほど、重要であり、ま
た
それだけに難しいことです。叱るときや、がまんするときは、「ここが教育」と心してあ
たるようにします。
(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司
BW はやし浩司 子どものほめ方、叱り方 しかり方)
【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
【子どもの発達段階テスト】byはやし浩司
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【子どもの心の発達・診断テスト】
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【子どもの社会適応性・EQ検査】(参考:P・サロヴェイ)
●社会適応性
子どもの社会適応性は、つぎの5つをみて、判断する(サロベイほか)。
(1)共感性
Q:友だちに、何か、手伝いを頼まれました。そのとき、あなたの子どもは……。
○いつも喜んでするようだ。
○ときとばあいによるようだ。
○いやがってしないことが多い。
(2)自己認知力
Q:親どうしが会話を始めました。大切な話をしています。そのとき、あなたの子どもは
……
○雰囲気を察して、静かに待っている。(4点)
○しばらくすると、いつものように騒ぎだす。(2点)
○聞き分けガなく、「帰ろう」とか言って、親を困らせる。(0点)
(3)自己統制力
Q;冷蔵庫にあなたの子どものほしがりそうな食べ物があります。そのとき、あなたの子
どもは
……。
○親が「いい」と言うまで、食べない。安心していることができる。(4点)
○ときどき、親の目を盗んで、食べてしまうことがある。(2点)
○まったくアテにならない。親がいないと、好き勝手なことをする。(0点)
(4)粘り強さ
Q:子どもが自ら進んで、何かを作り始めました。そのとき、あなたの子どもは……。
○最後まで、何だかんだと言いながらも、仕あげる。(4点)
○だいたいは、仕あげるが、途中で投げだすこともある。(2点)
○たいていいつも、途中で投げだす。あきっぽいところがある。(0点)
(5)楽観性
Q:あなたの子どもが、何かのことで、大きな失敗をしました。そのとき、あなたの子ど
もは…
…。
○割と早く、ケロッとして、忘れてしまうようだ。クヨクヨしない。(4点)
○ときどき思い悩むことはあるようだが、つぎの行動に移ることができる。(2点)
○いつまでもそれを苦にして、前に進めないときが多い。(0点)
(6)柔軟性
Q:あなたの子どもの日常生活を見たとき、あなたの子どもは……
○友だちも多く、多芸多才。いつも変わったことを楽しんでいる。(4点)
○友だちは少ないほう。趣味も、限られている。(2点)
○何かにこだわることがある。がんこ。融通がきかない。(0点)
***************************
( )友だちのための仕事や労役を、好んで引き受ける(共感性)。
( )自分の立場を、いつもよくわきまえている(自己認知力)。
( )小遣いを貯金する。ほしいものに対して、がまん強い(自己統制力)。
( )がんばって、ものごとを仕上げることがよくある(粘り強さ)。
( )まちがえても、あまり気にしない。平気といった感じ(楽観性)。
( )友人が多い。誕生日パーティによく招待される(社会適応性)。
( )趣味が豊富で、何でもござれという感じ(柔軟性)。
これら6つの要素が、ほどよくそなわっていれば、その子どもは、人間的に、完成度の
高い子どもとみる(「EQ論」)。
(以上のテストは、いくつかの小中学校の協力を得て、表にしてある。集計結果などは、
HPのほうに収録。興味のある方は、そちらを見てほしい。当日、会場で、診断テスト実
施。)
***************************
●順に考えてみよう。
