Education in Front-Line and Essays by Hiroshi Hayashi (はやし浩司)

(Mr.) Hiroshi Hayashi, a professional writer who has written more than 30 his own books on Education, Chinese Medical science and Religion in Japan. My web-site is: http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/ Please don't hesitate to visit my web-site, which is always welcome!!

Sunday, November 02, 2008

*At the age of 61

●満61歳にして、自分を知る

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私が子どものころ、50歳以上の人は、
みな、ジー様に見えた。

20歳のときも、そうだった。
30歳のときも、そうだった。

しかし自分が実際に50歳になってみると、
ジー様という実感は、どこにもない。
60歳になっても、どこにもない。

しかし私は、もうすぐ61歳。
つまりジー様中のジー様。

そこで改めて考えてみる。
「ジー様とは何か?」と。

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●ジー様論

多分、若い母親たちは、私を、ジー様と見ているだろう。
少なくとも、「男」とは見ていない。
それが、このところ、より強く感ずるようになった。
そこで改めて、ジー様論。

加齢とともに衰弱していくもの。
体力を筆頭に、知力、気力、精力、集中力。

体力は、基本的な体力のほか、持続力、瞬発力がある。
知力は、記憶力、思考力、理解力。
気力は、全体に弱くなる。
あわせて、好奇心や探究心が弱くなる。
精力は、これはあくまでも私のばあいだが、50代になって弱くなり、60代に
近づくにつれて、復活(?)してきたように思う。
これは更年期障害と深く関係しているのではないか。
最後に集中力だが、これは気力と深く関連している。
今では、文章を書いていても、2、3時間が限度。
それ以上になると、疲れを覚える。
コンから離れてしまう。

●脳の老化

心配なのは、微細脳梗塞。
(もちろん大型の脳梗塞も恐ろしいが……。)
脳の中の細い血管が、血栓か何かでつまり、そこで梗塞を起こすというもの。
見た目には症状もなく、日常的な生活をするには、なんら支障はない。
が、頭の回転そのものが遅くなる。
話し方がかったるくなったり、反応が鈍くなる。
繊細な会話ができなくなる。
ただ人格的には、人格に丸みを帯び、穏やかになったような感じになる。
しかしそれを「円熟」ととらえてはいけない。
そのことは、特別養護老人ホームにいる老人たちを見ればわかる。

みな、ニタニタというか、ニヤニヤと意味もなく、笑っている。
話しかけても、ニンマリと笑っているだけ。
(みながみな、そうというわけではないが……。)
見た感じでは、どの人も、人格の完成者のよう。

●少しずつ進む

しかし重要なことは、私たちはある日突然、そういった老人になるのではないということ。
徐々に、ちょうど下り坂を下っていくように、長い時間をかけてそうなっていく。
早ければ50歳くらいから始まり、遅くとも75歳を過ぎるころには、みな、
そうなっていく。

それにこの世界では、私が観察した範囲では、「私は、だいじょうぶ」と思っている
人ほど、あぶない。
「私はふつう」と思っている間に、どんどんとそのレベルが下がっていく。
(ふつう)の基準そのものが、下がっていくから、自分ではそれがわからない。

一方、つねに自分の変化を敏感に察知し、「私はあぶない」と思っている人ほど、
安心してよいのでは……?
(変化)がわかれば、対処の仕方もわかる。
が、問題は、どうすれば自分でその(変化)を知ることができるかということ。

それには、若い人たちと比較するしかない。
「若い人たちとくらべて、どうか?」と。

その(差)をはっきりと感ずれば、あぶないということになる。
が、中には、(差)を認めないばかりか、若い人たちを否定してしまう人すらいる。
このタイプの人は、「いまどきの若い者は……!」という言葉をよく使う。
こうなると、比較など、しようもない。

●訓練で維持できる

ただたいへん幸いなことに、脳の神経細胞の数は同じでも、(あるいは減っても)、
それから延びるシナプスは、訓練によって老後になってからも、ふえつづける
ということだそうだ。
老人になるからみな、ボケるのではなく、過ごし方によっては、脳の健康を、
そのまま維持できるということ。

バンザーイ!

若い人たちより、頭の働きがよくなるということはないとしても、
ボケの進行を食い止めることはできる(?)。
とするなら、あとは、その方法、ということになる。

●老化防止のために映画

……ということで、最近、こんなことに気づいた。
私とワイフは、週に1、2回は、劇場で映画を見ることにしている。
仕事が終わったあとなどに、深夜劇場を見ることにしている。
そんな習慣が、ここ数年、つづいている。

その劇場でのことだが、このところ、私と同じ世代の人たちふえてきたように感ずる。
先週は、『ジ・アンダー・ザ・ワールド』という映画を見たが、約半数が、
私たちの世代の人たちだった。
みながみなというわけでもないのだろうが、中には、私たちのように、
映画をボケ防止のために利用している人も多いはず。
映画には、まだ証明されたわけではないが、ボケ防止の効果はあるのではないか。

ほかに音楽を聞くのもよい。
旅行をするのもよい。
要するに幼児教育と同じで、脳みそというのは、いろいろな角度から、いろいろに
刺激すればするほど、活性化する。

まずいのは、刺激のない単調な生活。
見るのはテレビだけ。
それも野球中継だけ……というのは、常識で考えても、まずい。
(実際、そういう人が私の近くにいるが、最近、どんどんと脳みそが固くなって
いるように感ずる。)

●老化は、恐ろしい

この問題だけは、本当に深刻!
切実な問題!
ボケるのは、だれにも避けられないことかもしれないが、ボケればボケるほど、
自分が自分でなくなってしまう。
自分で考えることができなくなってしまう。

私にとって、これほど恐ろしいことはない。


Hiroshi Hayashi++++++++Nov. 08++++++++++はやし浩司

●映画『レッド・クリフ』

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映画『レッド・クリフ(赤壁)』……
「三国志」を映画化したもの。
すごかった!
星は文句なしの、5つ。★★★★★。

中国もすごい映画を作るようになった。
驚いた。
感心した。

日本の俳優を起用する、そのふところの
大きさにも驚いた。

ただPART-1で終わったところが残念。
つづきのPART2は、2009年4月封切りとか。

必ず、見に行くぞ!

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