Education in Front-Line and Essays by Hiroshi Hayashi (はやし浩司)

(Mr.) Hiroshi Hayashi, a professional writer who has written more than 30 his own books on Education, Chinese Medical science and Religion in Japan. My web-site is: http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/ Please don't hesitate to visit my web-site, which is always welcome!!

Monday, June 16, 2008

The Korean Economy, which has been getting worse and worse

●悪化する韓国経済(Korean Economy, which has been getting worse and worse)

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たった半年前には、1ドルは900ウォン台をキープしていた。
(ウォン高すぎるのも、韓国経済にとっては、好ましいことではないが……。)
それが今日は、1ドルが、1040ウォン。
この数週間、1040ウォン前後で推移している。

日本的に言えば、ウォン安。
韓国的に言えば、ウォン高。
(日本と韓国では、表現のし方が逆になるので、経済紙などを読むときは、注意。)

ウォン安になっているということは、それだけ、ウォンが売られているということ。
つまり外資が逃げ始めていることを意味する。

今日(6月16日)の中央N報は、つぎのように伝える。
わかりやすくするため、箇条書きにしてみる。
(箇条書きにしても、わかりにくいが……。
頭の体操とでも思って、じっくりと読んでみてほしい。)

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(1) 企画財政部と韓国銀行(韓銀)によると、国際原油価格の高騰を受け、消費者物価の上昇率は今月5%台が確実視されている。

(2) 国内外の経済状況が不確実になり、企業が投資を控えていることで、今年第1四半期の機械類投資は前年同期比2・8%減少した。

(3)内需不振で昨年の自営業者の所得増加率は3年ぶりの最低水準となり、外債は急増している。

(3) このため今年の経済成長率は、政府が当初目標にしていた6%台どころか、5%台も難しい状況だ。 政府は今年3月に出した経済指標予測値を大幅に下方修正する計画だ。

(以上のことから)、経済指標に赤信号=昨年第4四半期の機械類投資は2・8%増加したが、今年第1四半期には2・8%の減少に転じた。 建設景気不振の影響で建設投資も第1四半期1・4%減った。 投資不振は成長潜在力に影響を与え、雇用事情を悪化させる。

(4) 3月末現在、外債は4124億ドルと、3カ月間で303億ドル増えた。 この傾向なら9年ぶりに対外債務が対外債権を上回る、債務国になる見込みだ。

(5) 特に今後1年以内に償還すべき外債は2155億ドルと、外貨準備高の82%に達し、9年ぶりの最高水準となった。 姜万洙(カン・マンス)財政部長官は「経常収支の赤字のうち外債の増加は望ましくない。対策を考えている」と述べた。

(6) 昨年の自営業者の総所得は83兆ウォンと、前年に比べて0.9%増にとどまった。 これは3年ぶりの最低水準。 LG経済研究院のソン・テジョン研究委員は「今年は原価負担が高まる一方、消費が振るわず、自営業者の所得は減少する可能性が高い」と話した。 自営業者の数も604万人と、前年に比べて8万人ほど減った。

(7) 経済予測値を大幅修正=財政部の関係者は「原油価格が予想以上に上がり、経済環境が大きく変わった」とし「経済指標予測値を現実に合わせて修正中」と述べた。

(8) 政府が3月に6%前後と提示していた成長率予測値は4~5%に引き下げられる見込みだ。 国際通貨基金(IMF)加藤隆俊副専務理事は「韓国の今年の成長率は4%まで落ちる可能性がある」と予想した。

(9) 政府は当初、消費者物価上昇率を3.3%前後に予想していたが、5月に4.9%を記録、今月は5%台と見込んでいる。 韓国開発研究院(KDI)のイム・キョンムク研究委員は「内需が急激に委縮する中、6月の消費者物価上昇率は5%を超えるだろう」と予想した。

(10) 雇用目標値は35万件から20万件に引き下げられる見込みだ。 財政部関係者は「5月の新規雇用は18万1000件」とし「当分、新規雇用は20万人前後にとどまるだろう」と述べた。 経常収支赤字も原油価格がさらに上がれば当初の予想(70億ドル)を上回ると、政府は見込んでいる。

(11) 経済運用方式を変えるべき=事実上の‘第3次石油ショック’の余波で景気が失速し、物価が上昇しているのは韓国だけでない。 しかし韓国は世界経済の流れとは異なり‘成長優先’政策に専念しているため、状況はさらに厳しくなった。 加藤IMF副専務理事は、「韓国政府は物価を安定させることに政策の焦点を置くべき」と述べた。

( 以上のことを総合して)、チョン・ミンギュ韓国投資証券首席エコノミストは「政府は短期間に成果を出そうという焦りを捨てて、まずは物価と国際収支を安定的に管理しなければならない」と語った。

(12) クォン・スンウ三星(サムスン)経済研究所マクロ経済室長は「投資が委縮すれば今年の成長率はもちろん、潜在成長率にもマイナスの影響を及ぼす」とし「経済の不確実性を減らし、減税と規制緩和の速度を高めなければならない」と指摘した。

++++++++++++++以上、韓国中央N報より+++++++++++++++

高金利政策で、外資を呼び込む。
現在、アメリカ2%、韓国5%。
それが従来の韓国の経済政策の基本だった。

わかりやすく言えば、今、あなたに1億ドルの現金があったとする。
金利2%のアメリカ銀行に預けるか、それとも、5%の韓国銀行に預けるか。
当然、あなたは、5%の韓国銀行に、1億ドルを預けるだろう。

