Education in Front-Line and Essays by Hiroshi Hayashi (はやし浩司)

(Mr.) Hiroshi Hayashi, a professional writer who has written more than 30 his own books on Education, Chinese Medical science and Religion in Japan. My web-site is: http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/ Please don't hesitate to visit my web-site, which is always welcome!!

Wednesday, September 17, 2008

*kAPAMA3OBBI(カラマーゾフ)

【今朝・あれこれ】

●3GB→4GBへ

書斎には2台のパソコンがある。
ほかにもう1台、予備が置いてあるが、これはほとんど使っていない。

2台のうち、左側が、VISTAマシン。
右側がXPマシン。

VISTAマシンのメモリーを、昨日3GBから4GBに増設した。
そしてそのVISTAマシンから、メモリーをそのまま抜いて、
XPマシンへと移動した。
XPマシンのメモリーは、2GBから3GBになった。

そのせいか、VISTAマシンが、心持ち軽快になった。
またあれほど不調つづきだったXPマシンが、うそのように快適になった。
原因は、どうやらメモリーにあったらしい。

こういうときは、気分がよい。
しばらくこのまま使ってみて、10月の誕生日が近づいたら、新しい機種の
購入を考えよう。


●ブラジルの人

ブラジルの人たちというのは、おもしろい。
雨の日でも傘をささないで、通りを歩いている。
(日本の学校へ通う子どもたちは、傘をさしているが……。)
昨日も小雨だったが、全身ビショビショになって歩いている人を、何人か見かけた。
暑い夏ならともかくも、昨日は、車の中でもヒーターをたかねばならないほど、
寒かった。

傘をさす……こんな簡単な習慣ですら、国によって、異なる。
ドライブをしながら、ワイフとそれについて話しあった。

私「傘をさすのは、イギリス人と日本人かな」
ワ「オーストラリア人は、どうなの?」
私「イギリス系のオーストラリア人は、傘をさしていた。最近はみな、傘をさすように
なったけど、ぼくが学生のころには、傘は、あまり見かけなかった」
ワ「ズブ濡れになって、風邪をひかないのかしら……?」

私「家に帰ったら、すぐ熱いシャワーを浴びて、服を着替えるよ」
ワ「よその家に行ったときは、どうなのかしら? その家が濡れてしまうわ」
私「上着を脱いで、タオルで体をふいて、おしまい。家の構造そのものがちがうから、
家が濡れても平気だよ」と。

東南アジアの人たちも、あまり傘をささない。
(傘そのものがないと思ってよい。)
そのかわり、合羽(かっぱ)を、よく身につける。
合羽といっても、薄くて安い、ビニール合羽である。

また傘というのは、トルコで生まれたのだそうだが、そのトルコでも、傘をさす人は
ほとんどいないという(日本洋傘振興協議会hpより)。

が、日本人は、体や服が雨に濡れるのを嫌う。
嫌うから、少しでも雨が降り始めると、「傘、傘!」と騒ぐ。

国民性のちがいといえば、それまでだが、「日本の常識は、けっして世界の標準ではない」。
これもその一例ということになる。


Hiroshi Hayashi++++++++Sep.08++++++++++はやし浩司

●『カラマーゾフの兄弟』

新聞の書評欄によれば、最近、ドストエフスキーの書いた
『カラマーゾフの兄弟』が、売れに売れているという(中日新聞)。
私も学生時代に一度読んだことがあるが、よくできた推理小説という
印象しかもっていない。
しかし実際には、カラマーゾフ家の人々の愛欲の葛藤を描きながら、
中身は、キリスト教を代表するゾシマ長老と、無神論のイワンとの
壮絶なまでの闘いがテーマになっている。

ドストエフスキーは、ほかに『罪と罰』という本も書き残している。
こちらも推理小説風の柱立てをしながら、有神論と無神論の闘いが、
大きなテーマになっている。

当時のロシアは、キリスト教国。その圧迫感が、国民1人ひとりの
上に、重くのしかかっていた。
それは想像を絶する圧迫感だったといってもよい。ドストエフスキーは、
そうした圧迫感と、文学を通して闘った。

