Education in Front-Line and Essays by Hiroshi Hayashi (はやし浩司)

(Mr.) Hiroshi Hayashi, a professional writer who has written more than 30 his own books on Education, Chinese Medical science and Religion in Japan. My web-site is: http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/ Please don't hesitate to visit my web-site, which is always welcome!!

Thursday, February 28, 2008

*Me in "Me", who controls me from the behind

●私の中の「私」(Me in “Me”)

+++++++++++++++

私の中には、もう1人の「私」がいる。
たしかに、いる!

たとえばだれかが私に親切にしてくれたとする。
すると、私は、それをうれしく思う。
そういう私は私。それが私。

しかし私の中には、もう1人の私がいて、
こう考える。

「この人は、何が目的なのだろう?」と。
あるいは、
「この人は、何を求めているのだろう?」と。

すなおにそれを喜べばよいのに、
いつももう1人の「私」が、それをじゃまする。

こうした現象は、どの人にも共通しているのか?
それとも、私だけに起こる現象なのか?

ワイフにそれを聞くと、ワイフには、それがないという。
私には、むしろ、そういうワイフが信じられない。

「もう1人の自分がいないのか?」と聞くと、
「いない」と答える。

「ほんとうにいないのか?」と聞くと、
やはり「いない」と答える。

が、私の中には、もう1人の「私」がいて、それが
私を操作する。

いじけさせたり、ひねくれさせたりする。
ときに自虐的な行為に走らせることもある。

そういうもう1人の「私」と、どうすれば、私は決別できるのか?
それをこのところ、よく考える。

恐らく、もう1人の「私」は、私が幼児期のころ、
生まれたものだと思う。

私の父は、よく酒を飲んで暴れた。
その恐怖が、私の中に、もう1人の「私」を作った。
言うなれば心のキズ。
そのキズが今も、深く、自分の心の中に残っている。

よく、「心のキズは消えますか?」と聞く人がいる。
だから私は、そう聞かれるたびに、私は、こう答えるようにしている。

「一度、ついたキズは、消えません。忘れることは
できますが、消えません」と。

私自身が、その経験者ということになる。

しかし方法はないわけではない。
まず、自分の心の中にあるキズを知る。敵を知る。
知れば、あとは時間が解決してくれる。
キズの程度にもよるが、時間が解決してくれる。

そしてもう1人の「私」が顔を出したら、自分にこう言って
聞かせる。
「これはほんとうの私ではないぞ」と。

あとは忘れる。あとは、仲よく、つきあう。

心のキズというのは、そういうもの。

が、私のワイフのような人間のほうが、少ないのではないか?
このことは、子どもたちを見ているとよくわかる。

いじけたり、ひねくれたり、ひがんだり、嫉妬したり……。
そのつど別の「私」に、操作される。
そんな子どもは、多い。

みんな、多かれ少なかれ、何らかのキズを引きずりながら、
生きている。

これは自己弁護か?