(1)共感性
人格の完成度は、内面化、つまり精神の完成度をもってもる。その一つのバロメーター
が、「共感性」ということになる。
つまりは、どの程度、相手の立場で、相手の心の状態になって、その相手の苦しみ、悲
しみ、悩みを、共感できるかどうかということ。
その反対側に位置するのが、自己中心性である。
乳幼児期は、子どもは、総じて自己中心的なものの考え方をする。しかし成長とともに、
その自己中心性から脱却する。「利己から利他への転換」と私は呼んでいる。
が、中には、その自己中心性から、脱却できないまま、おとなになる子どももいる。さ
らにこの自己中心性が、おとなになるにつれて、周囲の社会観と融合して、悪玉親意識、
権威主義、世間体意識へと、変質することもある。
(2)自己認知力
ここでいう「自己認知能力」は、「私はどんな人間なのか」「何をすべき人間なのか」
「私は何をしたいのか」ということを、客観的に認知する能力をいう。
この自己認知能力が、弱い子どもは、おとなから見ると、いわゆる「何を考えているか
わからない子ども」といった、印象を与えるようになる。どこかぐずぐずしていて、はっ
きりしない。優柔不断。
反対に、独善、独断、排他性、偏見などを、もつこともある。自分のしていること、言っ
ていることを客観的に認知することができないため、子どもは、猪突猛進型の生き方を示
すことが多い。わがままで、横柄になることも、珍しくない。
(3)自己統制力
すべきことと、してはいけないことを、冷静に判断し、その判断に従って行動する。子
どものばあい、自己のコントロール力をみれば、それがわかる。
たとえば自己統制力のある子どもは、お年玉を手にしても、それを貯金したり、さらに
ためて、もっと高価なものを買い求めようとしたりする。
が、この自己統制力のない子どもは、手にしたお金を、その場で、その場の楽しみだけ
のために使ってしまったりする。あるいは親が、「食べてはだめ」と言っているにもかか
わらず、お菓子をみな、食べてしまうなど。
感情のコントロールも、この自己統制力に含まれる。平気で相手をキズつける言葉を口
にしたり、感情のおもむくまま、好き勝手なことをするなど。もしそうであれば、自己統
制力の弱い子どもとみる。
ふつう自己統制力は、(1)行動面の統制力、(2)精神面の統制力、(3)感情面の
統制力に分けて考える。
(4)粘り強さ
短気というのは、それ自体が、人格的な欠陥と考えてよい。このことは、子どもの世界
を見ていると、よくわかる。見た目の能力に、まどわされてはいけない。
能力的に優秀な子どもでも、短気な子どもはいくらでもいる一方、能力的にかなり問題
のある子どもでも、短気な子どもは多い。
集中力がつづかないというよりは、精神的な緊張感が持続できない。そのため、短気に
なる。中には、単純作業を反復的にさせたりすると、突然、狂乱状態になって、泣き叫ぶ
子どももいる。A障害という障害をもった子どもに、ときどき見られる症状である。
この粘り強さこそが、その子どもの、忍耐力ということになる。
(1)楽観性
まちがいをすなおに認める。失敗をすなおに認める。あとはそれをすぐ忘れて、前向き
に、ものを考えていく。
それができる子どもには、何でもないことだが、心にゆがみのある子どもは、おかしな
ところで、それにこだわったり、ひがんだり、いじけたりする。クヨクヨと気にしたり、
悩んだりすることもある。
簡単な例としては、何かのことでまちがえたようなときを、それを見れば、わかる。
ハハハと笑ってすます子どもと、深刻に思い悩んでしまう子どもがいる。その場の雰囲
気にもよるが、ふと見せる(こだわり)を観察して、それを判断する。
たとえば私のワイフなどは、ほとんど、ものごとには、こだわらない性質である。楽観
的と言えば、楽観的。超・楽観的。
先日も、「お前、がんになったら、どうする?」と聞くと、「なおせばいいじゃなア~
