Education in Front-Line and Essays by Hiroshi Hayashi (はやし浩司)

(Mr.) Hiroshi Hayashi, a professional writer who has written more than 30 his own books on Education, Chinese Medical science and Religion in Japan. My web-site is: http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/ Please don't hesitate to visit my web-site, which is always welcome!!

Tuesday, December 25, 2007

*The Cosultative Conference of the Regeneration of Education of Japan

●何か、おかしいぞ、教育再生会議!(The regenerated consultative conference of the education)

*The Liberalization of the Education

The Japanese government has been trying to control our minds all the time since the end of the WW2. There they have two main consultative organs, conducted by the government. How can they choose the members of the organs under what kind of standard they choose with? The Japanese government is heading toward conservatism or the way to the right-wing like way of thinking. We need more freedom! Or do they want the Restoration of the Imperial Rules?

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「空理空論」という言葉がある。
「まず、国家統制ありき」という姿勢もある。

この両者がからんで、「教育再生会議」
となった。

世界の流れは、「教育の自由化」。

それに向かって、まっしぐらに
進んでいる。

なにゆえに、日本の政府は、そして文科省は、
こうまで教育の自由化を恐れるのか?

国民を、どう統制しようとしている
のか?

とくに気になるのが、道徳教育(?)。

「道徳を(徳育)として教科化する」
という。

これに対して、日本教育再生機構の
Y理事長は、「実現すれば道徳の時間
に、おかしな平和や人権などを教える
ことができなくなる」と、さっそく歓迎
の意思表示。

「教科書がないから道徳は形骸(けいがい)化
している。教科書があれば何を教える
のかのコンセンサスが得られ、教育内容
の水準が確保できる」とコメントを寄せて
いる。

しかし政府は、いったい、どういう
基準で、諮問機関のメンバーを選んで
いるのか?

自分たちにとって都合のよい、YESマン
ばかり集めて、あらかじめ用意したお膳立て
に従って、結論を出す。

あとはそれをもとに、「控えおろう!」と。

日本というより、日本政府は、またまた
右寄りの路線に向かって、舵を切ろう
としている。

いいのか、日本! このままで!
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 「自由化」イコール、「バラバラ」という意味ではない。またそうであってはいけない。しかしそんなことは、常識。明治の昔なら、いざ知らず、国民は、そんなバカではない。アホではない。

 教科書の国定(検定も同じ)にしても、それをしているのは、先進国の中では、この日本だけ。

 「まず、国家統制ありき」……それがこうした諮問機関の大前提。そのおかしさに、私たち日本人が、まずそれに気づくべきではないのか。

 無数の試行錯誤の中で、失敗もあるだろう。挫折、頓挫もあるだろう。ときには、はげしい衝突もあるだろう。しかしそういう山坂を越えて、日本人も、「自由」の意味を知る。「自由」を手に入れることができる。

 いくら政府や文科省が、日本人を統制しようとしても、日本人の心は、もう別の方向を求めて、歩き出している。それがわからなければ、尾崎豊の「卒業」を、一度でもよいから、聴いてみることだ。

 何が、徳育教育だ! 

教科書ができれば、「実現すれば道徳の時間に、おかしな平和や人権などを教えることができなくなる」(?)。

 「おかしな平和や人権」とは何か? それを「おかしい」と言うほうが、おかしい。「平和」や「人権」は、守って守って、守り抜いてこそ、平和であり、人権なのである。戦時中は、「平和」とか、「人権」という言葉を口にしただけで、「非国民」と呼ばれ、問答無用に、逮捕、投獄された。多くの人は、拷問まで受けた。

 そういう歴史を、日本よ、日本人よ、忘れたか! またそういう反省もなく、「おかしい」とは、何ごとか! 恥を知れ!

 「道徳」についても、世界の心理学者たちは、もっと科学的な視点から、考え始めている。もしそうなら、それはそれでよし。しかし「孔子」だの、「論語」という言葉が出てくるところが、恐ろしい。さらに「武士道こそが、日本が世界に誇るべき、精神的バックボーン(背骨)」と説く人までいる。またそうした本が、売れに売れまくっている。

 さらにさらに、天皇を「象徴」から、「元首」にという動きもある。憲法改正は、おおむね、その方向に向かって進みつつある。どうして21世紀の現在、「王政復古」なのか? しかもこの日本で!

