Education in Front-Line and Essays by Hiroshi Hayashi (はやし浩司)

(Mr.) Hiroshi Hayashi, a professional writer who has written more than 30 his own books on Education, Chinese Medical science and Religion in Japan. My web-site is: http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/ Please don't hesitate to visit my web-site, which is always welcome!!

Saturday, April 11, 2009

*Stealing

●万引き



【掲示板への相談より】



●子どもの万引き



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Mさん(母親が、息子(9歳)の

盗癖(?)に悩んでいます。



それについて、少し考えて

みます。



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【Mさんより、林へ】

 

長くなりそうなので、こちらに書かせていただきましたが、住所氏名は不要でしょうか。

小学4年生の息子のご相談をさせていただきます。



ここ2~3週間の間に、複数の店で万引きをしているようなのです。



家のお金も持ち出して品物を買い、部屋に隠していました。お恥ずかしいですが、お金がない
ことに私はすぐに気づきませんでした。本屋から帰った時の様子がおかしかったので、強引に
手提げ袋の中をみると、ビニールのかかったままの漫画本が、何冊もありました。



主人が問いただすと、ああいえばこういう式のウソをつき、泣き、最終的に「間違えて持って帰
った」というようなことを言いました。



主人と一緒に本屋さんに謝罪に行きましたが、自分が盗ったとは認めていないので、とにかく
悪いことをしたと思っているように見えないのです。その後、ほかの品物について聞こうとする
と、激しく泣いて怒り、逆ギレというかそういう状態になります。



お金のことになると、まず「勝手に財布の中をみないで」と。部屋の中もみないでと言います。こ
ういうことは今まで言ったことはありませんでした。



今とにかく主人と悩んでいることは、もう1軒のお店のものも盗ったようなのですが、それとお金
のことも含めて、きちんと「自分がやった」と認めて欲しいのです。が、その話を持ち出すと泣い
て荒れて、話にならないことです。



認めてくれれば、私達はもちろん許すし、きちんとお店に謝ることができます。なるべく早く謝ま
らなければと思っています。そうしたいのです。そのために今現在私達はどうすればいいので
しょうか。



昨夜は、あまりにシャーシャーと、悪びれない態度なので、初めて主人に激しく叱られた息子で
す。私は「悪いことをした時は謝らないといけないね。大事な○○君だから、なにか思い出した
ことがあったらいつでも言ってね」と言い、それは冷静に聞いてくれました。



最近わがままがきつくなってきた息子。問題、原因は私の今までの息子への態度であるとわ
かっています。先生のHPを読ませて頂いて再確認するまでもなく、私の一貫性のない態度、感
情のままの対応。息子が泣いて物にあたる姿は、私そのもののようです。



自分の意見が通らないとわがままをいう姿も私です。「お母さんはぼくの言うことを信用してくれ
ない」と主人に言ったそうです。こんな私になにかできることがあるのでしょうか。