い」と。そこで「がんは、こわい病気だよ」と言うと、「今じゃ、めったに死なないわよ」
と。さらに、「なおらなかったら?」と聞くと、「そのときは、そのときよ。ジタバタし
ても、しかたないでしょう」と。
冗談を言っているのかと思うときもあるが、ワイフは、本気。つまり、そういうふうに、
考える人もいる。
(2)柔軟性
子どもの世界でも、(がんこ)な面を見せたら、警戒する。
この(がんこ)は、(意地)、さらに(わがまま)とは、区別して考える。
一般論として、(がんこ)は、子どもの心の発達には、好ましいことではない。かたく
なになる、かたまる、がんこになる。こうした行動を、固執行動という。広く、情緒に何
らかの問題がある子どもは、何らかの固執行動を見せることが多い。
朝、幼稚園の先生が、自宅まで迎えにくるのだが、3年間、ただの一度もあいさつをし
なかっ
た子どもがいた。
いつも青いズボンでないと、幼稚園へ行かなかった子どもがいた。その子どもは、幼稚
園でも、決まった席でないと、絶対にすわろうとしなかった。
何かの問題を解いて、先生が、「やりなおしてみよう」と声をかけただけで、かたまっ
てしまう子どもがいた。
先生が、「今日はいい天気だね」と声をかけたとき、「雲があるから、いい天気ではな
い」と、最後までがんばった子どもがいた。
症状は千差万別だが、子どもの柔軟性は、柔軟でない子どもと比較して知ることができ
る。柔軟な子どもは、ごく自然な形で、集団の中で、行動できる。
(はやし浩司 思考 ボケ 認知症 人格の後退 人格論 EQ論 サロベイ)
●終わりに……
私は私と考えている人は多い。しかし本当のところ、その「私」は、ほとんどの部分で、
「私であって、私でない部分」によって、動かされている。
その「私であって私でない部分」を、どうやって知り、どうやってコントロールしてい
くか。それができる人を、自己管理能力の高い人といい、人格の完成度の高い人という。
そうでない人をそうでないという。
思春期は、それ自体、すばらしい季節である。しかしその思春期に溺れてしまってはい
けない。その思春期の中で、いかに「私」をつくりあげていくか。それも、思春期の大切
な柱である。
(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司
思春期 自我構造理論 中学生)
●おまけ
当日の人格完成度テストで、満点もしくは、それに近い点数を取った子どもには、私の
本をプレゼントする予定。
(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司
BW はやし浩司 自己管理能力 学習指導困難児 フィードバック)
Hiroshi Hayashi+教育評論++April.2010++幼児教育+はやし浩司
【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
【雑感】(情報・偏頭痛・オーパーツ・墓参り)
●情報
ときどきハードディスク内部の整理をする。
その中には、もろもろの情報が、たとえて言うなら、ゴチャゴチャになった書庫の
ようになっている。
もちろんゴミも、たまっている。
わかりやすい例で考えてみよう。
たとえばインターネット・エクスプローラーには、「お気に入り」という欄がある。
ときどき登録するだけでも、あっという間に、それが何百になったりする。
が、削除するには、勇気がいる。
「いつか見るかもしれない」という思いが、どうしても残る。
ためらう。
が、ある日、一念発起。
まずホルダーを作成する。
「毎日チェック」「ときどき閲覧」「情報源」「役立ち情報」「UPLOAD用」など、
それらしい仕分けをし、その中に片っ端から移動する。
その途中で、「削除」というホルダーも作成する。
あとでホルダーごと、まとめて削除する。
こうして整理完了!
