Education in Front-Line and Essays by Hiroshi Hayashi (はやし浩司)

(Mr.) Hiroshi Hayashi, a professional writer who has written more than 30 his own books on Education, Chinese Medical science and Religion in Japan. My web-site is: http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/ Please don't hesitate to visit my web-site, which is always welcome!!

Thursday, August 21, 2008

*What comes to Chine after the Olympics?

●雑誌『ニューズ・ウィーク』を読む

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名古屋へ行く途中、キオスクで、
『ニューズ・ウィーク』誌を買う。

「五輪後の中国」という表紙の見出しが
気になった。

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小さな記事だが、こうある。

「ユーロ経済が先に転落?
……ロンドンの調査会社、
キャピタルエコノミクスによると、
景気後退に入る時期は、アメリカ
よりユーロ圏のほうが、早そうだ」と。

「この第3四半期、イタリアと
スペインの成長率が急減速するのを
皮切りに、ユーロ圏が景気後退に
入ると予想される時期」と。

今までこの日本をかろうじて支えて
きたのは、中国。
中国特需。
が、ここにきて、アメリカ経済が
おかしくなった。
中国の株価(上海B株)も、一時の半値
程度にさがった。
が、それ以上にあぶないのが、ユーロ
圏とか?

日本に嵐が、同時に3つもやってきたような感じ。
残るはインドということになるが、
ニューズ・ウィークは、つぎのように
伝える。

「死者数は世界4位。テロ再燃の
きざし」(P9)と。

「昨年インドで起きたテロによる
死者の数は、1093人。イラク、
アフガニスタン、パキスタンについで、
世界4番目に多い数字だ。
しかも目的がはっきりしない攻撃が
増加している」と。

簡単に言えば、インド国内で、カシミール
問題に端を発した、イスラム教徒との
対立が深まっているということらしい。

シリアもおかしい。
イランもおかしい。
つづいて今度は、グルジア。

みんな暑い国。
これも地球温暖化による影響によるものなのか?
暑くなると、前頭前野の活動がおかしくなる?
おかしくなって、理性的な判断ができなくなる?

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●グルジア

グルジアの歴史について、勉強してみよう。

ニューズ・ウィーク誌の記事をまとめてみる。
その前に、地理的な位置関係について、整理。

□        □……北オセチア共和国(現在、ロシア領内)
――――――■――     ■……南オセチア自治州(現在、グルジア領内)
|        |     ――――内……グルジア
|グルジア    |
―――――――――

グルジアを四角で表現すると、南オセチア自治州は、上部中央に位置する。
その南オセチア自治州は、ロシア領の北オセチア共和国と接している。

13世紀……現在の北オセチア周辺のオセット人が、現在の南オセチア地域に移住を開始。
18世紀~……南オセチアが帝政ロシアの支配下に入ると、グルジアもロシア帝国に併合。
1922年……グルジアがソビエト連邦に加盟し、南オセチアも、グルジアに編入される。
1990年……グルジア語の強制的な公用語教育に反発した南オセチア自治州が、北オセチア共和国への編入を求める、主権宣言を採択。
1991年……グルジアが独立宣言。同時に南オセチアとグルジアの武力紛争が激化するが、翌年、ロシアとグルジアの首脳会談により、和平合意が調印される。
2004~……国家統合をめざす、新欧米派のサーカシビリ大統領のもと、再び緊張関係へ。

今回のグルジア紛争は、グルジア軍が南オセチア自治州に軍を進めたことで始まった。
それに反発したロシア側が、グルジア国内に侵略。
紛争が一気に、グルジア全土に拡大した。

これに対してアメリカ側は、強硬姿勢に打って出た。
黒海に駆逐艦を含む、イージス艦を派遣。
米ロ対決の緊張が高まっている。

サーカシビリ大統領は、ニューズ・ウィークの記者に対して、つぎのように答えている。

「ロシアの本当の目的は、グルジア征服だ。
彼らはグルジアがほしい。
中央アジアとカスピ海からのエネルギー輸送路を掌握したい。
そもそも彼らは、私たちを始末したいのだ。
この地域からあらゆる民主的な動きを排除したい。
それだけだ」と。

……しかし、こんなところ、つまりグルジアにも、戦争の火種がくすぶりつづけていたとは!
いったい、この世界は、どうなっているのか?

アメリカが本格的にグルジア問題に介入してくれば、その隣には、NATOに加盟しているトルコがひかえている。
ロシアが、このまま「わかりました。グルジアから手を引きます」と言うとは、とても思われない。
へたをすれば、先にも書いたように、米ロが直接軍事対決する場面も起るかもしれない。

これに対して、世界は、敏感に反応し始めている。
さがりつづけていた原油価格が、再び上昇に転じた。
おそらく今日(22日)あたりから、貴金属、金属価格も上昇に転ずるにちがいない。

グルジア問題は、今、ロシアがどこまで自制するかで、決まる。
さあ、ロシアは、どう出るか?

で、本題。

「五輪後の中国」は、どうなるか?

ニューズ・ウィーク誌の結論は、こうだ。
全体で、7ページもの大特集を一言でまとめてみる。

「国内の政情は不安定化する。
しかし経済は、1970年代の日本と同じような道を歩む」と。

ところで政情不安について、こんな記事が載っていた。
たいへん気になった。

「……北京を走る7万台のタクシーには、乗客の会話を録音し、基地に送信するためのマイクが装備されている。
運転手は、乗客の行動に不審を感じたら、ハンドル近くの目立たないボタンを押して、盗聴器を作動させるよう指導されている。
盗聴器は、タクシーの位置を特定できるGPS(衛星利用測位システム)に接続されている」と。

そのほかに、北京市内だけでも、40万台にもおよぶ監視カメラが設置されているという。

フ~~ン、そこまでやるか、中国!
五輪でのニセ花火。
口パク。

北京では、安心して会話をすることもできない。