*Senility
●認知症(Senility)
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認知症にも、いろいろあるようだ。
「最低限知っておきたい、認知症の種類」と題して、
こんな記事が、週刊B春(9月4日号)に載っていた。
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(1) 脳血管性
(ビンスワンガー病など)
(2) 神経変性
*アルツハイマー病
*非アルツハイマー型
(前頭側頭型認知症=ピック症候群、レビー小体型認知症など)
(3) 正常圧水頭症
++++(以上、武田病院神経脳血管センター・秋口一郎氏++++
今まで、それぞれが別々に頭の中に入っていたが、この表でスッキリした。
で、この中で、私自身もとくに注目しているのが、
「神経変性認知症の中の、非アルツハイマー型認知症」。
アルツハイマー病は、脳の中でも主に、側頭葉、頭頂葉(記憶を司る)が萎縮する
のに対して、前頭側頭型では、前頭葉や側頭葉が、萎縮するという(同誌)。
「問題の前頭側頭型認知症は、認知症を連想させる記憶障害(物忘れ)はほとんど
なく、性格変化や社交性の消失、周囲への無関心や、ワンパターン行動が目立ち
ます。
抑制も欠如し、万引きなど軽犯罪を犯すことも。
また話したいのに言葉が出にくく、口数が減ったり、口数が減ったりなどの言語異常
も出ます。
感情面は鈍化して、共感や感情移入ができず、多幸感が強まり、やたら趣味を広げたり
することもあります」(同誌)と。
「傍若無人(ぶじん)としか映らないが、原因は認知症。……なぜ異常な行動や
行為が生ずるかを理解すれば、家族の苦痛も軽減できる。
認知症に関心をもとう」(同誌)と。
雑誌には、Aさん(男性、55歳)の例が載っていたが、若くして発症することが
多いという。
で、この中に出てくる、「多幸感」という言葉だが、「数多い幸福に恵まれていると
いう実感」(「国語大辞典」)という意味である。
こうした認知症でこわいのは、本人自身の問題もさることながら、周囲の人たちに
大きな迷惑をかけることがあるということ。
周囲の人たちが、その病気の内容を理解し、その人がその病気であると理解していれば、
それでよい。
が、実際には、そうではない。
近隣の人たちとの、大きなトラブルに発展することも珍しくない。
ある男性(65歳くらい)は、パチンコを使って、近所の家々に石を撃ちつづけていた。
別の男性(60歳くらい)は、マジックで自動車のナンバーに落書きをしていた。
また別の男性(70歳くらい)は、自転車置き場に置いてあった自転車のタイヤに、
穴をあけ、つぎつぎとパンクさせていた、などなど。
共通しているのは、上記、秋口氏も指摘しているように、「ワンパターン行動」。
時刻表的生活が基本になり、またそれをしないと気が済まなくなる。
夕方5時には、カーテンをすべて閉める。
午後6時には、夕食。
午後9時には、就寝……というように。
毎日の生活が、数分の狂いもなく繰りかえされる。
そのため当然のことながら、いつも時計を身につけているか、見えるところに
大きな時計が置いてある。
で、私もよく理解できないのは、「多幸感」。
認知症患者の人が多幸感をもつという話は、よく聞く。
しかし若い人が感ずるような、(ルンルン気分)とは、内容がちがうようだ。
自分の殻(から)に閉じこもったまま、多幸感をもつ。
そのため独特の雰囲気をもつようになる(?)。
どうであるにせよ、「認知症に関心をもとう」(同誌)という意見には、賛成である。
何でも「85歳以上では、4人に1人が、認知症になる」とか。
確率は25%。
けっして他人ごとではない。
(はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司 Hiroshi Hayashi education essayist writer Japanese essayist ピック症候群 ピック病 前頭側頭型認知症 認知症 ビンスワンガー病)
(補記)
●ビンスワンガー病
「脳血管性痴呆は脳卒中の後、あるいはこれに伴って出た症状と考えて良いでしょう。大部分は脳梗塞に伴うものです。しかし、痴呆が出る前にはっきりした発作があるとは限りません。脳の虚血性病変がじわじわ進んだり、それと判らぬ小さな発作を繰り返して痴呆が目立ってくることがあります。どういうタイプの病変が痴呆を起こしやすいのでしょうか。一番多いのは、大脳白質が広くやられるもの(ビンスワンガー病)、小さな梗塞が多発しているもの(多発梗塞性痴呆)です。このタイプは高血圧と強く関係していますが、大きな脳梗塞や脳出血のあと、多発性の皮質梗塞、そして知能、記憶に関係する特殊な場所の病変でも痴呆になります」(東京都老人総合研究所HPより抜粋)。
Hiroshi Hayashi++++++++Sep.08++++++++++はやし浩司
●無線LANの「ただ乗り」
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ある調査によると、54%の人が
無線LANにただ乗りしたことが
あるという。
今、無線LANのただ乗りが、
大きな問題になりつつある。
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新しいパソコンに、無線LANの(ON・OFF)スイッチがついていた。
何気なく私は、そのスイッチを(ON)にしてみた。
とたん、接続可能な無線LANの一覧表が出てきた。
ギョッ!
