●我が身は自分で守る
●はやし浩司 2011-06-20
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USAに住む息子から父の日の祝いが届いた。
知らなかった。
忘れていた。
昨日がその日だった。
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●オーストラリア人のジョーク
1日で死にたかったら、ドイツの野菜を食べなさい。
1週間で死にたかったら、中国のペキン・ダックを食べなさい。
1年で死にたかったら、静岡のお茶を飲みなさい。
オーストラリアでは、すでにこんなジョークが飛び交っている。
静岡県側は、「(静岡産の製茶については、工場からの)要望があったら調べる」などと、アホなことを言っている。
しかし要望など出す製茶工場はない。
つまり「放射能検査はしない」と。
どうぞ、ご勝手に!
こうして静岡県茶は世界の信頼を失う。
相手にされなくなる。
全世界から輸入禁止処分になるのは、時間の問題。
●報道機関
報道は何のためにあるのか?
新聞社やテレビ局は、何のためにあるのか?
このところ新聞やテレビがおもしろくない。
くだらない、どうでもよいようなニュースばかり。
とくに新聞がつまらない。
世界から配信されてくるニュースを、そのまま載せているだけ。
だからどの新聞を読んでも、似たような記事ばかり。
どうして新聞社やテレビ局は、独自の取材、調査をしないのか。
たとえばフランスで基準値を2倍も超えた放射線量の静岡県茶が発見された。
私が編集局長なら、即座に特派員をフランスに送る。
事実を確認する。
その力さえないのか。
取材費をケチっているのか。
今、何を報道すべきか。
それを考えたら、おのずと優先順位は決まってくるはず。
各地の放射線量にしても、そうだ。
文科省の測定記録をそのまま載せるだけ。
「混乱を招くから、独自には発表するな」という趣旨の法律はあるらしい。
しかしこの問題は、地域住民の生命に直結している。
政府の反対を押し切ってでも、独自で測定すべき。
それを新聞に載せるべき。
テレビで報道すべき。
アーア、かくして5年後の被災者が増大する。
10年後の被災者が増大する。
●大本営発表
福島第一原発の事故現場では、目下、懸命の事故処理がつづいている。
そういうところで働いている方たちには、頭がさがる。
本当にさがる。
が、事故は、そうした処理作業でできる範囲と程度を、はるかに超えている。
「問題」は、3月11日以来、何一つ、解決していない。
むしろ事態は日々に、悪化している。
仮にもしここで、やや大型の地震にでも見舞われたら、万事休すx2!
すでに放射能汚染は千葉県にまで及んでいる。
千葉県全体がX線レントゲン室のような状態になっているとか。
(取手市、流山市における測定値は、4万ベクレル=約1キューリー強。
この値は、X線レントゲン室内の数値に、ほぼ等しい。)
文科省の測定結果では、ずっと平常値のままだったはずの静岡県ですら、製茶から1000ベクレル(基準値の2倍以上)もの放射線が観測されている(フランス)。
何もそれを望むわけではないが、では今までの文科省が発表していた測定値は何だったのかということになる。
あるいはこれを「大本営発表」と言わずして、何と言う。
●避難(evacuation)
昨日、ワイフと真剣に話し合った。
もしこれ以上、放射能汚染が広がってくるようであれば、とりあえずオーストラリアへ避難しよう、と。
「とりあえず」というのは、観光ビザ限界の、3か月。
それ以後は、様子を見て、行ったり来たりすればよい。
つい先週も、オーストラリアの友人に、メールでこう書いた。
「こんな形で、40年来の夢がかなうなんて、皮肉な話だ」と。
が、私にはそれができなかった。
実家の問題が、深くからんでいた。
が、今ならできる。
数年前、兄と母が他界した。
実家も処分した。
やっと私は身軽になった。
移住しようと思えば、いつでもできる。
が、「非国民」という後ろめたさがないわけではない。
しかしこの問題だけは、私個人ができる範囲と程度を超えている。
今の今も、多くの人たちが福島県内に残っている。
もちろん避難した人たちも多い。
が、私が福島県の人たちに、「早く逃げなさい」と言うのと同じように、オーストラリアの友人たちは、みな、こう言う。
「早く、オーストラリアへ逃げてこい」と。
今さら余分に長生きしたいとは思わないが、不安な毎日を送るよりは、よい。
●汚染予想図
ドイツ、イギリス、ノルウェー、台湾の政府機関が、独自の放射能汚染地域の予想を発表している。
もちろん日本の気象庁も発表している。
それらの予想地域と汚染度は、まちまちだが、ひとつだけはっきりしていることがある。
放射能汚染は、100キロ単位で広がるということ。
チェルノブイリ事故のときは、500キロ単位で広がっている。
(ちなみに福島第一原発から浜松市までは、420キロ前後。)
が、そうした情報はネット上で、よほどていねいに検索しないと、目にすることはできない。
が、ただひとつ今まで幸運だったことは、風向きがよかったということ。
太平洋に向け、北寄りに風が吹いていた。
……と書いても、説得力はない。
イギリス、台湾の政府機関が発表した「放射性物質の拡散予想図」を、ここに収録する。
(ほかの国のは、ファイル形式が特殊なので、収録できず。)
(イギリス)2011年6月18日
(台湾)2011年5月3日
(日本)2011年5月23日~26日
●我が身は自分で守る
もう10年になるだろうか。
イタリア人の友人が、こんなメールをくれた。
「イタリアへ来る日本人観光客には、2種類ある。
ひとつは、旗をもったガイドを先頭に、ゾロゾロと歩いてついて歩く日本人。
これは高齢者に多い。
もうひとつは、数人のグループで行動する日本人。
これは若者に多い」と。
ときにはみなとゾロゾロと歩くのも必要。
しかしときには、小さなグループで単独行動をするのも必要。
ケースバイケースだが、では、今は、どうすべきなのか。
実のところ、私は判断しかねている。
オーストラリアへ行くといっても、簡単なことではない。
仕事も中断する。
帰国してからのことも、考えなければならない。
健康問題もある。
ワイフは、ああいう女性だから、どこかうれしそう。
先ほども少しその話をすると、「行きましょう」「行きましょう」と。
どうしてああまでノー天気なのだろう。
認知症が始まっているのかもしれない(?)。
が、どうであれ、自分の命は、自分で守る。
それしかない。
6月20日
おはようございます。
Hiroshi Hayashi+++++++June. 2011++++++はやし浩司・林浩司
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