*Magazine dated April 13th, 2009
彡彡人ミミ 彡彡彡彡彡
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子育て最前線の育児論byはやし浩司 4月 13日号
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【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
●不安の構造(Panic Disorder)
「私はこうありたい」「こうあるべき」と描く、(自分像)を、「自己概念」という。
「~~をしたくない」というのも、それに含まれる。
その自己概念に対して、現実の私がいる。
これを「現実自己」という。
「自己概念」と「現実自己」が、不一致を起こすと、心は緊張状態になり、
不安定になる。
フロイトの説によれば、こうだ。
これら二つが近接していれば、その人は、落ちついた状態で、自分の道を
進むことができる。しかしこれら二つが遊離し、さらに、その間に超えがたい
ほどの距離感が生まれると、その人の精神状態は、きわめて不安定になる。
ついでに劣等感も、そこから生まれる(フロイト)、と。
不安定になると、ものの考え方が、定まらなくなる。
「自我の同一性」というときは、この両者の同一性をいう。
両者が一致しているときは、その人は安定している。
強い。
が、そうでなければ、心はボロボロの状態になる。
何をしても、落ち着かない。
不安定イコール、不安と考えてよい。
不安は、つぎの4つに分けて考えることができる。
心因的不安(心に何か問題があって起こる不安)
外因的不安(外からの働きかけがあって起こる不安)
身体的不安(身体的に何か問題があって起こる不安)
社会的不安(社会情勢に応じて起こる不安)
……というように、教条的に分けて考えるのは、実のところ、私はあまり好きではない。
たとえば今、多くの人が、自分の生活に不安感を覚えている。
この不況で、財産や職を失った人多い。
そういう人は、「明日はどうなるのだろう」と悩む。
心配だ。
何をしても、手につかない。
足元がすくわれたような状態になる。
●取り越し苦労(予期不安)
同じ不安でも、心に何らかの問題のある人は、取り越し苦労をしやすい。
ああでもない、こうでもないと、先のことばかり心配する。
ふつうの心配とちがうところは、妄想が入り込むということ。
妄想が妄想を呼び、自分でも収拾がつかなくなる。
人によっては、パニック状態(パニック発作)になる。
(うつ)があるから、取り越し苦労するのか、
それとも取り越し苦労をするから、(うつ)になるのかは、わからない。
パニック障害からうつに発展したばあいを、「二次的うつ」という。
あるいは同時進行の形で、(うつ)と取り越し苦労が進行することがある。
どちらにせよ、(うつ)は(うつ)として、別に考える。
が、そういう状態にある人に、「取り越し苦労ですよ」と言っても意味はない。
かえって反発し、あなたの意見を遠ざけてしまう。
コツは、相手に言いたいだけ言わせること。
こちらは聞き役に回り、「そうですね」だけを繰り返す。
反論、否定、注釈は、タブー。
さらにひどくなると、家の中にとじこもったり、部屋の中から出られなくなったり
する(広場恐怖)。
こんなことがあった。
ある女性(65歳)には、2人息子がいたのだが、いろいろあって、
2人とも、離婚してしまった。
昔からの農家ということもあった。
その女性は、「家系が途絶える」と悩み出した。
さらにそれぞれの息子に、2~3人の子ども(孫)がいたが、
その孫についても、「みなに遺産相続を請求されたら、財産がなくなってしまう」と。
あとは妄想に妄想が重なって、「どうしたらいい」「どうしたらいい」と。
電話がかかってきても、手が震えて受話器さえあげることができなくなってしまった。
夫に理由を聞くと、夫は、こう言った。
「(別れた)嫁から、養育費の請求が来るのではないかと心配している」と。
2人の息子は、家庭裁判所で決められた養育費を、まともに払っていなかった。
●不安は病気
心だって、病気になる。
不安神経症も、その一つ。