で、そのあと不便なことがあるかというと、それがない。
本ではよくあることだが、捨ててしまったあと、「しまった!」と思うようなことはない。
つまりそれだけ情報量が、多いということ。
たとえて言うなら、情報が洪水のように毎日、押し寄せてくる。
それにインターネットのばあい、必要な情報は、そのつど簡単に呼び戻すことができる。
……ということで、今朝は、ハードディスク内部の整理から始まった。
1時間ほど、かかった。
とくに写真(PHOTO)の整理に、時間がかかった。
あちこちにバラバラになっている写真を、一か所に集めた。
同時に不要な写真は、心を鬼にして、削除した。
●データの保存
パソコンという代物は、いつ何どき、壊れるかわかったものではない。
そういう前提で、つきあう。
そのとき管理の仕方がまずいと、大切なデータやファイルが、消えてしまう。
そういうこともある。
そこで定番通り、私はそのつど、重要なデータやファイルは、外付けのハードディスク
に保存している。
が、それでも安心できない。
パソコン本体が動かなくなってしまうことがある。
そうなると、たとえばマガジンの発行予約や、BLOGの更新ができなくなる。
ホームページの更新もできなくなる。
そこで私のばあい、メインのパソコンとは別に、つねに緊急用のパソコンをもう一台、
別に用意している。
メインのパソコン(WINDOW7)が万が一、不調になったら、緊急用のパソコンで
作業をつづける。
今が、そのとき。
メインのパソコンは、目下、修理中。
今は、緊急用のパソコン(ビスタ)で、作業をつづけている。
動作はかなりのろいが、しかたない。
Hiroshi Hayashi++++++++Sep. 2010+++++++++はやし浩司
●偏頭痛(私のばあい)
++++++++++++++++++
あなたは偏頭痛の痛さを知っているか。
ふつうの痛さではない。
頭の芯まで切り裂くような傷み。
それが容赦なく、ギリギリとつづく。
その痛みが、脳の中で脈動する。
++++++++++++++++++
偏頭痛の発作が起きた。
深夜に、正確には今朝、明け方。
あれほどはげしい偏頭痛は、数年ぶり。
ふとんの上で転げまわった・・・と言っても、
最近は、よい薬がある。
「ZM」という薬。
それをのめば、20~30分ほどで症状は一応、消える。
「一応」というのは、「何となくあやうい感じを残して」という意味。
症状が収まったあとも、不快感は残る。
あとは体を横たえて、静かにしていればよい。
で、私のばあい、「ZM」と同時に、精神安定剤をのむ。
「SZ」という薬だが、女性用の軽い安定剤だそうだ。
それを半分に割ってのむ。
ふつうは一錠だが、半分で効く。
原因はわかっている。
おとといG県までドライブした。
昨日、犬山に一泊したあと、帰ってきた。
いつもなら昼寝をするのだが、その時間がなかった。
そういう状態で、夕食後、かなりハードなDVDを観た。
タイトルは忘れたが、複雑な内容のSF映画だった。
床についたのが、10時ごろ。
そのときすでに「?」と思っていたが、ひと晩眠れば、治るだろうと思っていた。
それほどまでに頭痛がひどくなるとは思っていなかった。
夜中になって、ズキンズキンと痛み始めた。
明け方、それが頂点に達した。
●メカニズム
偏頭痛のメカニズムは、よくわかっている。
気分が和らいだようなとき、血管が拡張する。
拡張して血管を取り巻く神経を圧迫する。
「ZM」という薬は、基本的には、血管を収縮させる薬である。
一錠500円(医院での処方価格)という高価な薬だが、その分だけよく効く。
水なしで、空腹時にものめる。
私にとっては、なくてはならない薬。
若いころは、その偏頭痛に苦しんだ。
因果な病気で、「今日から休み」という、その朝によく発作が起きた。
当時は偏頭痛というものが、どういうものか、まだよくわかっていなかった。
市販の頭痛薬をのむと、ゲーゲーと吐いた。
ちょうど30歳のときに病院へ行くと、脳腫瘍を疑われた。
頭のレントゲン写真を、何十枚も撮られた。
●そして朝
ほかに・・・。
私のばあい、湿布薬は効かない。
また偏頭痛は湿布薬が効くような頭痛ではない。
冒頭にも書いたように、頭を割るような、そんな頭痛。
「頭を切り取ってくれ!」と叫んだことも、何度かある。
だから頭から水をかける。
台所の蛇口の下に頭を置き、上から水をかける。
頭を冷やす。
血管を収縮させる。
「ZM」をのみながら、頭を冷やすと効果がある。
また精神安定剤を併用するのは、精神を安定させるため。
睡眠剤にもなる。
ともかくも、昨夜は大騒動?
頭を水で冷やしたのはよかったが、パジャマがそれで濡れてしまった。
痛みが消えたら、今度は寒気。
パジャマと下着を着替えた。
・・・ということで、今朝は10時起き。
よく眠った。
偏頭痛は消えていた。
よかった!
