*Sexual Crimes by Teachers
●なぜ、性犯罪はなくならないか?(Sexual Crime by Teachers)
つい数日前、わいせつ行為容疑で、51歳の中学教師が、逮捕された。
その教師は、ニセの卒業旅行通知を親に出し、親を安心させた上、
女子生徒を連れ出し、ホテルに宿泊していたという。
が、それに驚いていたら、今日も、また!
毎日新聞は、つぎのように伝える。
今までは、実名を伏せて記事を書いてきたが、
これからは実名をそのまま、出させてもらう。
+++++++++++++以下、毎日新聞 5月13日++++++++++++++
スキー合宿の宿泊先で小学6年の女子児童(11)にわいせつな行為をしたとして千葉県警SK署は12日、千葉県船橋市、NPO法人「さくら子どもスポーツネットワーク」元理事長、宮下桂治容疑者(72)を強制わいせつ容疑で逮捕した。宮下容疑者は「寝ていた女の子の体を触った」と容疑を認めているといい、同署で余罪を追及している。
調べでは、宮下容疑者は3月27日午前1時ごろ、NPOのスキー合宿で訪れた長野県上田市内のホテルで、参加した千葉県内の女子児童の下半身に触るなどした疑い。宮下容疑者は翌日、理事長を退任。4月上旬、児童の母親が同署に被害届を提出した。
NPOは子供のためのスポーツクラブとして、順天堂元大学教授の宮下容疑者が中心となって、03年2月に発足し、現在約60人の会員が在籍。運動の楽しさを教える乳幼児向けの教室や、ツーリングなどの課外活動を実施している。
NPO側は「被害児童への謝罪は済ませている。コメントを控えたい」とした。
++++++++++++以上、毎日新聞 5月13日+++++++++++++++
この記事の中で、とくに注目すべき点が、2点、ある。
1点は、「余罪」という言葉。
もう1点は、宮下桂治容疑者(72)が、順天堂大学元教授であったという点。
性犯罪者は、脳の中に特殊な受容体が形成されるという。
何らかの刺激が加わると、ドーパミンというホルモンが分泌される。
そのドーパミンが、線条体を刺激する。
結果、「条件付け反応」が起こり、それが猛烈な性衝動を引き起こし、性犯罪へとつながっていく。
メカニズムは、アルコール依存症の患者や、喫煙者のそれと同じと考えてよい。
つまりアルコール依存症の患者や、喫煙者が、酒やタバコを、簡単には断つことができないのと同じように、性犯罪者は、性犯罪を繰りかえすという特殊性がある。
今回、宮下桂治容疑者は、11歳の女子児童にわいせつな行為をしたという。
事件の性質上、当然のことながら、余罪があるとみるべき。
「たまたまこの1件だけ」ということは、こうした種類の性犯罪の性質上、ありえない。
さらにつけ加えるなら、宮下桂治容疑者が、順天堂大学の元教授であったということ。
さらに、人格の円熟期も過ぎた、72歳という年齢であったということ。
このことは、つまり線条体で起こる反応は、それほどまでに強力であるということを示す。
「大学の元教授だから……」「72歳の男性だから……」という『ダカラ論』は、こと性犯罪については、当てはまらない。
先に書いた、性衝動なるものは、理性や知性で、コントロールできるようなものではない……ということになる。
では、どうするか?
2つの方法がある。
1つは、厳罰主義で臨む。
学校の教師によるハレンチ事件についても、たいていは、「すでに社会的制裁を受けている」などという理由にもならない理由をつけられ、執行猶予になるケースが多い。
(社会的制裁を受けるのは、当然のことではないか。もしこんなバカげた論理がまかりとおるなら、失業者の人たちは、どうなのか? 彼らは社会的制裁とやらを、受けているということになるのか!)
アメリカのように、18歳未満の子どもに手を出したら、問答無用に、即、2年間程度の、刑務所送りにする。
あるいは欧米のように、周辺の者にも、報告義務を課し、そうした行為を見聞きしながら、報告義務を怠った者についても、同罪を適応する。
さらにアメリカのように、性犯罪者については、(先にも書いたように、反復性が強いので)、氏名と住所を、インターネットで公開するという方法も考えられる。
2つは、システムそのものを、変える。
カナダでは、教師の住所、電話番号などは、いっさい、親や子どもには伝えない。
日本でいう、医療制度に似たシステムが、すでに完成している。
つまり教師は、自分の教室内での行為については、全責任を取るが、生徒が一歩、教室の外に出たら、すべての責任から解放される。
具体的には、学校の外での、教師と生徒、教師と親との、1対1の接触を禁止する。
ほかにもいろいろ考えられるが、こうしたシステムを少しずつ、積みあげていく。
日本は、この分野では、かなりの後進国と考えてよい。
(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司 Hiroshi Hayashi education essayist writer Japanese essayist 教師による性犯罪 性犯罪 ハレンチ行為 ハレンチ事件)
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