いまではパニック障害と呼ぶ。
そういう前提で、「不安」を考えたらよい。
今ではよい薬もある。
治療法も確立している。
不安が抜けないようだったら、近くの心療内科で相談してみたらよい。
私のばあいは、かかりつけのドクター(内科医)から、精神安定剤を
もらっている。
「セxゾx」という名前の、もともとは女性専用の精神安定剤という。
それをときとばあいに応じて、半分に割って、口の中で溶かしてのんでいる。
定量は、1錠もしくは、2錠だそうだが、今のところ半分でよく効く。
「ときとばあい」というのは、軽い片頭痛が起きたようなとき、辺頭痛薬だけでは
効きが悪いようなので、精神安定剤を併用している。
(辺頭痛薬も、定量の半分にして、のんでいる。)
こうした心の病気は、「治そう」と思わないこと。
まずそれに気づいて、あとは、「仲よくつきあう」。
どうせ治らない。
どれも深刻なものはないが、私は自分では、「精神病のデパート」と思っている。
そのつど、いろいろな病気を経験する。
不安神経症(パニック障害)もそのひとつ。
(補記:ウィキペディア百科事典より)
主な症状として、つぎのようにある。
『定型的なパニック障害は、突然生じる「パニック発作」によって始まる。続いてその発
作が再発するのではないかと恐れる「予期不安」とそれに伴う症状の慢性化が生じる。さ
らに長期化するにつれて、症状が生じた時に逃れられない場面を回避して、生活範囲を限
定する「広場恐怖症」が生じてくる』(ウィキペディア百科事典より)
【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
●就任式会場に、UFO?
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今日、週刊誌と月刊誌を、コンビニで買った
1冊は週刊誌の、「プレイボーイ」。
もう1冊は月刊誌の、「プレジデント」。
どうしてプレイボーイかって?
何でもオバマ大統領の就任式会場の上に、UFOが現れたという。
その記事が載っているというので、買った。
プレジデントは、「日本人の給料」というのが、気になった。
知ったところで、どうということはないのだが、気になった。
何の役にもたたない。
どうでもよい。
しかし現状が知りたかった。
「今、この日本は、どうなっているのか」と。
+++++++++++++++++++++++
プレイボーイ誌のUFOに関する記事は、とくに目新しい内容はなかった。
ただひとつ興味深かったのは、UFOというのは、人間の目には見えないように、
機体そのものを、何らかの方法で、カモフラージュしているらしいということ。
目には見えないが、カメラには写る。
では、なぜ、そのとき人間に目撃されたのか?
透明だったが、周囲の雲を反射して、遠くからは、白く見えたらしい。
つまり就任式会場の人たちには見えなかったが、遠くから見ていた人には、見えた。
ありえる話である。
というのも、私が見たUFOもそうだったが、私が見たのと同じUFOを
見たという人も、UFOは、空に溶け込むかのようにして消えていったと言った。
ふつうの飛行機のように、遠ざかって視界から消えたのではなく、「溶け込む
かのようにして」、その向こうの景色と混ざり合って、消えた。
そんなわけで、UFOが、透明であると言っても、私は、驚かない。
そこで私は、考えた。
もし全面が鏡でできた球体を、空高くに浮かべたら、その球体は、
人間の目には、どう見えるかということ。
理屈で考えれば、周囲の空の色をそのまま反射するから、人間の目には
見えないはず。
しかし実際には、太陽の位置によっては、黒い球、もしくは白い球となって、
見えるはず。
金属製の飛行機が、黒く見えたり、白く見えたりするのと同じ。
では空の色と同じ風船では、どうか?
やはり黒い球か、もしくは白い球となって見えるはず。
さらにその風船の中で、電気を灯したらどうか?
空の明るさと同じ強さの電気を灯す。
このばあいは、球は、人間の目には見えないはず。
一度、暇な人は、実験してみたらよい。
では、どうして就任式会場から遠く離れた人には、それが見え、就任式会場の
人たちには、それが見えなかったのか(同誌)?
