*More and more Japanese dislike the USA!
【今日・あれこれ】(5月14日・水曜日)
(May 14th, Wednesday)
【悪化する日本人の対米感情】(More and more Japanese dislike Americans)
How come are American so arrogant toward the world? They should realize that they are more disliked by us. According to Yomiuri News Paper, 32% of the Japanese think that the relationship between two nations have been getting worse.
●オーストラリアの友人(Talking with an Australian Friend of mine)
昨夜、オーストラリアの友人と、しばらく電話で話す。
その中で、アメリカ人について話す。
友人(59歳、男性)は、こう言った。
「LAST SAMURAI(私が送ってやったDVD)は例外だが、ぼくは、アメリカ映画が嫌いだ」と。
実際には、アメリカ映画を、ほとんど見ないという。
私が「アメリカ人は、自分たちのスタンダードを、他国に押しつけすぎる」と言うと、すなおに、「そうだ。そのとおりだ」と。
私「日本でも、東京人という言葉がある。東京人というのは、東京に住んでいるだけで、自分たちは特別な人間と思っている」
友「オーストラリアには、そういうのはない。もともと州ごとに独立した国だった」
私「都会と田舎では、どうか?」
友「田舎に住んでいても、歳をとって働けなくなると、都会へ出てくる。ぼく自身は、カントリー・ボーイが好きだ」
私「どうしてオーストラリア人は、アメリカ人を嫌うのか?」
友「オーストラリアだけではない。世界中の人たちが、アメリカ人を嫌っている。アメリカ人が好きだという国は、日本だけではないのか」と。
数か月前、ブラッド・ピット主演の『バベル』という映画を見た。
あの映画ほど、アメリカ人の傲慢さを表している映画はない。
ああいう映画が、堂々と制作され、かつ堂々とハリウッド映画として、世界に配給されるおかしさ。
それにアメリカ人自身が、気がついていない。
そのとき書いたエッセーが、つぎのもの。
++++++++++++++++++
昨夜、ブラッド・ピット主演の
『バベル』を見た。
短い作品かな……?、と思って
見始めたが、終わってみると、
3時間!
そんなわけで床に入ったのが、
午前0時半過ぎ。
起きたのが、少し前。午前8時。
今日は、仕事も休み。肌寒さを
感ずる冬の冷気が、心地よい。
おはようございます。
++++++++++++++
●DVD『バベル』
ブラッド・ピット主演の『バベル』。過去→現在→過去と、話が飛ぶから、見るときは、注意が必要。最初は、モロッコ、東京、サンディアゴの3か所で、同時進行の形で、交互にカメラが回る。サンディアゴ、メキシコのプエルトリコには、20代のころ、行ったことがある。
「?」と思っていると、だんだんとストーリーがつながっていく。あまり詳しくは書けないので、内容は、ここまで。
星は、2つの★★。少しきびしいかな? 東京という都市が、退廃的な都市として、描かれていた。「すべてのものがありながら、何もない空間」。そんな印象をもった。私はこのDVDを見ながら、学生時代に、金沢で、ガイドのアルバイトをしていた自分を思い出していた。
当時のアメリカ人は、傲慢(ごうまん)だった。『バベル』の中のブラッド・ピットも、そのタイプの男性として描かれている。気になったシーンをいくつか、あげてみる。
(1) 村にひとつしかない電話をかけながら、相手が自分の意にかなわない返事をしたとき、その受話器を、壁にたたきつけていた。
(2) 妻が、尿意をもよおしたとき、ガイド役の男性に、「鍋はないか?」と聞き、その鍋をもってこさせた。妻に、鍋の中に、小便をさせていた。
ほかにもあるが、電話機にしても、鍋にしても、モロッコの人たちにとっては、たいへんな貴重品。「アメリカ人なら、何をしてもよい」という傲慢さが、ガイドをしていた自分の記憶と重なった。
前にも書いたことがあるが、ガイドといっても、実際には、奴隷のようなもの。もちろん中には、親切なアメリカ人もいた。反対に、あれこれ教えてくれた人もいた。が、そういうアメリカ人は、少なかった。記憶をたどってみる。