【林より、Mさんへ】



万引きは、この時期の子どもの熱病のようなものです。

一応はしかりながらも、とことん、……という状況まで、子どもを追いつめてはいけません。

おどしたり、子どもが泣き出すほどまで、責めたててはいけません。



泣いたときには、耳は閉じたと考えてください。



冷静に、どこまでも冷静に。



こうした事案には、二番底、三番底があります。追いつめすぎると、

今度は、子どもは、その二番底、三番底……へと落ちていきます。



万引き程度では、すまなくなるということです。



また返事を書きます。



今しばらく、お待ちください。



はやし浩司



【Mさんより、林へ】



はやし先生

お忙しいところ早速の回答ありがとうございました。

盗ってきたものの量の多さ、シャーシャーとした態度に、ついこちらもなにか

言いたくなってしまうのですが、こらえます。またよろしくお願いいたします。



【林より、Mさんへ】



もうひとつ可能性として考えられるのは、

万引きをしてきたのではなく、おうちの方のサイフなどから、

直接お金を盗んで、買ってきたのではないかということです。



量が多いときは、まず、それを疑います。



家庭内でのお金の管理を徹底することで対処します。



【Mさんより、林へ】



家のお金も持ち出しています。子どもの財布にあるはずのない大金が

入っていたので。そして、たとえば本屋さんでは本を1冊は買い、あと何冊かを

持って帰るという風にしていたようです。



あともう一軒の店でも、少し買っては、同時にほかのものを持って帰り、それを私などに

プレゼントと言ってくれたりしていました。



その時から少しおかしいとは思っていました。今日も、おそらく盗んだであろうところの

折り紙で、私に色々折ってくれました。悲しい気持ちで、ありがとうと言って、それを

受け取りました。



【Mさんより、林へ、追伸】



数日前小4の息子の万引き、お金持ち出しで相談させていただいたものです。

お忙しいのにたびたび失礼します。



月曜以来、子どもに盗ったらしい品物やお金のことは聞いていません。



ここ数日、毎日の日課のようだった私の小言をやめ、子どものペースでやりたいように

やらせていました。やはり情緒不安定な感じで、時々、だだっこのようになりますが。

今朝、子どもが私の財布からお金を抜いていたことがわかったのですが、

私が大変うかつなことをしてしまいました。



まず、うっかり目につくところに財布を置いて寝てしまいました。

朝おきて気がついてみると、財布の中から、数千円がなくなっています。



子どもが別の部屋にいる間に子どもの財布をみると、そのお金が入っていました。

そして私はそのお金を自分の財布にもどして、子どもに聞いてしまったのです。



「お母さんの財布触った? お金しらない?」と。



あとで夫にたしなめられました。先日子どもはお父さんに財布の中を見られた時

激しく泣いて、ちゃんと話ができませんでした。何も言わずお金はそのままに

しておくべきでした。



今朝はその後、子どもがお金がないのに気づき、表情は一変するものの、お父さんとそのまま
朝食→その間に私が財布にお金を戻す→子どもがまたお金を確認→財布以外のかばんに隠
す、という具合で、今、そのお金は子どものかばんの中にあり、今日は多分お友達の家にそれ
を持ってでかけるでしょう。