写真で見るかぎり、結構大きなUFOである。
飛行船のような形をしていて、一方の側には、尾翼や垂直尾翼らしいものがある。
それについて、『プレイボーイ』誌の中で、ある研究家は、こう説明している。
「可視光線をうまくはずしているから」と。
「人間が見ることのできない光で、UFOを包んでいた」と。
なるほど!
私たち人間とは比較にならないほど、高度な知的能力をもった宇宙人である。
それくらいの技術をもっていても、おかしくはない。
で、あくまでも本当に、それがUFOだったという仮定での話だが、ではどうして
オバマ大統領の就任式会場に、UFOが、現れたかということ。
当然何らかの関心があったらから、現れたということになる。
が、ここでまた別の疑問が、いくつかわいてくる。
どうしてそんなことをする必要性があったかということ。
また就任式の日時、場所などの情報を、どうやって手に入れたかということ。
この2つを考え合わせてみると、UFOを操っている宇宙人たちは、
地球上のできごとに、あれこれと気をつかっているということがわかる。
(それとも興味本位かな?)
地球人に見つからないように、こっそりと偵察に来るところが、ニクイ!
どうであるにせよ、このあたりに、宇宙人の(限界)があると考えてよい。
宇宙人といっても、けっして、オールマイティ(全知全能)ではない。
人間が、南極に観測隊を送るように、彼らもまた、地球にそのつど、
観測隊を送り込んできている。
そのことを話すと、ワイフがこう言った。
「だったら、地球温暖化のことも気がついているはず。どうしてそれを
人間に止めさせないのかしら?」と。
私「今は、まだそこまで温暖化が深刻にはなっていないからさ。
しかしいよいよとなったら、宇宙人だって、人間の前に姿を現す。
もっとも、そのときは、人間にとっても、最後のときだろうけどね」
ワ「最後って?」
私「宇宙人は、地球を選ぶか、人間を選ぶかという選択に迫られる。
そのとき宇宙人は、地球を選ぶ可能性が高い。
人間を滅ぼして、地球を救う」
ワ「どうして?」
私「人間は、邪悪だからさ。宇宙人の仲間としては、ふさわしくない。
たぶん彼らなら、そう判断するだろうね」と。
(090309記)
(追記)
YOU TUBEのほうで、そのときのUFOが、画像として紹介されている。
「オバマ就任式 UFO」で検索してみるとよい。
それを見ると、一度、画面を左から右へ、猛スピードで横切っていて、再び、右から
左へと移動しているのがわかる。
白い雲の間をスーッと抜けるように、見え隠れしながら移動している。
もちろん飛行機の類ではない。
が、形がはっきりとしているわけでもない。
ボヤーッとした、モヤのような感じ。
動きを止め、形を分析したYOU TUBEもある。
それを見ると、YOU TUBEのほうでは、飛行船型ではなく、
下の段が黒い影になった、ハンバーガータイプのUFOであることが
わかる。
どうして形が、こうまでちがうのだろう?