これは私の勝手な解釈によるものだが、しかしそういう視点をもって
ドストエフスキーを読むと、より理解しやすいのではないだろうか。
残念ながら、学生時代の私には、そこまで理解する力がなかった。
『カラマーゾフの兄弟』にしても、だれが父親フョードルを殺したか、
その部分だけを、ハラハラしながら読んだ覚えがある。

また少し前は、小林多喜二の『蟹工船』がよく売れたという。そのため日本
共産党への入党者が、ふえているという。
こうして日本の流れを大きくながめてみると、AS総理大臣誕生に向けて
動く極右派と、その一方で、静かなブームとなっている極左派の二極化が
進んでいるということになる。

で、その中間層にあたる「常識派」は、ますます政治に無関心になりつつある。
しかしこれは日本にとって、あまり好ましくない傾向とみてよい。
つまりその分だけ、社会が不安定化する。
どこか世相が、1970年の、あの第二次安保闘争時代に、似てきたような
感じがする。


Hiroshi Hayashi++++++++Sep.08++++++++++はやし浩司

【日韓経済戦争】(9・18)

●9月14日に書いた記事のまちがい訂正と、お詫び

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去る9月14日に、【日韓経済戦争】と題して、
韓国の「外平債」について書きました。
しかし「外平債」というのは、いわば外国向けの
国債のことで、韓国銀行が独自に発行する、
「通貨安定証券」とは別のものです。

この両者を混同し、まちがった記事を書いて
しまいましたので、ここにおわびし、記事を
訂正します。

まず9月14日に書いた原稿を、そのまま再掲載
します。

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【日韓経済戦争・9・14】

●外平債って、何?

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まず、朝鮮N報のつぎの記事を読んでほしい。
こうある(9月13日)。

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『企画財政部は11日、10億ドル(約1070億円)規模の外国為替平衡基金債券(外平債)の発行に向け、米ニューヨークで外国人投資家と交渉を進めたが、発行条件をめぐる要求の差が埋まらず、不調に終わったと発表した。アメリカ金融不安のあおりで、起債計画に支障が生じた格好だ』(朝鮮N報より抜粋)と。

日韓経済戦争は、まだ終わっていない。
韓国の「9月危機説」も、まだ終わっていない。
その証拠が、この記事である。

まずこの2週間の韓国経済の流れを追ってみよう。
その第一、韓国政府は、手持ちの外貨を大量に使って、ウォン買い、ドル売りの大攻勢に出た。
その額は今のところ不明だが、10月になればはっきりする。
つまり韓国政府は、一か八かの大勝負に出た。

このまま座視すれば、外資はどんどんと逃避し、ウォンの価値はさがる。
物価は上昇し、国内経済は混乱し、へたをすればそのまま奈落の底へ。

そこでなけなしの手持ちドルを使って、韓国政府は、ウォン買いの大攻勢に出た。
いわば貯金を使って、ウォン防衛に打って出たことになる。
しかしへたをすれば、やがて外貨不足になって、(すでに不足状態だが)、韓国はデフォルト(債務不履行)に陥りかねない。

結果、一時は、1ドル=1400ウォンまでさがっていたウォンが、現在(9月14日)は、1100ウォン前後で落ちついている。

韓国の各紙は、政府談話を織り混ぜながら、「9月危機は去った」とはしゃいでいる。
しかし「待ったア!」。

ここに出てくる、「外国為替平衡基金債券」、略して「外平債」というのは、わかりやすく言えば、韓国銀行(日本の日銀にあたる)がする、借金のことである。
わかるかな?
韓国政府の借金ではなく、韓国銀行の借金である。
こんなことは日本の常識では考えられない。
それともあなたは、日本の日銀が、いまだかって、外国に借金をしたというような話を聞いたことがあるだろうか。
あるはずがない。
そもそも「外平債」というのが、世界の非常識。
どこの中央銀行が、外国に借金など、申し込むだろうか。

