C.Hill has betrayed Jpana
●C・ヒルの裏切り(C.Hill has betrayed Japan for North Korea.)
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C・ヒル(アメリカ国務次官補)の裏切り行為。
それに追従せざるをえなかった、日本側代表。
そのふがいなさも問題だが、それ以上に、
C・ヒルの数々の裏切り行為は、日米
同盟そのものを、破壊してしまった。
結局、6か国協議は、ヨンビョンの核開発
関連施設だけの「開発停止」だけで終わって
しまった。
それについて、アメリカの議会調査局専門官ラリー・ニクシュ氏は、
「(今回の)米朝協議は、欠陥がある」と前置きして、つぎのように
答えている。
『北の核兵器開発計画を阻止することを最初から放棄しているような態度に加え、米朝軍事協議という北側の提案をワシントンに持ち返ったことが気になる。
平壌での会談では北側は人民軍の中将が同席し、ヒル次官補に米国と北朝鮮が直接に2者間で軍事協議を始めることを強く提案したという。
北側はこの協議では在韓米軍や在日米軍のあり方にまで要求をぶつけ、核問題での譲歩と交換条件にする構えをみせると予測される。日韓両国にとって深刻な懸念の対象となる』(ワシントン発、産経新聞)。
わかりやすくいえば、北朝鮮内の既存核兵器は不問にしたまま、(つまり北朝鮮を核保有国として認めた上)、米朝の間で、軍事協議を始めるというものである。
「アメリカと北朝鮮が仲良くなれば、それでいいではないか」と考えている人がいたら、とんでもない誤解である。
北朝鮮は、戦略的に、アメリカとの間で、相互平和条約(仮称)のようなものを結ぼうと、かねてから画策している。
もしこのような相互条約が結ばれたら、ともに本土が攻撃されないかぎり、たがいに手も足も出せないことになる。しかしこれこそ、まさに北朝鮮の思うつぼ。
わかりやすく説明しよう。
こうした条約が結ばれたら、仮に北朝鮮が、日本を核攻撃しても、アメリカは、北朝鮮に対して、何もできないということになる。
つまりその時点で、日米安保条約は、死文化する。
もちろん北朝鮮は、アメリカ本土を攻撃する意思も、意図もない。
そんなことをすれば、一夜で、北朝鮮は、廃墟と化す。
そんなことは、北朝鮮は、百も承知。
北朝鮮の戦略……アメリカを押さえ、日朝交渉を有利に進めること。
「(天文学的数字の)補償費を払え。さもなければ、東京を核攻撃するぞ」と。
結局、(これは結果論ではない。当初からこうなることはわかっていた)、C・ヒルがしたことは、北朝鮮に、金と原油と食糧と音楽を与えただけ。さらに時間を与えただけ。その時間の間に、「日本向けの小型核兵器を開発した」(某、アメリカ政府高官)だけ。
C・ライスとC・ヒルが、コンビを組んだことは、その当初から、日本にとっては、最大の悲劇であった。どういうわけか、この2人は、日本を毛嫌いしている。
嫌っているのではない。毛嫌いしている。
もちろん拉致問題についても、いっさい、進展なし!
こんなバカげた同盟国がどこにある。ラリー・ニクシュ氏は、つぎのようにも述べている。
『今回の米朝合意が履行されれば、6カ国協議を通じて日本は北朝鮮への重油提供の経費や軽水炉建設の経費の負担、食糧援助など物質的な寄与を求められる。だが日本が最も気にする北朝鮮による日本人拉致事件解決にはなんの前進もない。日本としては拉致事件解決の実質的な進展がない限り、その種の物質的な寄与は一切、できないと宣言する選択肢がある。今回の合意自体は特に称賛もせず、拒否もせず、ただし、今後の北朝鮮のための財政支出はまったくしないというわけだ。あるいは米国などの求めに応じて、支出をするのか。いまや日本は基本的な岐路に立たされたといえよう』と。
C・ヒルが、秘密裏に米朝交渉を始めたときから、日本への裏切りが始まった。
その時点で、日本政府は、はっきりと釘を刺しておくべきだった。
今となっては、何もかも、手遅れだが……。
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