プレイボーイ誌は、どこでその写真を入手したのだろう。
(補記)
性善説、性悪説が、よく話題になる。
そのとき、こう考えてみたらどうだろうか。
あなたは、宇宙のどこかで平和に暮らす宇宙人である。
銀河系から銀河系へと、自由に航行する能力ももっている。
その気になれば、太陽のような星など、一瞬にして破壊するだけの能力ももっている。
そんな宇宙人であるとして、もしあなたが、「人間を自分たち宇宙人の仲間として加えるか
どうか」という選択を迫られたら、あなたなら、どう判断するだろうか。
人間を、自分たちと同じ宇宙人の仲間に加えるだろうか。
そして高度な技術や知識を、人間に分け与えるだろうか。
もしそうなら、人間は、「善なる存在」ということになる。
それとも反対に、「人間を仲間に加えるのは危険。人間に、高度な知識や技術を分け与えて
はいけない」と判断するかもしれない。
もしそうなら、人間は、「悪なる存在」ということになる。
さて、あなたの判断は、どちらだろうか。
人間を自分たちの仲間に加えるだろうか。
それとも加えないだろうか。
それで性善説、性悪説の結論は出ると思う。
(はやし浩司 Hiroshi Hayashi 林浩司 教育 子育て 育児 評論 評論家 子供 子
供の問題 家庭教育 性善説 性悪説 オバマ大統領の就任演説会場 UFO)
Hiroshi Hayashi++++++++March. 09+++++++++はやし浩司
●『パッセンジャーズ』を見る
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昨夜、仕事の帰りに深夜劇場に足を運んだ。
『オーストラリア』を見たかったが、時間帯が合わなかった。
それで見たのが、『パッセンジャーズ』。
星は2つの、★★。
『シックス・センス』の前に出ていたら、大ヒットしただろう。
しかし『シックス・センス』の焼き直し版といったところ。
『ミラーズ』のときに感じたような新鮮さも、なし。
だから星は、2つ。
途中、居眠りしそうなほど、かったるかった。
「オカルト映画かな?」と思っていると、やはりオカルト映画だった。
そんな映画。
劇場で見るには、つまらない。
せっかくプレミア・スクリーンで見たのだが……。
さあ、今日も、がんばるぞ!
++++++++++++++++++++
最前線の子育て論byはやし浩司(090311)
●K国のミサイル(K国の陽動作戦)
(A Feint Operation of North Korea)
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日本政府は、「K国のミサイル発射は、さしせまった
ものではない」(3月11日)と発表した。
しかし、本当にそうか?
そんなのんきなことを言っていて、だいじょうぶか?
+++++++++++++++++++++
私があの金xxなら、陽動作戦を取る。
陽動作戦……真の意図を隠し、別の行動に出て、敵を
安心させる作戦をいう。
敵の裏をかいて、別の行動に出る。
今回のミサイル発射のための準備行動が、それ。
私が推察するところ、K国は、別のところで、
別のミサイル発射の準備をしている。
たとえばどこか山の奥とか、穴の中とか、で。
CNNは、つぎのように伝える。
『南北関係は、韓国の李明博大統領が従来の政権の、対北朝鮮ゆう和策を後退させる政策
を打ち出してから悪化。K国はこれを受け、韓国と結んだ「政治・軍事の対決状態を解消
する全合意」を無効にするなどと宣言し、敵対姿勢を深めている。また、長距離弾道ミサ
イルの発射実験準備を進めているともされ、日米当局が事態によっては撃墜させる考えを
示したことを受け、K国人民軍当局者は「人工衛星」が迎撃された場合は、報復するとの
声明も発表している』(以上、CNN・090311)。
その一方で、K国はすでに小型核の開発に成功したというニュースも
伝わってきている。
そこで陽動作戦?
逆の立場で考えてみれば、それがわかる。
今では宇宙から、発射場はもちろん、ミサイルの設置、燃料の注入、
発射など、すべて監視されている。
そんなとき、おめおめと、発射場から、ミサイルなど打ち上げるだろうか。
またそんな発射場など、戦略的に、まったく意味がない。
「戦争」ということになれば、イのイチバンに、攻撃目標にされる。
ものごとは常識で考えたらよい。
私が金xxなら、どこか山奥の、その地下にミサイル発射基地をつくる。
現にほかの中距離ミサイルの発射基地は、そのほとんどが地下にある。
近くK国は、成功するかしないかは別として、ミサイルを打ち上げる。
そのときそのミサイルは、別のところから打ち上げる。
「迎撃されれば、恥をかくだけ」(韓国紙)と。
もし現在、予想されている場所からミサイルを打ち上げるとしたら、
迎撃覚悟の打ち上げとみてよい。
アメリカ軍は、「99%、迎撃可能」と断言している(3・11)。
となると、K国の目的は、それを口実に、日米韓の3国に、報復
攻撃をしかけること。
全面戦争をするだけの力も、度胸もない。
しかし「適度な報復攻撃」でじゅうぶん。
それでもって国内の緊張感を高め、金xx体制を強化する。
私の予想では、K国のミサイル発射実験は、失敗する。
理由がある。
何も迎撃ミサイルだけが、「迎撃方法」ではない。
ミサイルというのは、一時的には、燃料で飛ぶものだが、二次的には、
電波誘導で飛ぶもの。
その電波誘導をかく乱したり、妨害電波を発射したり、さらには
ニセ電波を飛ばしたりして、ミサイルを航行不能にすることができる。
K国がミサイルを発射した直後、ミサイルに向けて、妨害電波を
発射する。
それで、ドカ~~ン!