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●オーパーツ
コンビニで『驚愕のオーパーツ、超古代ミステリー99』(双葉社)という本を
買ってきた。
「オーパーツ」というのは、「場違いな人工物」という意味。
パソコン雑誌がほしかったが、よいのがなかった。
それでその本を買った。
ウソかインチキか?
本当か事実か?
……そんなことを考えながら読んだ。
というか、私は、この種の本が好き。
ウソやインチキでも、おもしろい。
本当だったら、さらにおもしろい。
秦の始皇帝陵で、クロムメッキを施した長剣が見つかった。
2万~32万年前の洪積世時代の地層から、ミクロン単位(0・001ミリ)の金属片
が見つかった。
ふつうの金属片ではない。
コイルやネジ様のもの。
顕微鏡で拡大した写真も載っている。
さらに火星で、モノリスが見つかった。
高さは約130メートル、幅は約36メートル(NASA)、とか。
表紙には、こうある。
『水晶ドクロ・古代CDロム・海底の神殿・火星のヒューマノイド・
古代インドの飛行艇・中国のピラミッド・三葉虫を踏みつぶしたサンダル・
謎の金属ヒヒイリカネ・宇宙人土偶』と。
ただ気になるのは、どれも現代の地球人が知りえた範囲のものばかりであること。
つまり現在の人間の知識を超越したモノは、ないということ。
たとえば重力制御装置が見つかったとか、そういうことであれば、もっとおもしろい。
言い換えると、現代の人間の能力と知識を基準にしている。
またその範囲のものがほとんど。
考えてみれば、それはしかたないことかもしれない。
そこ不可思議なモノがあれば、人間はまず自分のもつ知識や経験で、それが何であるかを
判断しようとする。
ミクロン単位のネジやコイルにしてもそうだ。
どうして「ネジ」であり、「コイル」なのか?
ネジのような形をした微生物が、化石化したことだって、考えられる。
それに「古代人にできるはずがない」という先入観はもたないほうがよい。
エジプトのピラミッドにしても、そうだ。
ナスカ平原の線画にしても、そうだ。
(あなた)という個人には不可能に思えても、数万人単位の人たちが集まれば
可能になることは、いくらでもある。
……とまあ、否定的なことばかりを書いていたのでは、おもしろくない。
ひょっとしたら、こうしたオーパーツには、宇宙人がからんでいるかもしれない。
そういう視点でオーパーツをながめていると、宇宙観がぐんと広がる。
(書き忘れたが、その本はオールカラーの写真つき。)
つまり地球に住む私たちが、かぎりなく小さく見えてくる。
日常的なささいなことが、かぎりなく小さく見えてくる。
それを信ずるかどうかは、別。
そういう意味では、こういう本は、おもしろい。
「ヘエ~」と感心しながら読んでいるだけで、脳みそがガンガンと刺激される。
Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司
●墓参りという罪滅ぼし(?)
こんな話を聞いた。
従兄弟の友人に、Mさんという女性がいる。
今年、65歳。
その女性が、これまた熱心な信者で、毎月、命日には墓参りを欠かさないという。
(毎月だぞ!)
5、6年前、両親が相次いで他界した。
たいへんな孝行娘ということになるが、話を聞くと、実際にはどうもその逆のようだ。
毎晩、ほとんど毎晩、両親の悪夢に悩まされているという。
「化けて出る」という言い方がある。
それに近いかもしれない。
枕元に立って、「ウラメシ~~」と。
Mさんは、それに耐え切れず、墓参りばかりしている(?)。
何があったのか?