どうかどうか、お店でそのお金で買い物するだけにして帰ってきてほしい。

お父さんだけでなく、お母さんにも財布をチェックされたと思っている子ども。

何回やってしまったかはわかりませんが、買っても買っても、さらに盗みまでしても、

満たされてない子どもの心を思うと、母として申し訳なさで胸がいっぱいです。



夫は「何があっても、子どもを疑ったり責めたりするような表情をみせたり、言葉に

したりしないようにしよう」と言われました。でも、私は今までいっぱいいろんなことで

責めてきたような気がするのです。



許してあげたいけれども、打ち明けてもらえるのはいつなのか、不安です。



【林より、Mさんへ】



だから、お金の管理だけは、しっかりとします。

徹底的にします。



万引きしないように、家でお金を盗ませるという話は、

筋が通っていません。



もう息子さんは、万引きはしません。だからお金の管理だけを徹底的に

なさることです。



あと通帳、カードも。もうそろそろそういう知恵が

働く時期になっています。



また何があっても、子どものかばんの中、サイフの

中は、のぞいてはいけません。



あなたが老後になり、立場が逆転したときのことを

考えてください。



はやし浩司



【Mさんより、林へ】



お忙しいところお返事ありがとうございます。

拙い文章ですみませんでした。



>万引きしないように家でお金を盗ませるという話は筋が通っていません



「万引きしないように家でお金を盗ませる」ために、わざと財布を見えるところに

置いたのではありません。



テーブルに出しっぱなしで寝て、しまった、私のミスでした。昨夜は祖母が泊まりに

きていたのでそういうことはしないだろうと、私も気が緩んでいました。

結果的にはお金を盗ませたことになってしまいました。

私の本気が足りなかったです。



そして、お金はそのままにしておいた方がいいと判断したのでしたが。



「万引きしないなら家のお金を盗んでもいい」とは決して思っていません。

なので、おっしゃる通りに管理を徹底します。



マガジンも、じっくり読ませていただいています。

たびたびすみませんでした。

ありがとうございました。



【林より、Mへ】



誤解した点はおわびいたします。



すみませんでした。



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【Mさんへ】



 お子さんを、H君としておきます。



 H君は、日常的に、たいへん不安定な心理的状況にあるものと思われます。それについて、
いくつかの原稿を書いたことがありますので、ここに添付しておきます。



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●逃げ場を大切に



 どんな動物にも最後の逃げ場というものがある。動物はこの逃げ場に逃げ込むことによっ
て、身の安全を確保し、そして心をいやす。人間の子どもも、同じ。



親がこの逃げ場を平気で侵すようになると、子どもの情緒は不安定になる。最悪のばあいに
は、家出ということにもなりかねない。



そんなわけで子どもにとって逃げ場は、神聖不可侵な場所と心得て、子どもが逃げ場へ逃げ
たら、追いかけてそこを荒らすようなことはしてはならない。説教をしたり、叱ったりしてもいけ
ない。



子どもにとって逃げ場は、たいていは自分の部屋だが、そこで安全を確保できないとわかる
と、子どもは別の場所に、逃げ場を求めるようになる。A君(小2)は、親に叱られると、トイレに
逃げ込んでいた。B君(小4)は、近くの公園に隠れていた。C君(年長児)は、犬小屋の中に入
って、時間を過ごしていた。電話ボックスの中や、屋根の上に逃げた子どももいた。



 さらに親がこの逃げ場を荒らすようになると、先ほども書いたように、「家出」ということにな
る。このタイプの子どもは、もてるものをすべてもって、家から一方向に、どんどん遠ざかってい
くという特徴がある。カバン、人形、おもちゃなど。D君(小1)は、おさげの中に、野菜まで入れ
て、家出した。



これに対して、目的のある家出は、必要なものだけをもって家出するので、区別できる。が、も
し目的のわからない家出を繰り返すというようであれば、家庭環境のあり方を猛省しなければ
ならない。過干渉、過関心、威圧的な子育て、無理、強制などがないかを反省する。激しい家
庭騒動が原因になることもある。



 が、中には、子どもの部屋は言うに及ばず、机の中、さらにはバッグの中まで、無断で調べ
る人がいる。しかしこういう行為は、子どものプライバシーを踏みにじることになるから注意す
る。できれば、子どもの部屋へ入るときでも、子どもの許可を求めてからにする。たとえ相手が
幼児でも、そうする。そういう姿勢が、子どもの中に、「私は私。あなたはあなた」というものの
考え方を育てる。



 話は変わるが、98年の春、ナイフによる殺傷事件が続いたとき、「生徒(中学生)の持ちもの
を検査せよ」という意見があった。



しかしいやしくも教育者を名乗る教師が、子どものカバンの中など、のぞけるものではない。私
など結婚して以来、女房のバッグの中すらのぞいたことがない。たとえ許可があっても、サイフ
を取り出すこともできない。私はそういうことをするのが、ゾッとするほど、いやだ。



 もしこのことがわからなければ、反対の立場で考えてみればよい。あるいはあなたが子ども
のころを思い出してみればよい。あなたにも最後の逃げ場というものがあったはずだ。またプ
ライバシーを侵されて、不愉快な思いをしたこともあったはずだ。それはもう、理屈を超えた、
人間的な不快感と言ってもよい。自分自身の魂をキズつけられるかのような不快感だ。



それがわかったら、あなたは子どもに対して、それをしてはいけない。たとえ親子でも、それを
してはいけない。子どもの尊厳を守るために。

(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司 逃げ
場 子どもの逃げ場 子供の逃げ場)