見た目には、実験失敗ということになる。
(ひょっとしたら、前回もそうだった可能性がある。)
ともあれ、油断は禁物。
K国の思考回路は、私たちのもっているそれとは、まったくちがう。
私たちがもっている常識で理解できるような国ではない。
原油も食料も、世界から援助してもらいながら、その
一方で、その世界に対して、ミサイルや核兵器で脅す。
私なら、自分に恥じて、とてもそういう行動などできないのだが……。
可能性のひとつとして、K国の陽動作戦に警戒したほうがよい。
あくまでも可能性のひとつとして……。
Hiroshi Hayashi++++++++March. 09+++++++++はやし浩司
3月12日(木曜日)2009年
++++++++++++++++++++
今日は、自宅から教室まで、歩いた。
たった今、教室に着いたところ。
途中で、Dズというレストランで昼食。
それもあって、2時間15分も、かかった。
そのDズで、奇妙な光景を目にした。
3組の女性たちが座って、それぞれが相手の女性に、
何やら、懸命に説明していた。
大きな声だったので、やがて話の内容がわかった。
それぞれが、何かの健康食品を勧めていた。
それを聞きながら、ワイフが「マルチ商法よ」と言った。
あえて説明はいらなかった。
たしかにマルチ商法の勧誘だった。
トイレに立ったとき、ひとつのテーブルを見たら、
家系図のようなものが、広げてあった。
縦、横に、20~30個の四角が並んでいて、
それぞれに名前らしきものが書きこんであった。
相手の女性から、家族関係、親戚関係を
聞き出しているようだった。
「どうしてそんなものを調べるのだろう?」と
思ったが、そこで思考停止。
マルチ商法では、常に被害者が加害者となり、
また新たな被害者を作る。
あとはこの繰りかえし。
しかしこれだけ騒がれても、まだマルチ商法は
健在らしい。
+++++++++++++++++++++
被害者は加害者に
以前、ある宗教団体から脱会した人がいた。
年齢は、当時45歳くらいではなかったか。
その宗教団体に疑問をもち、脱会したということだった。
で、その人がそれで宗教から遠ざかったかというと、そうではない。
自分で新しい教団を開いた。
教祖になった。
で、ある日、その人に呼ばれて行くと、その人はこう言った。
「100人も信者がいれば、一応、食べていかれますよ」と。
そういう人は珍しいとしても、たいていの人は、宗教から宗教へと
渡り歩くようになる。
一度身についた信仰心(宗教心ではない)は、なかなか消えない。
思考回路というのは、そういうもの。
私は、Dズで、その光景を見たとき、それを思い出した。
マルチ商法。
マルチ商法があるから、被害者がいるのではない。
マルチ商法を支える加害者がいるから、マルチ商法がある。
で、マルチ商法がマスコミなどで叩かれたからといって、
それらの人が、それに気づくわけではない。
むしろ現実は、逆。
マルチ商法で、一度味をしめた人は、つぎのマルチ商法を考える。
あるいは新しいマルチ商法が現れると、イの一番に飛びつく。
マルチ商法というのは、早く飛びついた人ほど、儲かる。
そういう旨味(うまみ)をよく知っている。
そういうしくみになっている。
だからマルチ商法はなくならない。
被害者が加害者となり、新たな被害者をつくる。
最後にババを引いた人だけが、損をする。
しかしどうして家系図を調べていたのだろう?
