Education in Front-Line and Essays by Hiroshi Hayashi (はやし浩司)

(Mr.) Hiroshi Hayashi, a professional writer who has written more than 30 his own books on Education, Chinese Medical science and Religion in Japan. My web-site is: http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/ Please don't hesitate to visit my web-site, which is always welcome!!

Wednesday, March 12, 2008

Ganbare or "Take it easy"

●「がんばれ!」の意味(“Ganbare” and “Take it easy”)
We say in Japan, “Ganbare!”, in case they would say “Take it easy”, but these does not mean the same. I found it while I was running with my dog, Hana this morning.

言葉というのは、おもしろい。
たとえば日本語で、「おはよう」は、英語で、「GOOD MORNING
(よい朝)」という。

しかし実際には、その意味まで考えて、あいさつする人はいない。
つまり意味はちがっても、目的、内容は、同じ。言う人の気持ちは、同じ。

いくら遅く起きても、「おはよう」は、「おはよう」。
いくら悪い天気でも、「GOOD MORNING」は、「GOOD
MORNING」。「よい朝」は、「よい朝」。

……というふうに、考えていたのだが、こんな場面に出くわした。

いつものようにハナ(=犬)と散歩に出かけたときのこと。
ハナは、人間にたとえると、もう80歳を過ぎている。
このところ、毎月のように体力が落ちていくのが、わかる。

私は自転車で走る。
ハナはその横を走る。

近くに佐鳴湖という、周囲が、7~8キロの湖がある。
その湖を一周するのだが、最後の4分の1くらいになると、私のほうが
ハナを引っ張って走るようになる。

ハナはハーハーと、苦しそうに、あえぎながら走る。

そんなとき、私は、思わず、こう言ってしまう。
「ハナ、がんばれ!」と。

と、そのときのこと。「こういうとき英語では、『TAKE IT EASY!』
と言う」と思った。

「がんばれ」も、「TAKE IT EASY」も同じような意味だとばかり
思っていた。いや、意味はちがっても、使う場所、それを言う人の気持ちは、
同じと思っていた。

が、である。

「ハナ、がんばれ!」と言ったときは、私のほうが、ペダルに力を入れる。
「ハナ、TAKE IT EASY」と言ったときは、私のほうが、ペダルから、
力を抜く。

内心、ふと、おもしろい現象だなと思った。

「TAKE IT EASY」というのは、「気を楽にしろ」という意味である。
言っている私は、同じ私なのに、ペダルに力を入れたり、抜いたりする。
繰りかえすが、「TAKE IT EASY」と言いながら、私はペダルに力を
入れることはできない。

で、子育ての話になるが、日本人が、日本語で、「がんばれ」というときは、
そこに「力」入れる。
子どもに向かっては、「もっと、力を入れなさい」となる。

一方、英語国で、「TAKE IT EASY」というときは、そこから「力」を
抜く。
子どもに向かっては、「もっと力を抜きなさい」となる。

このちがいは、大きい。……というより、では英語で、「がんばれ」は、何と
言うのか。子どもに、もっと力を入れてほしいときには、何と言うのか。
改めて考えなおしてみたが、私の貧弱な英語力では、それがわからない。

日本語の「おはよう」は、「GOOD MORNING」なのだが……。

(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司 Hiroshi Hayashi education essayist writer Japanese essayist Take it easy TAKE IT EASY がんばれ がんばれ論)