●北朝鮮の砲撃問題
●北朝鮮問題
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朝、ふとんの中で目を覚ます。
すぐには起きない。
しばらく暗闇の中で、あれこれ考える。
政治のこと、教育のこと、家族のことなど。
そのとき、(書きたいこと)が、モヤモヤ
とした感じで、浮かびあがってくる。
言うなれば、そのとき「方向性」が決まる。
たとえば今回の、北朝鮮による韓国攻撃。
被害者である韓国では、反北感情が、
頂点に達している。
海兵隊戦友会は、早々と、徹底報復を口にした。
「大韓民国を武力侵攻し、海兵隊戦友の命を
奪った金正日一党を即刻、無慈悲に懲らしめる
べき」(中央N報)と。
韓国軍部内では、発言力もあるが、影響力もある。
儒教国家。
オジーチャンの意見には、みな、従う。
しかしあんな国を、本気で相手にしてはいけない。
相手にする価値もない。
北朝鮮は、最後の、そのまた最後の悪あがきを
しているだけ。
国際世論を味方につけ、中国(北朝鮮ではない)
に圧力をかける。
中国が北朝鮮を援助しつづけるかぎり、北朝鮮は
安泰。
言い替えると、中国が動かないかぎり、北朝鮮
問題は解決しない。
そこで重要なことは、「中国がならずもの国家を
支援している」という事実を、国際社会で
浮かびあがらせること。
中国を孤立させること。
結果として、中国を動かす。
「中国は訳のわからない国」と、国際社会で
認識させる。
(実際、訳のわからない国だが……。)
それはそのまま日本の国益にかなう。
日本は、尖閣諸島問題をかかえている。
その先で、沖縄問題をかかえている。
「中台問題が片づけば、つぎは沖縄」。
中国は、そう考えている。
そのときを考えて、今から布石を打っておく。
北朝鮮は、本気で戦争をする気はない。
その力もない。
だいたい、今回の砲撃の理由が、「?」。
北朝鮮の領海内で演習したということを
理由にしているが、そのつぎには、こうある。
「(韓国政府は)たった5000トンしか、
穀物の援助をしてくれなかったから」と。
つまり満足な援助をしてくれなかったから、
攻撃した、と。
このことからだけでも、北朝鮮がいかに
おかしな国であるかが、わかる。
街のチンピラでも、そこまではしない。
日本政府は、公式には韓国に肩入れしても、
けっして深入りはしてはいけない。
当たる触らずというか、適当なところで一線
を引いて、あとは静観。
韓国は日本の友好国ではない。
竹島問題ひとつ取りあげても、それがわかるはず。
またここで日本が騒げば、北朝鮮は、このときぞ
とばかり、日本に攻撃をしかけてくる。
で、問題はアメリカ。
黄海に、横須賀を母港とする原子力空母を
派遣するという。
こんなことをしたら、中国の反発を買うだけ。
北朝鮮がいきり立つだけ。
メキシコ湾のフロリダ沖に、中国の原子力空母を
並べるようなもの。
東京湾に、中国の原子力空母が入ってきたときを
想像してみればよい。
『真の平和は、相手国の平和を第一に考えてやった
ときに、やってくる』※(ネール)。
で、いまだにこう言っている人がいるのには、驚く。
「アメリカも北朝鮮と友好条約を結んでやれば
いいではないか」と。
しかしそんなことをすれば、その時点で、
日米安保条約は、形骸化する。
アメリカ本土が攻撃されないかぎり、アメリカは、
北朝鮮に手も足も出せなくなる。
つまりそれこそが、北朝鮮のねらい。
アメリカとの友好条約をとりつけたあと、
韓国ではなく、この日本に対して攻勢をしかけてくる。
「戦争」という言葉をちらつかせながら、日本に
戦後賠償請求をつきつけてくる。
その額、1000兆円!
日本の国家予算の10倍以上!
北朝鮮が10年ほど前、中国に打診した額である。
だから中国は、6か国協議に乗り出してきた。
ロシアも乗り出してきた。
目的は、ズバリ、JAPANマネー。
「平和はいいことだ」「話しあいはいいことだ」と、
のんきに構えていると、それこそ大変なことになる。
今、北朝鮮は、自滅の道をたどりながら、
最後の悪あがきを始めた。
国内経済は、ガタガタ。
人心も、バラバラ。
今回の攻撃にしても、報道によれば、170発
近くも砲撃しながら、延坪(ヨンピョン)島に着弾
したのは、たったの80発あまり。
着弾率は、47%。
「用意周到に準備した攻撃」(韓国各紙)にしては、
少しお粗末?
では、日本はどうすべきか。
私はもう10年以上も前から、こう書いている。
「北朝鮮を自滅に導く。
そのためには、人権問題を先頭に、北朝鮮を
しめあげる」と。
今の今も、その考えには、変わりはない。
今朝の報道によれば、北朝鮮は新型ミサイル
(ムスダン)の発射準備にとりかかり始めたという
(2010-11-25)。
遠く、イランと共同開発ということらしい。
この動きからもわかるように、標的は
ズバリ、この日本。
時間的猶予は、ますます残り少なくなってきた。
北朝鮮を自滅に追い込むには、どうすればよいか。
それを第一に考えて、行動する。
アメリカや韓国の尻馬に乗るようなことだけは、
ぜったいにしてはいけない。
わかりやすく言えば、国際社会で言うべきことは
言っても、「あとは、ほっておけ!」。
日本の知ったことではない。
(注※)『ある国の平和も、他国がまた平和でなければ、保障されない。この狭い相互に結
合した世界では、戦争も自由も平和も、すべて連帯している』(「一つの世界を目指して」)
と。
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