(家系図だったかどうかは、わからないが・・・。)
その中の金持ち(=カモ)をさがすためだろうか。
それとも別の目的があるのだろうか。
あるいは今、流行しているスピリチュアル(霊感)商法の
ひとつなのだろうか。
私にはわからないが、あやしげなグループだったことにはちがいない。
Dズを出るとき、もう一度、そのグループをながめた。
相変わらず大声で、相手の女性に向かって、何やら説明していた。
まわりの人のことなど、まったく気にならないといったふうだった。
(補記)
マルチ商法が摘発されるとき、いつもトップ、もしくはその直接の
部下だけ。
そこでストップ。
しかしこの方法では、マルチ商法は、なくならない。
本気でなくそうとするなら、そのつぎの段階にいる人たち、つまり
マルチ商法で、だれかを勧誘した人たちまで、逮捕しなければならない。
マルチ商法では、勧誘者イコール、加害者。
そういう人たちは、「私も被害者でした」と主張するだろう。
が、これだけマルチ商法がつづいているのだから、今さら、「知らなかった」
ですまされない。
私も2年ほど前、近M通信事件にからんで、あやうく、その
被害者になるところだった。
私を勧誘したのは、大学の1年、先輩だった。
もしあのときあの話に乗っていたら、私もだまされた。
が、そのとき、その先輩が、「ぼくも被害者だ」では、すまされない。
またそれですんではいけない。
言うなれば、詐欺未遂。
そういう認識を、みなが、もっとしっかりともつべきではないのか。
70歳まで、現役
++++++++++++++++
先日、ワイフとこんな会話をした。
「ぼくは70歳まで、現役で働く。協力してくれるか」と。
ワイフは、快く承知してくれた。
「で、そのために体力づくりをしよう」と声をかけると、
それにも快く承知してくれた。
++++++++++++++++
少し前まで、「65歳まで働こう」と思っていたが、
それを「70歳」にした。
年金など、アテにしていない。
それよりも大切なのは、健康で楽しく仕事ができること。
若いとき、何度か失業保険金をもらえる立場になったことがあるが、
私はもらわなかった。
私のプライドが許さなかった。
たぶん65歳になったときも、同じように考えるだろう。
自信はないが・・・。
ともかくも、今の調子なら、何とか70歳までがんばれそう。
50歳になったときよりも、体の調子はよい。
頭のボケも、今のところ、心配ない。
疲れやすく、昼になると眠くなるが、それは何とかできる。
あとは、今の調子を崩さないようにする。
それだけを考えて、前に進む。
(補記)
「あなたには、もう用はありません。静かに遊んでいてください」と
言われることくらい、つらいことはない。
ほかの人にはどうか知らないが、私には、そうだ。
だから私は健康がつづくかぎり、働く。
働いて、社会との接点を保つ。
もしそれがなくなったら、そのときこそ、私は、ほんとうにおしまい。
何も、肉体の「死」だけが、死ではない。
魂の「死」だってある。
その死とは、闘う。
闘える相手だから、闘う。
はやし浩司++++++++++++++++++++++Hiroshi Hayashi
●午前3時
今朝は、午前3時起き。
昨夜、頭痛がしたので、午後8時ごろ、眠った。
計算してみると、7時間は、眠ったことになる。
時折、ザーッ、ザーッと雨が降っているのがわかる。
窓の外から、それが聞こえてくる。
このところ「寒い」と感ずることが多いが、それでも、
花の開花などは、全体的に見ると、2週間ほど早いとか。
今さら「暖冬」という言葉など、使いたくない。
先日も、長野の友人が、こう言っていた。
「最近では、めったに雪かきをしなくなりました」と。
子どものころは、毎日のように雪かきをしていたそうだ。
そう言えば、今年は、雪をまったく見ていない。
例年だと、チラチラとだが、1、2度は、雪が降るのだが・・・。
はやし浩司+++March 09+++Hiroshi Hayashi
●がんこな女性
++++++++++++++++