 だいたい「再生」とは何か? 何からの「再生」なのか? まさか戦前の状態にもどることを言っているのではないだろう。このところ、私は、この言葉に、不気味さを覚えるようになっている。


【参考:以下、ヤフー・ニュース・07年12月26日版より】

 政府の教育再生会議(座長・野依良治理化学研究所理事長)は25日、首相官邸で開いた総会で第3次報告を正式に決定し、福田康夫首相に提出した。社会人教員の増員や校長の権限強化、現在の学制「6・3・3・4制」の弾力化などの項目の実現を掲げ、6月の2次報告でも提言した徳育の教科化を再び盛り込んだ。 安倍前内閣時代の昨年10月に発足した再生会議は一通りの検討作業を終え、来年1月にも総括的な最終報告をとりまとめる。 首相は総会後、記者団に対し、「よくまとめてくださった。3次報告でまとまった基本的な考え方を、中央教育審議会(中教審)で具体化することになる」と述べた。 「社会総がかりで教育再生を」をテーマにした3次報告には、「学力の向上に徹底的に取り組む」などの7つの柱が掲げられた。 小中一貫校の制度化検討や小学校からの英語教育実施なども提言されたが、当初目玉となっていた、児童・生徒が自由に学校を選択し、その数に応じて学校に予算配分する「教育バウチャー(利用券)制」は、モデル事業としての実施を検討することにとどまった。 第3次報告は、採用者の2割以上を教員免許を持たない社会人とする▽徳育の教科化▽大学の授業の3割以上を英語で行う-などを求めているが、専門家からは賛否の声が上がった。 教員免許を持たない社会人を教員に採用することについて、日本教育大学院大学の河上亮一教授は、「実現すれば教育現場の意識改革になるのではないか」とみている。教育学部を卒業した教員が多い現状よりも多様な人材が教壇に立つ方が活性化するとの考えからだ。 文部科学省によると、全国の小中学校の教職員は70万人おり、再生会議の報告通りにするなら総数で14万人の社会人を迎え入れなければならないが、河上氏とは対照的にある県の教育委員会幹部は「民間は善、公務員は悪という発想による提言だ。待遇面で教員は決して恵まれていない。優秀な人材が多数集まるとは思えない」と批判する。

 道徳を「徳育」として教科化することについて、日本教育再生機構の八木秀次理事長は「実現すれば道徳の時間におかしな平和や人権などを教えることができなくなる」と歓迎。「教科書がないから道徳は形骸(けいがい)化している。教科書があれば何を教えるのかのコンセンサスが得られ、教育内容の水準が確保できる」としている。 一方で河上氏は「徳育を教科にするのなら、自分のためだけでなく、人のために尽くすことは大切だということを社会の共通認識にする努力が必要だが、現実的には難しい」と教科化には懐疑的だ。 大学の授業の3割を英語で行うことは可能か。 福島県立会津大学はコンピュータ理工学部の単科大学で、教員の4割が外国人。授業の多くは英語で行われ、卒業論文も英文だ。第2外国語をなくし、英語の時間を増やしている。同大は「コンピューターは米国で発展したもの。プログラムを理解するために英語に習熟することは不可欠な対応」と英語での授業の必要性を説く。 一方で、横浜国立大学の鈴木邦雄副学長は「3割の授業を行うのは大学院なら可能だろうが、学部で行うのは難しいのではないか。英語の授業を用意しても、学生が履修しなかったら意味がない」と話している。 再生会議の委員の一人、中嶋嶺雄氏が学長を務める国際教養大学(秋田県)は、すべて英語で行う。しかし、英語に関心の高い学生が多く入学する一方で、授業についていけない学生もいるという。(櫛田寿宏)

(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司 Hiroshi Hayashi education essayist writer Japanese essayist 教育再生会議 第3次報告)