(1) 小松空港へ迎えに行き、そこからタクシーで、金沢まで同行したときのこと。「タクシー代は、予定外だ。私は了解していない。お前が払え」と言われた。
(2) そのアメリカ人は、金沢の町の中で、「ここはどこだ?」と、地図を地面に広げた。私は、地面にはいつくばって、そのときの現在位置を教えた。そのアメリカ人は、上から私を見おろしていた。
(3) 夜遅く、郊外の温泉宿まで案内した。しかし帰りのバスも、タクシー代もなく、私は徹夜で、金沢の町まで、歩いて帰った。
(4) 忍者寺へ行ったときのこと。その男性と妻の靴を、脱がせたり、履かせたりさせられた、などなど。
当時の日本は、まだそのレベルだった。アメリカ人もまた、そういうレベルで、日本や日本人を見ていた。印象に残っているのは、カナダから来た家族だった。高校生ぐらいの女の子が、タンクトップを身につけていた。日本人の私には、あまりにも刺激的だった。
私はそれを見て、何度も、歩けなくなってしまったのを覚えている。当時の日本で、タンクトップを身につけている女性はいなかった。(これは余談。)
残念ながら、私は『バベル』を見ながら、当時の、あのタチの悪いアメリカ人を、思い出していた。ブラッド・ピットも、小さな部落で、ワーワーとわめき散らしていた。「外国にいる」という謙虚さが、まるで感じられなかった。それで星は、2つ。時間に余裕のある人は、見たらよい。
もう一言。
東京という都市が、退廃的な都市として描かれていたということは、先にも書いた。かなり誇張されていた。それはそれとして、このDVDを見ていて、「豊かさとは何か」、それを改めて考えさせられた。
見終わったあと、「モロッコのほうが、人間的ね」と、ワイフは言った。私も、まったく同感だった。
……しかし東京というと、どうしていつも、ああまで薄汚い街として、描かれるのか? 私も東京は好きではないが、しかしあそこまでひどいとは、思わない。東京の人たちよ、もっと、怒れ!
++++++++++++++++++++
『バベル』の中では、ここにも書いたように、たった一台しかない電話機を、ブラッド・ピットは、意に添わないからと言って、壁にたたきつけていた。
あるいは鍋の中に、妻の小便をさせていた、などなど。
おまけにモロッコの人たちが、まるで家畜か、動物のように描かれていた!
ほかにもあるが、まるで世界の中で、自分たちだけが文明人であるかのように、振る舞っていたのも気になる。
(自分の妻、1人だけが助かれば、それで世界中がどうなってもよいというのか?)
札束で、相手の頬を叩きながら、好き勝手なことをする。
あの傲慢さこそが、アメリカ人が、なぜ世界で嫌われているか、その理由と考えてよい。
オーストラリアの友人に、『バベル』の話をしようとしたが、彼は、こう言った。
「ぼくは見ていない」と。
「興味があったら、見てみるといい」と私がつけ加えると、「ヒロシの話だけで、イナフ(たくさん)だ」とも。
このところアメリカを見る私の目が、急速に変わりつつある。
これも、あのC・ヒル(国務次官補)が悪い。
なぜアメリカが、今のアメリカなのか?
ロクに働きもせず、それなりによい生活ができるのは、(今までできたのは)、日本のおかげではないのか。
紙くずのようになったドル紙幣を、せっこらせっこらと、買い支えてきたのは、ほかならぬ、この日本である。
その恩を忘れて、今まさに、この日本を切り捨てようとしている。
拉致問題は、棚上げだって?
K国の既存核兵器については、不問にするだって?
おまけに米朝和平交渉を進めるだって?
ならば日本政府は、こう宣言すればよい。
「ドル資産を、5%(たったの5%だぞ)、ユーロに交換します」と。
それだけでアメリカは、真っ青。ドルは、大暴落。ついでにアメリカの経済は、そのまま奈落の底へ!
……というような意見は、過激すぎると、私も思う。
思うが、「この怒り、だれに向かうべきなのか」(尾崎豊「卒業」)。
このところどんな統計調査を見ても、日本人の対米感情は悪化しているのがわかる※。
ごく自然な流れと考えてよい。
(注※)2007年11月中旬に実施された読売新聞社と米ギャラップ社の「日米共同世論調査」によれば、現在の日米関係を悪いと思う人は、日本で計32%(2006年は計23%)、アメリカで計10%(同計7%)だったという。現在の日米関係を良いと思う人は、日本で計39%(2006年は計53%)、アメリカで計46%(2006年は計61%)だった。
<< Home