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●過関心は百害のもと



 ある朝、一人の母親から電話がかかってきた。そしてものすごい剣幕でこう言った。いわく、
「学校の席がえをするときのこと。先生が、『好きな子どうし並んでいい』と言ったが、(私の子ど
ものように)友だちのいない子どもはどうすればいいのか。そういう子どもに対する配慮が足り
ない。こういうことは許せない。先生、一緒に学校へ抗議に行ってくれないか」と。



その子どもには、チックもあった。軽いが吃音(どもり)もあった。神経質な家庭環境が原因だ
が、そういうことはこの母親にはわかっていない。もし問題があるとするなら、むしろ母親のほう
だ。こんなこともあった。



 私はときどき、席を離れてフラフラ歩いている子どもにこう言う。「おしりにウンチがついてい
るなら、歩いていていい」と。しかしこの一言が、父親を激怒させた。ある夜、猛烈な抗議の電
話がかかってきた。いわく、「おしりのウンチのことで、子どもに恥をかかせるとは、どういうこと
だ!」と。その子ども(小3男児)は、たまたま学校で、「ウンチもらし」と呼ばれていた。小学二
年生のとき、学校でウンチをもらし、大騒ぎになったことがある。もちろん私はそれを知らなか
った。



 しかし問題は、席がえでも、ウンチでもない。問題は、なぜ子どもに友だちがいないかというこ
と。さらにはなぜ、小学2年生のときにそれをもらしたかということだ。さらにこうした子どもどう
しのトラブルは、まさに日常茶飯事。教える側にしても、いちいちそんなことに神経を払ってい
たら、授業そのものが成りたたなくなる。子どもたちも、息がつまるだろう。教育は『まじめ7
割、いいかげんさ3割』である。子どもは、この「いいかげんさ」の部分で、息を抜き、自分を伸
ばす。ギスギスは、何かにつけてよくない。



 親が教育に熱心になるのは、それはしかたないことだ。しかし度を越した過関心は、子どもを
つぶす。人間関係も破壊する。もっと言えば、子どもというのは、ある意味でキズまるけになり
ながら成長する。キズをつくことを恐れてはいけないし、子ども自身がそれを自分で解決しよう
としているなら、親はそれをそっと見守るべきだ。へたな口出しは、かえって子どもの成長をさ
またげる。

(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司 過関
心 親の過関心 過干渉 神経質な子育て)



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●子どもの心を大切に



 子どもの心を大切にするということは、無理をしないということ。



たとえば神経症にせよ恐怖症にせよ、さらにはチック、怠学(なまけ)や不登校など、心の問題
をどこかに感じたら、決して無理をしてはいけない。中には、「気はもちようだ」「わがままだ」と
決めつけて、無理をする人がいる。



さらに無理をしないことを、甘やかしと誤解している人がいる。しかし子どもの心は、無理をす
ればするほど、こじれる。そしてその分だけ、立ちなおりが遅れる。しかし親というのは、それ
がわからない。結局は行きつくところまで行って、はじめて気がつく。その途中で私のようなも
のがアドバイスしても、ムダ。「あなた本当のところがわかっていない」とか、「うちの子どものこ
とは私が一番よく知っている」と言ってはねのけてしまう。あとはこの繰り返し。



 子どもというのは、一度悪循環に入ると、「以前のほうが症状が軽かった」ということを繰り返
しながら、悪くなる。そのとき親が何かをすれば、すればするほど裏目、裏目に出てくる。



もしそんな悪循環を心のどこかで感じたら、鉄則はただ一つ。あきらめる。そしてその状態を受
け入れ、それ以上悪くしないことだけを考えて、現状維持をはかる。よくある例が、子どもの非
行。



子どもの非行は、ある日突然、始まる。それは軽い盗みや、夜遊びであったりする。しかしこの
段階で、子どもの心に静かに耳を傾ける人はまずいない。たいていの親は強く叱ったり、体罰
を加えたりする。しかしこうした一方的な行為は、症状をますます悪化させる。万引きから恐
喝、外泊から家出へと進んでいく。



