*Economy Crisis of South Korea
【韓国・3月危機説】(Economy Crisis of South Korera)
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アジアでいちばんあぶない国。
それが韓国。
経済専門家で、それを疑う人は、だれもいない。
つい先日には、イギリスのエコノミスト誌は、
「韓国の外貨準備高に対する短期外債の割合は、
102%に達する」と報道した。
ウォン安、輸出の減少、外国投資家の逃避などなど。
韓国経済は、今、急速に悪化している。
そこでささやかれているのが、韓国・3月危機説。
もちろん韓国政府は、その(うわさ)の否定に
躍起になっている。
わかりやすく言えば、Kさんの金融資産が100万円
とすると、1年以内に返済しなければならない借金が、
102万円あるということ(エコノミスト誌)。
差し引き、2万円の負債ということになる。
これに対して、韓国の中央N報は、「まちがった報道である」
とかみついた(09・3・13)。
本当かな?
もう一度、中身を見てみよう。
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中央N報は、こう反論する。
『英フィナンシャルタイムズの記事も外債の内容を考慮しない単純計算から出てきたものだ。造船業界など為替リスクヘッジのために借り入れたドル(390億ドル)は借金ではないのに、フィナンシャルタイムズはこれを外債に含めて計算した。これを除けば外貨準備高に対する流動外債の割合は77%になる』と。
つまり造船業界などが、為替リスクヘッジのために借り入れたドルまで、
借金に組み込んだから、102%になった。
しかしそれは借金ではない、と。
が、現実はどうか。
今年に入って、韓国の造船業界は、キャンセルにつぐキャンセルで、受注ゼロという
状態がつづいている。
それはさておき、こういうことらしい。
造船会社は、将来的に受け取るであろう代金を、ドル建てで先に借りておく。
あとで代金が支払われたら、それで返済すればよい。
そうすれば、仮にウォン安になっても、反対にウォン高になっても、造船会社は、
予定した金額を受け取ることができる。
わかりやすく説明しよう。
あなたはイギリスから、船を建造してくれと頼まれた。
代金は、1億ドル。
1ドルを1000ウォンで計算すると、1000億ウォンとなる。
しかし建造している間に、ウォンが、1ドル900ウォンにまであがったとする。
すると、あなたが受け取る金額は、900億ウォンになってしまう。
つまり100億ウォンの損。
そこであなたは、こうした為替リスクを避けるため、あらかじめ、1億ドルを
外国の銀行から借りておく。
1ドルが1000ウォンのときに借りておけば、1000億ウォンで借りられる。
そして船が完成し、イギリスに引き渡せば、その時点で1億ドルが手に入る。
その1億ドルを、そっくりそのまま外国の銀行へ返せば、為替の変動に関係なく、
あなたは予定どおり、1000億ウォンを手にすることができる。
中央N報は、「そうして借りたお金まで、390億ドルまで、外債(=借金)に
含めるのは、おかしい」と。
ここに韓国の大きな認識のズレがある。
わかるかな?
韓国では、こうして借りた外債は、「投資」と位置づけている。
「これから1億ドルの船を建造する。
そのために1億ドルを、外国の銀行から借りる。
しかしその1億ドルは、借金ではない。
必ず返せるお金である。
つまり投資である」と。
そこで韓国式の統計方法によれば、こうした外債は、資本収支の中では、
「投資」つまり「収入」として組み込まれることになる。
日本式に考えれば、「借金」まで「収入」に組み込んでしまうことになる。
しかし借金は、借金。
投資ではない。
「投資」というのは、投資家が、リスクを負担する。
「借金」というのは、借り手が、リスクを負担する。
たとえばあなたが銀行から1000万円借りて、家を建てたとする。
そしてその家が完成したとき、別人に、1200万円で売却したとする。
銀行へは、売却した1000万円を返せばよい。
200万円の儲けということになるが、銀行から借りた1000万円を、
あなたは「投資」と呼ぶだろうか。
仮に100歩譲って、それを「投資」としたとしよう。
そして中央N報が報ずるように、390億ドルを短期外債(=借金)から
はずしたとしよう。
それでも「韓国の外貨準備高に対する短期外債の割合は、77%に達する」
(韓国政府発表)という。
が、それだけではない。
韓国政府が外国から借り入れている、流動性外債(=借金)も含めると、
その割合は96%にもなるという(中央N報)。
韓国政府は、「為替ヘッジ用のドルを、(流動性外債から)除外すべき」と
主張しているが、そうでも言わないと、それこそ100%を超えてしまうからである。
こういう(現実)を前にして、我が国のAS首相は、頼まれもしないのに韓国まで
のこのこと出かけて行って、総額600億ドルのスワップ協定を結んでしまった。
「韓国が通貨危機に陥っても、600億ドルまで、日本が保証しますよ」と
言ったに等しい。
日韓関係が重要なことは、私にもわかる。
わかるが、一度は、彼らに、頭をさげさせるべきではないのか。
先のWBCの日韓戦でも、韓国は日本に勝つたびに、マウントに韓国旗を立てた。
「日本、憎し」の気持ちはよくわかる。
わかるが、しかしその一方で、日本の(お人好しぶり)には、あきれてものが言えない。
日本は韓国と、いっしょに心中するつもりでいるのか。
いくら大統領が自由貿易主義派になったからといって、金大中元大統領、ノ前大統領
らの見せたあの露骨な反日政策で、傷ついた私たち日本人の心はどうなるのか。
それでいやされるとでもいうのか。
「いったい、この怒り、どこへ向かうべきなのか」(尾崎豊「卒業」)。
日韓経済戦争は、今の今も、つづいている。
その緊張感だけは、忘れてはいけない。
(09年3月20日記)
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