がんこな女性がいる。
年齢は、今年、45歳になるという。
夫であるその男性に話を聞くと、
こう話してくれた。
「結婚して20年近くになるが、
自分のほうから、『ごめん』とか、
『そうだね』とかいう言葉を言ったことが、
ない」と。
「一度もないのですか?」と念を押すと、
「ないです」と。
かなりがんこな女性らしい。
子どもでも、似たような症状を示す子どもがいる。
アスペルガー児と呼ばれる子どもなどがそうである。
症状が軽いばあいは、意地っ張りな子ということになる。
何かのことで、殻(から)に入ると、その中に、
閉じこもってしまう。
そのまま固まってしまう。
あとはお決まりの、押し問答。
私「君がしたことだから、謝りなさい」
子「どうして、ぼくが謝らなければならないんだ」
私「自分でしたんだから、謝るべきだ」
子「わざとしたんじゃないから、しかたない」
私「わざとでなくても、君がしたことにはちがいない」
子「先生が、そんなものを、ここに置いておくから悪い」
私「それとこれは、話が別」
子「どこがちがうよ」
私「あのね、こういう話は、『ごめん』と言えば、それですむの」
子「ごめんと言えばいいのか」
私「はいはい、わかりました。ごめん、・・・このバカ!」と。
男児に多いと言われるが、女児にもアスペルガー児の子どもはいる。
頭はよいし、そうでないときは、それなりの常識は通ずる。
が、どこか自己愛者的な自己中心性があり、自分のまちがいや、
ミスを指摘されると、とたんに殻にこもってしまう。
その男性の妻がそうであったというわけではないが、症状から
すると、その可能性がある。
もっともおとなになると、診断名をくだすのは、たいへんむずかしい。
アスペルガーにしても、思春期を境に、外からは症状が、わかりにくくなる。
子ども自身が、自分で自分をコントロールするようになる。
が、その残像のようなものは、残る。
思考の融通性が利かない。
冗談が通じにくい。
がんこになりやすい。
心を許す相手と、そうでない相手を峻別する。
自分のミスや失敗を、認めない。
何か言うと、すぐ切り返してくる、など。
だからその男性は、こう言った。
「一度夫婦喧嘩が始まると、ネチネチといつまでもつづくように
なりました。
妻は私の性格が悪いと言いますが、そうなってしまいました。
ふつうの人なら、『あら、ごめん』ですむような話でも、その場で、
固まってしまうため、あとは私が何を言っても、無視、無視・・・。
そういった状態になります。
先日も、さんざん言い争ったあと、私に、こう言いました。
『ごめん、ごめん、この気ちがい!』と。
同じ夫婦喧嘩でも、いつも同じパターンで始まり、同じパターンを
繰りかえすというようであれば、どちらかの性格的な欠陥に原因が
あるとみてよい。
しかしどちらか一方の側だけに、責任があるというわけではない。
夫婦というのは、長い年月をかけて、たがいに相手の心を作る。
妻のほうは、「私はこういう性格だから、あきらめてよ」と言っている
らしい。
しかし夫のほうは、「無視されたとたん、カッとなります」と言っている。
たがいにたがいのトラウマを作ってしまった。
・・・といっても、この問題は、簡単には解決しない。
その男性の妻が、アスペルガー児であったかどうかはわからないが、
仮にそうであったとしても、それはその女性自身の責任ではない。
恐らくその女性自身も、自分自身のそうした(性格)に気づいていなかった。
今も気づいていない。
また20年前の当時には、「アスペルガー」という言葉すらなかった。
似たような症状の子どもはいるにはいたが、「がんこな子ども」
というような言い方で、教育の世界では処理していた。
最後に、その男性は、こう言った。
「ぼくたちは見合いで結婚しましたが、あんながんこな女とわかっていたら、
結婚はしなかったと思います」と。
言い忘れたが、現在、その夫婦は、離婚の危機に立たされている。
Hiroshi Hayashi++++++++March. 09+++++++++はやし浩司
●20万円の損?