が、韓国銀行は、それをアメリカのニューヨークで行った。
いわく「発行条件をめぐる要求の差が埋まらず、不調に終わったと発表した」と。
その理由として、「アメリカ金融不安のあおりで、起債計画に支障が生じた格好だ」と。
たくみにアメリカ側のせいにしているところが恐ろしい。

理由は、アメリカの金融不安ではない。
「発効条件が折り合わなかった」からである。
朝鮮N報の同記事も、末尾のところでこう書いている。

「企画財政部のS・J国際業務管理官は、『交渉過程で外国人投資家が韓国経済に対する懸念を抱いていないことを確認したが、アメリカ市場の状況が思わしくなく、高い金利を要求された。あえて悪条件で発行する必要するはないため起債延期を決めた』と説明した」と。

つまり外国人投資家は、韓国経済に対して、懸念はもっていないが、高い金利を要求したので、折り合わなかった、と。

現在、原油や金属市場から逃げ出した資本は、いっせいに株式、債権に向かい始めている。
「アメリカの市場が思わしくないので」という理由は、ウソと考えてよい。
本当の理由は、「韓国経済に不安をいだいた投資家たちが、高い金利を要求した」からである。
朝鮮N報にも、そう書いてある。

「金は貸してもいいが、金利を高くしてくれなければ、いやだ」と。
だから折り合いがつかなかった!

つまりこの流れを裏から読むと、韓国銀行には、手持ちの外貨がなくなってしまった。
そこで韓国銀行は、ニューヨークで借金をしようとした。
しかし「金利を高くせよ」と迫られて、結果的に、それを断わられてしまった。

……ということで、「9月危機」は、去ったわけではない。
終わったわけでもない。
いまだ、現在進行中。

さあ、どうする、韓国。
つぎの一手は?

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(ワイフのために……)

わかりやすく説明しよう。

各国の中央銀行(日本のばあい、日銀)は、金の管理をするのが仕事。
もっとわかりやすく言えば、輸出入で出入りする金の決済をするのが仕事。
ほかにも公定歩合などを調整する仕事もあるが、借金までして外貨を調達するというのは、少なくとも世界の常識からは、完全にはずれている。

これに対して政府が借金するばあいは、ある。
日本の国債などは、その一例。

で、韓国のばあい、韓国銀行そのものに、ドルが不足してきた。
韓国の輸出入業者が、ウォンをドルに換えてほしいといってきたとき、手持ちのドルがじゅうぶんあれば、問題はない。
しかしそのとき、「ドルがありません」と言えば、債務不履行の状態になる。
つまりデフォルト。
国家破綻。

それを防ぐために韓国銀行は、世界ではほとんど前例のない、「外平債」の発行をつづけている。
その額、今回は、10億ドル。
私の推測では、韓国政府は、この7月に70億ドル程度の為替介入をしている。
それをベースに推測してみると、9月に入ってからは、おそらく100億ドル程度の為替介入を繰りかえしたとみてよい。

韓国の経済規模からすると、これはたいへんな額である。
それと比べると、10億ドルというのは、そうたいした金額ではない。
つまりそんな金額ですら、「断わられた」。

韓国の9月危機は、終わったわけではないという理由は、ここにある。

【お詫び】

韓国銀行は独自に、外債を発行して外貨を調達していますが、それはここでいう「外平債」
ではなく、「通貨安定証券」のことでした。
韓国銀行は、国債ではない国債、つまり「通貨安定証券」を発行し、借金をしています。
その「通貨安定証券」と、「外平債」をまちがえました。
ここに深く、おわび申し上げます。

ただだからといって、韓国の経済危機が軽くなったというわけではありません。
見方によっては、「外平債」、つまり「外国向けの国債」ですら、アメリカではソッポを
向かれたということになります。かえってことは、より深刻になっているということ。
その事実は変わりません。

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