Education in Front-Line and Essays by Hiroshi Hayashi (はやし浩司)

(Mr.) Hiroshi Hayashi, a professional writer who has written more than 30 his own books on Education, Chinese Medical science and Religion in Japan. My web-site is: http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/ Please don't hesitate to visit my web-site, which is always welcome!!

Thursday, March 13, 2008

*Spiritual Boom in Japan


●「スピリチュアル」というインチキ(Spiritual Boom in Japan)
More and more people believe in Spirits, a kind of uncertain superstition in Japan. They believe the former existence or life after death. But where are they? Does it really exist? Books written by E-bara, a founder of this spiritual boom in Japan has succeeded in having sold more than 7 million copies of his books. I would rather say here that it is very dangerous to believe in such and such the existence of Spirits, since it is closely connected with Cult or Sect, a very radical religions. We have to be more careful about them.

かつての「霊」ブームが、「スピリチュアル」ブームに変わった。
インチキもインチキ、どうしてそういったインチキが、こうまで
堂々と、この世の中で、大手を振って歩くのか。歩くことができ
るのか。

「前世」だの、「オーラ」※だの、はては、「守護霊」だのと、科学性
はゼロ。ただの迷信。「守護霊」という言葉にしても、ほんの30~
40年前に、この日本に現れた。何かのオカルト・ブームがきっかけ
だった。

雑誌などを読むと、「スピリチュアルと、宗教とは、ちがう」と説く人
は多い。「スピリチュアルは、宗教ではない」「だから危険性はない」と。

当然ではないか。

宗教には、まだ哲学がある。スピリチュアルには、それがない。
ないから、迷信。ただ、それだけに、ヘタなカルトより、タチが悪い。

思考性を他人に預けてしまうことの恐ろしさを、なたは、知っているか?
他人ならまだしも、わけのわからないものに預けてしまう恐ろしさを、
あなたは、知っているか?

「あなたはキツネの生まれ変わり」だの、「ヘビの生まれ変わり」だの、
はては、「あなたの先祖は、人を殺している。そのタタリ」だのと、
とんでもないことを言われ、それを真に受けてしまう。

そのおかしさ、バカらしさ、まず、それに私たちは、気づくべきでは
ないか。

……と書いても、私がひとりで叫んでも、意味はない。大河の中に
クイを一本打つ程度の効果しかない。

スピリチュアル・ブームの火付け役となった、E原氏の本は、総発行
部数で、700万部を超えているという(「日本の論点」2008)。
Aテレビ系列の彼の番組では、毎回、2けた台の視聴率を稼いでいるという。

700万部だぞ! 私のBLOGやHPへのアクセス件数は、累計で、
先月、月間ベースで、やっと10万件を超えた。が、それでも、70分の1! 
テレビの視聴率と比べたら、かないっこない。

単純に計算しても、10%の視聴率としても、それだけで、1200万人。
そういう人たちが、インチキをインチキとも気がつかず、テレビという
巨大マスメディアに、言いように操られている。
いったい、日本の良識は、どこへ消えた!

だから私は、あえて叫んでやる! 

こんなインチキを野放しにしておいたら、やがて日本は再び、たいへんな
ことになるぞ!

スピリチュアル・ブームくらいなら、まだよい。思考力を失った人間が
どうなるか? あのO真理教によるサリン事件を思い出してみればよい。
あるいは、現在のK国でもよい。さらには戦前の日本でもよい。

共通してそこにいるのは、思考力を失った人間たちだ。さらに言えば、
思考力を失った、若者たちだ。子どもたちだ。

……実は、今、私も、こうした迷信との戦いに直面している。

実家の仏壇を、私の家に移そうと考えているのだが、それについて、
親類縁者の人たちから、「ショウ抜きをしなさい」「ショウ入れをしなさい」と
言われている。

「ショウ」って、何? どんな漢字をあてるの?

つまり仏壇といっても、ただの箱。そこで所属宗派の僧侶に来てもらい、
「魂」を抜いたり、入れたりしてもらえということらしい。

バカげた迷信だが、それを口にしている人たちは、本気らしい。
「ショウを抜かないで仏壇を移動すると、バチが当たる」とか、
「ショウ入れをしないと、位牌をまつっても意味がない」とか、
さらには「故人が成仏できない」とか言う。

結構なご意見だが、そういう人たちは、一度、YOU TUBEで、
世界の音楽なり、民族舞踊なりを見てみたらよい。
つまり一度、世界から日本を見てみることだ。そして日本人のほかに、
どこのバカがそんなことを口にしているか、一度、調べてみたらよい。

釈迦だって、そんなことは、一度も言っていないぞ! バカヤロー!

さらにあえて言うなら、日本の仏教も、そんなことばかりしているから、
若い人たちに、ソッポを向かれる。「葬式仏教」と揶揄(やゆ)される
理由も、そこにある。結局は、スピリチュアルと中身は、同じ。

話をもどす。

「考えること」には、ある種の苦痛がともなう。難解な数学の問題を
前にしたときのことを、思い浮かべてみればよい。

そのとき横にいた人が、そっと、解答の出ている用紙を見せてくれたら、
あなたはどう感ずるだろうか。あなたは、ある種の陶酔感すら覚える
かもしれない。

だからほとんどの人は、できるだけ考えることから、遠ざかろうとする。
避けようとする。考えたところで、答が出てこないかもしれないという
不安があるなら、なおさらだ。

スピリチュアル・ブームは、そういう人たちの上に乗っている。
だから私は、「危険である」という。

前世も来世もない。この100年は、何とかもちこたえるとしても、
200年、300年後には、人類はもちろん、あらゆる生物が、この
地球上から消える。このままでは、そうなる。

そういう(現実)を前にして、「前世」だの、「来世」だのと、それを
口にする、おかしさ。そのおかしさに、まず気づいたらよい。

大切なことは、自分の脳みそで考えて、自分で行動することだ。
不完全で未熟かもしれないが、そこに人間が生きる意味そのものが、
隠されている。

だから1人でも多くの人が、私と声を合わせて、こう言ってほしい。
「あんなのは、インチキだよ」と。その一声が、私たちの良識となって
若者たちや、子どもたちの未来を明るくする。

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(注※)
私が「オーラ」(?)なるものに出会ったのは、1970年のはじめごろのことだった。
(今、計算してみたら、1974、5年ごろのことだった。その記録は
京都大学理学部のほうには、残っているはず。)
京都大学に、ソ連のある科学者(?)がやってきて、それを実演してみせて
くれた。
その科学者は、科学的にオーラを光の映像にすることに成功したという
ことだった。
私は、地元の医師と連れだって、それを見るために、わざわざ京都大学
まで出かけていった。
(たしか当時、鍼灸の世界ではよく知られていた、良導絡研究所の研究所の
人が、声をかけてくれたように記憶している。)
そのときの実験は、こういうものだった。
(細部は記憶によるものなので、正確ではない。)
たとえば内臓のどこかに病変があると、その人が発するオーラの色が変わる
というものだった。
たとえば健康な人のオーラは、美しいxx色をしている。しかし肝臓が悪く
なったりすると、その色がxx色に変化する、と。
(色が変化するだけではなく、オーラの形や現れ方まで変化するという。)
体のあちこちに電極をつけていた。今から思うと、静電界か、電磁場を人工的
につくり、それを暗室で、発光させることによって、オーラ(?)を観察する
というものではなかったか。
もちろん、そのあと、それは手品に近い、インチキと証明された。
人間にオーラなど、ない。あっても、見ることも感ずることもできないはず。
ものごとは、常識で考えたらよい。