++++++++++++++++++
数日前、テレビ(NHK)を見ていたら、
こんなことを言っていた。
「今度の株価の暴落で、国民1人当たり、
約20万円の損失をしたことになります」と。
20万円?
・・・とんでもない!
++++++++++++++++++
同じ番組の中で、最近、退職し、そのとき得た退職金で
株式投資をした男性が紹介されていた。
その男性にしても、400万円以上もの損をしたという。
で、こういうばあいの平均値というのは、意味がない。
幼児も老人も含めて、「1人当たり・・・」となる。
一家の世帯主当たりで計算すると、その数倍~10倍程度になるのでは。
「一世帯あたり、200万円」と聞いても、私は驚かない。
それに今回の暴落は、何も、株だけではない。
債権全般にも、及んでいる。
為替差損を加えると、損をした人は、もっとふえる。
すでに近くに、一財産を失い、家を明け渡した人さえいる。
これから先、こうした人たちは、爆発的にふえるはず。
が、おかしなことに、危機感と言うか、損失感が、あまりない。
日本中というより、世界中が、ジュータン爆撃を受けたようなもの。
「うちは損をした」という話し方よりも、「うちは被害が少なくてすんだ」という
ような話し方をする。
おかしな話し方である。
数日前も韓国の新聞を読んでいたら、こうあった。
「経済危機度は、韓国のほうが、イギリス、イタリアより下。だから
韓国はだいじょうぶ」と。
「?」。
つまり韓国がデフォルト(債務不履行=国家破綻)するよりも先に、
イギリスやイタリアのほうが先に、デフォルトするから、韓国は、
だいじょうぶ、と。
言うなれば、「隣の家のほうが貧乏だから、うちのほうが金持ち」と言うのに
似ている?
どこかおかしいが、そのおかしさがわからないほどまで、不況が深刻化している。
で、先に話を戻す。
「1人当たり、20万円」という平均値は、まさに国民だましの数字である。
「20万円」と聞けば、ほとんどの人は、こう思うにちがいない。
「何だ、その程度か」と。
しかし先ほども書いたように、その中には、幼児から老人まで含まれている。
幼稚園の幼児から、介護施設にいる老人までも、だ。
実際に、私の知っている人の中には、1億円の債権を、数か月で、1000万円
にしてしまった人がいる。
その人は、さらに債権を減らしているはず。
その人がもっていた株の株価は、この1年だけでも、20分の1以下になっている。
そういう人も含めて、「1人当たり20万円」は、どう考えてもおかしい。
が、こうした平均値というマジックは、教育の世界にも、よく見られる。
たとえば「中学生は、1人当たり、平均2時間のテレビを見ている」とか、など。
(この「2時間」という数字は、不正確。)
「2時間」と聞くと、ほとんどの人は、「そんなものかなあ?」と思う。
しかし実際には、まったくテレビを見ない子どもがいる一方で、
一日中テレビ漬けの子どもも少なくない。
あるいは50%の子どもが、まったくテレビを見ていなくて、50%の
子どもが4時間見ていても、平均値は、「2時間」となる。
問題は、1日、4~6時間もテレビを見ている子どもがいるということ。
「2時間」という数字だけを聞くと、その問題の深刻さがわからなく
なってしまう。
同じように、「20万円」という数字だけを見ていると、現在の経済危機の
深刻さがわからなくなってしまう。
が、実際には、今、たいへんなことになっている。
しかもそれが、この先、1年以上もつづきそうな気配になってきた。
(昨年の8月ごろは、今年になれば景気は回復すると言っていた。
昨年の12月には、それが今年の4月ごろになった。
さらに今年になってからは、さらに「1年以上」となった。)
どうでもよいが、今は、みな、あきらめムード。
「お宅は、1000万円ですかア。それはよかったですね。
うちは2000万円の損ですよ」と。
だから私は「20万円」という数字のあとに、「?」をつけた。
はやし浩司+++March 09+++Hiroshi Hayashi
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