 子どもというのは、親の期待を一枚ずつはぎとりながら成長していく。また巣立ちも、決して美
しいものばかりではない。中には、「バカヤロー」と悪態をついて巣立ちしていく子どもいる。し
かし巣立ちは巣立ち。要はそれを受け入れること。それがわからなければ、あなた自身を振り
返ってみればよい。



あなたは親の期待にじゅうぶん答えながらおとなになっただろうか。あるいはあなたの巣立ち
は、美しく、すばらしいものであっただろうか。そうでないなら、あまり子どもには期待しないこ
と。昔からこう言うではないか。『ウリのつるにナスビはならぬ』と。失礼な言い方かもしれない
が、子育てというのは、もともとそういうもの。

(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司 万引
き 悪循環 巣立ち 二番底)



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●子どものウソ



 子どものウソは、つぎの三つに分けて考える。(1)空想的虚言(妄想)、(2)行為障害による
虚言、それに(3)虚言。



空想的虚言というのは、脳の中に虚構の世界をつくりあげ、それをあたかも現実であるかのよ
うに錯覚してつくウソのことをいう。行為障害による虚言は、神経症による症状のひとつとして
表れる。習慣的な万引き、不要なものをかいつづけるなどの行為障害と並べて考える。これら
のウソは、自己正当化のためにつくウソ(いわゆる虚言)とは区別して考える。空想的虚言に
ついては、ほかで書いたのでここでは省略する。



 で、行為障害によるウソは、ほかにも随伴症状があるはずなので、それをさぐる。心理的な
要因が原因で、精神的、身体的な面で起こる機能的障害を、神経症というが、ふつう神経症に
よる症状は、つぎの三つに分けて考える。



(1)精神面の神経症……精神面で起こる神経症には、恐怖症(ものごとを恐れる)、強迫症状
(周囲の者には理解できないものに対して、おののく、こわがる)、虚言癖(日常的にウソをつ
く)、不安症状(理由もなく悩む)、抑うつ感(ふさぎ込む)など。混乱してわけのわからないことを
言ってグズグズしたり、反対に大声をあげて、突発的に叫んだり、暴れたりすることもある。



(2)身体面の神経症……夜驚症(夜中に狂人的な声をはりあげて混乱状態になる)、夜尿症、
頻尿症(頻繁にトイレへ行く)、睡眠障害(寝ない、早朝覚醒、寝言)、嘔吐、下痢、便秘、発
熱、喘息、頭痛、腹痛、チック、遺尿(その意識がないまま漏らす)など。一般的には精神面で
の神経症に先立って、身体面での神経症が起こることが多く、身体面での神経症を黄信号とと
らえて警戒する。



(3)行動面の神経症……神経症が慢性化したりすると、さまざまな不適応症状となって行動面
に表れてくる。不登校もその一つということになるが、その前の段階として、無気力、怠学、無
関心、無感動、食欲不振、引きこもり、拒食などが断続的に起こるようになる。パンツ一枚で出
歩くなど、生活習慣がだらしなくなることもある。



 こうした症状があり、そのひとつとして虚言癖があれば、神経症による行為障害として対処す
る。叱ったり、ウソを追いつめても意味がないばかりか、症状をさらに悪化させる。愛情豊かな
家庭環境を整え、濃厚なスキンシップを与える。あなたの親としての愛情が試されていると思
い、一年単位で、症状の推移を見守る。「なおそう」と思うのではなく、「これ以上症状を悪化さ
せないことだけ」を考えて対処する。神経症による症状がおさまれば、ウソも消える。

(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司 神経
症 心身症 子どもの虚言 空想的虚言 妄言 子どものウソ 子供の嘘)



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 ここに添付した原稿が参考になればうれしいです。



 H君にとって今、一番重要なのは、安定した、心豊かな家庭環境です。それを用意するの
は、容易なことではありませんが、Mさんは、すでにそれに気づいておられます。



 あとは、結局は、自分との戦いということになりますね。



 どうか、がんばってください。



 では、今日は、これで失礼します。