だれにもわからない。
Mさんも話さない。
両親との間に、確執以上の確執があったらしい。
話は変わる。
これはMさんのことではない。
先日、こんなDVDを見た。
2人の兄弟が、ひょんなことから殺人を請け負ってしまう。
そして2人で、1人の実業家を殺す。
借金に追われての犯行である。
が、ここから予想外の展開。
弟のほうが、罪の意識に耐えかねて、「自首する」と言い出す。
それを止める兄。
言い争う兄と弟。
が、最後は、もみあっているうちに、事故で兄は死亡。
それを見て、弟は自殺。
で、私もこう考える。
もし私が人を殺したら、その夜から、眠られなくなるだろうな、と。
霊とかそういうものをまったく信じない私だが、子どものころから幽霊は苦手。
いないとわかっていても、こわい。
こわいものは、こわい。
四谷怪談、牡丹灯籠、それに番町皿屋敷……。
そういった映画は、みな、観た。
猫化けの映画も観た。
こわいもの見たさ……というか、体をガタガタ震わせて観た。
そのときできた潜在意識が、脳の奥深くに、徹底的に刻み込まれている。
が、なぜこわいか。
理性的に考えれば、幽霊など、いない。
いないのに、こわい。
悪夢に悩まされる。
ひとつには、夢というのは、理性とは別の世界で見る。
深い潜在意識の世界が浮かび上がってきて、それが夢となる。
「ウラメシ~~」と。
そういう自分の弱さを知っているから、私には人を殺すなどということはできない。
そういう思考回路そのものがない。
で、先に書いたMさんの話。
近所の人たちは、「孝行娘」と思っているらしい。
従兄弟もそう言った。
しかし……?
もうひとつおまけに、「?」。
私が知るかぎり、墓参りを熱心にする人には、2つのタイプがある。
ひとつは、本当に信仰上の理由があって参るタイプ。
もうひとつは、罪滅ぼしのために参るタイプ。
(習慣的に、意味もなく参るタイプもあるが、それはここでは考えない。)
どちらであるにせよ、深い(思い)があって、それぞれの人は墓参りをする。
では、私はどうか?
実のところ、墓参りなるものは、ほとんどしたことがない。
若いときから、したことがない。
家に仏壇もあるが、ほとんど開いて手を合わせたことがない。
が、だからといって、生死を粗末に考えているということではない。
むしろ逆で、そういった儀式で、生死をあいまいにしてはいけないと考えている。
たとえば私の母は、60歳を過ぎるころから、仏壇の金具を磨いてばかりいた。
それが日課になっていた。
しかし60歳といえば、今の私の年齢。
まだまだ前向きに生きなければならない。
生きて生きて、生き抜く。
そういう年齢である。
仏壇の金具を磨くのは、最期の最期でよい。
同じように墓参りをしたり、仏壇を開いて手を合わせるのも、最期の最期でよい。
墓参りをしたからといって、また仏壇を開いて手を合わせたからといって、「ご先祖様」を
大切にしたことにはならない。
(しないからといって、粗末にしたことにもならない。)
私だって、やがてその「ご先祖様」になるわけだが、大切にしてくれるなら、「今」、
大切にしてほしい。
それをしないで、死んだあと、ひしゃくで頭から水をかけられ、「ムニャムニャ」と
言われても、私は喜ばない。
……とまあ、過激なことを書いてしまった。
ただ私のばあい、本当のところ、母が他界し、兄が他界し、実家を処分したことで、
ほっとしている。
(他界したことを喜んでいるのではない。誤解のないように!)
1日とて、気が晴れる日はなかった。
ときどきさみしく思うことはあるが、それ以上に、解放感があるのも、これまた事実。
「やっとあの家から逃れることができた」という解放感である。
私はその呪縛感に、60年近く、苦しんだ。
兄はもっと苦しんだ。
が、私は一度とて、悪夢を見ていない。
実家を売却したその翌日の朝も、こんな夢を見た。
私は兄と2人で腕を組みながら、坂下から実家へと歩いていた。
やがて実家の前に来たとき、私は兄にこう言った。
「やっと仇(かたき)を取ってやったよ」と。
そのとき兄を見ると、兄独特のジャスチャで体を丸めて、うれしそうに笑っていた。
だから私はその従兄弟にこう言ってやった。
「そのMさんという女性というのは、よほど何かうしろめたいことをしたんだよ」と。
Hiroshi Hayashi++++++++Sep. 2010+++++++++はやし浩司
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