Education in Front-Line and Essays by Hiroshi Hayashi (はやし浩司)

(Mr.) Hiroshi Hayashi, a professional writer who has written more than 30 his own books on Education, Chinese Medical science and Religion in Japan. My web-site is: http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/ Please don't hesitate to visit my web-site, which is always welcome!!

Sunday, March 06, 2011

●前原外相の献金問題

●3月6日

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明日は月曜日。
English Jiji comは、つぎのように
伝える。

英語の勉強のため、翻訳してみる。

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●Middle East Unrest Seen Affecting Tokyo Stocks Next Week

 来週(3月7日~)中東不安は、東京マーケットに影響を与える

Tokyo, March 4 (Jiji Press)ーTokyo stocks are expected to continue to be affected by the political unrest in the Middle East and North Africa and crude oil price moves, although the downside is likely to be supported by expectations of a U.S. economic recovery.
東京市場は、USの経済回復の期待に支えられ、影響は多少緩和されるかもしれないが、中東および北アフリカの政治的混乱、原油価格の動きによって、引き続き、影響を受けるものと思われる。

If crude oil prices keep rising due to the political turmoil, investors will shift funds from stocks, expecting the economies of advanced countries will be hurt, brokers said.
政治的な混乱により、原油価格が上昇すれば、先進国の経済が傷つくことが予想され、投資家は、株式市場からファンドへ移動するだろうと、投資家たちは述べている。

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●負のスパイラル

 先進国が札を増刷しつづけるかぎり、穀物、原油価格は上昇する。
当然の帰結である。
が、先進国はそれでよい。
食糧価格や石油価格の上昇を、「生活」の範囲内で、消化できる。
が、中進国や後進国にとっては、そうではない。
失業と貧困。
インフレと食料品の高騰。
政情不安は、一気に進む。
その結果がエジプトであり、リビアということになる。
が、だれも、ここで終るとは思っていない。

 原油価格は1バレル、100ドルを突破した。
やがて200ドルを超えるだろうと予測されている。
穀物価格(大豆、小麦、トウモロコシ)についても、08年度比で、約3倍に
なっている(2011年3月現在)。

つまりそのしわ寄せは、中進国や後進国に、集まる。
言い換えると、先進国の、(この日本も含めての話だが)、身勝手な経済運営が、
世界の経済を、メチャメチャにし始めている。
中には、「日本がよければ、それでいい」と考えている人もいるかもしれない。
しかしそのツケは、やがて回り回って、この日本にもやってくる。

 その第一波が、ジジコムの記事。
東京市場の混乱。
株価の暴落。
景気の低迷。
言うなれば、世界は、今、負のスパイラルを描きながら、奈落の底へと落ちはじめている。

●アジア情勢

 そこでアジア情勢をもう一度、復習してみたい。

(1)インド・パキスタン戦争
1948年に、カシミール地方の領有権争いが原因で、戦争が始まった。
原因についてはいろいろ言われているが、水源地争いであると、パキスタンの友人が
話してくれた。
今の、インド・パキスタンは、戦争状態にある。

(2)中国・インド戦争
1959年、中国は国境線を改めるため、インドに軍を進め、1962年、それが
大規模な軍事衝突に発展。
結果、中国とインドの国境線は、中国の都合のよいように、書き換えられてしまった。

(3)スリランカの内戦
スリランカは独立国だが、内部では、タミル人とシンハラ人の対立がつづいている。
人口の7割をシンハラ人が占めているが、仏教徒。
残りの2割がタミル人で、ヒンドゥー教徒。
宗教戦争がからんでいるため、たがいに容赦しない。
現在は、タミル人の反政府活動は収束し、表面的には静かになっている。

(4)ミヤンマーの民主化運動
アウンサン・スー・チー女史の名前をあげれば、「ああ、あの国か」と思う起こす人は
多い。
今の今も、軍事政権による強圧政治がつづいている。
軍事政権側は、7段階の「民政移管計画」を発表している。
現在は、やっと1段階が終ったところ。
その先のスケジュールは示されていない。

(5)東チモール独立問題
チモールは現在、東チモールと西チモールに分断されている。
あれこれ語るより、オーストラリアの第一の仮想敵国は、インドネシアである。
そのことからもわかるように、チモールの独立問題は、オーストラリアvs
インドネシア問題と考えてよい。

(6)チベット問題、東トルキスタン問題
中国は領土拡大政策のもと、周辺の弱小国家を、つぎつぎと自国へ併合している。
チベット、それにウイグル自治区。
やがて台湾、さらには沖縄へと、領有権を主張してくるはず。
中国の領土野心には、じゅうぶん警戒する必要がある。

●日本は……?

 この先、この日本は、どうなるか?
本来なら今、日本政府は、強力な挙国一致体制を敷かねばならない。
が、肝心の政府(=管内閣)は、ガタガタ。
今度は外務大臣の献金問題で、揺れている。
在日韓国人からの献金が問題になっているらしい。
が、それよりも驚くのは、つぎの2点。

(1)よくもまあ、こんなこまかいことを調べたものだということ。
どこかの団体が、血眼になって調べたのだろう。
どこの団体が、どのようにして調べたかは、知らない。
知らないが、おおよその見当はつく。
あの団体である。
こうした政治スキャンダルの背後には、いつもあの団体の影が見え隠れする。

(2)外国人からの献金は禁止されている。
……とまあ、法律にはあるかもしれない。
しかしたいした金額ではない。
報道によれば、たったの計20万円。
小沢一郎氏に投げかけられた、億単位のヤミ献金疑惑とは、桁がちがう。
中日新聞によれば、こうだ。

『政治資金収支報告書によると、前原氏の関係政治団体が2005~08年に選挙区である京都市山科区の女性から、年5万円計20万円の個人献金を受け取り、前原氏は参院予算委員会で、この女性が在日韓国人だと認めた』(以上、中日新聞より)と。

 「額は問題ではない」と野党は主張している。
その上で、鬼のクビでも取ったかのように騒いでいる。
が、たかが計20万円!
年間、5万円!
どうしてそんな額で、外務大臣の進退(クビ)が問題になるのか。
逆に言えば、そんな献金にまで目を光らすことなど、不可能。

 今は、こんなバカげた足の引っ張り合いをしている場合ではない。
ないことは、アジア情勢を見ただけでも、わかるはず。
今の今、世界は、大激動している。
まさに「一寸先は、闇」。
わかりやすく言えば、日本の一歩外では、ギャングたちが機関銃をバンバンと
撃ちはなっている。

●明日から……

 今夜はこれでおしまい。
2011年3月6日。
明日からも世界は、大きく動く。
ただひたすら注視。
油断は禁物。

 では、おやすみなさい!


Hiroshi Hayashi+++++++March. 2011++++++はやし浩司・林浩司