しかし1億ドルを、(ドル)でそのまま預けられるわけではない。
韓国の銀行に1億ドル、預けるためには、一度、そのドルを、ウォンに交換しなければならない。
つまり一度、ウォンを買って、ドルを売る。

ウォンを買って、ドルを売れば、当然ウォン高になる。
たった半年前には、1ドルが900ウォン近くにまで上昇していたのは、そのため。

しかしいくら金利が5%でも、それ以上に、ウォンの価値がさがれば、あなたは、かえって損をすることになる。

もう少し具体的に計算してみよう。

あなたは半年前に、1億ドルを、韓国に預けた(=投資した。)
金利は、1年間で、5%だから、900億ウォンは、半年後の今日、923億ウォンになっているはず。
1ドルが900ウォンのままなら、あなたは、250万ドルの儲けということになる。

が、ここで為替相場が変動した。
現在、1ドルは1040ウォン前後。
この数字で計算すると、5%の利息を含めても、約8875万ドル。
半年前に、1億ドル預けて、それが現在は、8875万ドル!
つまりあなたは1200万ドル近くの損をしたことになる。

それを知ったあなたは、手持ちのウォン資産を、韓国から引きあげようとする。
ウォンを売って、ドルに換えようとする。
つまり、ここでドル高になり、ウォン安になる。

現在の韓国の状況が、それということになる(上記、(4)と(5))。

もっとわかりやすく言えば、韓国は、外国からの投資(つまり借金)で、国の経済発展を遂げようとしてきた。
しかしその外国からの投資(つまり借金)が、韓国から逃げ始め、「債務国」、つまり「借金国」に転落しつつあるということ。

しかもだ、「特に今後1年以内に償還すべき外債は2155億ドルと、外貨準備高の82%に達している」(上記(5))とのこと。

つまり1年以内に外国に返さなければならない借金が、2155億ドルもあるという。
(韓国政府は、よくドルとウォンをたくみに使い分けるので、注意を要する。
このばあいも、わざと数字を低く見せるために、ドル建てにしている!
ウォン建てで計算すると、1ドル900ウォンでは、2155億ドルは、193兆9500億ウォン。
1ドル1040ウォンでは、224兆1200億ウォン!
「借金が224兆ウォン」と言うのと、「193兆ウォン」と言うのでは、かなり感じがちがう。)

問題は、それが外貨準備高の82%に達するとということ。
借金を払ったら、残るのは、たったの18%。
これがもしマイナスになれば、その時点で、韓国経済は、再び、破綻(=ドフォルト)!

経済が前向きに成長していれば、問題はないが、現実は、逆!

投資は減少し、内需は停滞している(上記、(2)と(3))。
さらに悪いことに、経済成長率は、5%に落ちこむと見込まれている(上記、(3))。

「5%もあれば、すごいことだ」と思う人もいるかもしれないが、物価上昇率も5%。
いくら5%分だけ給料がふえても、物価が5%上昇すれば、実質、生活の質は、同じ。
さらに物価が5%以上上昇すれば、実質、韓国経済は、マイナス成長へと突入する。
韓国開発研究院(KDI)のイム・キョンムク研究委員は、「内需が急激に委縮する中、6月の消費者物価上昇率は5%を超えるだろう」と予想している。

こうした数字を並べてみて、ゾーッとしない人は、いないはず。
で、もしこれが、あのノ前大統領の時代なら、「ザマーミロ!」(失礼!)ということになるが、現在のイ大統領には、それは言いたくない。

何とかして韓国経済の一助になりたい。
……とまあ、日本政府も、同じように考えていることだろう。
が、考えてみれば、現在の韓国経済の方向づけをしたのは、ノ前大統領。
イ大統領ではない。

が、韓国の人たちには、それがわからないらしい
(?)。
わからないから、ローソクデモを、政治デモにすり替えて、イ大統領を攻撃している。
昨日あたりも、P市のトラック運転手たちが、デモにうって出ている。
大規模なゼネストも計画されている。

しかし政治が不安定化すればするほど、韓国経済は、さらに悪化する。
が、ひとりそれを喜んでいるのが、隣の金xx。
ローソクデモを支持する声明を、連日、発している!
(あの男が喜ぶことは、韓国経済にとっては、マイナスであるということを、韓国の人たちは知るべし!)

このままでは、韓国は、再び国家破綻(デフォルト)してしまう。
もしそれを疑う人がいたら、中央N報のこの記事を、もう一度、自分の目でしっかりと読んでみたらよい。

(追記)

韓国のエネルギー効率の悪さは、以前より各界から指摘されている。
同じ1ドルの外貨(GDP)を稼ぐのに、韓国は日本の1・5~2・0倍(この数字は聞き覚えなので、不正確)ものエネルギーを消費すると言われている。

つまり原油高の影響を、韓国は、モロに受ける。
そういう経済構造になっている。

現在の原油高も計算に入れると、韓国の物価上昇率が、5%前後で収まるはずはない。

韓国の経済的混乱が、反日運動に向かわないよう、日本人の私たちは、じゅうぶん、注意したらよい。