無線LANを使用している人は多い。
大半の人は、設置時にパスワードを設定し、セキュリティを確保している。
しかしそうした設定をしないまま、そのまま無線LANを設置している人も、多い。
私のパソコンが、そういう人たちの電波を拾った。
「まさか……?」と思って、その中のひとつをクリックしてみると、
数秒おいて、「インターネット、接続可能」と表示された。
またまた、ギョッ!
無線LANのただ乗りの話は耳にはしていたが、こんなにも簡単にただ乗りできるとは、
知らなかった。
無防備も、よいところ!
そこで警告。
現在、無線LANでインターネットを楽しんでいる人は多いと思う。
しかしパスワードなどの設定なしで、そのまま使ってはいけない。
(ただ乗り)を悪用して、あなたのパソコンが、犯罪に使われることもある。
たとえば先ごろ、どこかの掲示板に殺人予告をして逮捕された高校生がいた。
その高校生も、自分の身元がバレないように、他人の無線LANにただ乗りして、
つまり他人のパソコンを経由して、掲示板にそれを書き込んでいたという。
(結果的に、身元を追跡され、逮捕されたが……。)
こういうケースのばあい、ただ乗りされたその利用者が、掲示板に殺人予告を
したと疑われる。
フ~~ン……。
以前、私も無線LANを使っていたが、動作が不安定だったため、有線LANに
切り替えた。
(私の家のばあい、電子レンジが約1メートルのところにあって、どうやらその
電子レンジから出る電波が、無線LANに干渉していたらしい。)
実際、当初、パスワードの設定など、何かとめんどうなことが多い。
しかしそれは、きちんとしておいたほうがよい。
今のところただ乗りした人が、何かの被害を受けたという話は聞いていないが、
しかしこの世界、何があってもおかしくない。
「ただだから」と、ただ乗りしていると、逆に、それが利用され、あなたの個人情報
が盗まれるというケースも、考えられなくはない。
ただ乗りされるほうも、ただ乗りするほうも、注意。
(ワイフのために……)
わかるか?
もう少し詳しく説明すると、こういうこと。
だれかが無線で、モデム・ルーター(=電話機の横に設置してある機器)と、
パソコンをつないでいたとする。
(我が家のばあいは、有線でつないでいる。
その有線の部分が、無線になっていると考えればよい。)
しかしその電波はかなり強力で、半径200メートル前後は届いてしまうらしい。
そこでふつうは、他人が、その電波を使えないように、無線ルーターとパソコンを、
パスワードを使って暗号化する。
そうすれば、他人がその電波を利用するということは、できなくなる。
しかしそれをしないまま、無線LANを使っている人も多い。
そういう他人の電波をただで使って、インターネットに接続することを、「ただ乗り」と
いう。
わかったか?
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(付記)
インターネットの世界は、毎日のように進化(?)している。
それについていくだけでも、たいへん!
で、先日も、義兄(70歳)くらいが、こう言った。
「ぼくも、そろそろインターネットをしてみるかな」と。
それを聞いて、私は、即座にこう思った。
「無理だろうな」と。
しかしそれは言わなかった。
あちこちのHPを閲覧したり、メールのやりとりくらいなら、
それほどむずかしくない。
しかしそれでも、ふと油断したようなとき、いろいろなトラブルに
巻きこまれる。
そういうとき自力で解決する能力を身につけるには、相当な経験が必要である。
またその能力がないと、インターネットを楽しむことはできない。
……で、そのうち小学校でも、国語、算数、理科、社会に並んで、
「パソコン」という科目が生まれるかもしれない。
近年、その必要性は、ぐんぐんと高まっている。
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